大政奉還しかない。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。





 こんにちは、中山成彬です。

 


 東京脱出組が多いせいか、なかなか帰りの便が取れず、先週、地震後やっと上京してきました。4建ての4階にある新宿の我が家は、ショーケースのこけしが2個倒れただけで、被害はありませんでしたが、東京でもいろんな人の話を聞くと、それぞれ大変だったようで、地震現場に居合わせなくて申し訳ないような気持になります。

 東北地方の被害者はもっと大変な日々を送っておられます。高い堤防を築きギネスブックにも載り、内外からも視察が来たという地区も被災しています。まるで、人智をあざ笑うような大自然の猛威です。直前までの平穏な日々がウソのような一瞬の出来事でした。夢であってほしいという被災者の気持が分かります。鴨長明の方丈記を思い出します。

 都内のコンビニを廻ってみました。飲料水の棚だけはカラでしたが、他の商品はほぼ揃っていました。宮崎でも電池がなくなるような瞬間的、全国的な買い占め騒動でしたが、商品管理が徹底して無駄な在庫は置かない日本社会になっているのでしょう。

 瓦礫の山と化した被災地はまだほとんど手付かずのようで、被災者は一日一日を体調を崩さないでいき延びるのがやっとという状況のようです。町ぐるみで他県に避難するという決断をせざるをえない地区もあるようで、愛郷心の強い東北の人々にとってはたまらない心境だろうと察せられます。

 福島原発も大変厳しい状況に追い込まれています。冷却する為に注水しなければならないし、その水は放射能を含んで排出せざるを得ないというジレンマの中で、現地は必死で闘っています。長期戦は避けられません。原発関係者のみならず、避難を余儀なくされた地元の方々はこれからの生活を考え、それこそ夜も眠れない日々を過ごしておられることでしょう。

 ところで、さまざまな報道がなされる中で、自衛隊と米軍の活動の場面があまりないように思います。インターネットや海外の報道ではそれこそ獅子奮迅の活躍をしてくれているようです。反自衛隊、反米の強いマスコミはあまり報道したくないかも知れませんが、自衛隊は国民に完全に認知され、頼もしい存在となりました。米軍の「ともだち作戦」も本当に献身的です。沖縄の新聞はそれでも普天間はいらないと反米を煽っていますが、日米安保のきずなも強力になりました。貧しい国からの義捐金もあり、海外からの温かい支援に対して日本としての心からの謝意を表さなければならないと考えます。一方、世界から寄せられる善意の陰でロシアや中国は領土的野心を隠そうともしません。円高もそうですが、震災に気をとられて腹黒い世界政治の現実を忘れてはなりません。

 ところで、前回、日本という国は現場の力が強いということを書きましたが、計画停電という中でも、色々なことが見えてきます。菅首相のお膝元、武蔵野市を計画停電から除外するように働きかけて、実現したと宣伝して、批判されている菅首相の元秘書の市議もいます。しかし、ネットの世界でいち早く節電を呼びかけ、ポスターを作り、商店街等に張ってもらっている若い人達もいます。

 「八洲(やしま)作戦と名付けた発想に蛍の光の4番の「千島の奥も、沖縄も、八洲の内の、護りなり」という歌詞を思い出しました。「世界一まっ黒な日本にしよう」と書かれただけの真っ黒なポスターに宇宙から日本列島を見ている若い人の感性を感じました。

 今回の震災の後、随所にくりひろげられた互いを思いやる日本人の優しさと同時に、このような日本人の所作に受け継がれてきたDNAを見い出して力付けられます。

 この東日本大震災と福島原発事故は、その復旧、復興に大変な時間と資金と労力を必要とします。原子力発電は当分新規建設はなかなか難しいでしょう。CO2(二酸化炭素)25パーセント削減などはどっかに吹っ飛んでしまいました。中東の政情不安もあり、原油価格の高騰は電気料金にも大きな影響を与えます。電力供給の低減は日本経済の成長にも大きな制約要因となっていくでしょう。今年の夏が猛暑にならないように祈りますが、エネルギー多消費の毎日の生活を見直すきっかけになるかもしれません。

 それにしても、最悪の時に最低の総理を戴いた日本人の不運を思わざるをえません。朝鮮人からの献金で陥(菅)落寸前であった菅首相は政権延命のチャンスと捉え、パフォーマンスにこだわって取り返しのつかない損害を国家と国民に与えました。3月末に内閣支持率が上向いたという世論調査が出ました。震災地をどう調査したのだろうと疑ってしまいますが、民主党の支持率が下がっていることをみると、ダメな総理でも今は支持してやってもらうしかないという国民の悲しい選択でしょう。

 「信なくば立たず」という古い言葉を思い出します。これから連立の問題等が出てくるでしょうが、一番重要な震災担当大臣を自民党にまかせるというのなら、政権を自民党に返すという大政奉還が必要となってくるのではないでしょうか。

 「こぶし咲くあの岡北国の北国の春」千昌夫の歌声が聞こえてくるようです。今、宮崎は桜満開です。北国にも一日も早く暖かい春が来ることを祈ります。



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