まずバックハンドショットの2枚の錦織の画像を見てください
テニスをやってる方ならわかる方も多いと思います。
まずボールの予想打点に入り、構える。しっかし下から上に打つコンパクトなバックスイングの構えができてます^^ しかも軸が全くブレずに、地面に垂直な一直線。素晴らしい構えです。錦織のバックハンドは自分の理想
惚れ惚れする^^
そしてヒッティング！
2枚目の錦織の目線を見てください
ボールを打ち終わっているにもかかわらず、ボールの行先をみるようなヘッドアップをせずに、打った後まで打点を見ています。これがプロの証明ですね。本当に素晴らしい
アマチュアに多い、自分もよくあると思いますが、皆さんも調子が悪いと思わず、最後の最後までボールとラケットがヒットする打点を見て打つ基本ができているのか？をチェックすることをお勧めします^^
今日の錦織は、最初から気合が入ってました。日本人は他の5人誰も負けてないですからね。まさか日本の男女のエースが最初に負けられないし、相手は世界68位のベルロク(アルゼンチン)。ストレート勝ちが期待されてました。
◆全豪オープン2000大会
---2回戦---
世界18位 錦織圭 7-6(4)、6-4、6-1 世界68位 ベルロク(アルゼンチン)
※試合時間：2時間18分
[第1セット]
序盤から今日は動きがいいように見えます。といっても1回戦の詳細を見ていない自分にとっては、何とも言えませんが。互いにキープから錦織のブレイクで2-1リード。しかしここでキープができずに、2-2のタイ。ベルロクはアルゼンチン選手の29歳のベテランで、クレーが得意。ハードはあまり得意ではありません。
ビッグサーブとしつこいストロークでポイントを重ねる選手。今日はいい作戦を作ってきました。錦織をフォアに振り、スピンがかかったチャンスボールをライジングバックスライスでミドルに打ち、ネット。錦織からはパスの角度もつかず、非常に考えられたプレーです。アプローチをミスしましたが、嫌な相手ですね。錦織難なくキープして3-3。
どうもベルコクのサーブの打点やボールの球種に錦織のリターンのタイミングが合わない様子。その後もピンチがあるもののサーブで凌ぎ、キープが続き5-5。ラリーに持っていければ、何とかスーパーショットも含めポイントにできるが、ベルロクの1stサーブだけ球質が重そうでやっかい。ペースが掴めそうで掴めなさそうな相手。
添田・伊達選手くらいのタイミングで前に出れればいいんだけど。。。普段がストローカーに徹してるので、なかなかタイミングが難しい。どうも錦織のライジング的な早いタイミングの試合ではなく、ベルロクのスピンの利いたゆったりとした試合になってる感じがします。
もう少しライジングで捉えられれば、もっと錦織の展開になるんだけど。ついにタイブレーク！錦織が集中力を高め、一気に3-0。しかし不可解なリプレイもあり、3-3と気合で追いつくベルロク。しかしここから錦織が最大集中でコーナーにウィナー連発6-3。最後もしっかりとしたフォアクロスでミスを誘い7-4で1stセット先取！
[第2セット]
一時は1-3まで行くも、何とかペースを凌ぎ5-3。この辺りは見れませんでした。迎えた第9ゲーム。微妙な判定を錦織がもぎ取りましたが、どうもゆったりとしたベルログのペースにリズムが合わない。40-15とAP2本あったにも関わらず、イージーなストロークミスからブレイクされ5-4。
ベルログはとにかく、ムーンボール的なボールばかりで、全く攻めのボールではない。球のカウンターが怖いだけ。まあ、これがクレースペシャリストの戦い方ですが、ちょっと攻め手を欠いて、合わせたペースでの戦い方となり、相手のペースで終始進んでますね。ここで思い切って、ペースを上げることもできるけど、全豪でなかなか勇気がないようにも思えます。
しかしこの試合はチャレンジが多い^^ しかも本当にわずかの判定。そして第10ゲーム15-30とリードされるも、我慢我慢で相手のダブルフォルトもあり、6-4で2セット連取！
錦織：ウィナー14、Unforced errors 9
ベルログ：ウィナー7、Unforced errors 15
錦織は、1stサーブも74％、wonも70％と高い。しかし2ndサーブになると43％wonに落ちる。スコアでは圧倒的なものの、どうしてもベルログのスロースピンペースでなかなかペースがつかめない。
[第3セット]
このセットは一気にペースアップして3回戦のために、行きたいところ。その通り、一気に好きない攻めで3-0。途中ベルログの巧みなドロップショットでスライドステップしたときに足をおさえたので、ちょっと気になったが大丈夫な感じの様子。
ここからは錦織劇場。2セット先取し、余裕がでてきてバックのドロップショット、1stサーブもさえ4-1リード。ダブルフォルトもあり、ベルログは完全に崩壊し5-1。最後も無難にストロークでポイントを取り、6-1。やったあああーーー。ストレート勝ち^^
この辺ですかね。第1セットを取ったのが大きかったですが、いろんなタイプの選手に即座に対応し、勝負強さで勝ち抜いていく。錦織のテニスです。女子バレーにも似た相手のパワーを吸収し、封じ込めるディフェンス力。相手は段々と気力を無くしていきます。
今日はいつものテンポの速いライジングストロークはほとんどみれませんでしたが、それでも相手の嫌なところに攻め続け、ミスを誘う。このメンタル力が本当に凄い！難なく3回戦進出です！
去年と全然違いますね。もう自分はトップ10にいるんだという気持ちさえ感じ、風格があります。こんなところでは負けてられないと^^
スタッツを見ても、錦織がウィナー47とベルロクのほぼ2倍。ディフェンス系の錦織には珍しいウィナーの数ですが、相手がクレースペシャリストの相手だけに、仕方ないですね。でもエラーも31本でベルロクの40本より少なく、素晴らしいと思います。
ただこうやって比べると、錦織の1stサーブの平均スピードは167㎞/hですか。それでもこうやって勝ち上がるので、効果的にサーブを使った3本目、5本目のショットがいいということですね。
よし、これでベスト32、3回戦進出！あと2回勝って、最低でもベスト8！できればベスト4で世界1位のジョコビッチと試合してほしいですね。
おそらく3回戦の相手は、世界25位のユーズニー(ロシア)の強豪。30歳のベテランですが、シングルバックハンドとサーブが素晴らしいです。2008年には世界8位までいった選手で、2010年もトップ10にいた選手。どちらかというとオールラウンドプレーの試合巧者の選手なので、要注意です！しかも不思議なことに両者初対戦です！
でも3回戦進出でも世界ランクは23位どまりのようです。必ず次も勝ってトップ20を確実にしてほしいですね。2月からの大会シードが4シードから8シードに落ちてしまう。
今の錦織の許容量の大きさならば、きっと勝ち抜く試合になりそうですが、楽しみですね！
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