LIMIT OF LOVE 海猿 感想 | ペニ〜✩*のブログ

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LIMIT OF LOVE 海猿
監督 羽住英一郎
2006年 日本

人並と街波☆
※最終章じゃないです。



あらすじ・解説
若き海上保安官たちの活躍を描いて話題となった映画「海猿」(2004)、その続編のTVドラマ「海猿 EVOLUTION」(05)に続くシリーズ。
潜水士になって2年がたった仙崎は、異動先の鹿児島・第十管区で機動救難隊員として働いていた。
恋人の環菜とは遠距離恋愛を続けていたが、さまざまな原因から関係がぎこちなくなっていることに悩んでいたある日、鹿児島沖で大型フェリーの座礁事故が発生する。
仙崎はバディの吉岡らとともに現場に駆けつけるが、そこで想像を絶する光景を目撃する。
乗員・乗客620名を乗せたまま座礁した大型フェリーを舞台に、史上最大の海難事故の救助に挑む若き精鋭たちの活躍を描く。
再び実現した海上保安庁の全面協力の下、圧倒的なスケールで繰り広げられるスリリングな救出劇が見ものだ。


感想(※ネタばれあり)
海猿の2作目。
ドラマ版を経てつくられた今作では前作とは大きく路線変更しており、救助に重きを置いたパニックムービーになっております。
沈みゆく船の中から大輔たちは無事脱出できるのかというハラハラドキドキ感、カンナの想いそして、友情といったところが見どころとなっております。
日本映画でこういう大掛かりなパニックムービーに挑戦する試みは感心します。

そして、今回も伊藤英明さんの役作りはすごいですね。
潜水士であることの説得力は素晴らしいですね。

とまあここまで書いてきましたが…
前回の海猿 感想にも書かせていただきましたが、基本的に僕は映画のいいところを見つけて褒めたいと思っています。
が、今作の褒めるポイントをすべて書いてしまったので、これからは悪い点を書いていきたいと思います。
海猿シリーズのファンで大好きだという方には失礼になってしまうかもしれません。ご了承を…

まず一つ目に、この映画ってパニックムービーでありタイムリミットがあるはずですよね?
なのに、ちんたらちんたらしすぎじゃない?
そもそも妊婦である本間恵さんに関しては仙崎大輔が無理やり巻き込んだようなもんでしょ?
ばんそうこう張ってさっさとボートに乗せていれば取り残されることはなかったでしょ?
子供に大輔と名付けてる場合じゃないですよ。

そして、この映画で伝説となったシーンが電話で大輔がカンナにプロポーズするシーン。
ある意味感動しました。
ものすごく急がなければいけない場面で長々と恥ずかしい台詞を言って、その後ろには感動的な音楽が流れている。それを司令室でみんなが聞き入る。
監督さんが本気でこれを作ったのなら本当に感動します。
僕はこれをどういった気持ちで見ればいいんでしょう。

あとはテレビ局主導映画全般にいえることですが、スローモーションと音楽を多用しすぎ。
ハラハラドキドキさせたいんじゃないのか?
なぜ、スローモーションにする?
基本的にスローモーションは戦闘シーンやスポーツシーンといったゆっくり見せることによってその凄さが倍増するシーン以外に使用してはダメでしょう。
ホントに作品が間延びする。
見ていて退屈すぎる。しんどい。

他にも重要な欠点が山ほどあります。
肝心のシーンを見せずに結果だけを見せる。

一つ目に30Mの距離を潜水で進まなければいけないシーン。
これは素人が1分半も息を止めなければいけないという最初の目玉だと思うのですが、そのシーンをまさかのカット。正確には潜っている間ずっと指令室が映っています。
いつの間にか潜水出来るのかではなく、浮かび上がった先が炎に包まれているのかという話にすり替わっています。
潜水はあっさりできてしまうんですよね。

そして、最後の目玉であるはしごを登るシーンは本当にひどい。
大輔が男性一人を背負って登るのはこの際突っ込みませんが、突如船体が傾き、上から大量の水が降り注ぎ、本間さんが落下。
それを大輔が見事片手でキャッチし、上から水が降り注ぎ続けているのに片手で耐える(一応足でも支えているが)。
しかし、力尽きて落下。
そこからまた、スローモーション。
そして、なんだかんだあって3人とも無事だったというオチ。
もういい加減にしてくれ。
落ちたんじゃないのか?あの距離から落ちたらかすり傷じゃ済まないだろう?
下に水がたまってたから無事だったのか?
とにかくそのシーン見せろ。
そして、いつ格納庫みたいなところに避難したんだ?
そして、これだけ激しい動きをしておなかの中の赤ちゃんは無事なのか…

もう突っ込みどころ多すぎて映画に集中できない。

他にもカンナはあんなに簡単に司令室に入れるのかとか、「諦めてない奴がこんなに…」とか台詞で言わせちゃうとか、大輔の握力がないのをもみ消して救助に向かわせちゃうとか、エンドロールの時に流れる映像はどういう意図で流しているのかとか…

本当にこういうのやめた方がいいですよ。
この題材に挑戦している姿勢は買っているので、おしい。
もうちょっとリアル志向で作っていただきたい。


全部とは言いませんが最近の日本映画は売れればいいんでしょうか。
せっかく宣伝するなら本物の映画を宣伝しまくってほしいものです。

見る側が映画を気楽に見たいとか、読解力が下がっているというのもあるんでしょうけど…

色々失礼なことを書きました。
皆さんも一度見てああだこうだ言ってみてはどうでしょうか。

※2016年8月 内容を変えずに文章校正しました。










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感想(3件)