「愛国画報 From LA」 より。
1973年、第四次中東戦争が勃発して石油の供給が逼迫し、価格が暴騰したオイルショック。あの時も買い占めが問題になりました。トイレットペーパーなど日用品を、目を血走らせた主婦たちが争って買い求めたのです。
石油とトイレットペーパーがどこで繋がるか、よくわからない。たぶん、品切れするぞと誰かが云ったんでしょう。罪な話です。
で、とにかく、モノされあればがんがん売れるのだから、小売業は舞い上がる。商社や問屋はどーんと仕入れて売りまくる。メーカーがどんどん増産する。爆発的な需要を上回る供給があっというまに実現して、その途端、パニック買いが沈静化。結局その後、あちらこちらのスーパーで日用品のバーゲンセールをしてましたっけ。
被災地ではモノがないのだ、買い占めはいかん、パニック買いをするなと云う意見はごもっともです。そもそも、困ってるひとの分まで買いあさり、不必要なモノまで独り占めするのは、人間として見苦しい。
でも、既に東日本大震災発生から2週間、不眠不休で取り組む日米両軍はじめ警察や消防などのお蔭で復興が大幅に進みました。現在でも特定の被災地に必要物資が行き渡っていないのは、モノ不足と云うより、危機管理が出来ぬまま、風評を垂れ流す民主党政府の不手際です。
スーパーやコンビニにモノがないんだぞ!と怒る人がいるかも知れないけど、世界一精密な生産管理と在庫管理でジャストインタイムの看板方式をあらゆる業界でやってる以上、供給が切れれば、一瞬にして棚は空っぽになります。だからと云って心配しちゃいけません。
全てのメーカーが本気でフル稼働すれば、世界中の需要を日本一国だけで満たせるのだとか。それほど凄い生産力を持つわが国なのだから、すぐに棚は埋まります。
実は買い占めでも何でもモノが売れるのは結構なこと。いつもはどうやって売るか、頭をひねる小売業や商社や問屋にとっては、まさに神風。メーカーにとっても、もちろん神風。吹いてる神風は止めずに、買いたい人達には買って貰えばいいのです。
さあ、買う気満々の人々よ、わが国の復興は貴方の肩にかかっている。買って下さい、買って下さい。おおいに経済を刺激してください。後日、バーゲンセールがはじまったときに、ちょっと損したなって気分になるかも知れないけど。