三国志作家の玄子(げんし)です。

とりあえず三国演義を楽しむ「とりあえず三国演義」

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第九回【除暴兇呂布助司徒 犯長安李傕聽賈詡】その9

 

董卓が夜な夜な耳にした童謡は羅貫中さんが作ったものではなく、後漢書に実際に記されています。

何かを暗示する童謡って怖くてちょっと惹かれるのでもう一度原文をご紹介。

 

千里草 何青青 十日卜 不得生

 

今日はこの童謡を紐解きますので、話そのものはあまり進みません。


なので、お茶でも飲みながらまったりと楽しんでくださいませ〜。

 

千里草とは董卓のって漢字になります。

草は草冠、それに千里って書くと、董卓の董。

 

次に同じ感覚で見て欲しいのが

十日卜これを下から上に足していくと???

そう!!!董卓の!!!

 

下から上ってとこがまた隠されたポイントで、董卓はある意味、下剋上しました。


諸侯に過ぎなかった董卓がのし上がったって意味もあるそうです。

何青青の何は、何ともいえないほど非道い!

青青は爆発的な状態。


董卓の何とも言えないほど残虐極まりない行いを暗に示しています。

 

その董卓は人心を得ることが出来なかったので、

不得生(殺される)という結末を迎えることに、、、

 

董卓って姓名の漢字がバラバラになっていることもそれを予言しているのです。

董卓本人がこの童謡を聞いて、気になったってのがまた運命なのか?


この時、李儒が董卓の近くに居たらピーンと来たかも?

 

さらに気になるのは、あれだけ内密に進めていたはずなのに、どこの誰が童謡にしちゃったんでしょう?


三国志の時代の情報網ってネットよりも早く確実な時があるので、侮れません!

 

董卓は野生の勘がかなり働くタイプだったらしく、この童謡の意味を李粛に聞きました。


すると李粛はシレッと答えます。

 

「あれは劉氏(漢王朝)が滅んで、董氏が興ることを歌っているのです」と。

 

董卓は言って欲しかった事を言ってもらえたので疑いもせず、安心して次の日を迎えました。

 

そして、ついに入朝するぜぃ!!って時です。

天もしつこい!まだ諦めていません!天は董卓を殺させたくなかったのでしょうか?

 

最終忠告をしてきたのです!!!

その内容とは!?

 

天のイタズラVS李粛の攻防戦最終章!

天の忠告、かなり核心に迫ってきます!

その時、李粛が考えた答えとはー