【放射能漏れ】
防衛省は20日、自衛隊のヘリコプターから赤外線カメラで東京電力福島第1原発を撮影した画像を公開した。1~6号機の原子炉建屋の上空から見える部分の最高温度は24~128度だった。防衛省は「プールの温度はいずれも100度未満」と説明した。
赤い部分ほど温度が高く、オレンジや黄色、白色の順に低くなる。1号機は原子炉建屋の一部で最も高く58度。2号機は残っている原子炉建屋の屋根の部分が35度。3号機は原子炉格納容器の上部とみられる場所が128度と高かった。3号機の燃料貯蔵プールとみられる場所は62度だった。
4号機は原子炉が停止していることから、プール部分が一番高く、42度。5、6号機は屋根部分が残っており、それぞれ24、25度だった。
東京電力福島第1原発の温度を示す赤外線画像。燃料貯蔵プールが62度、原子炉格納容器の上部とみられる場所が128度であることを示している=20日午後(防衛省技術研究本部撮影)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110321/dst11032100200001-n1.htm
米の放射能部隊派遣も、自衛隊と支援協議。
防衛省は20日、折木良一統合幕僚長と米太平洋軍のウィラード司令官が21日に東日本大震災や福島第1原発事故の支援態勢をめぐり、防衛省で会談すると明らかにした。米軍は事故対応で放射能対策の専門部隊の投入準備を進めており、事態収拾へ日米が本格的に共同対処する可能性が出てきた。
北沢俊美防衛相は20日夜の記者会見で「米側からも非常に強い支援(参加)の要請があり、さまざまな角度から調整する」と語った。
米軍は放射性物質の監視や除染などを行う放射能対策の専門部隊(約430人)を待機させ、先遣隊9人は既に来日している。同司令官は17日、放射線量が非常に高く人が近寄れない原子炉で作業するための新技術導入も検討していることを明らかにした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110321/dst11032100230002-n1.htm