SPEC 結 close | Mugen Limit

SPEC 結 close

12/2、レイトショーで「SPEC 結 爻ノ篇」を観てきました。

ドラマシリーズから、映像作品は全部観たけど、やっぱり「???」な部分がいくつか…

帰ってからネットで考察を読んだり、過去のストーリーを思い返しながら消化作業してたら朝の5時…

ちなみにその日からずっとSPEC漬けです…

8割ぐらいは消化できたかな…?

ちょっと、自分の中でも整理したいので書きます。






※以下、ネタバレ含む感想的考察

(映画観てない人には優しくない内容)







最初に言っておきますが、わたしは歴史や神話、論理的、哲学的なことはちんぷんかんぷんです。
SF映画も全然詳しくないので、間違ってる所があったらごめんなさい。責任は取りません。
犯罪ですか?なに罪ですか?バカがSPEC考察しちゃった罪ですか?



終わった直後の第一印象は…

「夢オチ?!」←違う


結局、今まで見てきた世界が消え、スペックが存在しない世界に、瀬文だけが記憶を残したまま移行するというパラレルワールドオチ。
スペックを持つ先人類たちは、すべて当麻が吸収し、一緒に冥界へと堕ちた。冥界は出口のない無間地獄。
瀬文が当麻を撃つ前に言った「当麻、来世で待ってろ」は、ヤバかったです。


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そして、スペックが存在しない世界では、普通の殺人事件を雅ちゃんが解決したり、
地居が美鈴ちゃんと付き合っていたりと、違う展開になっている(当麻が浮遊するシーン)

この世界では、瀬文が当麻を射殺したことは現実であり、スペック世界での出来事は誰も知らない。
瀬文は警官殺しの罪により暴行される(暴行を加える刑事たちが誰かさんっぽいのはさて置き…)
そして、霊体になった当麻を見つけ、ボコボコにされながらも手を伸ばす瀬文。
ここはなんだか悲しいシーンでしたね。

しかし、瀬文だけは、霊体“にじみ”となり浮遊する当麻を認識し、獄中で当麻の腕を掴む。
そして当麻は実体化(?)する。その後、雑踏のシーンに2人の後ろ姿が(←これ見逃しました・涙)

「意識の数だけ世界があり、それらの重なり合った部分が“この世界”と呼ばれる」
つまり、当麻の意識と瀬文の意識が重なりあったってことですよ(白目)

「当麻が実体化~2人の後ろ姿」は、監獄から2人で脱出したのでは?との解釈もあります。

実際はどうかわからないけど、あの世界で「地獄に堕ちるしかなかった当麻」と「当麻を殺すしかなかった瀬文」が“この世界”で救われたのかもしれない…と思えました。

なぜ瀬文が当麻を認識できたか、2人の〈絆・愛〉がそうさせた、としか説明できないですね。
先人類が持つようなスペックではなく、現人類の潜在能力または進化?ということですかね。
そして、それこそがガイアの意思なのかも。

エンドロール、沢山のミジンコ入りのしゃぼん玉(しゃぼん玉は意識世界を表現してる?)
そして「瀬かいはひとつではない」との文字。
なぜ“瀬”なのかはそれぞれの解釈で考えてくださいってことなのかなぁ。



と、ざっとラストを書いてみたけど、やっぱりすべてを理解するのは難しいですね。

個人的に、新しい世界で瀬文に射殺された当麻は、左手に三角巾いらなかったんじゃ?と思いました。
前の世界でスペックが存在した故に負傷した左手なわけで…
こっちの世界では違う理由で負傷したってことになってるのか?わからん。

というか、当麻が浮遊するシーンでは、当麻が存在しないことになっているが…
幼い陽太や当麻家の場面にもいないので、生まれてもいない?じゃあ瀬文が撃ったの誰よ?

・ファティマ第三の予言
・パラレルワールド(並行世界)
・ソロモンの鍵
・ガイア理論

これらを理解しないとSPECは理解できないなと思いました。(←あんま理解できてない人)

一つ一つをネットで調べましたよ…。
そしたら、SPECの全体像が大体把握できました。「あの時の話はそういうことか!」みたいな。
ちゃんと伏線があったことが、今さらわかりました。
面倒くさいのでそれぞれの説明は書きませんが、より深くSPECを理解したい方は調べてみてください(逃)


一つだけ、ファティマ第三の予言について。
天のエンディングで漫画と共に説明されたアレです。


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あの二つの啓示のあと、わたしたちはマリア様のそばに、左手に火の剣を持った天使がいるのを見ました。

その剣はみるみるうちに火花を散らして燃え盛り、まるで世界を焼き滅ぼそうとしているかのように見えました。

「みなのもの、悔い改めなさい!」天使は大声で叫びました。

ところが、マリア様の右手が美しく光り輝くと、火の剣の炎は消えてしまったのです。

そして、わたしたちは、マリア様の光の中に、第三の神の啓示を見たのです。

白い衣服をまとった一人の教皇とともに、幾人もの司教や司祭たちが険しい山を登っていく様子が見えました。

その山の頂上には、粗末なコルクの丸太で組まれた大きな十字架が立っていました。

やがて教皇たちが山の頂上に到着し、大きな十字架の元で祈りを捧げようとしたその時のことです。

突然兵士の一団がやって来て、教皇たちを次々に撃ち殺していったのです。

それはそれは恐ろしい光景でした。

そして殉教者たちの血を、天使が水晶の聖水入れにすくい入れ、神に向かう霊魂に注ぐ様子が見えました。


このファティマ第三の予言とは、実際にバチカンが保管している預言書で、
一部が公開されているそうです。SPECに出てくるそれと内容もほぼ同じ。
ドラマシリーズ以降は、ファティマ第三の予言に擬えたストーリーになっています。

・左手に火の剣を持った天使=当麻(左手)
・右手から光を出すマリア=当麻(右手)
・白衣を纏った教皇=卑弥呼
・殉教者たち=先人類(セカイ含む)
・兵士たち=現人類(シンプルプランを企む者たち)
・血を注ぐ天使=??

…と解釈してみた。

潤が謎すぎる…。子ども潤が持っていたイチゴのかき氷=血が入った聖水入れ?との考察も見かけました…

白衣=白い服=セカイ という解釈が多いですが、個人的には卑弥呼なんじゃないかと…(根拠なし)

しかし、辻褄が合わないことも…
SPECの中では、予言はセカイが「せっかく教えてあげたのに」ということですが、
実際の予言は聖母マリアがもたらしたとされています。
ならば、セカイがマリアじゃないの??
それとも、セカイはルシア的な存在?
右手から光を放ち当麻を浄化した潤がマリア?
誰の子でもない子を産んだ青池がマリア?(じゃあ潤はキリスト?)
つーか瀬文は??

…よくわからねえ。
「予言は、あくまで予言」「未来は変えることができる」なら、考えるだけ無駄な気もする。
なんだかこの辺りがモヤモヤしてます。
あの漫画、ずっと気になってたので…

そもそも、SPECは実在する物とフィクションを絡ませた話なわけで…、
すべてを完璧にリンクさせたいと望むこと自体が間違ってるのかも。
「その部分はフィクションです」と言われたらそこまでですしね…。

ちなみに、プロフェッサーJ=JUDA=ユダ=湯田(とうだ)という暗号は感心しました。
(キリストを裏切ったユダ。キリストは誰のことだろう…←また!)


あと、復活したチームスペックの皆さん、もっと尺が欲しかった…!
裏でいろんな工作をしてたみたいですが、もっと表でも暴れてほしかった。特にニノマエ(陽太)
久しぶりの陽太!ねぇちゃん!もっと見たかった!残念…


当麻と瀬文の関係は、ほんと大好きだ。
ずっとどこかで「恋愛関係にならないの~?」って期待してたけど、
この2人はそういう次元じゃないんだよね。
絆…愛…仲間…運命共同体…どの言葉を用いても説明できない。考えるな!感じろ!的な。
説明できないけど“わかる”んですよね…“想い”ですかね…


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これで3年続いたSPECが完結したわけですが、わたしはまだまだSPECの世界から抜け出せない…

シリーズ全部を見直そうかな…と

今、ドラマシリーズを見てるんですが、この頃は当麻と瀬文の喧嘩が多くてほのぼのしますなぁ。

まさかこんな結末になるとは思ってなかったけど、最初から「世界の闇」みたいな所には触れてるんですよね。

また全部を観終わったあと、いろんな発見や、違う疑問が浮かびそうです。

でも、それもまた楽しい。SPECの魅力。

あー、あとケイゾクも見直したいです…

そしたらまたいろんな発見g(ry


とりあえず、監督・スタッフ・キャストの皆さま、おつかれ山でした。

SPECに出逢えて良かった。

本当に楽しませてもらいました。ありがとうございます。



P.S.書き忘れ…
CGは概ね良かったと思います。
地球がめちゃくちゃになる様はなんの違和感もなかった(実際にそんな場面見たことないけど)
映画に詳しいわけではないですが、今まで見たSF邦画の中では、トップクラスかと…

CG制作の皆さま、おつかれ山でした!