~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。

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先週の次回予告で治部が脱ぐシーンが紹介された所為か、放送前から話題沸騰でしたが、鶴松のための水垢離という、思っていたよりも重いシチュエーションであったため、茶化しにくいものがあります。予想では虎之介や市松から忍城攻めの不手際を『青瓢箪の小役人らしい失態』とでも罵られた治部が、モロ肌脱いで無言で反論するのではないかと思っていました。実際、治部は賤ヶ岳の戦いでも一番槍を挙げており、決して文弱の腐れ役人ではないのですが、徳川二百数十年に及ぶ治世の間に培われた風評というのは恐ろしいですね。
風評といえば、中の人絡みで石田三成さんのツイッターがクソリプまみれになったとかならないとか。ドラマと現実の区別がつかない人間が何かやらかす前に『真田丸』の放送を規制しようとかいう話にならないといいのですが……え? 考え過ぎ? 漫画やアニメを規制したがる連中の言い分は常にこうですよ? 更にいうと彼らの中には『武道による青少年の情操教育』とかいう戦車道は乙女の嗜みと同じレベルの発想を現実で推進したがる人々もおりまして……二次元と現実の区別がつかないって怖いよね。
些か話がズレました。折り返しの二十五話目を迎えた『真田丸』。今までの放送の中でも異色な構成で静かなる節目となった今回のポイントは6つ。


1.今夜が山田

真田信繁「ご容体はいかがですか?」
大谷吉継「この者たちに隠していても仕方なかろう」
石田三成「…………極めてよくない。今夜が山だそうだ」
平野長泰「利休殿の祟りではないかと密かに噂する者がおるそうで」


『真田丸』にしては珍しく、暗い画面と暗い話題で始まった今回。通常は序盤の軽妙なコメディシーンで作品へのハードルを下げておき、後半のシリアスな展開との落差をつけるのが本作のヤリクチですが、今回はコメディ、シリアス共に均等に配置されていました。冒頭で係の者が城内に蝋燭の火を灯して回るのも、当時としては普通の光景なのですが、現代の我々にとっては忌事の暗示のように思われます。宗匠の死に関する描写などで一部、時間軸を前後させる手法を用いたのは物語に意図的な不安定感を醸し出すためでしょう。
しかし、秀吉が主人公の大河であればいざ知らず、真田の物語で鶴松の死に一話丸々費やすとは思い切ったことをするものです。次回から後半戦突入ですが、残りの構成がどうなるのか、非常に気掛かり。流石に大河ドラマで俺たたエンドはないと信じたいのですが。


2.遺言

豊臣秀長「力のある大名たちが、皆で鶴松さまをお守りしていく。これしかありません。今後は、くれぐれも誰か一人に力が集まってはなりません」

序盤で立て続けに二人の屋台骨が失われた豊臣政権。まずは軍務尚書が無言で頷くであろうナンバー2不要論に拠り、最期の御奉公として宗匠を道づれにした大和大納言秀長。この発想が五大老・五奉行に発展すると思いますが、一門や譜代の家臣に力を与えなかったために家康の台頭を許した結果から慮ると、これも一つの豊臣家滅亡フラグと思えなくありません。信繁を殺そうとした虎之介を庇った発言といい、本作の秀長はいい人そうに見えて、実は問題のある人として描かれている気がしてきました。そして、もう一人の遺言は、

千利休「一言でいえば……宿命(さだめ)や」

尚、宿命とは茶々への懸想であった模様。

『世の中を動かすことに使ってこその金』とか『業が深かったからこそ、茶の湯を極められた』とか、なかなかに含蓄のある言葉を並べていた宗匠ですが、足元を掬われた原因となる等身大フィギュアは何と茶々への贈り物であった模様。そんな宿命があってたまるか。己の沽券に拘わる話なので、宗匠は勿体ぶった物言いで煙に巻いたのではないでしょうか。惚れた女に請われて等身大フィギュアを制作した(発注ミスなんて嘘に決まっています)なんて、黒歴史としかいいようがありませんからね。恐るべし、老いらくの恋。
尤も、宗匠のいう『宿命』とは自分ではなく、茶々を指している可能性もあります。奇しくも今回きりちゃんが指摘したように悪気なしに他人を不幸に導く茶々のファム・ファタール体質に巻き込まれたという自覚が、宗匠に上記の言葉を紡がせたのかも知れません。そう考えると信繁に向けた乾いた笑いも『あんさんも気をつけなはれ』という冷笑、乃至は警告と思えなくもありません。


3.今週のMVP&M『B』P

石田三成「私とて、綺麗事だけでは生きていけぬことくらい知っておる」
大谷吉継「いや、本当に手を汚すとはどういうことか、まだ判っておらぬ」フフン


今週一番怖かったのがコイツ。やっていることはスズムシや信尹叔父さんと大差ないのですが、刑部の恐ろしさは己の悪事に治部を巻き込んで平然としていることですね。そればかりか、甘ちゃん治部のウブなリアクションを眺めて楽しんでいる節さえある。

「『キャベツ畑』や『コウノトリ』を信じている可愛い女のコに無正の○○ノをつきつける時を想像する様な下卑た快感」

に酔い痴れているかのよう。勿論、治部を立派な策謀家に育成しているのも確かとはいえ、彼が主人公の岳父になると思うと背筋に冷たいものを感じます。作中では祟りとか怨念とかいう不吉なフレーズが飛び交っていましたが、結局一番怖いのは人間なんだよなぁ。本人は、

大谷吉継「祟りなどある筈がない。もし、あるとならば真っ先に祟られるのはこのわしだ。この通り、何事もない」

と泰然たる様子でしたが……何れにせよ、今回最も印象に残ったのは刑部殿。ただし、あまりのドス黒さにドンびきしてしまいましたので、MVPと同時にMBP(Most black Player)に叙することにしましょう。
対照的に初々しさを垣間見せたのは治部。虎之介や市松に誘われた水垢離に何やかやで参加しましたが、あれは鶴松の快癒を願うというよりも、宗匠の祟りを恐れてのことではないかと思いました。祈願ではなく、罪悪感からの水垢離ですね。まだまだ可愛いトコありますな。


4.今週の日曜どうでしょう

とり「心は常に一つ。一家とはそういうものです」

豊臣パートが不穏にして不吉なムード満載であったのに対して、沼田、上田、大阪のスズムシパートは基本的に暖かい雰囲気でした。並みの作家だと鶴松の死にあわせて、真田側でも誰か死なせたくなるものですが、この辺のバランス感覚は流石です。大叔父上は無断で隠し扉を拵え、新しい嫁は心を開かず、スズムシは乱世の到来を待ち望み、愛しの弟は大阪から戻ってこないという状況で『家族の心は一つ』といわれても、この場にいないお兄ちゃんは俄かに頷けないものがあると思いますが、それはいつものことです。ついでに、

真田信幸「大叔父上にも困ったものだ」

と愚痴を零すお兄ちゃんですが、お兄ちゃんを困らせない真田関係者は殆ど皆無なので今更という気もします。愚痴る相手もなく、ついつい、おこうさんに縋ってしまったお兄ちゃん。流れ的にはおこうさん懐妊~稲姫激怒~フルアーマーカブトムシが蜻蛉切片手に上田に乗り込んでくると思いますが、お兄ちゃんなら何とかしてくれるでしょう(適当)
残念なのは小山田夫妻の再会。匂い袋が記憶復活の鍵になるかと思ったのですけれども、殆どスルーですか。嗅覚は記憶と密接に関連しているのになぁ。『ラストシップ』でチャンドラー艦長が奥さん愛用の香水握りしめるシーンとか好きなのよね。


5.今週のスズムシ

真田昌幸「わしの読み通りになりそうだ。豊臣の世は……」
徳川家康「そう長くは続かんぞ」


関八州に左遷された家康は兎も角、小県の本領安堵&沼田GET&徳川の寄騎脱却という最高の待遇で報いてくれた豊臣政権に対して、斯くも不遜な物言いをするとは……スズムシの辞書には恩とか仁という言葉はないのか……ないよね、うん。まぁ、それは今更仕方ないとしても、全方位にテキトーなことを言い散らした挙句のマグレ当たりをドヤ顔で自慢するのはやめーや、このショットガンスズムシめ。今回も相変わらずのロクでもないシーン(褒め言葉)の連続となった我らがスズムシでした。
この場面、家康と昌幸という、決して相容れない二人の武将が違う場所で同じようなロクでもない企みを巡らしている、その場面自体は面白かったです……が幼子の死を期待する大人の画は見ていて気持ちいいものではありません。スズムシは兎も角、家康のほうには『罪なき童の死を願わねばならないとは業深い人生よの』くらいはいって欲しかったかも。
ちなみにMVPは上記のように刑部殿ですが、次点はスズムシ夫人の薫殿。一面識もない鶴松のために必死こいて薬草を煎じる姿は健気の一言。また、スズムシと家康が廊下で顔をあわせた時はスッと跪いて頭を下げるところとか、何気に育ちのよさを漂わせていました。


6.別離

豊臣秀吉「…………………………」デンデンデンデン

この鶴松死去のシーンは胸を打ちました。決して目は笑っていないとはいえ、多弁で感情の振り幅が大きく、怒ると何をするか判らない秀吉の心境を台詞ではなく、デンデン太鼓の音で表現する一方、喜怒哀楽の『怒』と『哀』が欠落した(ように見える)茶々が、寧々に促されたとはいえ、感情を露わに号泣するというのが、鶴松の死が如何に大きな出来事であったかを表現しております。物語全体を通しても、大坂パートでは徒に泣き喚く人物が登場せず、感情の爆発をラストの茶々のみに留める構成は巧いの一言。この辺は王道の泣かせを好まない三谷さんの作風がプラスに働いたと思います。登場全員がビービーと泣き喚くよりも、普段泣かない奴が一人で泣いたほうがインパクトあるのね。勉強になりました。


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第18回が『母の日』回だとしたら、今回は『父の日』回というか、

スズムシのスズムシによるスズムシのためのスズムシ回

でした。茂誠に対する信繁の執拗な焦らしプレイとか、後北条氏の敗亡とか、利休のドス黒さとか、政宗のレッツずんだもちパーリィーとか、それなりにイベントは多かったものの、全体を通してみると、安定したアベレージでコンスタントに見所を提供したスズムシの一人勝ち状態。先回ほどのマイナス印象はないものの、スズムシの他に大きな見所がなかったのも事実です。それでも、先回よりは上向きな内容でしたので、合戦そのものよりも前後の回に定評がある三谷作品らしかったといえるでしょう。尚、サブタイトルは『滅亡』。折り返し直前にして、最終回みたいな響きですね。そんな今回のポイントは7つ。


1.絶対に笑ってはいけない小田原城二十四時

北条氏政「源二郎、顔をしっかり見たい。もう少し近う」
真田信繁「…………御免ンフフフフフ」


デデーン 源二郎 OUT-!

北条氏政「殺せ」

という流れでは決してありませんでしたが、唐突に信繁が捕らえられたので、思わず『笑ってしまったのか』と勘違いしてしまいました。実際、私は氏政のメイクを見て、画面の前で爆笑してしまいましたので。氏政さん、色々と濃過ぎますよ。そのうえ、その顔で信繁に詰め寄るとか、確実に笑わせにきているとしか思えません。顔の近さで相手を追い込む遣り口は『笑ってはいけない』シリーズの六平さんポジですね。氏政としては氏直や江雪斎の降伏論には道理では勝てないので、使者である信繁に非礼を働かせて、首級を刎ねる口実にしたかったのではないかと疑ってしまいました。それでも、

北条氏政「北条がどれだけ真田に振り回されてきたか……知らぬワケではあるまい。ようも抜け抜けとわしの前に姿を現せたな」

は、ぐう正論。先回、江雪斎は『しがらみのない者の意見であれば氏政も耳を傾けるのではないか』といっていましたが、信繁はどう足掻いても当事者じゃあないですか。本気で説得する気ないだろ。
尤も、信繁が使者に選ばれたことに全く意味がないかといわれると、そうでもないかも。本人は豊臣の使者を自認していましたが、氏政にとっての信繁は小癪で卑小極まる真田の、それも次男坊に過ぎません。そんな人間の口から降伏勧告を受けたことが、自他ともに関東の雄と認める氏政の心をヘシ折ったのではないかと思います。そして、氏政の『華々しく戦国の世に幕を引く戦い』という夢は信繁に引き継がれるのでしょう。江雪斎、結果的にナイスな人選。そして、何気に氏政の頭上に潜んでいた佐助にワロタ。風魔一族は仕事しろよ。


2.早くかせて

小山田茂誠「『途轍もなくいいこと』って何かな?」
真田信繁「話せば長くなることですから、此処で待っていて下さい」
小山田茂誠「気になるなぁ……!」

真田信繁「ただ……いや、何でも」
小山田茂誠「いや、凄く気になるなぁ……!」

『姉は生きていますが、記憶が曖昧で義兄上のことは覚えていないかも知れません』ですむ話を、いちいち焦らす信繁。先週は御屋形様にストレートな情熱をぶつける一途さを見せたかと思えば、今回は涼しい容貌で年上の厳ついヒゲ親父を寸止めプレイで弄ぶとか、信繁もとんだド外道のテクニシャンですね。
しかし、信繁の気持ちも判らないではありません。この茂誠という男、悪気も責任もありませんが、作中で彼の赴く先には必ずトラブルが発生して、しかも、真田家も巻き込まれるのが今までのパターン。今回は珍しく、信繁の生命を救ったかと思いきや、宗匠が北条側にも武器弾薬を売却していた証拠が納めてある蔵に匿うとか……スズムシや茶々とは別の意味で歩く火薬庫といいましょうか。身内でなければ、なるべく関わりを持ちたくないタイプです。
さて、そんな義兄上の働き(?)で明るみになった宗匠のマッチポンプ商法。今までの感想記事で本作の宗匠は文化人ではなく、堺という軍産複合体の代表者がメインではないかと書いてきましたが、概ね的中した模様。この辺、史実と創作の境目が気になりますが、時期的には次回で描かれるであろう宗匠切腹のタイミングと合致するので、私としてはアリです。先回唐突に挿入された信繁と茶々のデートも本件の伏線でしたか。それと、佐助が信繁についてきたことにも意味が出ましたな。如何に使者とはいえ、信繁が直々に北条の軍事物資を持ち帰るのはあまりにもリアリティがない。信繁が刑部に提出した鉛は佐助が非公式に回収したと考えるのが妥当でしょう。こういう回跨ぎの伏線回収があるから、本作は迂闊に批判できないんだよなぁ……でも、やり方としては些かアザトイぜ。


3.範囲攻撃(含む味方)

この辺から始まる今回のスズムシ無双の描写。或る場面ではコミカル、また或る場面ではシリアス、そして、別の場面では喜怒哀楽の感情を爆発させるといった具合に、兎に角、見ていて楽しかった。最初は『誰彼の指図で戦うのはつまらん。負け戦でも己の意思で戦う氏政が羨ましい』という件から始まり、家康、景勝と共に氏政を説得するシーンでは、

上杉景勝「わしも髻を切る! 我ら一同、その覚悟で殿下に申し上げる所存!」(`・ω・´)

という相変わらずのエエカッコしい発言に俺を巻き込むなよと露骨に嫌悪の表情を浮かべたかと思いきや、自分に説得のターンが回ってきた時には、

真田昌幸「このまま秀吉の天下が来るとは到底思えん! 此処にいる誰もがそう思っておられる……そうではござらんか?」

と家康と景勝が俺らを巻き込むなよとアカラサマに表情を殺す爆弾発言。ホンマ、自分のところに飛んで来たボールに他人様の名前を書いて四方八方に放り投げるのはスズムシの常套手段やでぇ。しかし、そんなスズムシの熱い説得(?)の甲斐なく、氏政は従容と死を迎えました。最期の汁掛け飯は注ぎ足し注ぎ足しではなく、注ぎ切りで平らげた模様。死ぬ前に一度は注ぎ切りの汁掛け飯を食べてみたかったのでしょう。何気に江戸っ子と蕎麦つゆのネタを想起してしまいました。


4.光るものの全てが偽物とはかぎらない

真田昌幸「目に見えるものが一つそこにあれば、噂は噂でなくなる」

小田原落城後も勧告に応じない忍城を『こんなこともあろうか』と別の真田さんを思わせるノリで持参した氏政の兜一つで開城に応じさせたスズムシの謀略。スズムシのクセに名言じゃあないですか。逆にいうと目に見えるものがあっても、それが真実とはかぎらないワケで、この辺は稀代のペテン師ファン・ガンマ・ビゼンの発想に通じるものがあります。ペテン師は時に同じ橋を渡るようですね。ともあれ、ここ最近は時代の趨勢についていけないイタい親父のオーラが全面に出ていたスズムシですが、今回は久しぶりに作中屈指の知略家としての姿が描かれた模様で何よりです。まぁ、基本的に横着者のスズムシですから、次に輝くシーンは第二次上田合戦までないと思いますが。
しかし、久しぶりに本気を出したスズムシに(悪)影響を受けてしまったのが、我らが治部殿。忍城を開城させたスズムシの手腕に心酔してしまったのか、

石田三成「べ、別にアンタのやり方を認めたワケじゃあないんだからねッ! でも、アンタのお陰で無駄な犠牲を出さずにすんだんだし……つまり……その……アンタから用兵の指南を受けてあげてもいいのよッ?」

と金髪ツインテール(CV:くぎゅ)レベルのテンプレツンデレっぷりを披露。確かに作中で忍城を開城させたスズムシの謀略は水際立っていましたが、基本的にスズムシは他人の模倣になり得る武将ではありません。凡人が真似をしたら痛い目を見る類の、決して真似してはいけない危険な男です。この辺、三成が関ケ原で負けるのは師匠が悪かったという流れになるのかも知れません。


5.多分、今日が人生のピーク

真田昌幸「伊達殿とお話したいと、家臣の片倉何某に伝えてこい」
真田信幸「伊達殿と会って……何を話すおつもりですか?」


ロクでもないことだよ。
いわせんな。恥ずかしい。


全く、先項で雷光のような知略を見せたかと思えば、一瞬にして時代と空気の読めないイタい親父に逆戻りです。スズムシに依存するとエラい目に遭うことを知っているお兄ちゃんは、父親の正体をキチンと治部に説明してあげるべきだと思うの。もしかすると、そういう縁で両名のペンパル関係が始まるのかも知れませんが。
まぁ、歴史を将来から見ている我々はスズムシの不安が杞憂ということは判るのですが、氏政は切腹、家康は関東に左遷、政宗は会津の所領をボッシュートという流れを生で見ていると、スズムシの焦燥も理解できなくはありません。でも、そこから一気に豊臣を攻め滅ぼすという発想に至るのがスズムシのスズムシたる所以でしょう。しかし、

真田信幸「日ノ本中は再び、乱世に逆戻りとなります! 父上はそれをお望みですか?」
真田昌幸「何が悪い? わしは伊達に賭ける!」


伊達政宗「YEAHー! レッツずんだもちパーリィー!」

真田信幸「ど~されますかぁ~?」
真田昌幸「……もうよい」


アカラサマに父親を揶揄するお兄ちゃんの口調がツボった。スズムシに徳川の左遷先の地名を教える時の口調といい、今回のお兄ちゃんは慇懃無礼な毒舌家として描かれていましたね。伊達との連携の目が消えたスズムシは隣席の家康相手に『都から遠くなりますなぁ』と低レベルな嫌味をぶつけることでストレス解消。本当にケツの穴の小さい男ですが、氏政の助命嘆願に奔走したケツの穴の大きい家康が左遷の憂き目に遭ったにも拘わらず、ケツの穴の小さいスズムシは本領安堵&沼田GET&徳川の寄騎離脱という、いいことづくめの結末。世は不条理に満ちている。


6.裏MVP

伊達政宗「わしの人生綱渡りだ」

愛姫「敢えて綱渡りをしなくてもええんやで(震え声
最上義光「身内を巻き込まなくてもええんやで(震え声


上記の台詞に色々と突っ込みたい気持ちはヤマヤマなれども、今回は政宗のずんだもちのおかげで、真田が早まった決断を下すこともなく、本領安堵&沼田GET&徳川の寄騎離脱という最良の結果に恵まれたことを思うと、本作の政宗は身を殺して他人の役に立ったといえなくもありません。こんなマー君見たことねぇ。ずんだもちは非常に痛々しさ満載でしたが、終盤の信繁との会話で下げたハードルをキチンと上げ直していたので、まぁ、ギリギリで許容範囲かと。それと信繁のことを『小倅』とゆうてましたけれども、おまえらタメやろと思っていたら、キッチリとナレーションで補完が入りました。何かと興醒めな仕事の多い本作のナレーションにしては、珍しくいい仕事といえるでしょう。

7.今週のMVP 真田昌幸

スズムシが突出していたというよりは、他のキャラクターが大人しかったという消去法の選出となりますが、まぁ、順当でしょう。毎回毎回最強の二番打者的なシブイ働きを見せてきた近江中納言も、今週はずんだもちを食べるのに忙しかったようです。尤も、シングルではなく、タッグもありの選定基準だと、

直江兼続「……………………」ジー
上杉景勝「何も約束しておらぬ!」


のチワワ景勝とスナギツネ直江のコンビもMVPに相応しいかも。確かに結果的に約束していませんでしたが、本人は髻斬る気マンマンでしたからね。景勝さん、嘘はいけません。でも、兼続も大体の事情は察してそうなんだよなぁ、口に出さないだけで。
ちなみに、この場面は各勢力のナンバー2が揃い踏みという珍しいシーン。ナンバー1が一堂に会するシーンは結構多いですが、参謀役が同じ空間に存在するというのは、現実とは逆にドラマでは滅多に見られないシチュエーションですね。次点は板部岡江雪斎。氏政の助命嘆願のために集った人々が去った広間と、屋敷の奥にいるであろう氏政に礼を施す姿に鼻の奥がスンとなりました。出番的にはこれが最後っぽいですが、江雪斎さん、今年の『相棒』も期待していますぜ。


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仕事を選ばない幼馴染のガールフレンドはいないものの、先回の猫診断とは違って、今回は『感動』を『動揺』に言い換えると概ね的中していました。小さなことにも動揺するナイーヴでセンチメンタルな中年男がお送りする徒然日記。昨晩『真田丸』の感想をUPしたばかりですが、ここ一両日中&今週末には結論の出る話題にも触れたいので、連投致します。コメントへの返信は今暫くお待ち頂けると幸いです。今回の話題は4つ。


1.京畿大都督の去就

まずは首都行政府絡みの騒動。都政に対する選挙権のない越後の片田舎住まいの人間ですから、今回はどちらに転ぼうとも知ったこっちゃあないというユルいスタンスで、糾弾するでも擁護するでもなく、日々の報道を悪趣味な笑みと共に眺めておりますが、敢えて感想を漏らすとすると、この問題からは、

民主主義と法治主義の過酷さと崇高さ

が窺い知れるのではないかと思っています。
現時点での東京都が抱える最も注目度(≠重要性)の高い案件がオリンピックであり、その予算が当初の予定を遥かに凌駕する規模に膨れあがっているのは揺るがせない事実です。ここから先、鐚一文たりとも予定外の予算を消費するのは誰の目にも好ましくない。実際、エンブレムや競技場に関わるザル会計への批判から、大会そのものを返上せよという意見さえ出ています。全く、この辺は一九四〇年の幻の東京オリンピックの悪しき双生児のような流れで、歴史を知る者にとっては引き攣った笑いを禁じ得ないですが、それはさて置き、ここ一両日中の決定が下れば、首長か議員かを選ぶためにン十億からの金銭が飛ぶのも紛れもない現実。タダでさえカッツカツの予算からン十億が消える。これは相当の痛手ですよね。
もっというと、それだけの金銭を投じて選ばれた人間が前任者よりも遥かにタチが悪いことも充分あり得るのは、それこそ、現任が当選した選挙が証明した通り。ン十億という金銭を溶かしたうえで、更に事態が悪化する可能性も想定しなくてはいけません。この問題に対しては擁護する気も批判する意思も毛頭ないことを改めて宣言したうえで、敢えて極論暴論オブジェクションをいわせて頂くと、単純な数字の差し引きでは続投したほうがペイするという思考もあると思います。古代の独裁国家であれば、予算がペイするまでは続投させたうえで、時期を見計らって首を斬る(物理)という選択肢もあり得るのではないでしょうか。
しかし、現代の日本は不祥事を起こした政治家は職を辞さなければいけない。前任者に負けず劣らずの人間になる可能性があっても、有権者はン十億という金銭を投じて後任を選ばなければいけない。数字の差し引きでは測れない、目に見えないものを基準に判断を下さなければいけない。まことに民主主義や法治主義とは過酷で崇高極まる政治理念なのだと感じ入った次第です。これで理念に内実が伴えば完璧なのですが。


2.偶像の神髄

これも時事記事ですが、まずは某アーティストの前世紀の逸話から。本人が公言しているとはいえ、下ネタなので敢えて匿名とさせて頂きます。ゴメンね、チンペイ。ちなみに一番好きな楽曲は『英雄』だよ。
さて、稀代のビニ本マニアで知られる某アーティスト(ビニ本の意味が判らない人はお父さんお母さんに聞いてみよう)が、武道館で主催したコンサートの帰りに知人が経営するビニ本屋に立ち寄った時のこと。この時点で色々とおかしい気がしますが、それはさて置き、その知人が食事で席を外すために、そのアーティストが店番をすることになりました。この段階で更に色々とおかしい気もしますが、それは兎も角、その店にコンサート帰りのファンが現れて、レジでビニ本を読み耽るアーティストの姿に愕然となったそうです。

「何で貴方がこんな店にいるんですか! さっきまでの僕の感動を返して下さい!」

激高したファンにそう詰め寄られたアーティストはこれも一つのハンドインハンドと自身の楽曲ネタで切り返したそうですが、私が知るかぎり、このアーティストは初心さや清純さをウリにするタイプではありません。そんなアーティストでも、ファンの抱くイメージは時に実像と大きくかけ離れたものになるようです。尤も、このファンの怒りはアーティストに向けられたものではないとも思えます。泣くほどに感動したコンサートの帰途に己の肉欲を満たすべく足を運んだ場所に憧憬の対象がいたのですから、これ以上に気まずい話はありません。その気まずさを誤魔化すための逆ギレと考えると筋が通ります。彼はアーティストではなく、心の鏡に映った己の姿に激怒したのでしょう。
アーティスト、アイドル、象徴、宗教、君主、国家、会社、組織……その形態は様々あれども、憧憬の本質は対象を鏡として己の身を糺すことではないかと思います。自分が憧れる人間のようになりたい。或いは憧れの存在に恥じない自分でありたい。それが正しい憧憬の在り方ではないでしょうか。偶像の形が気に入らないからと没義道に訴えるのは己の姿が映った鏡を割るような虚しい行いに他なりません。昨今、アイドルやタレントを巡る事件が連続しておりますが、そんなニュースを聞くたびに上記のようなことを考えていました。
善き偶像に対する憧憬の感情とは幼年期の子供が異性の教師に抱く好意のようなもので、うまく昇華できれば、大人になっても心に瑞々しい感受性を保つことができます。古稀を過ぎても小百合ちゃん×2といっている父親の言動を見ると若干ひいてしまいますが、私のように芸に厳しい母親の影響でアイドルへの興味を抱くことなく育つと、国家や社会や宗教もカサカサと乾いた視点でしか見られなくなる気がします。今週末に我がNG県で大型アイドルユニットのイベントが開催されるそうですが、なるべく多くの青少年の心に長く潤いとなって残る人たちが上位に選ばれることを祈っております。

次からはガラリと話題を変えて、最近視聴した作品についての感想をば。


3.アニメ版『JoJoの奇妙な冒険』第四部簡易感想

山岸由花子「今ね、電気の流れる椅子を作っているのよ♪」

そんな極上の笑顔でいわれても((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

由花子さん、メッチャ怖かったわ。アニメ版でここまでの恐怖を感じたのはイギーVSペットショップ以来でしょうか。何処まで逃げようとも諦めずに追ってくる点で由花子さんとペットショップは同じタイプのスタンド……ではなく、同じタイプの本体ですね。何れにせよ、能登さんボイスでウ○コとかチン○コとか聞けたのは耳福の至りです。
さて、昨年のベスト5の記事でキャラデザに関する不安を指摘した本作ですが、結論からいうとキャラデザよりも作画に問題があるケースが多いです。特に今週のチリペッパー戦とか。トメ画以外はグダグダなんですけれども……逆にいうとトメ画は意外にも第三部に負けず劣らずの劇画的クオリティを維持しているのに吃驚。ただし、承太郎先輩、テメーはダメだ。あくまでも主人公は仗助ということを強調するためでしょうか、承太郎先輩の場面は意図的に油を抜いたパサパサな画になっているようです。無敵のスタープラチナもサウナ帰りのようなサッパリ感を漂わせているんだよなぁ。
そうはいっても、実際問題、見ていて面白いのも事実。原作をリアルタイムで読んでいた時には気づかないことに今更ながら、ハッとさせられるシーンもチラホラ。例えば、ジョセフは何で不倫相手に仗助の母親を選んだのか。これ、連載当時は『理解不能! 理解不能!』でしたが、アニメ版で実際に動いたり喋ったりする朋子を見てピンときました。キリッとした容貌と年齢に似合わない若さ、よく判らん理由でブチぎれる性格……何となくリサリサに通じるものがあるのよ。老いらくの恋と思っていたジョセフの不倫ですが、その本質は母性への強烈な回帰衝動だと考えると筋が通ります。
女性キャラクターでいうと上記の由花子さんも色々と解釈の余地あり。『和製ミザリー』とという評価には全くの同感ですが、実はアニメ版を見ていて、他のモデルキャラクターと思しき人物も思い出しました。個人名はネタバレになるので差し控えますが、横溝正史の『八ツ墓村』の真犯人。あの犯人は愛する男を自分に相応しい存在にするために殺戮を繰り返したのに対して、本作の由花子さんは『康一君には自分に相応しい男になって欲しい』という動機がありました。攻撃の方向性が愛する男に向かうか、周囲に拡散するかの違いがあるものの、本質的に私のようないい女に似あう男を育てるためには手段を選ばないという点で共通しています。流石は由花子さん。日本ミステリ史上に残る超有名事件の犯人と同じ境地に達しているぜ。


4.劇場版『ガールズ&パンツァー』雑感

西住みほ「お蔵入りになったボコの秘蔵DVDがあるんだけど見る?」

西住殿の闇は深い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

毎度毎度ボコられるボコに目を輝かせる西住殿の反応を見ていると、この子が一番アブないんじゃあないかと思えてきました。秋山殿や歴女チームなんか可愛いものだぜ……というか、改めて劇場版を見直すと、OVAでのポンコツさが際立っていたアンツィオの面々が実は最もマトモな連中に思えてくるから不思議。EDでCV33を乗せた輸送車を運転しながら、満面の笑みを浮かべて合唱するドゥーチェたちを見ていると、コイツらはどんな時も人生を楽しめるんだろうなぁと羨ましくなってしまいました。私の中でアンツィオの株が高騰中。まぁ、そうはいっても、劇場版で一番好きなキャラはローズヒップですが。何だ、アイツから漂うビッテンフェルト臭は。現時点で河嶋桃を抜いての暫定一位。実戦におけるクルセイダーのポンコツぶりは昨年ふるゆきさんからお伺いしたのに、今では一番好きな戦車になっております。
そんな劇場版『ガルパン』。昨年の感想では映画館で見るための作品と評しましたが、改めてDVDで見返すと、自宅でじっくりと何度も見たい作品でもあることが判明しました。序盤のエキシビジョンマッチや後半のVS大学選抜の戦術などは、私のような戦車ものビギナーには一度見たくらいでは難しかったですし、台詞も字幕で見直すと聞き落しが結構あることに気づきました。これは絶対に一度は字幕つきで見るべき。それとイデオロギーやナショナリズムとは完全に無縁な本作でも、何となく『終戦』や『戦後』を感じさせる場面があるのに気づきました。中盤で大洗の戦車を一時的に預かるのが、聖グロリアーナでも黒森峰でもなく、サンダースというのが意味深です。まぁ、単純にサンダースしか大型輸送機を持っていないのかも知れませんが。何れにせよ、確実なのは、

『ガルパンはいいぞ!!』

ということですね。


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