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<日本の科学技術力>急落の情報
ネーチャー誌が特集・17年3月23日号
もうだいぶ前から日本の科学・技術力が世界の競争で大きく遅れていることは日本の政府、大学、企業の研究所も十分知っており、ノーベル賞受賞者などの学者が非常に心配しており、いろいろな提議もされていますが、今日まで何ら解決策を打たないまま、ついにネーチャー誌に特集されるまでになってしましました。
一体だれが悪いのか?
第1の怠慢:取り決めや制度や国家予算を司る政府行政。
第2の怠慢:世界でガラパゴス状態にある大学の制度を続ける大学自体。
第3の怠慢:選挙に関係ない問題に力が入らない国会議員の無知。
第4の怠慢:世界の情報、科学情報に感度の悪い日本のマスコミ。
第5の怠慢:霞ヶ関ゴルフ場状態で女性科学者を生み出さない日本社会。
第6の怠慢:内部留保から少しでも研究費を出そうとしない無能経営者。
<AIの劣等生ニッポン?!>
AI=とは <artificial intelligence>人工知能
人工知能。この話題。最近新聞紙上で見ない日はありませんよね。凄まじい勢いで伸びているこの分野。もちろん日本は<世界のトップレベル>にいると日本国民はみんな思っているでしょうけど、実態はその逆。残念なことに、先進世界で一番遅れているのです。世界の学術誌に載った日本発の論文はわずか2%。欧州が30%。アメリカが20%中国20%。これが実情。ロボットの国の誇りは一体どこへ?
さらに2010年から14年までのAIの特許出願数
ニッポン 2071件 過去5年の伸び率 0倍
中 国 8410 2.9倍
米 国 15317 1.2倍
特徴:中国の出願は大学が殆ど。日本は企業が殆ど。世界の伸びは170%日本は0%