【動画】[マイアミ1000] 完治せずも錦織圭、4回戦進出!巧みな「省エネテニス」 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

バレー・テニス中心のスポーツブログ

男女バレー・テニス等のスポーツ、ダイエットを記載します

インディアンウェルズのBNPパリバオープンは残念ながら全豪で圧勝した格下85位のベルロクにあっさりとストレート負けした錦織圭。

やはり腹筋の怪我は完治ではなく、プレーしながら徐々に治す方法をセレクトしたように見えました。

それから更に2週間後の今大会のソニーエリクソンオープン(マスターズ1000)がアメリカのマイアミで行われています。

$バレー・テニス中心のスポーツブログ
この大会は錦織選手は相性が良く、地元のブラデントン(IMGアカデミー所在)から車で40分と庭のような場所。どれだけ腹筋が回復し、サーブが打てるかというのが最も気になりました。

◆マイアミ1000大会(アメリカ)
---2回戦---
世界15位 錦織圭 6-3、6-3 世界57位 ハネスク(ルーマニア)

---3回戦---
世界15位 錦織圭 6-2、7-5 世界53位 マリッセ(ベルギー)



3回戦のマリッセ戦。やはりサーブを見ると、なかなか思い切り打てない様子。先週のインディアンウェルズよりは、色んな球種を打っているので確実に怪我は治っているようですが、まだまだ全力までには行かないというか、怪我を完治するまでは無理できないという感じでしょう。

でもそれでいいと思います。今は無理する必要がない。ストロークやサーブのコースと球種でも十分に今の錦織は戦える。更に逆にサーブにプレッシャーがかからない分、リラックスしてできるかもしれません。

他のトップ選手と比べると、トップの位置でのスムーズさに欠けるフォームだと感じるので、どうしても力みが入り、肩や色んな所に故障が起こりやすくなってる気がします。

しかし今日は風が強かったこともあり、錦織だけでなく、マリッセもサーブに苦戦してました。木の葉の揺れ方を見ると10m/sぐらいあったように見えました。

第1セットは2ブレークであっさり先取6-2。サーブ1本で決めるというよりは、サーブから3本目、5本目を上手く利用してゲームメイクしています。この適材適所のショットの判断が素晴らしいです。

この試合、マリッセは錦織の2ndサーブになるとベースラインから1m以上、中に入ってリターン。でもリターン後はベースライン2m後方くらいとかなり違和感がある攻め。マリッセってこんな選手だったかな?とかすかな記憶を持ちながら、錦織のストローク力の格の違いをまざまざと見せつけられるセットでした。

そして風が収まらない第2セットは、序盤からブレイク合戦もあり5-5、そこから第11ゲームをブレイクし6-5、最後はきっちりサーブをキープしてゲームセット7-5。

やはり2013年の錦織を見ていると、明らかにバックのDown the line(ストレート)への展開が早い。この1本が打てるので、試合を優位に進め、試合時間も短く、省エネテニスができています。

このバックストレート展開があることにより、よりバックのクロスのアングルが生き、ストローク戦でのポイントが2012年より格段に取りやすくなってます。そしてミスが少なく、回転量を変えたり、コースや角度を変えたり、変幻自在にコントロールできるショットが生き、相手がミスをしてしまう展開。
----------------------------------------------------------------------
$バレー・テニス中心のスポーツブログ
※この姿勢の低さと真っ直ぐな体軸をみてほしいです。あれだけの早いテニスを展開し、フットワークを使いながらも、これだけ低い姿勢が保てる。だからこそ絶妙なコントロールと重いボールが打てる証拠だと思います。

本当に凄い姿勢が低いです。これだけ軸がブレなければ、ミスも少ないというのがよくわかるフォームです。左膝が90度曲がってますからね。これを毎回するのは至難の業です。皆さんもやってみてください。おそらく普通の方はこの姿勢になるだけでも大変だと思います。その姿勢で錦織圭はフルショットをして、エースを取ってますから。

姿勢を低くしてショット打とうとすると、上半身の軸が斜めに前傾姿勢になるんです。それがほぼない。これがアマチュアと世界のトッププロの違いということがわかります。錦織のバックハンドは、世界の中でも指折りです。
----------------------------------------------------------------------
まさに2011年覚醒後から、2012年にディフェンス力を高めながら、攻撃的に行く姿勢でレベルを上げ、2013年はストレート展開で「省エネテニス」さえも確率出来ようとしています。一言で言えば「強い!」

見ていて、負ける気がしないです。マリッセも今は53位でも元19位の強豪選手。決して弱いわけではないんですが、錦織のゲームメイクが上手過ぎて、試合をコントロールしています。

決して技術だけではない、「頭脳」を使ったスポーツができる選手が他のスポーツで多く増えると、もっと日本スポーツ界は良くなると思います。確実に毎年成長しているというのが目に見えてわかる。

【錦織圭の試合後のインタビュー】


そしていよいよ次戦の4回戦は、世界5位フェレール戦
$バレー・テニス中心のスポーツブログ

対戦成績も2勝2敗の五分。しかし2013年全豪オープンでは錦織の膝の怪我もあったんですが、内容的には完敗。完璧なディフェンスで拾いまくるフェレールに対し、攻め急いでミスを連発してしまいました。

ある意味、現在の男子テニス界では似たような2人。サーブ力よりもリターン力が上回る2人の対戦で、ディフェンス型の選手。ミスが少なく、非常にフットワークがいい。

ただし、ベースライン後方からプレーをするクレースペシャリストのフェレールと違い、ハードコートを主戦場とするライジングの早いテニスが持ち味の錦織圭。

怪我が完治していない錦織が多少不利ですが、逆に自分はチャンスと捉えています。フェレールは錦織をトップ4と同等なくらい危険な選手と思ってるでしょう。2013全豪のフェレールは何かに取りつかれたような勢いで、全てを錦織戦に調整してきました。

非常に高難度で質の高いテニスの試合が予想されるだけに、非常に楽しみです^^ GAORAでは、放映時間がちょうど今日の深夜0時からあるので、生放送にできないか対応中らしいです。

◆3/27(水)0:00~
番組名:「ATPツアー マスターズ1000マイアミ大会」
    4回戦「錦織圭×フェレール」
放送局:GAORA

この試合はぜひ大画面でみたいです^^ただし、まだ調整中らしく違う試合になるかもしれないそうです。。。^^;

記事を読まれたら、ブログ応援クリックをお願いしますm(_ _)m クリックだけでOKです


お手数ですが、別系統のブログ応援のためワンクリックお願いします!
にほんブログ村 その他スポーツブログ バレーボールへにほんブログ村 テニスブログへにほんブログ村 その他スポーツブログへ