彼らは兵士に続き大きな門をくぐり中へと入った。
「王様に会いたいんですけど・・・」カレンザが言った。
「なるほど。ではこちらだ」兵士は方向を変え階段をのぼった。
階段をのぼり切るとながい廊下が広がった。
その時、あるアナウンスが流れた。
「緊急政府会議を始めます。担当者は至急大会議室までお集まり下さい」
兵士は顔をしかめた。
「会議が始まっては・・・王に会えないぞ・・・」
「待って。会議傍聴することが可能よね?」ユーリが言った。「案内してくれるわよね?」
兵士は少し渋ったがうなずき歩き出した。
「大会議室は会議室と違って傍聴席が少ないんだ。早くいかないと埋まってしまう」
彼らは走った。
大会議室の扉が見えた。間に合った。
席は丁度4席残っていた。
「私は外で待っている」兵士は大会議室を出た。
フローピアス(王・政府軍最高管理責任者) 「緊急政府会議を始める。今回議論すべきことは知っている方もいるかもしれんが・・・」
マクローリー(政府軍・大将) 「トライボルトが動き出した・・・そうでしょ?フローピアスさん?」
フローピアス 「その通りだ。今回の会議で決めるべきことは政府軍の軍人の調整だ」
デネブ(政府軍・大将) 「大将を変えるのかぇ?」
フローピアス 「大将、中将を変えるつもりはないが、各隊員を変える必要がある」
デネブ 「そうだねぇ。こんなに強ぇ大将はざらにいないからねぇ」
オーナブル(政府軍・大将・特別部隊長) 「デネブ!いい加減にせぇ!」
デネブ 「そんなに嫌かぇ?自画自賛は嫌いかぇ?」
フローピアス 「今は関係ない!デネブ、静かにしていてくれ」
デネブ 「仕方ないねぇ」
「す、すごい・・・政府軍の大将勢ぞろいだ・・・」カレンザは辺りを見回す。
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