【東日本大震災】被災地で無料給油
経済産業省は26日、東日本大震災の被災地のなかでもガソリンスタンドの稼働率が低い岩手、宮城、福島の3県で、ドラム缶を用いたガソリンスタンド「仮設ミニSS(サービスステーション)」を開設し、被災者への無料給油サービスを実施すると発表した。
岩手県陸前高田市の避難所などではすでに被災者へ整理券が配られ、27日には同市内5カ所でSSをオープンする。今後、給油場所を増やし、3県合わせて10~20カ所を開設する予定。
政府が、石油各社からドラム缶計1000本(200キロリットル)を買い上げ、陸上自衛隊多賀城駐屯地の隊員らが各SSに配布する。整理券などを配ったうえで、被災地の乗用車1台当たり約20リットルを無料で給油支援する。
経産省では、「仮設ミニSS」での給油サービスを当面は継続していく計画だが、無料配布を決めているのは今回調達分だけで、次回以降も無料にするかどうかは今後決めるとしている。