~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


テーマ:
『Literacy bar』は開設から六年目に突入しました。
皆様の日頃の御愛顧に心から篤く御礼申しあげます。


昨年の五周年は一区切りの安堵感を覚えたのに対して、六周年を迎えた今年は未知の領域に突入した不安が上回るといいますか。職場環境や人間関係が大きく変わったため、肉体的にも精神的にも不安定な一年でした。元の部署に戻して貰えるように法律の許す範囲で色々と画策中ですが、暫く状況は変わらない模様。ブログに注ぐ労力をセーブせざるを得ない状況が当面は続きそうです。詳細はプライベートに関することなので伏せますが、例え話にするとイケメンでも有能でもない石田三成と仕事をするのは人間世界の悲惨。
一方、ブログで知り合った方とリアルでお会いすることの多い一年でもありました。こちらは手放しで嬉しい話。五周年記事でも触れた明石のタコさん、昨年末にお会いした踊るひつじさんは勿論、今年に入ってからは上田や東京で再会した穂積さんやふるゆきさん、戦闘勇者さんと楽しい時間を過ごさせて頂きました。今後もリアルとバーチャルの区別なく、ブログを契機に生まれた縁を大切にしていきたいと考えております。
そんな流れで……という訳でもありませんが、以前から『真田丸』感想記事で触れていた丸会の詳細が決まりましたので、ここで発表させて頂きます。

▽会合名:(真田)(を語る)
▽日付:10月22日(土) または同月29日(土)
▽時間
・集合時間:17時(開始時間によって変動あり)
・開始時間:17時半(予約状況によって前後30分程度の変動あり)
・所要時間:最大3時間(混雑状況によって変動あり)
▽会費:5000円前後
▽場所
・集合場所:JR新宿駅東口側(詳細は後日)
・開催場所:シークレット(詳細は後日)
▽募集〆切:第1次が9月半ば頃、最終が9月末日

日付に関しましては、22日と29日のどちらか都合のいいほうを(乃至は両方OKといった具合に)ご指定頂きまして、こちらで最終的な決定をさせて頂きます。予め御了承下さい。先回の告知で参加希望のコメントを御投稿頂いた方も、改めてこちらの記事へ参加の可否と希望の日時を御指定頂けると幸いです。皆様の御参加をお待ち申しあげております。

ここからは最近見聞きした話題や作品についての感想をつらつらと。


1.天挑五輪大武会 in 里約日内路

飛田高明「戦う気のある奴は身内が負けたら悔しがれ。そして、それを糧にオレを超えろ」

幸か不幸か……というか、あからさまに不幸なことに仕事の都合で深夜帰宅の日日が続いていますが、その分、半日の時差がある今回のオリンピックを観戦する契機には恵まれました。格闘技好き&ドーン教信者として、女子レスリングの結果は気になっていましたので。今回もエガちゃんは現地観戦していたのね。次回は地元開催なので、逆にネタのハードルが高そうです。日本だと一発で身バレしてしまいそうですから。試合の結果は衝撃の一言でしたが、勝敗以上に印象に残ったのは試合を観戦していた後輩選手の悔し泣き。思わず、上記の飛田高明の台詞が脳裏をよぎりました。いい後輩やで。
試合以外では何かと話題になった閉会式。色々と賛否両論が沸き起こりましたが、私的には日本らしさに溢れた内容であったと思います。別にアニメやゲームのキャラクターが出てきたからばかりではなく、

『見立て』の表現文化

を信条とする日本らしさを体現していたからです。水や山を砂利で表現する枯山水や、扇子一本で煙管や箸を表す落語のように、実際には存在しないものをあるものとして見立てるのが日本の文化の特徴。今回の閉会式ではリオの会場に据えられた土管一本で地球の裏表を繋ぐ通路を表現した訳ですね。普通は『そんな通路が存在してたまるか』と総ツッコミを食らうのですが、その点はマリオの土管ワープやドラえもんの秘密道具といったファンタジーで観客の補完的想像力を喚起している。東京とリオの地球の表裏という位置関係さえ、土管で直線に繋ぐ設定に逆用しているのも憎い。まさにワビサビモエが一体になって、東京とリオを繋ぐ土管という見立てを成立させた、実に日本らしい発想でした。
ちなみに冒頭の国歌アレンジ。『攻殻機動隊』や『イノセンス』を想起された方も多いと思いますが、私の頭には『姫神』がポップアップしました。縄文語による『神々の詩』の響きに近いものを感じましたよ。古代日本の雰囲気、いけるやん!


2.わかっちゃいるけどやめられない

面白いドラマは時に性悪の異性のような魅力に満ち溢れています。このままつきあい続けても、碌でもない結果が待っている。そう、理性では判っていても、結局はズルズルと関係を継続してしまう。まぁ、そういう異性(或いは同性)とおつきあいした経験は幸か不幸かありませんけれども、多分、似た心境なのではないかと思います。

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以前の日記で面白いのに好きになれない作品として紹介した本作。あのあともズルズルと見続けて、結局、全体の折り返しであるシーズン4の序盤まで見てしまいました。いや、絶対にラストはグダグダで終わる自信があるのよ! これも以前の日記で触れたように、本作の構成は『エヴァ』に酷似していて、視聴者の興味を惹く謎を前後の見境なしに次々と投入することで物語が成立していると判っちゃいるのですが、それでも見るのをやめられない。しかも、タチの悪いことに大して熱狂して見ている訳でもないのよね。本当にもう、ダラダラと見続けてしまっている。そんなに好きでもないけれども、嫌いにもなれないから同棲を続けているカップルのような関係性とでもいいましょうか。
ストレスを感じつつも、関係を絶てない点でも惰性で同棲を続けるカップルに近いですね。本作を見ていると本気で殺意を覚えるキャラクターがゴロゴロ出てくるのですが、その殺意の淵源は、深刻な憎悪というよりも見ていてイライラするからというのが主な理由。ちゃんと筋道たてて話せばいいのに、何故か勿体ぶって、グチャグチャグチャグチャと小理屈と垂れる。『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウォーキングデッド』のように、必要に迫られて本音を口にしないのではなく、物語の都合で話さないのがミエミエなので、本当にイライラする。特にベン。本作は登場人物の誰一人として好きになれない稀有な作品です。第3シーズンのラストでは『死ねばいいのに』と思っていたキャラクターの一人が見事におっ死んだので、スカッとしちゃいました。メインキャラクターが死んで嬉しいドラマというのも大概だよね。
尤も、物語として感心する点も多く、前半3期は現在を起点に登場人物の過去を描く構成であったのに対して、第4期以降は未来を起点に現在を過去として描くといった具合に、それまでの構成を転換させたのには素直に驚きました。その交差点となった3期ラストのジャックとケイトの場面は純粋に凄いと思った! 『ダウントン・アビー』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のような名作よりも、むしろ、こういう惰性で見続けてしまう作品にこそ、海外ドラマの凄味や真髄があるのではないかと思えてきます。万一、上記してきたような謎の全てを綺麗に回収し得たら、今年のベスト10入りは間違いありません。逆に納得のいかないオチであった場合は貴重な時間をムダにした報いとして、今年のラジー賞入りは確実でしょう。極端やなぁ。


3.今年後半の活動予定

まずは恒例の年末ベスト10。昨年はスケジュールの都合でベスト5に留まりましたが、今年はキチンと10作品ほどあげてみたい……のに、今のところ、候補作品は3~4個くらいしかないのだよなぁ。新海誠監督の『君の名は』はPVを見るかぎりは興味深々ですけれども、そもそも、新海作品との相性がよくないので、劇場に足を運ぶ気になるかは微妙。
次に、こちらも恒例の大河ドラマの総評記事。今年は昨年と異なり、書くことが多過ぎて大変なことになりそうです。何よりも、キャラクターベスト10の選出がいい意味で大変なことになるでしょう。現在でもきりちゃんと春ちゃんのどちらを上位に据えるかで悶々とした日々を送っているので。尤も、内容に関しては、こちらも例年通りに普段の感想記事よりも若干厳し目になると思います。リアルタイムの興奮と全体のクオリティはベツモノですからね。
そして、これも毎年後期~翌年前期の定番である『相棒』の感想記事……ですが、今年は書くか否か真剣に悩んでいます。冒頭で述べたようにブログに注ぐ時間が制限されているうえ、上記のベスト10&大河総評も控えているとなると、尻込みしてしまいます。取り敢えず、初回の感想は書きますが、それ以降は内容の出来不出来次第で切る可能性アリ。
代わりといってはなんですが、単品記事の企画を考えているので、時間があったら、そちらに力を注いでみようかと。先日の日記で『女将軍伝』について触れたら、思っていたよりも多くの方から反応ありましたので、小説に関する記事もいけるかなと考えまして。でも、井上裕美子さんの作品感想ではありません、念のため。もうちょいメジャーな作家さんに関する簡易企画になるでしょう。

尚、新作の歴史記事は【略

…………これからも宜しくお願い致します。


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直江兼続「御屋形様は本気になられた!」(イケボ)

この台詞がジワジワくる。

『今までは本気ではなかった。明日から本気出す』というニトの言い訳のように思えて、シュールな笑いが込みあげてきました。先週放送分で家康にフルボッコにされていた時は誰の目にも本気……というかイッパイイッパイに見えましたが、景勝本人は『俺はまだ本気出してないだけ』というつもりであったと思うと、地味にクるものがあります。史実を知る者、乃至は本作を見てきた視聴者には、この御屋形様は肝心の場面でヘタレる人間というのが判りきっているので、そんな景勝の熱い抱擁に乗せられて、うかうかと家康包囲網に乗っかってしまう治部が不憫でなりません。エエ恰好しぃの天然系だめんずに騙されるウブなキャリアウーマンを見ているようでとても辛い。全く、本作の治部のヒロイン力の高さは異常。尤も、溢れる才覚と裏表のジコチューさ、プライドの高さと裏腹の豆腐メンタル、好き嫌いがハッキリと分かれるキャラクターという点でスカーレット・オハラに似たアクの強いヒロインではありますが。取り敢えず、今週のMVPは『真田丸』に見せかけた『石田丸』……に見せかけた『上杉丸』を演出した上杉景勝と直江兼続に決まり。
関ヶ原前夜の家康と三成の暗闘というと次回放送される七将襲撃が通俗的ですが、本作では四大老と五奉行が家康を糾問した慶長四年一月二十一日に焦点があてられていました。何が何でも通り一遍の話はやらないぞという三谷さんやスタッフの心意気を感じますが、本当にスケジュールは大丈夫なのか……そんな今回のポイントは7つ。


1.劇場版『関ヶ原』やるそうですね

石田三成「徳川大夫と正面から渡り合っても、ラチが開きませぬ。ここは思い切って、屋敷に討ち入り、内府の首級を挙げる所存」

政略面では家康に絶対に太刀打ちできないので、テロで片づけてしまおうという、短絡的にも程がある手段に出る治部ですが、戦国の価値観では殺されたほうが間抜けの一言で済ませてしまう風潮が往々にしてあるので、決してズレた発案ではないと思います。全く、安土桃山時代は世紀末だぜ!
さて、多くの日本人にとっての関ヶ原の戦いの原風景であろう司馬遼太郎さんの『関ヶ原』では、左近による家康襲撃の進言を悉く退けた三成ですが、本作の治部は『ヒャッハー! 襲撃だぜー!』とノリノリで家康の暗殺を企んでいます。むしろ、治部のノリに周りがついていけないパターン。どちらにせよ、周囲の人間から浮いてしまうのが石田三成のキャラクターのようです。『関ヶ原』の左近が聞いたら泣いて喜びそうな話ですが、家康を暗殺しましょうと進言されて『それいいね!』と快諾するような三成には左近も刑部も山城も惹かれないと思うので、難しいところではあります。結論。人間関係は理屈じゃあない。
久しぶりの登場となった江雪斎。史実の江雪斎は北条滅亡後に秀吉の御伽衆になっているので、馬廻衆である信繁との接点がないのは逆に不自然ですが、金吾調略に暗躍したことを踏まえて、小早川秀秋に仕えている設定にしたのはナイスフォローです。この場面、信繁は純粋に久闊を叙しているのですが、江雪斎は金吾から入手した情報を徳川サイドに流そうとしているため、若干うわの空。そこは気づけよ、信繁。嘘つきの相手は親父で慣れているだろうに。


2.大河ドラマ『上杉丸』①

直江兼続「これ以上、御屋形様を巻き込むのは勘弁して貰いたい。お主が頼めば、必ずあの御方はできぬ約束をされる。わしはもう、御屋形様の苦しむ御姿を見とうはない」


冒頭の台詞もそうですが、今回の兼続の口から出る御屋形様評は、悪意こそないものの、充分にトゲを含んでいます。少なくとも、決して褒めてはいません。その場の勢いに任せて、できもしない約束をしてしまうだめんずの典型。それが本作の上杉景勝です。尤も、それが目先の利益のためではないから、兼続をはじめとする周囲の人間は『代わりに俺たちが何とかしてやろう』と思うのでしょう。更に『御屋形様の苦しむ姿を見たくない』という兼続の言葉から察するに、できもしない約束をしたあとに景勝はメチャクチャ落ち込むのだと思います。その様子が可愛らしいから、やっぱり、手助けしたくなる。この辺が治部と御屋形様の違いと思われます。治部はうまくいかなかった時は逆ギレするからなぁ。可愛げがないんだよ。
それは兎も角、家康謀殺の密議が漏れて、急遽、他の大老への根回しに奔る治部。普通は根回しを終えてから事に及ぶものですが、この辺の主客転倒が如何にも治部らしい。尤も、今回のように側近から密議が漏れるパターンもあるので、この辺も暗殺という手段の是非と同じく、ケースバイケースといえるでしょう。そう考えると治部はあらゆるパターンで常に間違った選択肢を選んでしまう天才といえるかも知れません。尚、

真田信繁「徳川は二百四十万石。上杉様と毛利様、宇喜多様を足せば二百八十七万石。充分に互角にございます」

との説得ですが、これって各個撃破の絶好の餌食ですよね。家康の強みは二百四十万石という大領を一つの命令系統が束ねていることにあるのを忘れています。今回は信繁の残念描写が多かった。


3.今週の三賞独り占め

真田信繁「お前は煩わしいことも多いが、偏りなくものを見ている」

信繁がきりちゃんにデレた!

恐らくは信繁が初めて、きりちゃんを褒めたシーン。空前にして絶後の一コマとなるか否か? それとも、きりちゃんと信繁のフラグが立つのか? 信繁は何かにつけてウザったい治部と日常的につきあっているうちに、きりちゃんへの耐性を身に着けたのかも知れません。やったね、きりちゃん! 治部に感謝だよ! それにしても、

きり「石田様は『しまった』と思っていらっしゃるのでは? 男の人って妙に誇り高いところあるから、やめたくてもやめられないんですよ。特に自分から言い出したことだから」

メチャクチャ正論&正確な分析じゃあないですか。よくよく考えると、秀次の一件といい、大坂城の内情を知らせる諜報員としての働きといい、最近の作中での活躍度はきりちゃん>>>越えられない壁>>>信繁なのですよね……というか、信繁が単体で活躍した場面は虚空蔵山でのボニーウォーから殆どないような……そろそろ、信繁単体の活躍シーンを入れてくれないと、冗談抜きで『石田丸』『上杉丸』『スズムシ丸』になりかねません。兎も角、今回は一言で主人公を上回る活躍を見せたきりちゃんが殊勲・敢闘・技能の三賞を独占です。


4.アームレスリングをしないかね?


伊達政宗「徳川殿の屋敷を襲おうなどど、よくもそんなばかなことを考えたものですなぁ」
真田信幸「」
本多正純「実は先だって、殿の生命を狙った忍びもどうやら、石田治部の手の者であったようです」
福島正則「汚ぇ手を使いおって! わしがこの手で成敗してくれる!」
真田信幸「」
加藤清正「」ガシャン!
真田信幸「」


真犯人が出浦さんと知っているお兄ちゃんにとっては針の筵としかいいようがない、諸大名が参集した徳川屋敷。この場で事件の真相が明らかになったら、冗談抜きで膾切りにされかねません。先週放送分で漸く、カブトムシにおこうさんの存在を認めて貰い、堂々と徳川屋敷に出入りできるようになったお兄ちゃんですが、今週で更なる試練が課された模様。取り敢えず、お兄ちゃんの寿命から三十年ほど差っ引いておきますね。秀次事件や秀吉の亡骸の入った壺を運ぶ場面など、何気に好青年のイメージが強かった福島正則でしたが、酒が入ると心底タチの悪い人間になっていました。そして、政宗。おまえがいうな。
逆に今回好感度を爆あげしたのが虎之介。治部の所業を聞いても、徒に大勢に乗せられるではなく、キチンと相手の意見を聞きに来る辺り、治部へのツンデレぶりが窺えます。尤も、治部も大概なツンデレなので、磁石の同極のように反発しあうのでしょう。この二人はお互いに好意を抱いていたとしても、絶対に結ばれない運命です。それでも、

加藤清正「おまえが内府を憎んでいることはよく判った。だがな、力ずくで相手を倒そうなど、おまえらしくなかろう? よっぽどなんだろ? よっぽどなんだよな? 振り上げた拳……どうしたらよいのか、困っておるのだ」

の件は参った! ヘタをすると信繁よりも治部の心情を汲んでいるじゃあないですか。本作では体育会系残念ボーイな印象の強かった虎之介ですが、物事の本質を抉る直観には優れているのだよなぁ。でも、そこまで理路整然と治部の心情を分析しておいて、何故、肝心のところで、

加藤清正「だったら! わしと腕相撲しようではないか!」

嫌がる相手を自分の土俵に引きずりこもうとするのか。そんなことをいわれて『お相手しましょう!』というのは八重ちゃんくらいですよ。虎之介といい、治部といい、刑部といい、秀吉子飼いの武将は皆、何故か押し並べてコミュ障揃い。秀吉が飛び抜けたコミュニケーションの達人なので、逆に家臣たちはそこに甘えて、そっち方面の才能が磨かれなかったのかも知れません。


5.ヤンデレと闇深

石田三成「では、毛利も上杉も動かぬというのか? 貴方がたは私がいない間、何をやっておられた?」

信繁や金吾を責める治部も前田利家の説得に失敗しているのですから、他人のことはいえない筈なのですが、そこで己の非を認めないのが治部の欠点。これが御屋形様でしたら、あのチワワのような潤んだ瞳で『すまぬ……すまぬ……(AA略)』と呟き、逆に何とかしてやりたいと家臣に思わせるでしょう。しかも、そこから細川忠興を取り込もうとする手段が最悪。

石田三成「干し柿はお嫌いかな?」
細川忠興「……嫌いではない。幼きk石田三成「徳川屋敷にこれより攻め入り、徳川内府の首級を獲る! 是非とも御加勢願いたい!」


最後まで話を聞けよ!

食べ物で相手を釣れると思い込む&相手の都合を考えない(ちなみに時期は違いますが、三成が忠興に柿を持参して仲直りを試みて失敗したのは史実です。干し柿なのは……処刑のアレだな)。更に、

石田三成「持つべきものは、やはり『友』! 今こそ、大谷刑部の力がなくてはならぬのです!(キリッ

真の友人でしたら、真っ先に声をかけるか、逆に最後まで巻き込まないでおくと思いますがねぇ。秀次パワハラ自殺や秀吉介護問題も大概でしたが、先回今回の三成コミュ障描写のリアリティも見ていてキツイ。でも、大坂編で治部の有能さをキチンと描いているので、秀吉介護問題と比べると視聴者の負担は少ないと思います。あれだけ有能なら、人間性に問題あってもしゃーないと思えるので。
むしろ、目を引いたのは今回も闇深さが際立った刑部殿。徳川屋敷では『目が殆ど見えぬ』といっておきながら、治部が部屋に現れた途端、

大谷吉継「治部殿? 泣いておるのか?」

と言い当てる辺り、この男の言動は底が知れん。取り敢えず、考えられるのは、

① 刑部は目が見えないフリをして、徳川屋敷の内情を探っていた。
② 治部の『刑部殿!』の声色一つで三成が泣いているのを察した。
③ 目は見えなくても治部が何を考えているかが判る。刑部は闇深である。


答えは③。多分。


6.本当は実践的な御伽噺

伊達政宗「徳川内府殿を暗殺しようとしたのも石田治部であったようですぞ。伊達越前守政宗」
真田昌幸「何、まことか。治部少輔は許せん! ひっ捕らえて、首級を撥ねてしまおうぞ!」
真田信幸「応!」

これはひどい(何度目だ)

最後に徳川屋敷に参上したにも拘わらず、あっという間に場の主導権を浚ってしまったスズムシ。そのうえ、家康暗殺未遂事件の容疑を全て治部におっ被せてしまうとは……まぁ、スズムシならさもありなんという気がしないでもないですが、今回はお兄ちゃんもノリノリでしたからねぇ。何だかんだでスズムシの子なんだなぁ。
尤も、家康屋敷に参じるという判断は同じでも、スズムシ、お兄ちゃん、信繁が目指すものは微妙に異なっていると思います。信繁は治部の暴発を抑えるため。お兄ちゃんは治部に全ての容疑を押しつけて、徳川家と誼を通じるため。そして、スズムシも治部に全ての容疑を押しつけて、徳川家と誼を通じるため……と思わせて、実は徳川の油断を誘うのが魂胆でしょう。ここで前々回のスズムシの台詞を思い出して頂きたい。

真田昌幸「桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に向かった……だが、真っ向から戦っては負けてしまう。そんな時どうする? まず、犬を使者に送り『味方だ』と嘘をつく。鬼が安心したところで島に乗り込み、一気にカタをつける。めでたしめでたし……」

お判り頂けただろうか? つまりはそういうことだと思います。勿論、次回以降の展開待ちの予想ですが、スズムシとしては、裏切る前提での信頼勝ち取りを目途とした行動であったのではないかと。行動は軌を一にしていても、それぞれの思惑は異なる。犬伏に向けての伏線がバリバリ張られている予感。
ちなみに発言者にわざわざ名乗らせるように仕向けたのは、目が見えない(と称している)刑部に誰の発言かを判らせる気遣いと思われます。決して、虎之介をおちょくるためではありません、多分、恐らく。


7.大河ドラマ『上杉丸』②

上杉景勝「徳川内府は、わしが倒す! 大戦じゃ。我らで徳川に大戦を仕掛けるのだ。義はこちらにある。その時は必ず来る! 今は生命を繋ぎ、時を待つのだ、治部少輔!」ガシッ

尚、実際はその時が来ても動かない模様。

冒頭でも述べましたが、今後の展開を知っていると御屋形様のだめんずぶりにニヤニヤがとまりません。多分、来週辺りに『ワシ、あんなカッコいいこといっちゃったけれども、実際どうしよう?』とか言い出して、兼続の眉間にビキビキと皺が寄ると思う。でも、御屋形様や兼続が最初からアイトギガーとか宣うのではなく、治部の愚直さに触発されて、人生最後の大勝負に出るという展開は面白かった。本作の治部は有能だけれどもコミュ障。しかし、決して低劣な人間ではない。その辺を本作随一のぐう聖である御屋形様を通じて描く辺り、本当に何から何まで捻らないと気が済まない三谷さんらしい筋書きですね。

次週が有名な七将襲撃事件。でも、今回の内容はヘタな大河ドラマの七将襲撃よりも見応えがありましたな。クオリティにブレが出ても、作品固有のオリジナリティを出していこうという心意気は嬉しいものです。


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今年の夏は上京の予定はなかったのですが、戦闘勇者さんから御紹介頂いた『大妖怪展』に興味をそそられて、仕事の合間を縫った日帰り弾丸プランで足を運んできました。往路復路共に新幹線。以前も書いたように自宅から東京まで二時間強で着くのは有り難い反面、妙な時差ボケを覚えてしまいまして、毎度複雑な心境になります。
往路では現地でお会いする予定の戦闘勇者さんにお借りしていた『江戸しぐさの正体』『戦前の少年犯罪』などにもう一度じっくりと目を通していました……が、停車駅でもないのに新幹線が急停止。『どういうことなの?』と不審に思っていたら、

アナウンス「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」

ドラマや漫画でよく見るけれども、実際は殆ど耳にすることのない台詞を生まれて初めてリアルで体験しました。幸い、一〇分ほどで運行が再開されましたが、東京駅で穂積さんと待ち合わせをしていたので、気が気でありませんでした。遅刻の理由が『お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか?』なんて絶対に言い訳と思われそうじゃあないですか。幸い、予定時刻ギリギリに待ち合わせ場所に到着。上田以来の再会となった穂積さんは、アニメ版アル戦の姫殿下を思わせる涼し気でエキゾチックな装いでした。私? 勿論、前回と同じく普段着です。ごめんなさい。

東京駅で軽く食事をしたあと、キャラクターストリートで相棒の『特命係木札クッキー』を買ったり、プリキュアコーナーではハトプリグッズの少なさに泣きそうになったりしながら、時間を見計らって東京都江戸東京博物館へ。戦闘勇者さんからお聞きした乗り継ぎのメモが役に立ちました。本当にありがとうございました。尤も、戦闘勇者さんからは『大妖怪展は小一時間くらいで全部見ることができますよ』と伺っていたものの、当日はメチャ混雑していたこともあってか、我々二人は急ぎ足で二時間近くかかりました……正直舐めていました。サーセン。いや、本当に見どころ多かったよ! 私は学生時代に陰陽道や妖怪学に熱中した時期がありましたし、穂積さんは穂積さんで古文書解読の経験がおありなので、絵画と同じくらいに文書の内容にも熱い眼差しを注いでおられました。でも、一番印象に残ったのは『釣灯籠を持つ骸骨』を見た穂積さんの感想。

穂積さん「これってグラビアアイドルと同じポージングですよね?」

た、確かに! それも、専門誌ではなく、一昔前のヤンマガとかの巻頭カラーで見るタイプです。会場が盛況でよかった。そうでなければ、私の笑い声がケタタマシク響いたところでした。この骸骨は女性という設定を慮るに、人間の発想は今も昔も変わらないのかも知れません。

会場をあとにしてから、戦闘勇者さんと合流。三年前に初めてお引き合わせした時と同じように、顔をあわせると即、特撮系の話題で盛りあがっておられました。もう、ワシがいなくてもいいんじゃあないかな? しかも、お二人ともシン・ゴジラを見ておられないという奇跡のシンクロニシティが発生。居酒屋でも蒸篭蒸し用のダシ汁をお茶と思って飲んでしまった戦闘勇者さんに大ウケする穂積さんとか、このお二人のトークの相性のよさは異常。私なんぞ、途中で、

与力「あとは若いお二人に(お勘定も)任せて、私はドロンさせて頂きます」

といいそうになったほどです。

帰途の新幹線では戦闘勇者さんからお返し頂いた『女将軍伝』を久しぶりに熟読。いい! やっぱりいいよ、この作品! 私は無人島に一冊だけ本を持っていけるとしたら、中島敦の『李陵・山月記』(岩波文庫)か、この『女将軍伝』を選ぶかで迷っているのですが、後者への思いを強くしました。しかし、作品も題材となった秦良玉も、もっと認知度が高まって欲しいのですが、本作はアニメにも実写にも向かない感じですし……一番イケそうなのはラジオドラマですかね。各章の区切りもはっきりしていますし、作品自体も文庫本一冊分という長さですし。主人公の秦良玉は以前から榊原良子さんで脳内再生していましたが、夫の馬千乗は今回の読書では自然と井上和彦さんの声が浮かんできました。何度も読んでいるのに何故、今になって脳内再生余裕のキャスティングがポッと浮かんできたのか不思議でしたが、よく考えると『大妖怪展』の音声ガイドが井上さんでしたので、それが原因でしょう。つまり、妖怪のせいなのね、そうなのね。


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