「あんた達、何食うか?」コックが彼らに言った。
「あ、白米で結構です」赤い帽子をかぶった少年は軽く頭を下げた。
彼らは女性が座っている席の向かいに座った。
「あんた達はいくつ?お酒、飲む?」女性が彼らに言った。
「よせ!自分だけで飲めって!この子らはまだ未成年だ!」コックが厨房から叫んだ。
「そう。分かったわ」
「ほら、飯だ!」
コックが厨房から出て人数分のご飯を持ってきた。
「ありがとうございます」彼らは言った。
彼らは、ムシャムシャとご飯を食べた。
少し落ち着いて・・・。
「あいつら、どうしたんだろな?」彼らの一人が言った。
「あいつら?一体誰だい?」女性が話しかけた。
「あんた、子供達の話しにも首を突っ込むのか?」隣のテーブルを拭いていたコックが言った。
「うるさい!あ、続けて」
「トライボルトっていう機密帝国の組織が世界征服を目論んでいたんです」赤い帽子をかぶった少年が話を始めた。
「トライ・・・ボルトだって!?」
「知ってるんですか?」赤い帽子をかぶった少年は女性に聞いた。
「私の国はそいつらに占領されたんだよ。あんた達、そいつらを追っているのかい?」
彼らは頷いた。
「私も仲間に入れてくれないか?酒は控える!なぁ、頼むよ!!」女性は立ち上がった。
「あの、名前は?」
「ユーリ、イフラーン王国で育ったユーリよ!」
