不溶物をろ過にて除去したいとき、セライトをよく用います。


しかし、セライトをうまく詰めないとたまにろ液に流出してしまうことがあり、やり直しになる場合があります。


ところで、みなさんはどのようにしてセライトを詰めてますか?



私は、ブフナーロートにセライトをダイレクトに入れ、適当な溶媒をかけ、吸引。


そして、平らなものでぎゅっと押し固めて終了です。


たいていの場合はこれでOKだと思います。



しかし、粒子が細かく、流出の恐れがある場合は、シリカゲルカラムのときみたいにセライトを溶媒に懸濁させスラリー状にしたものをブフナーロートに入れ、吸引。


その後ぎゅっと押し固めます。


この方法が一番確実かと思います。


問題はカラムと一緒できちんと空気が抜けているかどうかではないでしょうか。


空気が入っていると、そこから亀裂が走り、流出の原因になります。



また、使うロートの選択も重要だと思います。


まず、ガラスロートを用いた綿栓ろ過。


これはたいてい詰まり気味になり、流速が遅くなります。


桐山ロートも同じです。


これらに共通していることは穴が一つであるということ。


なので私はブフナーロートをよく使います。


グラスフィルターでもよいです。


ただ、グラスフィルターは汚れると洗うのが面倒なので、ちょっと・・。



あと、セライトを詰めるときの溶媒にも注意。


メタノールを用いると、メタノールしか流していないのになぜかろ液が黄色く色づくことがあります。


セライトに含まれている何かが洗い流されているようです。


酢酸エチルやクロロホルムでは大丈夫だった気がしますが、メタノール以外の溶媒でもそういう場合があります。


なので、詰めながらセライトを洗い流し、一度フラスコにたまった溶媒を捨てたほうが無難だと思います。



セライトに関して、なにかおススメ情報がありましたら是非コメントください。