[動画]ブリスベン250「頭脳テニスの風格」錦織ベスト4進出! | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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帰国早々、錦織のベスト8進出の記事を見ておお!と思い、次は?と思ったら30分後に試合開始だったので、ラッキー。そのままライストに張り付きました^^
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しかし2013年の錦織は強い。昨年のジャパンオープンで覚醒した記事を記載しましたが、その頃から更に円熟味が増した感じ。常に相手の2手、3手の先を読む攻守のバランスで、圧倒的なテニスを展開。

こういう選手を「天才」というのがよくわかります。だって、見ててワクワクしますからね^^ それが証拠です!とにかくメンタル面が強く、クレバーテニスです。こういう選手は世界中から惹きつけられる選手ですね。

◆1回戦
7-5、6-2 世界49位マレセビッチ(豪州)



まだ全て見てませんが、昨年の最も成長した選手に選ばれたマトセビッチ。嫌な相手だなと思いますが、問題なく勝ってますね。やはり昨年の楽天ジャパンオープンでテニスの発想が開花し、更に懐の深いテニスになってるように見えます。

本質はバックのクロス。とにかくライジングでフラット気味のショットが非常に上手い。ミスがほとんどなく、アングル、コース、ショットの質、回転量、回転軸などすべて自由自在に変えられるので、なかなか相手が攻撃できない環境ができてます。

バックのラリーになると、ほとんどの選手がバックのストレートを打たない限りラリーの主導権は握れない。でもこのトップ20のレベルになると、そんなに簡単に打てるような球質ではないので、バックのストレートは博打的な賭け。しかも全て安定して打てるという確率は低く、ストレートにウィナークラスのショットを打つにはリスクが高い。

そうなると甘くなった球をフォアに回り込み、試合を優位に進める錦織の技術は本当に素晴らしい。

2011年 ディフェンス面が強化
2012年 ディフェンス+バックサイドでのフォアの回り込み

でデルポトロのような攻撃的な展開が望めるようになったことが更に2013年は強さを増した大きな理由かと思いますね。

そして回り込みのフォアのショットにミスが減り、安定感が出てきました。コートマネージメント術が更に際立つ形になってます。得意のドロップショットやスライス、更にムーンボール的なショットも合わせ、バックのクロスを中心に隙がない。そうなると相手がリスクを犯し、ミスが多くなる。更にフォアのウィナーで試合を優位に進める。

更にサーブだけでポイントを取れるサーブの安定感もこの強さがプラスされてますね。今年の錦織選手は、怪我さえなければ、トップ10は間違いないでしょう。本当に怖いのは怪我のみ。

そしてトップ5(ジョコビッチ、フェデラー、マレー、ナダル、デルポトロ)に対し、どう戦うのか?できるだけ多く対戦し、経験を積むか?にかかってると思いますね。2011年は安定した成績だったものの、トップ4との対戦が非常に少なかった。

ナダル1回、マレー1回、デルポトロ2回の計4回かな。これだと経験すらできてないですね。できるだけ勝ち上がり、トップ5と対戦することですね。

しかしこのマトセビッチは、芸人の我が家の坪倉に似てると思いません???
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◆2回戦
6-3、6-3 世界114位 トミー・ロブレド(スペイン)

ロブレド戦は、見てないので、わかりませんが、得意のバッククロスラリーで楽天オープンのようにバック攻撃で、ロブレドがミスで自滅したように思えますね。

◆準々決勝
6-4.7-6(3) 世界18位 ドルゴポロフ(ウクライナ)

2013ブリスベン250準々決勝 ×ドルゴポロフ


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【参考】2011上海マスターズ準々決勝 ×ドルゴポロフ


この試合は、色々ありました。序盤から審判のジャッジなどに珍しく錦織が不満の姿勢。そして第2セットもタイムバイオレーションを取られ、ポイント間の時間が長いという指摘。

それにリズムを崩しそうになったかと思いましたが、タイブレークもきっちり先行し集中力を高め、7-3で圧勝。素晴らしいですね。強い!!!
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第2セット1-0、40-15錦織リードで迎えたポイントを見ると今の充実ぶりがわかります。ブリスベン大会の動画の1分23秒くらいでしょうか。ぜひ見てください。

この試合は、基本的に安定感のないドルゴポロフのバック狙いが中心でした。このポイントはまず18回のラリーの中で、意図的にフォア連続そして最後はバックを狙っていることに注目です。
1:錦サーブ → フォア(ドルゴ)
2:錦バック → バック(ドルゴ)
3:錦フォア → フォア(ドルゴ)
4:錦フォア → フォア(ドルゴ)
5:錦フォア → フォア(ドルゴ)
6:錦フォア → バック(ドルゴ)
7:錦フォア → バック(ドルゴ)
8:錦フォアボレー → バック(ドルゴ)
9:錦スマッシュ → バック(ドルゴ)

このポイント全てドルゴポロフだけの動きを見るとわかるんですけど、ほとんどのラリーで逆を突かれてるんです。ドルゴポロフはスライスで返すのがやっとの体勢が非常に多い。これだけ相手を見ながら、ラリーを進めて、相手の特徴を全て頭のデータにインプットして勝負していることがわかります。

自身が「メンタルが自分の一番の強み」と言うように、自分よりも常に相手のプレーが頭にあり、今日はどこが調子が良くて、どこを狙うとチャンスになるのかというパターンづくりが物凄い数あるんでしょうね。それを瞬時にやってのけるというのが錦織の天才の証拠!

そしてタイムバイオレーションを取られましたが、基本的にテニスはポイント間は、転ぶとかよほどのことがない限り、通常プレーでは20秒以内にプレーすることがルールで定められています。

錦織は、この時間がとても重要と言います。この時間に、あらゆるパターンでのデータ整理を行ってるんでしょうね。だから錦織にとって、ルール変更で最も怖いのは、ポイント間の時間が20秒から更に短くなることじゃないかと思います。
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特に参考で2011の上海大会の動画も掲載しましたが、本当にスピードが全然違います。かなり進化しているのがわかる動画比較ですね。特にバックの精度とライジングの捉え方、フォアハンドのまわりこみなど、違いが良くわかります。

今の錦織は安定していながら、とにかく強い。本当にち密で好きがないてにすをしてきます。楽しいでしょうね!これだけゲームメイクができると。明日の世界3位のマレー戦。非常に楽しみです。

マレーは今季調子がまだ上がってません。どちらかというと2012年の全米勝利でGS栄冠とオリンピック金メダルを獲得した安堵感からか、その後の後半戦はなかなか成績が出せず。

マレーとの対戦成績は、もうちょっとあるかと思いましたが、結局2011の上海準決勝と2012の全豪準々決勝の2度のみ。しかも1セットで4ゲーム以上取ったこともありません。
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さあ、今の錦織がどのレベルにあるのかを確認するために、相応しい相手ですね。しかも放送も決まりました。
◆1/9(水)21:00~
番組名:ATPテニスワールドツアー 250 ブリスベン国際
    <準々決勝>A.ドルゴポロフ vs 錦織圭
放送局:GAORA

そして準決勝のマレー戦も放映決定済み、決勝に行けば、更に放映するそうです^^