西新宿の住友ビル48階にある日中戦争・太平洋戦争関連の資料館へ行ってきました。
ここの展示は兵士コーナー、戦後強制抑留コーナー、海外からの引き上げコーナーに分かれており、約1時間程度で見学できる内容となっています。無料です。
資料館入り口。
■兵士コーナー
海軍は少尉が来ていた三種軍衣がありました。軍服の襟にZ旗のバッジが付いていたので、「これは何で付けてるんですか?」と近くにいる方に訊いたら警備員さんでした。(;^_^A
その後学芸員さんを連れて来てくださいまして、バッジは一種のファッション感覚で付けていたとの解説でした。
バッジなど個人の物を服に付けていても大丈夫だったんですね~。(ノ゚ο゚)ノ 学芸員さんはその許容度は上官の裁量に任せられると言われてましたけど。
召集令状(左)と軍隊手帳(右)。あとは識別章、海軍軍帽(下士官)、ガスマスク、軍刀、野戦用電話機、千人針などいろいろ。
■戦後強制抑留コーナー
シベリアへ日本兵が抑留された時のラーゲリ(収容所)の様子を人形で展示しています。
パン か何か食べ物を切っているのをみんなが見つめている場面です。
シベリア抑留者が来ていた外套。中央の袖なし外套は以下の解説。
「シベリアの冬は零科30~40℃になります。この外套の持ち主は、飢えに耐えかね、現地の労働者が持っていたパンと外套の袖を交換しました」
パンは食べるから分かるけれど、外套の袖をもらった人は一体何に使ったのでしょうか?
シベリア抑留者が白樺の木で作った手製のスプーンとフォーク。 ほかに靴下 、ナイフ 、将棋の駒などみんな工夫して手製で作られています。
■海外からの引揚コーナー
昭和21年、満州のコロ島を出発し、博多港に向かう引揚船「白龍丸」の船底を再現した展示。
実際はもっと暗くて人形が機械仕掛けで動いたりしてちょっと不気味かも・・・ 子供たちは水っぽいお粥のようなものを食べています。右手には遺骨の入った白木の箱を抱えている女性が。
体験コーナーでは写真撮影OKです。 これはシベリア抑留者の一日分の食事。黒パン350gとわずかなスープのみでした。
当時の服(国民服?)や帽子をここで着用できます。でも軍服はなかったです。
しかしシベリア抑留はすさまじい世界ですね~。 満州引揚も恐ろしい話が残っていますが。抑留者の本も以前読んだことありますが、粗末で乏しい食事・衣類と極寒の気候の中で、よくぞ日本へ復員してこられたと思います。
「満蒙開拓青少年義勇軍の軌跡」:2012/12/11~2013/03/10
■平和祈念展示資料館(09:30~17:30)