こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
どうしても書いておきたかった分の後篇です。
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しかし、そのお世話になった○○さんを切れ!
と、指示してきた者が居たのです。
○○社長と専務でした。
理由は、人件費抑制です。
厳密にいえば、○○さんは当時の私の部下ではありませんでした。
私は関西の事業本部、○○さんは本社機能に所属していました。
私「○○さんを切るのは、組織上は私でなないのでは?」
社長「それはわかってる。でもお前が一番世話になったのだから…」
私「私の部下なら私が必要かどうか判断します。しかし○○さんは私の部下ではありません。」
当時の業務管理の責任者は別に居たのですから。
社長「お前がやってくれ。」
横に座っていた専務も、「お前の仕事だから…」
非常に歯切れの悪い話し方でした。
私「嫌な役割だけを押しつけられるのは御免です。」
「○○さんに話しをするとなれば、
業務管理の部署は私のコントロール下になりますけど、それでいいんですよね?」
社長「それでいいからやってくれ!」
こうなると、組織なんて関係なくなりますね(笑)
私「あなた方が何を考えてるのかわかりませんが、この代償、高くつきますよ。」
社長「…」
業務管理の部署に行き、私が可愛がっていた部下に、
「○○さんを切れ!って言われたわ。それも何故か俺に。」
「なんで合田さんなんですか?組織上はアイツでしょ?」
そう言われても当たり前のことでした。
「アイツには出来んらしいわ(笑)」
そう言って私は○○さんの所に向かいました。
私「どう?元気にしてるん?」
○○さん「足がちょっとだけ痛いけどなぁ」
私「○○さん、ちょっと真剣な話しなんやけど…」
○○さん「何やねん?」
いつものニコニコした顔で私を出迎えてくれました。
私「言い難いんやけど、今月いっぱいでゆっくりしたらどう?」
○○さん「何を言い出すねん!」
私「○○さんも足痛がってるし、ゆっくり治して元気になったらまた手伝ってくれませんか?」
○○さん「誰の意見や?○○か?」
私「それは想像に任せるわ。俺だってこんなこと○○さんに言いたくないわ!!」
○○さん「わかった…」
私「一回ゆっくりご飯行こうや。」
○○さん「もうお前とは行かん」
そりゃあそうでしょうね、
あれだけ可愛がって頂いたのに最後にこんな話を切りだされたのですから。
○○さんは私が話しをしたその直後、退職願を出して去って行かれたそうです。
先日亡くなった前社長のお墓参りに行った時、
お詫びしておきましたが、怒ってられると思います。
倒産から間もなく、○○さんは体調を崩されてお亡くなりになりました。
私「○○さん、ホントにごめん」
心の中で謝ったところで相手に伝わるわけもなく…
そのまま○○さんとは永遠の別れになりました。
恩のある方の最期にお別れできなかった事は、
今でも私の心に引っ掛かりを残しているのは事実です。
いつかいつか、
せめてお墓参りにでも行くことが出来るといいのですが…
読んで下さってありがとうございました。