【動画】錦織×世界5位フェレール「トップ10への進化と本気モードの世界5位の執念」 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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錦織は負けはしましたが怪我が完治してない中での試合です。ものすごいハイレベルの試合でした。
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世界ランク5位フェレールは、世界ランク15位錦織戦になると、急に本気モードが増す感じ。バレーやサッカー、野球など日本と対戦する韓国のように。何かそういう気がします。「お前だけには負けない!」という執念さえ。

ロンドン五輪で自国のスペイン代表エースの当時世界3位ナダルが怪我で欠場し、世界5位のフェレールにメダルもしくは金の期待が国中からあっただけに格下の錦織圭相手の4回戦敗退というのは、国中からバッシングがあり、かなりメンタル的にきつかったのかもと想像します。

その後の2勝1敗の対戦成績で迎えた2013全豪オープン4回戦で、その借りを返すとばかりに、最初からトップギアのフェレール。2-6、1-6、4-6と序盤からブレークリードし、隙なくそのまま完勝。この時は錦織の左膝の炎症があったため、万全ではなかったけど、攻めすぎてミスを量産し、敗退した錦織でした。

錦織とフェレールはツアーの選手の中では似ているタイプ。
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世界の中でも錦織は178㎝、フェレールは175㎝と小さい2人。トップ20の中では断トツに低い。185㎝以上の身長でないと世界では活躍しにくいという欧米の論理にも当てはまらない。

【2013年のサーブゲームとリターンゲーム獲得率の世界ランク】
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更にリ2013年度のターンゲームwonとサービスゲームwonの個人スタッツを見ても、
●リターンGwon:錦織3位の34%、フェレール1位の39%
●サーブGwon:錦織32位の81%、フェレール36位の80%

とリターンで試合構成を作るタイプ。しかしフェレールのリターンゲームwonが約4割というのは本当に凄い数字。1セットで2,3ブレイクできるということ。錦織でさえも2ブレークできる数字。凄いリターン力の2人です。

特に錦織は上位との対戦がさほどないとはいえ、ナダルとマレーを差し置いての3位なので、リターンでは世界のトップ5に入るという素晴らしいデータです。

プレースタイルは違っても、この似たようなタイプの2人が迎えた5度目の対戦。
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最も気になったのは、錦織の腹筋の怪我。やはりまだ完治してなく、無理してサーブを打ってました。試合途中に何度も顔をしかめながら、ストレッチする場面も。トップ10の選手に対し、完調でない状態。特にサーブがしっかり打てない状態では厳しい。

しかし全豪の攻めすぎた反省も生かし、おそらく錦織はある程度ラリーを続けながらも、攻めと守りの判断をしっかりと行いながらゲームメイクする戦法。

【2013マイアミ大会4回戦「錦織×フェレール」】


◆マスターズ1000・ソニーエリクソンオープン(マイアミ)大会
-----4回戦-----
世界15位 錦織圭 ●4-62-6 世界5位 フェレール(スペイン)

その通り、打てるショットとつなげるショットを上手く打ち分けて恐ろしい程の質の高いラリーの応酬。何と1ポイントで37回のラリーになることも。

フェレール相手には、先にリードしなければダメだと今回感じました。劣勢になると錦織の思いきった攻めや奇想天外の攻めパターンができにくくなり、フェレールの守備力にはまり、逆に甘い球があるとすぐさま攻撃される。

錦織圭の特徴は相手が予想もしない配球や球種でのラリー中のアイデア。本人が自分の強さは「メンタル」というくらい自信があるトリッキーなプレー。

でもそれさえも出す暇もなくフェレールのプレーは完璧だった2013マイアミ大会。フェレールの強さは、走りまくって拾いまくる脚力が注目されやすいですが、実際はその返球のボールの質の高さが最も素晴らしいと自分は感じます。
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いつもは2、3回いいショットを打てばウィナーとなって決まるんですが、フェレールの脚力は並ではないので、全く決まらない。1本取るのが大変で根気がいる相手。

例えば、
●動画の開始1:13:00~の37回の超絶ラリー
このポイントはフェレールが完全にコントロールしたポイント。錦織に振られると、スピン系のボールで奥に返球するか、角度をつけて錦織を走らせるのどちらかで、錦織に攻撃を上手くさせない。

その結果、最後に甘い球を90%程度でフォアに角度をつけて、錦織がバランスを崩し、根負け。
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※この試合の錦織は不利な体勢ばかり。トップ5の選手なので、仕方ないです

●試合を通してリターンがかみ合わなかった錦織
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この試合のスタッツを見ても、フェレールは錦織のサーブに対するリターンで、ポイントwonが何と47%です。

ほぼ2本に1本はリターンで取っているということ。これでは錦織のサーブキープができない。このことが大きく影響してます。

それと共に、フェレールはこの試合サーブで錦織のフォアを徹底的に狙ってました。錦織はバックの方が安定感ありますが、フォアは強烈なものの、安定感に欠けるため、その作戦が見事にはまりました。

錦織はフェレールの2ndサーブでさえ、リターンミスが続出。なかなかタイミングを合わせられない様子でした。この違いがこの試合の大きな敗戦の要因だと考えます。
-------------試合後のコメント-------------
「悔しさは残る。もっと善戦したかったです。この経験を生かして、次ではもっと戦い方を変えていきたい」

――試合を振り返ってみて。
錦織:やっぱりフェレールはしぶとかったですね。どんなボールも食らいついてきて、イージーなポイントはほとんどなく、自分のアンフォーストエラーはいつもより多かった。サービスでも主導権を握れなかったのが敗因です。

――サービスは、100%で打てていたのか?
錦織:前回の試合と同じく、100%で打てたのは数本しかなかった。

――ケガを悪化させたくないという不安などはあったのか?
錦織:今回は、ケガの心配はあまりなかったです。サービスは打てなかったけれど、ストローク戦でも勝てていなかった。彼のしぶとさに対応しきれず、攻めきれなかったというのもあります。
(tennis.naviより)
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ことごとくタイミングや球種でリターン力を防がれて敗戦した錦織圭。
まず早く怪我を完治させて、全力でプレーできるようになってほしい。と共に、今後のフェレール戦はサーブキープと独自のリターンパターンを再度考え直す必要がありそうです。

4月からは、コートサーフェイスがガラッと変わり、赤土のクレーコートシーズン。ナダルやフェレールなどのスペイン勢が主流になりそうですが、錦織もクレーは得意なので、とにかく怪我、フィジカルだけに気を付けてほしい。

[錦織の今後のスケジュール予定]
4/22~ バルセロナ500大会 ※第7シード予定
5/5~ マスターズ1000マドリード大会 ※たぶん出場予定
5/12~ マスターズ1000ローマ大会 ※たぶん出場予定
5/26~ 全仏オープン2000大会

昨年出場したマスターズ1000・モンテカルロ大会は回避するようです。何とか全仏前のローマ大会までに結果を出し、世界12位以内で第12シードまでを全仏で確保してほしいです。

※錦織圭の今後のスケジュールなどは、HPトップページのメニューバー「錦織圭」にできるだけ記載してますので活用されてください。

世界12位になれば、トップ4とはベスト8以降に当たるので、ポイントを獲得し、トップ10に入るためにも、かなり大事になるかと思います。これからも錦織圭を応援していきましょう!

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