Moonriders(ムーンライダーズ) ライブレポ (大阪 なんばHatch) | あれこれ何とか好奇心

Moonriders(ムーンライダーズ) ライブレポ (大阪 なんばHatch)

行ってきました!正式には昨日、11月19日のムーンライダーズ(Moonriders)のライブ!場所は先月にPogues(ポーグス)を見たなんばHatchです。


とりあえず、ムチャクチャ楽しかったです!理屈抜きで。素敵な時間だったなあ。

メンバーもフロアの客もとても楽しそうでしたよ。客層も年齢層はいつも行くライブよりは高いのは否めないですけど、若いヒトも結構いましたよ。それに女性も意外と多かったですね。半分ぐらいは女性じゃなかったかな~。


珍しく今回は一人ライヴでなく、ムーンライダーズ好きの会社の先輩と2人で行きました。16時半会場、17時開演(早い時間ですね~)ということで、16時半ぐらいまで傍のカフェで時間潰しをして、Hatchに向かいました。


今回は1Fフロアに席が設けられていたんですけど、意外と違和感はなかったですね。私はG列でしたので、ちょっと前ぐらいでしたね。とてもステージが見やすくて良い感じでした。


15分ぐらい押したのかな。メンバーが登場してきたのですけど、フロアから見て右側端のステージ上にテーブルが置いてあって、しばらく座っているという変わったオープニングでした。


オリジナルメンバーの武川雅寛、岡田徹、鈴木博文、鈴木慶一、白井良明、かしぶち哲郎に加えて、サポートドラマーとしてカーネーションの矢部浩志、コーラスにRay of LightSACHIという女性の方(美しいヒトでした)というメンツです。


で、1曲目は新譜の「ムーン・オーヴァー・ザ・ローズバッド(MOON OVER the Rosebud)」から、バイオリンのオープニングが荘厳な感じの「When This Grateful War is Ended」。その後もしばらく新譜からの曲が怒涛のように続きました。噂に聞いていましたけど、本当にベテランといえども、新作の曲はキッチリやるんですね~。というか、新譜でしなかったのは2曲ぐらいじゃなかったかな~。


一気に7曲ぐらい、新譜から休みなくプレイ。しっとりとした感じの雰囲気の方が多かったかな。ちなみにその間は皆さん、席に座っていました。でも、みんな座りながらも身体を動かしたり、アットホームな感じの良い雰囲気でしたよ。私はちょっと座りで聴くというのがしばらく慣れませんでしたが。。


ここまでの曲では、「Vintage Wine Spirits, and Roses」で、例のテーブルに移動して鈴木慶一が座りながらしっとりと歌っていたのがとても印象的でした。照明も赤いスポットになった時がなんとも美しかったです。「琥珀色の骨」等での歌詞にかけてのモニターの骸骨が踊っているの動画も面白かったですよ。


で、その後、MC。「CDが会場に売っていますよー」とか、「ミュージックマガジンのムーンライダーズ特集が出ましたよ~」とか、「CD、今のうちに買っておかないと廃盤になりますよ~」とか面白かったですね。現に廃盤になっている彼らのアルバムもあるから、なかなか身を削ったギャグですね(笑。


しかし、これ以降もアクトが続くんだけど、実際見るとビビりましたね。。というのは、皆さん、本当に若いですよ。というか、色眼鏡抜きで、もう全然、オーバーかもしれないけど、今の勢いあるUKロックバンドをガンガン見ているのでは?と錯覚するぐらい。

特にサポートの矢部浩志のドラムのエッジの鋭さと、走りすぎているのではというぐらいの白井良明のギター、武川雅寛のバイオリンの音色がとても素晴らしかったです。鈴木博文も落ち着いた演奏も良かったですし、もちろん鈴木慶一のボーカルも本当に爽快な青さが良かったです。本当にオリジナルメンバーの方、50歳代?


で、MC後はまだまだ新作からが続いて、糸井重里作詞の「ゆうがたフレンド」。「・・必ず来る・・」の部分の鈴木慶一のすごい発声、こんな声普通のヒトに出せないですよ。。


とりあえず、「腐った林檎を食う水夫の歌」の鈴木慶一での雄叫びに驚きつつ、「Dance Away」までの新作からの曲演奏の嵐のあとは、かしぶち哲郎のソロだったのかな。


いかんせん、ファンとしてはまだまだ若輩者なんで、新作以前の曲名の特定は諦めていたので、許してください。オリジナルだけでも18枚ぐらいアルバム出しているし、残念ながらまだ入手できていないアルバムもありますので。。


で、ちょっとして「ニットキャップマン」!!これも糸井重里作詞なんですよね。いやあ、やっと過去の名曲が出てきました。白井良明のギターと武川雅寛のバイオリンの応酬も凄かったし、なんと言っても、すごくノレル曲。あとで聞くと、同伴の先輩、この辺で早くも感動で泣きそうだったらしいです(笑。しかし、いつまで、「ニットキャップマン」なのかと思わすほど、長丁場の大胆なアレンジでした。


後半のこのロックなノリに、私もそろそろ座席から立ち上がりたくてそわそわしていたのでしたが、皆そう思ったのか、次のFutureheadsの曲を彷彿させるような抑揚激しい曲調の「馬の背に乗れ」で(ほぼ)いきなり1Fフロアは総立ち。この激しく転調が多い、今風ロックで、本当にノリました。あとは、椅子が邪魔なぐらい、いつものライブのノリ(笑。同伴の先輩も普段はなかなか物静かな人なんですけど、腕を上げるは、拍手も激しいは、いやあ凄かった。


で、何か1曲を挟んで(多分90年代の曲なんだと思います。)、「工場と微笑」!あのいわくつきだったアルバム「MANIA MANIERA」からですよ!「オーイェー、オーイェー、」の合唱、楽しすぎ!


次は、名曲「ダイナマイトとクールガイ」。ここでも先輩は最初の口笛の所から、泣きそうだったそうな(笑。いやあ、後追いで聴いた私でも名曲ですよ。しかも本当にみんな歌詞を覚えているんですね。私もね。何故か、サビは歌詞を覚えていて、又もや合唱ですよ。本当に楽しい~!


本編最後は、新譜からの「Cool Dynamo, Right on」。しかし、本当に70~80年代から、新作の2000年代まで、縦横無尽のセレクションですよ。でも、こんなに違和感なく楽しめるなんて素晴らしい、ライブです。


で、当然、アンコール。でも、ムーンライダーズって素直じゃないんだよね~。ちょっと数人出てきて、「ワンピースを、Pay Dayに」のほんの一節をチラッと演って、すぐに退場。。


えーい、またアンコールの嵐。今度はちゃっかり、鈴木慶一、着替えて出てきました(笑。


で、アンコール開始。何の曲か思い出す前に、鈴木慶一がステージを縦横無尽に走った後、なんとフロアに乱入。空いていた客席に立ち上がりました。そこは私のすぐ後ろの席。当然、周りはスゴイ盛り上がりで、鈴木慶一に拍手や声援の嵐。ステージを見ると、ギターの白井良明の爆走的演奏。。


で、「DON’T TRUST ANYONE OVER THIRTY(30)」の演奏。これはやるんじゃないかと信じていました。30周年記念だもんね。この演奏もあまりにも楽しすぎました。


最後の締めは、「Who’s gonna die first?」。本当にここの盛り上がりは最高だった。もしかしたら私はステージ、見てなかったかもしれません。ひたすら汗だくになりながら、あまりの曲調の走りの気持ち良さと、サビに向かうダイナミズムにひたすら身を預ける一方。


遂にライブが終わってしまった。。そんな感じ。でも、時間はたっぷり、2時間半やってくれました。


客層も本当に素晴らしいほど礼儀正しいヒトばかりだったし、昔からのファンのヒトも、若いヒトも本当に笑顔満面で、私も楽しかったけど、その人たちの笑顔を見るのが楽しかったです。座席指定でこんなに盛り上がるなんてっと言うのが本当に実感。


洋楽マシン」の私がこんなに無邪気に楽しかったなんて、本当に不思議なくらい、とにかく「楽しかった!」の一言。


ムーンライダーズは音楽だけでなく、アクトも本当に若い。鈴木慶一のステージのちょっと高いところからステージに飛び降りる瞬間は一瞬「腰、大丈夫かな?」って思いましたが(笑。


StrokesFutureheadsとか最新のロックもチェックしている彼ら。本当に本当に若々しくて、アグレッシブ。ベスト盤が出ようが、判を押したようにそこから無難に演奏しない天の邪気さ。


こんな常に前進していく彼らに、コアなファンには本当に堪らないかもしれない。私もまだまだムーンライダーズ歴は浅いですけど、付いていきます。


帰りは先輩と、飲み屋でムーンライダーズ談義。本当にライブもライブ後も楽しかったです。次がいつになるか分からないけど、本当に次も行きたいです。鬱をぶっ飛ばすライブというのはこういうライブなのかもしれません。本当に何かから開放された気分でイッパイですよ。


とにかく、新譜は、出色の出来。是非、聴いて欲しいです。


ムーンライダーズ
ムーン・オーヴァー・ザ・ローズバッド