「夕刻の備忘録」 様のブログより。
大震災に直面して初めて分かったことは多い。その一方で、充分予想されていながら出来なかったことも多く、政府、企業、個人を問わず、この点は大いに反省すべきであろう。また、今の今まで気付かなかったが、充分冷静でありさえすれば事前に予想できたことも多かった。この点では準備不足というよりは、「想像力不足」であった感が否めない。危機管理の要諦は、事に当たっての迅速果断な決断力と、平時の想像力の錬磨にあるのではなかろうか。
被災者および被災企業など、今回の震災で直接のダメージを受けた人達以外が、今やるべきこと、誰でも何処でも始められる「公的な貢献」は、自らの想像力を駆使して、次なる災害に対する事前の策を練っておくことだろう。
そこで一つ提案をする。
大手外食産業、スーパー、百貨店など、食に関連する企業は、自社特製の「炊き出し特殊車両」を開発し、営業支店に常備せよ。
政府はこれに補助金を出し、マスコミは「日本全国炊き出し車両選手権」を開催して、その開発を後押しせよ。三つ星車両を認定せよ。退職自衛官を積極的に採用し、緊急時の食糧支援部隊の長として活躍する道を拓け。「炊き出しシェフ」を表彰せよ。
参加企業は、独自の企業色を前面に出し、自社御自慢のメニューを一回の出動で数千食分用意できる特殊車両を所有する。平時は、企業の宣伝に用いればよい。学園祭や地元の祭への参加も認め、有事の際への準備とすればよい。未だ出店していない未踏の地へ、「移動アンテナショップ」として出動し、出店計画の足がかりにする利用法もあるだろう。
カーレースの最高峰F1グランプリにおける、これまでの日本車の活躍は実に目覚ましいものがあったが、同時に車と機材を運び、現場での前線基地ともなる「大型トランスポーター」から繰り出される食事の旨さも有名であった。「食の国」である日本として、炊き出し専用の特殊車両が全国至る所にあるのは、むしろ当然のことではないか。
そしてこれが実現し、その活躍が軌道に乗れば、世界の何処で自然災害が起こった場合でも、スタッフと共に支援活動に当たることが出来るだろう。そこでも必ずや日本食の旨さが評判になるだろう。チャンスは今である。企業は国に掛け合い、適切な補助金を得て、車両開発に臨むべきである。その火付け役としてホンダやトヨタは、F1で鍛えた技術で炊き出し車のプロトタイプをモーターショーで発表すべきである。「災害に強い日本食」を目指すべきである。
★ ★ ★ ★ ★
常に口にし、常に頭に入れておくと、突然ビックリするようなアイデアが出て来るものである。三人寄れば文殊の知恵である。皆で考えれば、誰かがきっと面白い発想で、事態を改善してくれるに違いない。
そこで、何にでも頭に「災害に強い~」と付けてみては如何だろうか。
「災害に強い国」
「災害に強い都市」
「災害に強い会社」
「災害に強い学校」
この辺りまでは普通である。
続いて個人の生活環境も当然考察対象となる。
「災害に強い団欒」
「災害に強い弁当」
「災害に強いファッション」
「災害に強いカバン」
「災害に強いカード」
「災害に強い語学」
「災害に強い地理」
「災害に強い科学」
「災害に強いコンピュータ」
「災害に強いネット環境」
「災害に強い家族」、そして「災害に強い私」等々。
ここでは「当り前のもの」ばかり挙げたが、全く予想外の発想をする人が居て、そこから実現可能なアイデアに繋がり、新たな防災グッズの誕生まで行き着くのではないか、と想像している。要するに、普段の準備とは、雑談のネタにこうした話題を提供して、ワイワイガヤガヤ論じ合っていくことである。そして、これが意外とまともな所に落ち着いて、その隠された重要性に人々が目覚めていく。そこに本物の防災意識が根付いていくのだと考える。
今、もっとも望まれているのは「災害に強い政府」なのであるが……
被災者および被災企業など、今回の震災で直接のダメージを受けた人達以外が、今やるべきこと、誰でも何処でも始められる「公的な貢献」は、自らの想像力を駆使して、次なる災害に対する事前の策を練っておくことだろう。
そこで一つ提案をする。
大手外食産業、スーパー、百貨店など、食に関連する企業は、自社特製の「炊き出し特殊車両」を開発し、営業支店に常備せよ。
政府はこれに補助金を出し、マスコミは「日本全国炊き出し車両選手権」を開催して、その開発を後押しせよ。三つ星車両を認定せよ。退職自衛官を積極的に採用し、緊急時の食糧支援部隊の長として活躍する道を拓け。「炊き出しシェフ」を表彰せよ。
参加企業は、独自の企業色を前面に出し、自社御自慢のメニューを一回の出動で数千食分用意できる特殊車両を所有する。平時は、企業の宣伝に用いればよい。学園祭や地元の祭への参加も認め、有事の際への準備とすればよい。未だ出店していない未踏の地へ、「移動アンテナショップ」として出動し、出店計画の足がかりにする利用法もあるだろう。
カーレースの最高峰F1グランプリにおける、これまでの日本車の活躍は実に目覚ましいものがあったが、同時に車と機材を運び、現場での前線基地ともなる「大型トランスポーター」から繰り出される食事の旨さも有名であった。「食の国」である日本として、炊き出し専用の特殊車両が全国至る所にあるのは、むしろ当然のことではないか。
そしてこれが実現し、その活躍が軌道に乗れば、世界の何処で自然災害が起こった場合でも、スタッフと共に支援活動に当たることが出来るだろう。そこでも必ずや日本食の旨さが評判になるだろう。チャンスは今である。企業は国に掛け合い、適切な補助金を得て、車両開発に臨むべきである。その火付け役としてホンダやトヨタは、F1で鍛えた技術で炊き出し車のプロトタイプをモーターショーで発表すべきである。「災害に強い日本食」を目指すべきである。
★ ★ ★ ★ ★
常に口にし、常に頭に入れておくと、突然ビックリするようなアイデアが出て来るものである。三人寄れば文殊の知恵である。皆で考えれば、誰かがきっと面白い発想で、事態を改善してくれるに違いない。
そこで、何にでも頭に「災害に強い~」と付けてみては如何だろうか。
「災害に強い国」
「災害に強い都市」
「災害に強い会社」
「災害に強い学校」
この辺りまでは普通である。
続いて個人の生活環境も当然考察対象となる。
「災害に強い団欒」
「災害に強い弁当」
「災害に強いファッション」
「災害に強いカバン」
「災害に強いカード」
「災害に強い語学」
「災害に強い地理」
「災害に強い科学」
「災害に強いコンピュータ」
「災害に強いネット環境」
「災害に強い家族」、そして「災害に強い私」等々。
ここでは「当り前のもの」ばかり挙げたが、全く予想外の発想をする人が居て、そこから実現可能なアイデアに繋がり、新たな防災グッズの誕生まで行き着くのではないか、と想像している。要するに、普段の準備とは、雑談のネタにこうした話題を提供して、ワイワイガヤガヤ論じ合っていくことである。そして、これが意外とまともな所に落ち着いて、その隠された重要性に人々が目覚めていく。そこに本物の防災意識が根付いていくのだと考える。
今、もっとも望まれているのは「災害に強い政府」なのであるが……