三国志作家の玄子(げんし)です。
とりあえず三国演義を楽しむ「とりあえず三国演義」
第十回【勤王室馬騰舉義 報父仇曹操興師】5
馬超殿は敵将を一人討ち取ると颯爽と帰陣しましたが、その背後に迫る刃が!
「後ろ、危なぁあい!!!」
馬騰殿の声が届く前に、敵将は馬超殿に追いつき、生け捕った!!!!
いや!生け捕られたのは敵将の方でした!
そう!馬超殿は追撃されていることを知っていたのです。
けど敢えて気づかないふりをして敵将を誘き出し、襲ってきた瞬間にパッと身を翻すと羅貫中も絶賛した、猿のような腕で俊敏に槍をさばき、見事、生け捕ったのです!
猿のような腕ってやっぱり、褒め言葉らしい。
敵将は斬首され馬騰軍の士気は高まりますが、李傕の参謀である賈詡は守りを固めます。
でもこの後2ヶ月間何の動きもなく、兵糧が底をつき、なんだかんだで撤退を余儀なくされました。←略しすぎ!
総括すると前半の【勤王室馬騰舉義】部分は馬超殿に三国演義で初陣を飾らせるのが目的だったのかもしれません。
後々、それくらい大きな影響を与える人物なのです。
そしてファンも多いのです
馬騰軍が撤退し、やっと一息ついた李傕たち。
ですが次なる心配事がありました。
それは、黄巾軍の残党。
首領だった張角はいなくなっても、100万もの残党が略奪や横暴を繰り返していたのです。
「誰か適任者いない?」
李傕は自分の手は汚さずに黄巾軍の残党を誰かに何とかしてもらうことにしました。
「それはもう、あの人しかいないでしょ!」ってことで推挙されたのが、曹操閣下だったのです!
何となく久しぶりの登場です!
董卓や呂布が牛耳っていたから、やっと英雄が帰ってきた感があります
が!何しろ曹操閣下。
李傕らには思いつかない方法で権力と兵力を大きくしていくのですが、、、
気になる続きはまた次回!
今回もお付き合い頂き、ありがとうございました!