【皇室ウイークリー】(181) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







「悠仁はジャガイモより…」両陛下でお話し。 

雅子さま「総合的判断」でドイツ同行せず。




天皇、皇后両陛下は「第62回全国植樹祭」の式典に出席するため、21日から22日にかけ、14年ぶりに和歌山県を訪問された。特別機で羽田空港を21日の午前中に出発する予定だったが、南紀白浜空港周辺での霧のため、羽田発が2時間遅れた。

 予定変更はほかにもあった。当初21日に両陛下が訪問予定だった上富田町の「南紀あけぼの園」で19日にノロウイルスの感染者が確認されたため、施設側が訪問を辞退。このため、両陛下は空港からみなべ町のホテルに直接向かわれることになった。

 ノロウイルスは予期できなかった事情とはいえ、地方訪問の日程が発表された後に、天候面以外の理由で、両陛下のご予定自体が変わるのは珍しいことだ。ホテルでは、地元で行われている「クロマグロの完全養殖」の研究などについて、近畿大の理事ら3人と懇談される日程が追加された。

 あけぼの園は知的障害児施設と障害者支援施設を併設しており、両陛下は入所者が陶芸をしたり、集団で遊んだりする様子をご覧になる予定だった。

 仁坂吉伸和歌山県知事によると、陛下は来県後に「大丈夫ですか?」と、あけぼの園の入所者を心配し、「1日も早く、良くなられるようにとお伝えください」と話されたという。

 南紀白浜は知る人ぞ知る「パンダの街」でもある。東京の上野動物園では2頭のパンダが2月に来日して人気を集めているが、白浜町の「アドベンチャーワールド」には、実は8頭がいる。

知事がそのことを両陛下に説明すると、陛下は「そんなにたくさんいるんですか?」「世界でも8頭いるところはそんなにないんじゃないですか?」と驚かれたという。ちなみに8頭は、中国以外では世界最多だそうだ。

 田辺市で22日に開かれた植樹祭の式典では、東日本大震災の犠牲者に対する黙祷(もくとう)も行われた。

 両陛下は25日、子育て支援施設「子育てひろば『あい・ぽーと』」(東京都港区)を視察された。

 両陛下は毎年5月、こどもの日の前後に、子供に関連する施設を訪問されているが、今年は東日本大震災の被災地お見舞いのため、この時期になった。宮内庁によると、両陛下が地域の親子を対象とした子育て支援施設に足を運ばれるのは初めて。

 両陛下はまず施設の庭で、地域の親子らがジャガイモの苗に土を寄せたり、落花生の種をまいたりする様子を見学された。陛下は作業する親子らと、ジャガイモの花について歓談し「悠仁はジャガイモより虫のほうに興味があるんだよね」と秋篠宮ご夫妻の長男で、お孫さまの悠仁さまの話をされていた。

 種まきをする親子には、陛下が「落花生は土の中になるから面白いですね」、皇后さまが「いい落花生ができるといいですね」と声をかけられた。皇后さまは、子供たちから受け取ったローズマリーとピンクの花をつけたオキザリスの花束を大事そうに持たれていた。

 続いて、絵本の読み聞かせをご覧になった。絵本はゴリラの赤ちゃんが成長していくストーリー。陛下は「このお話は、いつできたお話ですか」とご質問に。皇后さまは「絵が分かりやすいですね」と話された。

読み聞かせが終わると、子供たちは両陛下に近寄り、ぬいぐるみを見せたり、「2歳」「3歳」と口々に自己紹介したり。子供たちの愛らしい姿に、両陛下は目を細め、手渡された人形であやされる場面もあった。

 ところで、両陛下が11日の福島県訪問で購入された同県産の野菜やイチゴについて、宮内庁羽毛田信吾長官は26日の定例会見で、両陛下がすでに召し上がったことを明らかにした。同じ野菜セットが皇太子ご一家にも届けられたことも以前書いたが、こちらは「召し上がったと思いますが、具体的にうかがっておりません」(宮内庁東宮職の野村一成東宮大夫)とのことだった。

 今週は、皇太子さまが6月21日から同25日の日程でドイツを訪問されることが27日の閣議で了解された。当初はベルリン以外にも足を伸ばし、1週間程度の訪問期間とすることも検討されたが、震災の情勢をみて、皇太子さまが日程短縮の気持ちを持たれたという。

 宮内庁によると、皇太子さまは昨年10月に「日独交流150周年」の日本側の名誉総裁に就任されており、ドイツ側から震災直前の3月10日に皇太子ご夫妻を招待する申し出があった。

 野村東宮大夫は27日の定例会見で、震災後は避難所訪問など活動の幅を広げている皇太子妃雅子さまが、ドイツに同行されない理由を、医師の意見を踏まえた上での「総合的判断」と説明した。

 記者側から「敬宮愛子さまの通学に付き添われていることも関係があるのか」とする質問が出ると、野村東宮大夫は「まあねえ」と肯定したが、「誤解がないように言えば、病気療養中であることが、同行されない理由の中核部分です」と補足した。

今週も皇族方は東日本大震災の被災者らを励ますため、被災地や避難所を訪問された。

 秋篠宮ご夫妻は25、26の両日、岩手県を訪問された。

 25日に訪問された大槌町は、秋篠宮ご一家にとって“思い出の地”でもあるという。平成14年11月、同町で、「自然と共生するまちづくりシンポジウム」が行われ、秋篠宮さまがパネリストとして臨席された。その際、秋篠宮妃紀子さま、長女の眞子さま、次女の佳子さまもシンポジウムの一部を聴講されたという。

 ご夫妻はこの日、被災した沿岸部を一望できる城山公園で、東梅政昭副町長の説明を何度もうなずきながら聞き入り、黙礼された。

 26日には紀子さまが総裁を務める結核予防会が健康支援活動を行っている山田町をご訪問。町立大沢小学校では、授業を参観された。

 常陸宮ご夫妻は27日、栃木県大田原市の避難所を訪れ、福島県内から避難する人々を見舞われた。常陸宮ご夫妻が避難所を訪問されるのは、4月20日の川崎市に続き、2回目。

 寛仁親王殿下は23、24の両日、宮城県を訪問された。23日には、航空自衛隊松島基地で自衛隊員を激励したほか、陸上自衛隊の活動拠点、石巻総合運動場を訪れ、活動状況を視察された。24日は福祉施設を2カ所訪れ、入所者や職員を励まされた。

 このほかにも、各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻は23日、宮邸で、国土交通省河川局長から、24日には文部科学省総括審議官から東日本大震災関連の説明を受けられた。

秋篠宮さまは24日、東京大学総合研究博物館(東京都文京区)で開かれた研究会に出席された。

 紀子さまは27日、リーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)で、結核予防会「平成23年度資金寄附者感謝状贈呈式」に臨まれた。

 常陸宮ご夫妻は25日、渋谷C.C.Lemonホール(東京都渋谷区)で、「神社本庁設立65周年記念式典」に臨まれた。

 寛仁さまの長女、彬子さまは26日、英国訪問のため、成田空港から民間機で出発された。現地時間の28日、オックスフォード大で行われる博士号の学位の授与式に出席、6月1日に帰国される。



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    毎年恒例の田植えをされる天皇陛下=24日、皇居・生物学研究所わきの水田(宮内庁提供)







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