パラダイムシフト | 酒と女とポメラニアン

パラダイムシフト


酒と女とポメラニアン


知り合いの男でね。若いヤツなんだけど、そいつはいわゆるワキフェチで。
カノジョが家に泊まりに来たときに、ワキのお手入れをしてあげるんだって。

その話を聞いたとき、フェチじゃなくてヘンタイじゃん!ってツッコんだら、
「 えー、そうすか? でも、いまじゃカノジョが喜んで生やしてきますよ 」って。

それは愛なのでしょうか? それとも・・・。


人はオトナになるにつれ、そんな岐路に立つときがあります。

ただセンターのずれたところで男と女がストイックに突き進むと、
まるでガラパゴスのような、おかしな独自の進化を遂げてしまったりする。。。


その子とは、ズバリお互い都合のいい関係。

どちらも忙しくてなかなか会えないのもあり、外をウロつくのも寒かったり、
移動がメンドクサイという彼女の意見で、会うときはもっぱらホテルデート。

まぁ、それならそれでこっちもお店とか考えなくていいし、ラクだしと。

週末、デパ地下で酒と食べ物、流行りのスイーツなんかを買っていき、
早々と都内の夜景の見えるようなホテルの部屋へとチェックイン。

翌日まで、まったりベッドの中で過ごすというね。。。

買ってきた酒を酔いも気にせず飲みながら、
ただただフシダラミダラにダラダラと。

それがその頃、その子と会うときのパターン。


もちろんスルことは存分にスルのですが、それ以外にスルこともなく、
ベッドで酒を飲みながら、ひたすら長ーいピロートークをするワケです。

そーゆーとき女子はたいてい「 なんかおもしろい話して・・・ 」とか言う。
まどろみながら漠然と、おもしろい話、って言われても困りますけどね。

で、まぁ、ここに書いてるようなエロクダラナイ話をしたり、
飲みながら、やるでもなく、やらないでもなく、まったりと。

静かなのもなんだし、そこでTVなんか見たくないから、
i-podとスピーカー持って、中にメロウな曲とか詰めて。

アル・グリーンとか。ナタリー・コールとか。そーゆーオトナの。

眼下に広がる夜景。都会の喧騒から離れた高層ホテルの密室で、
ふたりスッパダカで飲んでると、だんだんおかしなことが始まる・・・。


お互い酔っ払ってくると、その浮世離れした非日常のフンイキに
なんだかいつも以上のヘンなアドレナリンが脳内に充満してきて、
ヤラシイことしよーか・・・、いや、しなきゃイケナイのだー!な空気で。

口移しで酒を飲んだりして遊ぶ。ワインとか、シャンパン。
元々お互い飲むからガンガンいく。こぼしてもお構いなし。

さらに酔っ払って、カットフルーツとかスイーツ。
生クリームとかプリン。舌に乗っけたのを上手に食べる。

しまいに生ハムなんかもいっちゃったりして・・・。

モグモグ。お姉さんとモグタン。全裸でヒヤヒヤドキッチョの。


・・・えー、まぁまぁ。そんなに大したことでもないけどね。
なんだかそーゆーことをしたがる女子だったんですよ。

またそーゆーのが似合うオンナで。女王様キャラというか。
肉体的なSじゃなくて、精神的なSね。コーマンチキな感じ。

そもそもふたりの関係も、カレシ作って束縛されるのはイヤ!と言って
自由奔放。それはそれでラクでいいので、お互いが遊べるときに遊ぶ。
そのくせこっちがほっておくと、グイグイ支配しようとしてくる感じの子で。

まぁ、若い女子にありがちな勝手ちゃん。

いわゆるズルイ女。

と、ズルイ男・・・。されど所詮は男と女。。。


月イチとかで会う度、スル度、そんなしょーもないことをして。

デパ地下で、お酒足りなくなるから白ワインもう1本買っていこーよ、とか、
今日はテリーヌとモンブラン、マカロンなんかも試してみよーかー、なんて。

えー、食べ物で遊ぶと怒られますけど、
ちゃんと全部、おいしくいただきましたので・・・。

そのときはそうだった。そうとしか言えない。



そして、いま。

どんなヘンタイプレイよりも、背徳感が巡ってきた記憶です。。。