「中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~」 より。
こんにちは、中山成彬です。
すっかり、春めいてきた南国宮崎ですが、外に出るとひんやりとした底冷えを感じます。東北関東大震災で亡くなった方々を日本列島全体で悼んでいるのでしょうか。改めて亡くなられた方々にお悔みを申し上げます。又、身内やお知り会いが犠牲になられた方も多いと思います。今、日本全体が深い悲しみの中に沈んでいます。
テレビを通じて現地の様子が報じられています。テレビに映るほとんどの方々は奇麗にされておりますが、被災現場は瓦礫の中、泥まみれでかろうじて這い出された方、病気や怪我で苦しんでおられる方も多いことでしょう。いまだ雪が降る氷点下の北国は南国の私達の想像を超えています。電灯も点かず、まっ暗な中、暖房もない避難所で震えながら過しておられる方が30万人近いと報道されています。
震災後1週間が経ちましたが、交通も通信も途絶した過疎の地で救助が遅れた処も多かったのではないかと心配しています。いち早くヘリコプター等で見廻り、救援物資を投下することなどがもっと迅速にされれば早く救われた人達も多かったのだろうと心が痛みます。
その中で、被災者がお互いを助け合いながら明るく振舞っておられる様子を見て、東北人の粘り強さに少しなぐさめられていますが、寒い中、栄養不足や医療品不足でだんだんと体力が弱っていくだろうと心配しています。一刻も早く万遍なくガソリンや灯油、食料、医療用品等が配布されるように関係者の努力を心から期待しています。
しかし、時がたつにつれ、根こそぎ生活基盤を失われた人々には将来に対する不安が大きくのしかかってくるでしょう。瓦礫を取り除くだけでも本当に大変な事で、阪神大震災の時の状況を思い出します。もう一度町作りをやり直すのか、過疎の漁村が多く、阪神地区と比べて難しい問題があります。数十万人の被災者の心のケアから生活支援、これからの人生設計までしっかり考えて行かなければなりません。
一方、被災した福島原発の様子が映し出されています。今日も、自衛隊などによる放水が実施されていますが、被曝の危険を顧みず、東電関係で残っておられる方々、警察、消防そして自衛隊の皆様に心から敬意と感謝の意を表します。それぞれのご家族の心配も大変なものがあると思います。いつものことながら、日本は現場の方々の力で支えられていることを痛感します。
それにしても、菅内閣には情けなくなります。相変わらずのパフォーマンス優先で、末端の被災者の身の上まで思い至らないようです。こういう国難の時に最悪の政権を戴いてしまった日本国民の不運を思わざるをえません。
原発事故発生直後、いち早いアメリカからの冷却剤の申出を断り、無意味な現場視察で貴重な時間をロスさせました。又、蓮舫議員や辻元議員を重用し、あげくには先般問責決議され辞任したばかりの仙谷議員を官房副長官に据えました。全く国民の感情を逆なでしています。特に自衛隊を暴力装置と称した仙谷前官房長官が震災対策で自衛隊を指揮する立場に立つというのはブラックユーモアとしか思えません。
さらに谷垣自民党総裁に副総理兼震災対策大臣を打診したと聞いてあきれてしまいました。責任逃れというか、共犯に仕立てようというずる賢さを感じます。これまでの無作為の責任まで押し付けようというのでしょう。
政治主導を掲げ、官僚を遠ざけ、軽視してきた民主党政権です。官僚達をしっかり把握し、国民のために働かせることが政治家の任務のはずですが、何かすると出過ぎたことをすると叱責される官僚達は指示待ち人間になっています。何にも分からない総理が感情もあらわに怒鳴りつけるのでは下僚にやる気が起こる筈がありません。何を考えたか、事務次官会議を廃止したツケが今廻ってきています。この際、官僚諸君が政務三役の顔を見ないで、ひたすら国民のほうを向いて働いてくれることを願うばかりです。
前回も書きましたが、個人的にも万全の防災対策をし、いつ何が起きても動じない心構えをもってこの危機を乗り越えていかなければなりません。いつ自分の身に降りかかって来るかもしれない災難のことを考え、たまたま被災された方々の身になってできるだけの援助をしなければならないと考えています。
今、世界中が日本を注目しています。悲しみの中で毅然として立ち上がり、助け合い、復興に向けて努力しなければなりません。彼らの期待に応える為にも、日本人の名誉の為にも今こそ日本人の底力を見せなければならない時だと思います。