一時しのぎの薬を漫然と使ってはいけない | ドラッグストア店長の逆襲

ドラッグストア店長の逆襲

ドラッグストア店長の

今まであまり教えてもらえなかった大切なことを裏話も交えて

薬にはそれぞれ役割がある。

そしてその役割はそれぞれ異なる。


私が、お客様に医薬品を勧めるときは

一時しのぎタイプ、補給タイプ、調節タイプ

と分けている。


「薬は病気を治す」とだけ思っていると

効いているのに効かないと勘違いしたり、

大きな事故や、副作用で苦しんだりすることが多い。


今回は「一時しのぎ」タイプ


多少からだの他の部分に負担をかけてでも

(有害な副作用が多少あったとしても)

今そこにある苦痛を取り除き、今乗り越えられれば

何とかなる場合に限定的に使用する。


その害と有益性を天秤にかけ、

有益性が大きく上回る場合に仕方なく使う薬が

一時しのぎタイプの薬である。


つまり、大なり小なりの害がもれなくついてくる。

だから、予防的に使用したり、漫然と使用したりは極力避けたい。


とりあえず使用しているうちに効いたような気がして

一見、害が出ていないようにみえて、

気が付くと・・・

という薬も存在する。


頭痛薬、便秘薬、下痢止め、かぜ薬、胃腸薬、

目薬、点鼻薬、塗り薬、等

一時しのぎタイプの薬だ。(例外多数あり)

これらの医薬品は使ってはいけないと言うことではない。

使用するには注意が必要だと言うことだ。


ドラッグストアで買える薬はその害の表示がとても小さい、

わかりにくい。

急に現れる副作用についてはある程度表示があるが、

漫然と使った場合の害についてはまるでない。

「2週間ほど服用してもよくならない場合は相談してください」

という感じで、制限を越えて使用した場合、

どうなるのかの注意が全くない。


薬を使う場合、病院でも、ドラッグストアでも注意に関しては

納得いくまで、聞いたほうが良い。


聞ける雰囲気ではない病院や、ドラッグストアもあるようだが・・・

ヾ(。`Д´。)ノ