~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。

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『相棒13』のHPを覗いたら、予告動画がUPされていました……が、それよりも気になったのが、キャスト一覧表で三浦さんが健在なこと! ひょっとしたら、ゲスト出演あるかも。肝心の放送開始は何時になるのか。劇場版3のリリースが十月八日なので、同日スタートと予想してみます。でも、劇場版3はヤマト君に込めたメッセージは兎も角、出来そのものはよくなかったんだよなぁ。予告動画でも内容の詳細は不明なので、現時点では感想記事予定は保留。『Gレコ』とか『PSYCHO-PASS』2期とかもあるので、じっくり見定めてから決めることにします。まだ慌てるような時間じゃない。今回の記事は2つ。いつも以上に内容も結論もない、自分語りの日記です。悪しからず。

1.改訂の余地あり?

「現在、英国と一括りに語られるイギリスの正式名称は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』である。グレートブリテンとはイングランド、スコットランド、ウェールズの連合国家で、1707年のスコットランド合併法で誕生した。合併したということは、それまでは分裂していたわけで、特にイングランドとスコットランドは大陸の諸国を巻き込んだ大規模な抗争を繰り返していたのである。要するに不倶戴天の仇同士ということだ」

このブログの歴史記事『メアリー・ステュアート ~女王さまは空気が読めない~』からの抜粋です。三年ほど前の記事ですが、今日の情勢を思うと感慨深い。メアリーが生きていれば、恐らくは活動の先頭にたったでしょう。美貌と教養と矜持に溢れた女性でしたので、彼女の存在が活動の一定の推進剤になり得たであろうことは想像に難くありません。一方でメアリーが首を突っ込むと収まるものも収まらないのも確かなので、大人しくしていて欲しいと願う人も出るでしょうね。何れにせよ、投票の結果如何では、上記の記事にも多少の改訂が必要かも知れません。
それにしても、ニュースやワイドショーを見ていると、イングランドとスコットランドの関係性は日本人には意外と知られていないようですね。それこそ、エリザベスとメアリーの因縁は歴史バラエティでもよく紹介されていますが、それが現実の英国の構造に繋がっていない。まぁ、そういう私の記事も、メアリーの息子のジェームス一世がイングランド・スコットランド連合国の国王になったことは触れましたが、掘り下げが足りなかった点は否定できません。エリザベスの後継者がメアリーの息子というだけも充分に面白い逸話なんですよねぇ。リッチオの冤罪ネタに気を取られ過ぎたのか。不覚でした。
ちなみに、私の知人が『三百年も一緒にやってきたのに、何で今になって独立したがるの?』と不思議がっていたので、シンプルに『一緒にやってきたのは直近の三百年で、それまでの千年は喧嘩し続けていたんだよ』と話したら納得してくれました。三百年という期間を長いと感じるか短いと考えるか。やはり、英国は歴史のある国ですね。敢えて賛否は述べませんが、その歴史に恥じない判断を願っています。

2.徒然学生回想記

庵野ヒデアキ「時間が勿体ないですね……ガンダムでも見ますか?」ニコォッ

今週もドラマ版『アオイホノオ』は最高に面白かった! 特に上記の庵野の笑顔。今まで仏頂面がディフォルトの庵野が心底楽しそうな笑顔を浮かべるんですね。いやぁ、判る。私も自分の好きな作品を他人に紹介するが楽しかったもの。でも、山賀の妹がガンダム知らないと判るとマジギレしたのが(原作通りとはいえ)よく判らん。無垢なる素人を自分の思うように染めるのがヲタクの喜びじゃないのか。或いは沈黙に耐えられなくなった庵野が共通の話題を求めての提案であったのかも知れませんね。
私の場合は何度もブログに名前が出ているY氏と、お互いの贔屓の作品を紹介しあったのが一番の思い出。私のアパートに東京から遊びに来たY氏が徐に取り出したのがTV版『エヴァンゲリオン』全26話。これを全話ぶっ通しで見させられましたからね。いや、面白かったからいいんですが、やられっ放しで帰す気もなかったので、こちらはアニメ版『銀河英雄伝説』の第一期&第二期全54話をぶっ通しで観賞させてやりましたよ。第三期&第四期を見せなかったのは、この時点ではリリースされていなかったからで、出ていれば当然のように見せていたと思います。幸い、Y氏も気に入ってくれたようで何よりでした。しかし、大学生二人が数日間部屋に籠ってアニメ三昧……金銭がなかったからなぁ。
兎に角、金銭がなかった。六畳一間の部屋以外は風呂もトイレも台所も電話も全て共用のアパート。勿論、トイレは垂直落下式です。冬場は電気ヒーターをつけても室温が二ケタになることは稀でした。自分の部屋で凍死してもおかしくなかったですね。そのうえ、生来の無精者なので、毎晩の食事は御飯&シーチキン&大根おろししか食べない。栄養不足なのでしょう、殆ど毎日風邪っぴきでした。冬場は必ず膝に水が溜まったものです。当然、遊びに費やす金銭もないので、主な娯楽は『テーブルトークRPG』か『たほいや』でした。これらは辞書か賽子があればできましたからね。

泉宮寺豊久「勘違いしないで欲しいが、これは『いい思い出』の話だ」

全く、思い出すだけで楽しい時代でした。叶うのであれば、エアコンも車もケータイもなかった当時の自分に戻りたい。『アオイホノオ』を見ていると、この当時の自分を思い出します。私は島本k……じゃない、焔燃よりも一回り以上も年下ですけれども、何時の時代も金銭のない学生は、あんな恰好して、あんなアパートに棲んでいるんですよ。当時の流行云々ではない、そういう雰囲気の再現度が半端ないんですね。80年代のクリエイターの群像劇としても秀逸極まる内容ですが、それではなく、何者かになろうとしていた頃の自分を思い出したい方は是非、本作を御覧下さい。懐かしくて、そして、少しだけイタイ自分に会える筈です。

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毎回、感想記事を書くために片手でメモを取りながら見ていますが、今回は最初から最後までメモしている暇が全くありませんでした。それどころか、いい年齢こいて、テレビ画面に首ったけ。史実の顛末も知っている&本作も何度も見ているにも拘わらず、視聴者の首を力づくでも画面の方角へ捻じ曲げるパワーは何でしょう。

圧倒的じゃないか、勝新は。

今回は完全に勝新の勝新による勝新のための大河ドラマでした。勿論、ナベケンも原田のアニキも津川さんも凄かったですけれども、ここは理屈抜きで天下人の圧倒感を楽しんだほうが勝ち。今回のポイントは5つ。

1.勝新

誰が何といおうと、今回のイチオシは勝新。全身から圧倒的なバイオレンス臭を漂わせる秀吉というのは、空前にして絶後でしょう。何処の世紀末覇者だよ。先回は政宗があらんかぎりの知恵を駆使する様子が描かれたものの、その一切が通用しないのが天下人の真の恐ろしさ。天下人というのは正しい理屈を説く相手でも気分次第で殺す権力があるから天下人なんですよね。況や、後ろ暗い事案を腐るほど隠している政宗なので、策とか理屈とかじゃなく、相手の御機嫌を窺うしかテがない。そういう相手だというのを視聴者に伝える手段として、勝新というキャスティングはまさにうってつけでした。でも、当時のスタッフとしてはかなりの冒険……というかギャンブルに近かったと思います。何せ、通説で語られる秀吉とは似ても似つかない容貌のうえ、大河ドラマでは緒形拳さんという絶対的なハマリ役が既に出ている。そもそも、勝新を歴史劇で使うとすれば、

影武者ではない

普通はこっちが順当でしょうにね。コケたら責任者のクビが飛ぶレベル。勿論、比喩ではなく、モノホンのクビがです。いや、流石に言い過ぎ……でもないか、うん。よく語られる逸話として、撮影に先駆けて挨拶に出向いたナベケンに勝新が『小田原で会おう』と敢えて顔を合わさなかったとか、今回で秀吉が政宗の首をバシッと叩くアドリブ(台本では巷説通りにチョンと触る程度であったらしい)でナベケンの反応を楽しんだとか、今回の撮影を終えたナベケンに『いい目をしていたぞ』と声をかけたりとか、色々とエピソードが知られていますが、この『ヤンチャな若手を弄って器量を探ることを楽しむベテラン』という構図は、秀吉と政宗の力関係そのもの。秀吉としては政宗を生かすも殺すも一時の気分次第。でも、政宗には秀吉の機嫌が己の明暗を分かつ全て。その緊張感を出すためだけに、勝新というキャスティングをしたと評しても過言ではないでしょう。言い換えれば『政宗の目に秀吉はどのように映ったか』を劇画的に表したのが本作の秀吉なんです。あれは、

天下人のオーラが醸し出す迫力の表現

であって、本当は通説通りの体格なんですよ、多分。敢えて例えれば、

身の丈十五メートル

これと同じ理屈ですね。

この時は『オーラの所為で大きく見えた』と剣桃太郎は解説しています。まぁ、そうは言いつつも、

ゆでレベル

俺はこのコマを見落としてはいないのですが。これは流石に言い逃れできないよね。

2.対面

上記のように勝新の存在感が全てを飲み込んだように見えましたが、それに頼りっきりということは断じてありませんでした。まずは対面のシーン。秀吉に『近う』と招かれた政宗が、相手に『飲まれた』がために脇差を帯びたままで前に出そうになる。それを家康が無言&秀吉に見えない角度でそれとなく窘める。政宗、慌てて元いた場所に跳びすざり、脇差を外す。実に芸が細かいシナリオです。台詞を聞き流す観賞をしていたら絶対に見逃すシーンでしょう。個人的に一番キワドイと思ったのが秀吉が政宗の年齢を尋ねる場面。勿論、人にもよりますが、ある種の権力者には若さとはそれだけで憎悪の対象になり得るんですね。自分よりも無知で愚鈍な輩が、若いというだけで俺よりも長生きするのは許せない的な発想。この場合、若いほうは己の才幹が寿命に値することを示すしかありませんが、そうした才気を先走らせた物言いは禁物と先回で家康に釘を刺されている政宗としては、只管に秀吉に哀願するしかない。前後の台詞を鑑みても、政宗の屈辱外交は、この秀吉の台詞以降に顕著になっているので、政宗も問いの真意に気づいたんじゃないかと勝手に思っています。実際、この場面では勝新の存在感は当然としても、ナベケンのリアクションがいちいち見る側のツボを押すというか、そうだよなー、あの勝新秀吉にあんなことされたらそーなるよなーという表情の連発。勝新が『いい目をしていた』と褒めたのも納得です。

3.伊達者

根府川の陣所は秀吉不在の場面。まぁ、始終出ていられたら見ているほうも緊張感半端ないのですが、よくよく見たら、この場面の出演者も錚々たる顔ぶれなんですよね。のちに佐久間象山に転生する石田三成もいるしさ。
『鄙のみやこびと』という秀吉による政宗評。聞き心地はいいのですが、裏を返せば気取った田舎者と取れなくもありません。少なくとも、根府川の陣所にいる連中はそういう意味で捉えているでしょう。台詞の一つ一つに裏の意味がある&推察する楽しみがあるのが本作。
中身をブチ撒ける勢いで献上品の砂金を披露する政宗。三方から零れた砂金は埃か砂を払うように無造作に畳の隙間に払い落とすとか。これは確かに伊達者……要するに傾奇者です。若干の鼻白みを禁じ得ないほどのやり過ぎ感が傾奇者の条件。『秀吉の他は有象無象』と斬り捨てた政宗の意地が光る場面です。
まぁ、そうは言うても、秀吉の前では大人しくしているしかないのも政宗の現実。茶席の問答とか超リアルですよ。上司に下ネタを振られた時ほど対応に困るものはありません。そういうネタにもちゃんと応じなければいけないのも政宗の現在。ついでにいうと、それと同じノリで死に物狂いで奪った会津を返上させられちゃうのも政宗の現実。

4.幽霊のリアリティ

しかし、今回一番リアリティを感じたのが小次郎の亡霊の場面。幽霊の場面にリアリティもへったくれもないだろうとお考えの方もおられるかもですが、さにあらず。人間が幽霊を見る時はどんな時か。気を張り詰めている時には幽霊は現れません。心に隙や脆さが生まれた時に人は己の中に巣食った影を見る。秀吉に気に入られて生命は助かり、会津を没収されたとはいえ、本領は安堵された。政宗は概ね成功したといってよいでしょう。この時、政宗は成功で気が緩んだ筈です。緩んだと同時に心の奥底で考えたことは何か。

『誰の力でこんなにうまくいったんだろう?』

これ以外にありません。九分九厘、斬首という状況から起死回生を果たした主人公。しかも、途中経過は兎も角、最後は秀吉の機嫌次第という天運がもたらした僥倖です。自分の力で切り開いた活路であれば全てを理性的に受けとめられたでしょうが、そうではなかった。無意識に色々と思案を巡らして出した答えは弟殺しで国論分裂を回避したという現実。その結果、政宗の中のウシロメタサが心の緩みに乗じて脳の内部で映像化された。これが小次郎の幽霊の正体だと思われます。一見、奇を衒ったとしか思えない場面も、凄く計算されて描かれているのが本作……だと思います。オドロオドロシイ雰囲気とは裏腹に、実は政宗が危機を脱したことを表す場面でした。

5.軍師の鑑

奥羽仕置きの流れで小十郎を呼び寄せる秀吉。この時の政宗の、

どっちが松尾でどっちが田沢?

という表情が堪らん。案の定、

豊臣秀吉「おまえの嫁の実家の田村家は所領没収な。その領地を小十郎にやるから。小十郎が励めばン十万石の大名にもしてやれるぞ」

という到底受け入れがたい内容。実際、秀吉は小十郎以外にも他人の家臣を領地で釣りあげようとするマネを何度もしています。直江兼続もその一人でした。人材コレクターという純然たる趣味の域ではなく、有力大名家の分断を企図してのことでしょう。政宗にはそれが判る。しかし、この秀吉の要請のタチの悪さは、どう返答しても自分にはマイナスにしかならないということですね。
否と答えれば、秀吉への忠誠心が疑われる。
さりとて、応と答えれば腹心と共に妻の実家からの信用も失う。
まさに進退窮まった主人公。しかし、その窮地を救ったのは他ならぬ小十郎。政宗が何を言ってもマイナスになることを悟り、主君に一言も発させることなく、その場を収めます。勿論、秀吉の勘気に触れた時は己の生命で償う覚悟がある。しかも、伊達家が秀吉に仕えた以上、伊達家に奉公することが秀吉への奉公であるという理論武装つき。これには秀吉も退かざるを得ません。本当に小十郎は頼りになるなぁ。これで嫁にムチャ振りするのを辞めれば完璧なんですが。今回のマー君は優しかったじゃん。俺が死んだら実家に戻って新しい幸せを捜せとか。一方の小十郎は息子を殺しておまえも死ねと命じた。同じ虎哉和尚の門弟同士、どこで差がついたのか。
一方の秀吉も退きさがらざるを得なかったとはいえ、流石は俺が見込んだ男と自分をageることも忘れないチートっぷり。断られたことさえも己の評価のプラス材料にします。元々、本作の秀吉にとって、小十郎の一件は食事の腹ごなし程度に過ぎない。でも、政宗には一大事。これも両者の差の描き方として秀逸。今回、まざまざと器量の違いを見せつけられた政宗。その反撃や如何?

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先月号よりも更に減頁されていた今月号でしたが、それを感じさせない完成度。安心・安定の荒川クオリティ。或いは先月号と今月号で一本分(+α)として描かれていたのかも知れません。そうでなかったら、荒川センセの仕事は既に職人芸の域。だって、今回の内容って原作(光文社文庫版)だと3頁分だぜ。それで充分楽しめるってどういうことだってばよ。今回のポイントは4つ。

1.カーラーン

カーラーン(ナルサス……偏屈で宮廷嫌いのこやつがつくとは……まったく、この王子は……)

やべぇ、ウルッときた。

先月号で出番終わりかと思いきや、最期の最期で見せ場がありました。前回の感想で『優遇の割に大人しめのラスト』とか書いてすみません。でも、カーラーンの最期を見ると、改めて先月号と今月号は本来、一本の作品と考えたほうがシックリくる……と負け惜しみをいってみたりします。それは兎も角、死の淵でアルスラーンの王の器を垣間見たカーラーン。ヒルメスの存在を知らなければ……否、先にアルスラーンの器量を知っていれば、或いは道を踏み外さずさずにすんだのかもと思えてしまいます。キシュワードもカーラーンと同じ譜代の臣にも拘わらず、アルスラーンに忠節を誓いますしね。バフマンやサームという事例もありますが、サームは兎も角、バフマンは年齢が年齢ですし。でも、

カーラーン「おぬしの命令は聞けぬ!」

という今わの際の言葉を考えると、順序が逆でもアルスラーンには従えなかったのか。

2.アルスラーン

アルスラーン「ファランギースに頼みがある。カーラーンと、その部下たちの死に弔いの詩を捧げてくれないか」

毎回出番がある度にコツコツと積み重ねられる漫画版アルスラーンのオリジナル描写。特に『エクバターナに家族がいたにも拘わらず、裏切らざるをえなかった事情』まで鑑みる場面って、原作にありましたっけ? 少なくとも今回の場面の前後には見当たりませんので、原作準拠としても相当深く読み込んでいないと出てこない発想。況や、完全オリジナルだとすれば脱帽モノです。そうだよなぁ。我々は第一次アトロパテネ会戦でパルス軍が惨敗するのは知っているけれども、実際に(?)カーラーンと共に寝返った者たちは絶対に勝てると踏んでいたワケではない。そうした危険を冒してでも寝返った者たちの気持ちを忖度するのって、アルスラーン以上に荒川センセの器量というか、洞察力のほうが凄い。

3.ギーヴ

ギーヴ(裏切り者共に弔いとは……ほんと甘っちょろい王子だ。今の王宮にはろくなのがおらんな)

一方で裏切り者や背信者には厳しい処置を下さなければいけないのも世の常。『アウトレイジ』ではありませんが、一度裏切った者は何度でも裏切る可能性がありますし、そういう行為を許していては秩序が保てない。その意味でアルスラーンの器量に疑問符をつけたギーヴの判断は完全に正しい。ギーヴはアルスラーンの部下ではなく、理想がない分、ナルサスよりもリアリストなので、公正な視点で登場人物を図るにはうってつけのキャラなんですね。エラムと同様、原作では流れで何となく仲間になったギーヴですが、漫画版ではアルスラーンの器量を見定めるイベントが用意されている模様。

4.ダリューン

ナルサス「ルシタニア軍が三十万いるとして、一人で五万人片付ければいいわけだ。ずいぶん楽になったではないか」
ダリューン「む……たしかに五万なら俺一人でなんとか……」
ナルサス(本当にやりそうだな、この男……)


上記のギーヴの場面でかなりリアリスティックなことを描いたと思いきや、次の頁でこれだよ! いや、いい意味でだけど! でも、ダリューンって意外と一騎当千のイメージがないんだよなぁ。アンドラゴラス王であれば、マジで一人で五万人殺れそうですが、ダリューンは五千人くらい? その分、指揮官としての有能さが印象に残ります。私の中ではダリューンは呂布や関羽よりも趙雲や張遼のイメージですね。勇猛さよりも手堅さが先に立ちます。まぁ、原作者の田中センセは趙雲好きなので、そのイメージが私の中で勝手に先走っているのかも。ちなみに私が好きな三国志の登場人物はブッチギリで鄧艾。次いで孟達と霍峻。霍峻はメチャメチャ有能ですよ!

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