頭が柔らかければ小学生でも解けるが、頭が固いと大人でも解けないという
柔軟な思考力が求められる問題だ。
暇潰しにどうぞ
~Q~
マンホールの蓋が四角ではなく丸いのはなぜでしょう?
~A~
四角いと穴に落ちてしまうから。
~Q~
ビリヤードの球が8個あります。そのうち一個は欠陥品で他よりも重くなっています。天秤を使い、重さを2回量るだけでどの球が欠陥品なのか見分けなさい。
~A~
数学パズルの問題だ。3個ずつ計る。重さが同じなら、残りの2個を計る。重さが違えば、重い方の3個のうちどれか2個を次に計る。重さが同じなら残りの1個。重さが違えば重い方が欠陥品だ。
~Q~
錠剤が入った瓶が5本あります。そのうちの1本の錠剤すべてが汚染されています。それを見分ける唯一の方法は重さで、普通はすべて1錠10グラム、汚染された瓶の錠剤はすべて1錠9グラムです。秤で1度だけ重さをはかって汚染された瓶を見分けるにはどうしますか?
~A~
これも数学パズルだ。5本の瓶から最初の瓶から1錠、2番から2錠、3番から3錠、4番から4錠、5番から5錠。すべて10グラムなら10+20+30+40+50=150グラムになるはずだ。何グラム下回るかでどの瓶の錠剤が9グラムなのかわかる。たとえば3グラム足りなければ3番だし、5グラム少なければ5番だ。
~Q~
50組の夫婦のいる村の男全員が不貞をしています。女はみな、自分の夫以外の男が不貞をすれば即座にわかります。でも自分の夫が不貞をしてもわかりません。村の掟では不貞をはたらいた夫の妻は、夫を即日殺さなければなりません。ある日絶対に過ちを犯さない女王が村を訪れ、少なくとも一人の夫が不貞をはたらいていると宣言します。どうなるでしょう?
~A~
これはシビアな論理の問題だ。
全員は自分の旦那のことを除いて、他の49人の夫が不貞だという設定がミソだ。初めの日はなにも起こらない。というのは妻は自分の夫の不貞を知らないからだ。
もし初めの日に夫が一人殺されれば、不貞は一人ということになる。しかし初めの日も、2日めも、3日めもなにもおこらない。そして49日目になった。自分の夫が不貞でないなら、自分の夫を除く他の49人の不貞な夫がすべて殺されていなければならない。しかし49日目もなにも起こらない。
そして50日めが来る。もはや答えは明らかとなる。自分だけが自分の夫の不貞を知らないということだ。自分の夫も含むすべての夫が不貞を働いているのだ。そして夫全員50人が妻に殺される。
オーマイガッド!アーメン!
全員は自分の旦那のことを除いて、他の49人の夫が不貞だという設定がミソだ。初めの日はなにも起こらない。というのは妻は自分の夫の不貞を知らないからだ。
もし初めの日に夫が一人殺されれば、不貞は一人ということになる。しかし初めの日も、2日めも、3日めもなにもおこらない。そして49日目になった。自分の夫が不貞でないなら、自分の夫を除く他の49人の不貞な夫がすべて殺されていなければならない。しかし49日目もなにも起こらない。
そして50日めが来る。もはや答えは明らかとなる。自分だけが自分の夫の不貞を知らないということだ。自分の夫も含むすべての夫が不貞を働いているのだ。そして夫全員50人が妻に殺される。
オーマイガッド!アーメン!
~Q~
玄関に3つのスイッチがあります。一つはドアが閉まっている奥の部屋の照明を操作するものです。3つのスイッチのうちどれが奥の部屋のものなのかわかりません。部屋に一回行くだけでどのスイッチか判定するにはどうしたら良いでしょうか?
~A~
最初のスイッチを入れて、明かりを10分間つけておく。次にそのスイッチを切って、2番目のスイッチを入れる。そしてその部屋に行く。明かりが点いていれば、2番目のスイッチがそれだ。明かりは消えているが部屋の照明が暖かければ、最初のスイッチ。照明が冷たければ最後のスイッチということ。
現実的な発送が大事だ
現実的な発送が大事だ
~Q~
長方形のケーキがあります。しかし誰かがすでに一部を円形に切り取っている時、均等に2等分にするにはどう切ればいいでしょう。切り取られたケーキの大きさや向きはどうでもよくて、次に切れるのはまっすぐに1回だけです。
~A~
ケーキは立体なので、垂直ではなく、水平に切り目を入れて厚さを半分に分ける
~Q~
あなたの会社の社員の一人が、給料を金の地金で日払いで払うように求めています。あなたは、この社員の7日分の給料に相当する値段の金の延べ棒を持っています。棒は既に7等分に切れ目が入っています。延べ棒を2箇所だけ切断してよく、1日が終わるごとにこの社員と精算しなければならないとしてどうすればいいでしょう?
~A~
1,2,4で切ればよい。
第1日は端から1単位を従業員に渡す。
第2日には、2単位の塊を従業員に渡しておつりとして1単位の塊を返してもらう。
これで手元には4単位の延べ棒と、 おつりでもらった1単位の塊が残り、もう切ることはできない。
第3日には、1単位の塊を渡す。
第4日には、4単位の塊を渡し、2単位と1単位の2つの塊をおつりとしてもらう。
それを使って第5日、第6日、第7日の支払いをする。
第1日は端から1単位を従業員に渡す。
第2日には、2単位の塊を従業員に渡しておつりとして1単位の塊を返してもらう。
これで手元には4単位の延べ棒と、 おつりでもらった1単位の塊が残り、もう切ることはできない。
第3日には、1単位の塊を渡す。
第4日には、4単位の塊を渡し、2単位と1単位の2つの塊をおつりとしてもらう。
それを使って第5日、第6日、第7日の支払いをする。
~Q~
時計の長針と短針は、1日に何回重なるでしょう
~A~
22回。
具体的に数えてみると(0時以外の時刻は、およその数値)
(0時)
午前 1時5分 2時10分 3時16分 4時21分 5時27分 6時33分
7時38分 8時44分 9時49分 10時54分
昼の12時ちょうど
午後 1時5分 2時10分 3時16分 4時21分 5時27分 6時33分
7時38分 8時44分 9時49分 10時54分
(0時)・・これは翌日なのでカウント不要
1日の始まりの0時を含めれば22回
具体的に数えてみると(0時以外の時刻は、およその数値)
(0時)
午前 1時5分 2時10分 3時16分 4時21分 5時27分 6時33分
7時38分 8時44分 9時49分 10時54分
昼の12時ちょうど
午後 1時5分 2時10分 3時16分 4時21分 5時27分 6時33分
7時38分 8時44分 9時49分 10時54分
(0時)・・これは翌日なのでカウント不要
1日の始まりの0時を含めれば22回
~Q~
瓶が2本とビー玉が100個あります。50個は赤で、50個は青です。 瓶のうち一方を無作為に選びます。瓶からビー玉を無作為に1個取ります。赤を引く可能性を最大にするには どうすればよいでしょう(ビー玉はすべて瓶に入れておかなければなりません)。その場合、赤いビー玉を 選ぶ可能性はどれだけあるでしょう
~A~
一見すると、どちらかを出やすくすることはできないように見える。
ビー玉の選び方はまったくの 「無作為」だ。
赤いビー玉を引く可能性は良くて五分五分である。
例えば、それぞれの瓶に、それぞれの色のビー玉を25個ずつ入れている場合、どっちの瓶を選んでも引く確立は五分五分。
逆に、赤いビー玉をすべて瓶Aに入れ、青いビー玉をすべて瓶Bに入れたとしても、赤を引く可能性はやはり五分五分になる(瓶を選ぶ確率が50%だから)。
しかし発想を変えてみよう。
瓶Aに50個の赤いビー玉を全て使う必要はあるのか?
よく考えれば、一個入れれば充分なのである。
つまり、瓶Aに赤1個入れて、瓶Bに残りの赤49個と、青50個をいれたとすると
瓶Aだけで赤を選ぶ可能性が50%得られる。
さらに、瓶Bが選ばれた時は、赤を引く可能性が五分五分近くある (正確には49/99の確率)。
この仕掛けで赤を選ぶ確率は、全体で75%近くになる。
(瓶Aの50%と、残りの 50%のうちの49/99を合わせたもので、これはおよそ74.74%になる)。
正解は「約75%」または「74.74%」
ビー玉の選び方はまったくの 「無作為」だ。
赤いビー玉を引く可能性は良くて五分五分である。
例えば、それぞれの瓶に、それぞれの色のビー玉を25個ずつ入れている場合、どっちの瓶を選んでも引く確立は五分五分。
逆に、赤いビー玉をすべて瓶Aに入れ、青いビー玉をすべて瓶Bに入れたとしても、赤を引く可能性はやはり五分五分になる(瓶を選ぶ確率が50%だから)。
しかし発想を変えてみよう。
瓶Aに50個の赤いビー玉を全て使う必要はあるのか?
よく考えれば、一個入れれば充分なのである。
つまり、瓶Aに赤1個入れて、瓶Bに残りの赤49個と、青50個をいれたとすると
瓶Aだけで赤を選ぶ可能性が50%得られる。
さらに、瓶Bが選ばれた時は、赤を引く可能性が五分五分近くある (正確には49/99の確率)。
この仕掛けで赤を選ぶ確率は、全体で75%近くになる。
(瓶Aの50%と、残りの 50%のうちの49/99を合わせたもので、これはおよそ74.74%になる)。
正解は「約75%」または「74.74%」
~Q~
3リットル入りのバケツが1個、5リットル入りのバケツが1個あります。 水はいくらでも使えるものとして、正確に4リットルの水を量るにはどうすればいいでしょう
~A~
5リットルのバケツを一杯に満たし、それを慎重にからの3リットルのバケツに、それが 一杯になるまで注ぐ。そこでストップ。全然こぼさずにできれば、5リットルのバケツには 2リットルが残っている。
2リットル残っているからといって、どうにかなったわけではない。さらに前に進む唯一の 方法は3リットルのバケツを空にして、5リットルのバケツから3リットルのバケツに、 2リットルの水を入れるだけだ。
そこで必要なのは5リットルのバケツにまた水を一杯に汲むことだ。それを慎重に3リットルのバケツに 注ぎ、水がへりまでくるようにする。それでちょうど1リットルの水を移したことになり、 5リットルのバケツには4リットルの水が残ることになる
2リットル残っているからといって、どうにかなったわけではない。さらに前に進む唯一の 方法は3リットルのバケツを空にして、5リットルのバケツから3リットルのバケツに、 2リットルの水を入れるだけだ。
そこで必要なのは5リットルのバケツにまた水を一杯に汲むことだ。それを慎重に3リットルのバケツに 注ぎ、水がへりまでくるようにする。それでちょうど1リットルの水を移したことになり、 5リットルのバケツには4リットルの水が残ることになる
~Q~
赤、緑、青、3色のジェリー・ビーンズの入った容器があります。 目を閉じて、容器を手探りして、同じ色のジェリー・ビーンズ2個を取り出さなければなりません。同じ色のものが 2個、確実に得られるようにするには、何個のジェリー・ビーンズを取り出さなければならないでしょう
~A~
答え「4個」
3個のジェリー・ビーンズを取り出せば、それぞれの色が1個ずつ入っていて、合うものがない可能性がある。4個であれば少なくとも2個は同じ色になるので確実。
3個のジェリー・ビーンズを取り出せば、それぞれの色が1個ずつ入っていて、合うものがない可能性がある。4個であれば少なくとも2個は同じ色になるので確実。
~Q~
4人の旅人が夜、崩れそうな橋を渡らなければなりません。 欠けている横板も多く、橋が支えられるのは一度に2人だけです(2人を超えると橋は崩れてしまいます)。 旅人は足元を確かめるために懐中電灯を使わなければなりません。そうでなければ、欠けた隙間で足を 踏み外し、落ちて死んでしまうのは確実です。懐中電灯は1つしかありません。4人の人の歩く速さはそれぞれ 違います。アダムは1分で橋を渡れます。ラリーは2分、エッジは5分、一番遅いボノは10分かかります。 橋は17分後に崩れます。どうすれば4人は橋を渡れるでしょう。
~A~
1回目……一番速い2人、アダムとラリーが2人で渡る。これで2分。
アダムがすぐに懐中電灯を持って引き返す。(1分)。経過時間は3分。
2回目……足の遅いエッジとボノが懐中電灯を持って2人で渡る。これで10分かかり、経過時間13分。
向こう側に着いたら、懐中電灯を、ラリーに渡す(1回目でラリーが戻ったとすればアダム)。
ラリーは懐中電灯を持ってこちら側に戻る(2分)。経過時間は15分。
3回目……アダムとラリーが2人でもう一度最後に渡る(2分)。 経過時間は17分。
アダムがすぐに懐中電灯を持って引き返す。(1分)。経過時間は3分。
2回目……足の遅いエッジとボノが懐中電灯を持って2人で渡る。これで10分かかり、経過時間13分。
向こう側に着いたら、懐中電灯を、ラリーに渡す(1回目でラリーが戻ったとすればアダム)。
ラリーは懐中電灯を持ってこちら側に戻る(2分)。経過時間は15分。
3回目……アダムとラリーが2人でもう一度最後に渡る(2分)。 経過時間は17分。
~Q~
ビールの缶の上と下が細くなっているのはなぜでしょう。
~A~
使う金属の量を最小にするという、デザインから決まった形。
~Q~
このゲームは2人で行います。 何も置いていない長方形のテーブルに、2人はそれぞれ交互に 10円玉をテーブルの好きなところに置いていきます。ただし、自分の10円玉が、他の10円玉に触れてはいけません。2人は順番に10円玉を置いていき、テーブルが10円玉でいっぱいになるまで続けます。他の10円玉に触れずにテーブルに置くことができなくなった方が負けです。 自分が先手としたら、どんな戦略をとりますか。
~A~
1、「テーブルの真中に10円玉を置く」
2、その後は相手が打った手を「鏡に映す」ようにまねる。
これで勝利は確定。
つまり、相手が置いた場所から、テーブルの中心をはさんで反対側に置くのだ。
こうすることで結局、相手の方が先に、置く場所が無くなる。
2、その後は相手が打った手を「鏡に映す」ようにまねる。
これで勝利は確定。
つまり、相手が置いた場所から、テーブルの中心をはさんで反対側に置くのだ。
こうすることで結局、相手の方が先に、置く場所が無くなる。
~Q~
南へ1キロ、東へ1キロ、北へ1キロ歩くと出発点に戻るような地点は、地球上に何カ所ありますか?
~A~
採点は次の通りだ
ゼロ ーーー 不採用
1 ーーー 不採用
1+∞ ーーー まあまあ
1+∞×∞ ーーー 正解
北極点はまず思い浮かぶ。
南極点は地球の最南端だから南に進むことはできないが、南極点に近い場所から出発なら可能だ。
A点から南極点を1キロで通り過ごしてB点に行き、南極点を中心とする円上を東周りに1キロで1周してB点に戻り、また北に1キロでA点に帰る地点だ。これは出発点が無数にある。
次に同様に南極を1キロで通り過ごして、南極点を中心とする円上を東回りに2周(500m×2)で1キロ周って、また北に1キロで元の地点に帰る。これまた無数にある。
これが整数回数周回できるので、無数にあるということだ。
つまり正解は「1(北極)+∞(南極A地点)×∞(南極B地点)」となる
ゼロ ーーー 不採用
1 ーーー 不採用
1+∞ ーーー まあまあ
1+∞×∞ ーーー 正解
北極点はまず思い浮かぶ。
南極点は地球の最南端だから南に進むことはできないが、南極点に近い場所から出発なら可能だ。
A点から南極点を1キロで通り過ごしてB点に行き、南極点を中心とする円上を東周りに1キロで1周してB点に戻り、また北に1キロでA点に帰る地点だ。これは出発点が無数にある。
次に同様に南極を1キロで通り過ごして、南極点を中心とする円上を東回りに2周(500m×2)で1キロ周って、また北に1キロで元の地点に帰る。これまた無数にある。
これが整数回数周回できるので、無数にあるということだ。
つまり正解は「1(北極)+∞(南極A地点)×∞(南極B地点)」となる
~Q~
ある島にいる5人の海賊が、100枚の金貨を持っていて、それを 分けようとしています。獲物は次の規則で分けます。上位の海賊が分け方を提案し、全員で投票をします。 少なくとも半分の海賊がその案に賛成票を入れれば、金貨はその分け方で分けます。 賛成票が足りなければ、その海賊を殺し、やり直しです。1つの案が認められるまでこの手順を続けます。自分が上位の海賊だとしてください。自分が一番利益を得られて、なおかつ賛成票を得るには、どんな分け方を提案しますか?(海賊はみな極めて頭が良く、貪欲です)。
~A~
答え「自分が98枚、二番目が0枚、三番目が1枚、四番目が0枚、五番目が1枚もらうという案」
今ほとんどの人が「こんな案通るわけない」と思ったかもしれない。
ここでの基本は、半数で可決するということだ。
この要素が海賊達の心理にどう影響を与えるかを考えてみる。
①もし、海賊が2人だったらどうなるか。上位の海賊が分配案を提案しなければならない。
ここでは「少なくとも半分」が 賛成すれば案は可決されると明記している。
つまり自分が賛成すれば、この案は可決されるのだ。
従って、貪欲に自分が100枚全部取ると提案しても、投票結果は賛成1、反対1で提案は可決される。
②海賊が3人の場合はどうか?
(ここからは、海賊を序列の上から1、2、3と呼ぶことにする。自分は上位の1である。)
今度の分配案は、 海賊3のことまで考えなければならない。
案が「全部自分が取り、2人にはやらない」だったら、海賊2はきっと反対票を 投じるだろう。
海賊2は、海賊1を刃にかけてから2人の状況になればどうなるか、結果を知っている。
最下位の海賊3は、残り2人になったら確実に何も得られない。
だから海賊1が少しでも分配してくれるなら、海賊1を支持するだろう。
だから海賊1は、金貨をに海賊3に与えてやればいい。
論理的に言えば、自分に99枚、海賊2にゼロ、自分に1枚でも良いことになる。
なぜなら海賊3は、わずかでも「ゼロよりはいい」ということをわかっている。
残り2人になれば何も得られないのだ。
よって海賊3はこの案に賛成するしかない。
結果は2対1で勝ち、海賊2はやけ酒をくらうはめになる。
③海賊が4人の場合を考えよう。
4は偶数だ。つまり上位の海賊の案はもう1人賛成を得られれば通る。
問題は他の3人の うち、どの海賊の票がいちばん安く買えるかだ。
海賊2は、海賊1の案には反対するだろう。
なぜなら、残り3人になれば、簡単に勝てるからだ。
海賊3は、残り3人になったら勝ち目がない。
だから海賊1の案が、自分にいくらかくれるものなら、
海賊3は論理的に言って、それに賛成せざるをえない
海賊4は、残り2人になった時、勝ち目がない。よって海賊1と海賊2の案に希望を持っている。
しかし海賊1が悪い案を提示すれば、海賊2の案に期待して、その案に反対することができる。
この場合、一番可能性が高いのは「海賊3」。
この海賊3の票さえ手に入れれば、海賊2と海賊4がどう考えようとかまわないので。
提示する案は、「海賊1は99枚、海賊2に0枚、 海賊3に1枚、海賊4は0枚ということになる。
パターンがわかってきましたか?
これを5人の場合にあてはめてみましょう。
自分が上位だとしたら、可決には3票、つまり自分の1票と他に2票 必要になる。
従って、4人になったときに利益の少ない2人に餌をやればいい。
残り4人になった場合、海賊2は自分が99枚、海賊4に1枚、と選択するだろう。
つまりか海賊3と海賊5は利益0。
よって2人とも、利益が得られるなら海賊1の案に賛成するだろう。
つまり、海賊2には0枚、海賊3には1枚、海賊4には0枚、海賊5には1枚与え、残った98枚を自分が貰えばいい。
今ほとんどの人が「こんな案通るわけない」と思ったかもしれない。
ここでの基本は、半数で可決するということだ。
この要素が海賊達の心理にどう影響を与えるかを考えてみる。
①もし、海賊が2人だったらどうなるか。上位の海賊が分配案を提案しなければならない。
ここでは「少なくとも半分」が 賛成すれば案は可決されると明記している。
つまり自分が賛成すれば、この案は可決されるのだ。
従って、貪欲に自分が100枚全部取ると提案しても、投票結果は賛成1、反対1で提案は可決される。
②海賊が3人の場合はどうか?
(ここからは、海賊を序列の上から1、2、3と呼ぶことにする。自分は上位の1である。)
今度の分配案は、 海賊3のことまで考えなければならない。
案が「全部自分が取り、2人にはやらない」だったら、海賊2はきっと反対票を 投じるだろう。
海賊2は、海賊1を刃にかけてから2人の状況になればどうなるか、結果を知っている。
最下位の海賊3は、残り2人になったら確実に何も得られない。
だから海賊1が少しでも分配してくれるなら、海賊1を支持するだろう。
だから海賊1は、金貨をに海賊3に与えてやればいい。
論理的に言えば、自分に99枚、海賊2にゼロ、自分に1枚でも良いことになる。
なぜなら海賊3は、わずかでも「ゼロよりはいい」ということをわかっている。
残り2人になれば何も得られないのだ。
よって海賊3はこの案に賛成するしかない。
結果は2対1で勝ち、海賊2はやけ酒をくらうはめになる。
③海賊が4人の場合を考えよう。
4は偶数だ。つまり上位の海賊の案はもう1人賛成を得られれば通る。
問題は他の3人の うち、どの海賊の票がいちばん安く買えるかだ。
海賊2は、海賊1の案には反対するだろう。
なぜなら、残り3人になれば、簡単に勝てるからだ。
海賊3は、残り3人になったら勝ち目がない。
だから海賊1の案が、自分にいくらかくれるものなら、
海賊3は論理的に言って、それに賛成せざるをえない
海賊4は、残り2人になった時、勝ち目がない。よって海賊1と海賊2の案に希望を持っている。
しかし海賊1が悪い案を提示すれば、海賊2の案に期待して、その案に反対することができる。
この場合、一番可能性が高いのは「海賊3」。
この海賊3の票さえ手に入れれば、海賊2と海賊4がどう考えようとかまわないので。
提示する案は、「海賊1は99枚、海賊2に0枚、 海賊3に1枚、海賊4は0枚ということになる。
パターンがわかってきましたか?
これを5人の場合にあてはめてみましょう。
自分が上位だとしたら、可決には3票、つまり自分の1票と他に2票 必要になる。
従って、4人になったときに利益の少ない2人に餌をやればいい。
残り4人になった場合、海賊2は自分が99枚、海賊4に1枚、と選択するだろう。
つまりか海賊3と海賊5は利益0。
よって2人とも、利益が得られるなら海賊1の案に賛成するだろう。
つまり、海賊2には0枚、海賊3には1枚、海賊4には0枚、海賊5には1枚与え、残った98枚を自分が貰えばいい。
~Q~
導火線が2本あります。どちらもちょうど1時間で燃えきります。ただ、 導火線は必ずしも同一のものではなく、一定の割合で燃えるわけではありません。燃え方が速い部分と遅い部分とが あります。この導火線とライター1個だけを使って、45分を計るにはどうすればいいでしょう?
~A~
ポイントは「どんな導火線でも、両端に火をつければ、燃える時間を半分にできるということだ」
時刻ゼロで、導火線Aの両端と、導火線Bの方端に火をつける。
導火線Aの2つの火が出会うのには30分かかる。
火が出会ったとき、導火線Bにはちょうど30分ぶん残りがある。
その瞬間に(燃えつつつある)導火線Bの反対側の端に火をつける。
こうすると、2つの火は15分後に出会い、経過した時間は 45分になる。というわけ
時刻ゼロで、導火線Aの両端と、導火線Bの方端に火をつける。
導火線Aの2つの火が出会うのには30分かかる。
火が出会ったとき、導火線Bにはちょうど30分ぶん残りがある。
その瞬間に(燃えつつつある)導火線Bの反対側の端に火をつける。
こうすると、2つの火は15分後に出会い、経過した時間は 45分になる。というわけ
~Q~
太陽は必ず東から出てくるでしょうか?
~A~
答えはノー。解答例は複数あります。
宇宙規模の反例を出す人は
「金星や天王星は、地球とは自転の方向が違う。
宇宙空間に回転しない台を置いたと したら、太陽は昇りも沈みもしない。」
手強い相手なら、こうした答えは認めず、質問をこんなふうに言い換えるだろう。
「地球では、太陽は必ず東から出てくるでしょうか?」
答えはやはりノーだ。
6ヶ月続く北極の「昼」の間、 太陽は南から昇り、南に沈む。
南極では逆のことが言える。こちらではあらゆる方向が北になる。
よって「太陽は必ず東から登る」ということはない。
宇宙規模の反例を出す人は
「金星や天王星は、地球とは自転の方向が違う。
宇宙空間に回転しない台を置いたと したら、太陽は昇りも沈みもしない。」
手強い相手なら、こうした答えは認めず、質問をこんなふうに言い換えるだろう。
「地球では、太陽は必ず東から出てくるでしょうか?」
答えはやはりノーだ。
6ヶ月続く北極の「昼」の間、 太陽は南から昇り、南に沈む。
南極では逆のことが言える。こちらではあらゆる方向が北になる。
よって「太陽は必ず東から登る」ということはない。
~Q~
マッチ棒が6本あります。それを使って4つの正三角形ができるように並べてください。
~A~
答えは2つある。
1つ目は、マッチ棒を立体的に組み立て、ピラミッド型(四面体)にすることだ。
三次元の解という考え方は ほとんど誰も思いつかない。
2つ目はマッチ棒3本でできる三角形2つを、六芒星になるように重ねることだ。
※イメージ(△+▽)
星の頂点ごとに、6つの小さな正三角形ができる
(加えて元々の大きな正三角形も2つあるので、合計8つになる)
1つ目は、マッチ棒を立体的に組み立て、ピラミッド型(四面体)にすることだ。
三次元の解という考え方は ほとんど誰も思いつかない。
2つ目はマッチ棒3本でできる三角形2つを、六芒星になるように重ねることだ。
※イメージ(△+▽)
星の頂点ごとに、6つの小さな正三角形ができる
(加えて元々の大きな正三角形も2つあるので、合計8つになる)
・・・・・・・・・・
その他問題は「ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?」でどうぞ
・・・・・・・・・・
ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?/ウィリアム パウンドストーン