~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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秦末から漢初の中国に叔孫通(しゅくそん・とう)という男がいた。
職業は儒者である。儒教とは本来、教養であり、哲学であり、ライフスタイルそのものの謂いであるが、叔孫通は職業的儒者と評してよいであろう。彼ほどに学問としての儒教を己の保身と栄達のために使い切った人物は稀である。叔孫通が近現代の日本に生まれていたら、余裕で東大の総長が務まったに違いない。ただし、山川健次郎のような学究の徒としてではなく、与党議員の政治ブレーンとしての話ではあるが。
はじめ、秦王朝に仕えた。時は始皇帝の苛政と二代皇帝胡亥の痴政に対する、高名な陳呉の乱が勃発した頃である。陳呉の大軍勢が秦の喉首に当たる函谷関に迫っているとの報告に驚愕した胡亥は、廷臣を集めると『これは叛乱なのか、それとも、単なる賊なのか』と問い質した。父親の始皇帝に似ず、胡亥の知能は痴愚に等しく、その程度の判断も己で下す器量を持たなかった。しかも、或る廷臣が『これは歴然たる叛乱であり、国家にとって由々しき事態である』との意見を述べると、胡亥はあからさまに機嫌を損ねた。胡亥は叛乱が起きたという現実を直視したくなかったのである。その気配を察した叔孫通が進み出ると、

「主上は名君にして、世は法令が整っております。叛乱者などが生じる道理はなく、賊が烏合の衆であるのは明確です。放っておいても、郡県の役人に逮捕されて終わるでしょう。何も憂えることはございません」

と言上した。上記のように陳呉の軍勢が指呼の間に迫っているにも拘わらず、である。機嫌をよくした胡亥は叔孫通に褒美を与えると共に、陳呉の軍勢は叛乱であると唱えた廷臣を厳罰に処した。数年を閲せずして、秦は陳呉の志を継いだ項梁と項羽が率いる楚に滅ぼされるが、その時、既に叔孫通は秦にはいない……というか、いつの間にか、秦を脱出した叔孫通は、何食わぬ顔で楚に仕えていたのである。その楚でも項梁が不慮の死を遂げたうえ、後継者たる項羽は傀儡の君主たる懐王を僻地に追放した挙句に弑殺してしまうなどの権力闘争が絶えなかったが、その度に叔孫通は項梁、懐王、項羽と仕える相手を確かな先見性で見抜き、その身を全うした。項羽は懐王を僻地に追放するに際して、

「古の帝は必ず、河の上流に居を構えたものだ」

と尤もらしい理屈を捏ねたが、彼の為人からして、このテのロジックを習得していたとは到底思えず、儒者の誰かが入れ知恵したであろうことは想像に難くない。その項羽の軍勢が沛の亭長(ハコ長)から成りあがった劉邦に敗れると、叔孫通は劉邦に降伏した。劉邦は儒者の冠に小便を注いだという逸話があるほどの大の儒者嫌いである。そんな劉邦との対面に際して、叔孫通は儒服ではなく、劉邦の故国である楚の装束を纏って参上した。劉邦は喜び、叔孫通を厚く遇した。これらの逸話から判るように、叔孫通は自分の生命を賭けものにしてでも、己の信念や弁舌を貫こうとしたことは一度もなかった。同じ劉邦麾下の儒者として知られる広野君などと比して、叔孫通が人気で遥かに及ばないのは、そうした事情と無縁ではあるまい。

以下は叔孫通の逸話で最も有名なものと思われる。
項羽を滅ぼして天下を統一した劉邦であるが、法三章の逸話からも判るように、彼の治世は秦の煩雑たる規範を取り払うことを国是としていた。その結果、君臣の間柄も放埓で規律に乏しいものとなり、挙句の果てには劉邦に聞えよがしに叛乱を仄めかす者まで現れたほどであった。この時に『利まつ』のヒロインばりに『私にお任せ下さいませ』と進み出たのが叔孫通である。彼は郷里の儒者を引き連れて参内すると、廷臣一同に儒教風の礼儀を徹底的に叩き込んだ。礼儀から逸脱した者、指図通りに動けない者は身分や功績に関わりなく、近衛将校の手で宮廷から叩き出された。やがて、叔孫通の指図通りの礼儀を習得した廷臣一同が、恭しく頭を垂れるさまを見た劉邦は、

「俺は皇帝が如何に尊貴な存在であるかを、今日初めて知った」

と上機嫌であった。これほどまでに礼儀の本質を抉った逸話はない。『劉邦は偉いから礼儀を尽くされる』のではない。『礼儀を尽くされるから劉邦は偉い』のである。似たような逸話は本邦にもある。冒頭で僅かに触れた山川健次郎の義弟に当たる大山巌(健次郎の妹が大山に嫁している)は、山縣有朋に『近頃の政治家は貫録がなくて困る』と愚痴を零された際、アハハ、そんなことですか、と笑うと、

「貫禄なんてものはアナタ、ソイツを二頭立ての馬車に乗せて、数日、市中を駆け回らせれば自然に身につくものですよ」

と答えたという。他者の些細な欠点を論う山縣と、物事の本質を鷲掴みすることに長けた大山の為人の違いがよく表れたエピソードである。
誤解のないように申しあげておくと、孔子が唱えた『礼』とは、こういうものではなかった。子曰く、

「能く礼譲を以て国を為めんや、何か有らん。能く礼譲を以て国を為めずんば、礼を如何せん」

『礼と思いやりの精神に基く統治を心がければ、自然と国家は治まるものだ。逆に、形式上の礼儀で国を治めようとする行為には何の意味もない』。そう孔子は説いている。事実、叔孫通が郷里の儒者の協力を仰ごうとした際、心ある同輩の多くは異を唱えたが、当の叔孫通は、

「おまえらは時勢を知らない田舎者だ! 乗るしかない! このビッグウェーブに!」

と嘲笑して憚らなかった。叔孫通が導入した儒教は漢王朝の国教とも呼ぶべき存在となり、漢代以降も歴代の中華帝国を貫く不変の価値観となった。しかし、それほどの功績をあげているに拘わらず、王充、韓愈、王安石、司馬光、朱熹、王守仁(陽明)といった後代の儒家に比して、叔孫通の名声は憐れなほどに低い。

今回の記事は礼儀とかマナーとかに関する話をしようと思って書いた。上記のように礼儀やマナーというものは大いなる虚構と矛盾に基いている。それが悪いというほどに私も不遜な人間ではない。宗教、恋愛、風俗、国家観、エトセトラエトセトラ……人間社会で虚構や矛盾に基かない理論を探すほうが困難だ。それで世の中が丸く収まるのであれば、それをいちいち指摘するのは幸徳秋水ばりの野暮天というものである。しかし、否、そうであるからこそ、虚構の基幹は美しい真実で満ちていなくてはいけない。死に対する敬虔な姿勢を持たない宗教が単なる集団催眠と変わらないように、相手に対する敬意よりも小手先の所作を重んじたうえ、

「マナーは『正しい』か『正しくないか』のどちらかです。寛容はございません」

などと他人を罵倒するような礼儀には何の価値もない。況やありもしない虐殺事件をデッチあげることで、自分たちの付加価値を高めようとした連中が掲げる礼儀やマナーから、人間としてのアリヨウを学べるとは到底思えない。このテの胡散臭い理論を賞揚するのみならず、義務教育の教科書に選定した政治家や評論家は大いに反省するべきであろう。

余談ではあるが、叔孫通が提起したマナーのうち、現在の日本でもポピュラーな風習がある。高祖・劉邦が崩御すると、叔孫通が太傅(傅役)を務めた恵帝(劉盈)が即位した。恵帝は劉邦が『アレはダメだ』と評したほどに気の弱い為人で、父帝の没後も精神的衝撃から立ち直れないでいた。二世皇帝の胸中を慮った叔孫通は、

「古来、春には祖先の廟に果物を奉げる儀式がありました。今は桜桃の熟す季節。先帝の廟に桜桃をお供えになっては如何でしょうか」

と進言し、恵帝もそれを実行することで父帝の死を受け入れることができたという。先祖の墓に果物をお供えする風習は叔孫通から始まっている。


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唐突な話で恐縮ですが、近年の大河ドラマの迷走には大きく分けて、次の四つの原因があったように思います。

① 主人公絶対主義
② 悪質で有害な捏造
③ 話題重視の配役
④ 時代的価値観の軽視


まずは①。主人公は何でも出来る&何をやっても許される&敵対勢力はとことん貶めるという描写ですね。『私にお任せ下さいませ』とかいってしゃしゃり出て、味噌汁で全てを解決するおまつさん。何もしていないのに、大奥全員から尊崇の念を奉られる篤姫。同志や味方が殺されているのに嫁と乳繰りあっていても許されるかねたん。小悪党極まるコブ康。近所の可哀想な子扱いのサル。これらの究極系が、

産声で戦をとめる赤ん坊

になるでしょうか。
次に②ですが、これは微妙な問題で、何を以て捏造と呼ぶべきかの基準は難しいですね。『独眼竜政宗』でお東の方が政宗に一服盛ったという、ストーリーの基幹に関わるエピソードも史実ではありません。『太平記』で全編出ずっぱりの一色右馬介も創作上の人物ですが、これらを捏造と批判する人は少ないでしょう。結局のところ、捏造と創作の境界線は物語上の必然性があるか否かという一点で図るべきものだと思います。その点で『GO』は神君伊賀越えにヒロインが同行したり、明智光秀が六歳児に説教されたりした挙句、それらが最終回になっても回収されないという、まさに必然性のないエピソードのゴミダメというべき作品でした。
③も一概には判断できかねる要素が大きい。悪例としては『功名が辻』と『GO』での前田利家の扱いでしょうか。前者は何の必然性もないままに『利まつ』で利家を演じた唐沢さんがアバンタイトルのみに登場しましたし、後者は前半と後半で役者そのものが交代するというアリサマでした。一方で、我がJE市の謙信公祭を盛りあげてくれたガックンというキャスティングも、当時は物議を醸したものです。私も『これは当たったらホームラン級だろうけれども、まず、確実に三振だな』と予想していましたが、しかし、蓋を開けると単なるホームランどころか逆転満塁サヨナラ本塁打で、しかも場外弾という当たりっぷり。ガックンの出陣は今年で『一区切り』ということなので、惜しみつつも楽しみに待ちたいと思います。
話を戻して、最後の④。実をいうと①~③も最終的には④に内包される問題だと思います。結局、製作者サイドが当時の価値観を理解していない or 視聴者に判りやすいように描けないから、①~③のような小手先の技に頼らざるを得なくなるのでしょう。大河ドラマの立て直しを考える時、何よりもまずは④が優先される課題ですね。

まぁ、こんな具合に近年の大河ドラマの迷走に関しちゃあ、この4つを押さえておけば、大抵は善し悪しを語れる。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。過去形になったのは、今年の大河ドラマ『花燃ゆ』の所為。意外にも『花燃ゆ』は上記の四ヶ条を極端に犯しているワケではないんですよ。
例えば、ヒロインは何かというとオニギリを握ってきますけれども、おまつさんの味噌汁のように、それを食べた井伊直弼や近藤勇や椋梨藤太が心を入れ替えて、主人公の靴の裏を舐めるといった類のエピソードは(少なくとも現時点では)皆無です。主人公ageのためのアカラサマな捏造の類もありません。まぁ、実在した兄弟姉妹の一人が【なかったこと】にされていますし、吉田松陰の取り調べに井伊直弼が臨席するというトンデモ設定はありましたが、後者などは桃太郎侍ならぬ、井伊の赤鬼の『許さん!』が聞けたので、私的にはOKです。キャスティングに関しても同様で、島津久光と一橋慶喜にコミックシンガー芸人をあてがうという段階で、逆に話題性はないと評してよいでしょう。このキャスティングがテコ入れになると本気で考えている人間が実在するとは到底思えません。もしも、いたとしたら、そんな組織は即刻潰れるべきです。ヒロインがイクサハイヤデゴザイマスルとかスキデモナイノニケッコンスルノデスカーとかほざく場面もないですし、そもそも、幕末の長州藩そのものが規律や上下関係なんぞクソくらえという組織でしたので、価値観云々を取り沙汰すこと自体がナンセンスかも知れません。

しかし、上記の過ちを犯していない本作がどういう内容になっているかというと、


そこまでいわんでも


以外の言葉が出てこないのも歴然たる事実なんですよ。上記の四ヶ条に基く分析が通用しない大河ドラマを見たのは初めてです。『花燃ゆ』という作品は、従来の対策が全く通用しない未知のウィルスのような存在と評さざるを得ない。自分なりの定理や分析の基本が見定められないので、今後も具体的な感想記事は難しそうです。敢えて上記の四ヶ条に『花燃ゆ』対策の条項を書き足すとしたら、

⑤ 歴史劇なのに歴史を書かない
⑥ 物語なのに面白い話を書かない


の二項になるでしょうけれども、そんなことをいちいちいわなけりゃならないというのは、実にシンドイ話ですね。

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疫病やウィルスの話題が世間を騒がせている昨今、ふと、レンタル屋で目に留まったのが、この作品。

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パンデミックものかなと思いながら、視聴してみました……が、サラ・ジョーダンを演じたジョーダン・ヘイズがメチャメチャ可愛いという以外に特に見るべき点のない作品でした。真田さんのムダ使い。そもそも、医療ものでもなかったしさ。まぁ、自分がウィルスに感染しているのに、その事実を認めるのが怖くて自己申告しない医者がメインキャラクターとして登場する段階で既に興醒めですが、本作の根本的な問題点はそこではないと思います。一言でいうと、

パニックホラー系の作品なのに危険地帯のゾーニングがド下手

なんですね。本作は感染した人間が狂暴化して他人を襲うようになるウィルス(これはあくまでも表面上の現象ですが、内面まで踏み込んでも大した意味はないので省略します)が拡散した施設で繰り広げられるパニックホラーで、暴論を承知で表現するとゾンビものの一種です。感染者たちは主に排気ダクトを伝って、施設のあらゆる所を行き来してくる。更にはウィルスとワクチンを独り占めしようとする組織が外部から侵入してくるという、内外からのサンドウィッチ状態。一見すると絶望的な状況に思えますが、その辺の危機感が全然伝わってこないんですね。危険な感染者たちが構内のウロついているにも拘わらず、一般職員や研究者は自室で普通に職務や研究に没頭している。外部から最強の暗殺者(笑)と呼ばれる刺客が侵入して、内部の人間を殺戮して回る場面でも、主人公は平気で建物の中を往来している。そのくせ、よく判らん場所で唐突に感染者に襲撃されて、モブキャラクターが死んだりする。
これが『ウォーキング・デッド』だと、一歩でも外に出たら何時キャラクターが死んでもおかしくないピリピリした雰囲気満載な一方、農場や刑務所のように一定の安全が保障された場所がある。総督の街のようにウォーカーの危機はなくても、人間の脅威に晒されるステージも存在する。安全と危険のメリハリと混在具合が絶妙で、必然、それを軸に構成されるストーリーにもキチンとした起伏があるのですが、本作はその辺の区切りがダルダル過ぎて、見ていて全く盛りあがれない。その場所が危険か安全か、その時のシナリオの都合で決められているとしか思えないから、ストーリーに緊張感がないんですね。取り敢えず、パニックホラーを見たい人は『ウォーキング・デッド』を、医療ドラマを見たい人は『ER』を手に取ったほうが賢明でしょう。


一方、期待通りの面白さを見せてくれたのが、こちらの作品。

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いやぁ、仕事を休んで観賞した甲斐がありました。一番の驚きは今季は若干の例外を除くと殺されても文句のいえないキャラクターしか死ななかったことでしょうか。ある意味で本作らしからぬ展開でしたね。上記の作品と違い、是非、多くの人に見て頂きたいので、ネタバレは控えますが、見終わった際の印象は『アルスラーン戦記』の『征馬孤影』を読んだ時に近かったですね。ここでそこにいくのかという展開に狂喜しながらも、この作品は本当に完結するのかという戸惑いを覚えたのも確かです。実際に『アル戦』のほうは今でも完結していないんですけれども。
さて、今季終盤ではアンデッドらしいものの襲撃が描かれたりして、その意味ではゾンビものの側面も出てきた本作ですが、基本的に人間同士の争いがメインと考えてよいでしょう。それにも拘わらず、作中に漂う緊張感が『HELIX』の比じゃないんですよ。戸棚の裏からゾンビが襲ってくるワケでもないのに、何時、誰が誰に殺されてもおかしくないほどに空気がピリピリしている。
この雰囲気を醸し出しているのはキャラクターの口から紡がれる台詞ですね。昨年のベスト10で述べたように、本作は兎に角、台詞の修辞が半端ない。別に原作者や脚本家が気取って描いているワケではなく、登場キャラクターが如何に相手に言葉尻を取らせないかに腐心しているかを表現しているんです。実際、今季では某小鬼がこれまでの発言を逆手に取られて糾弾されたりしているワケで、言葉一つに生き死にが掛かっているといっても大袈裟ではない。この辺、ヴァリス公は名手ですね。要するに、

台詞の修辞の多寡でデンジャラスゾーンとセーフティエリアを書き分けている

というコトです。別にゾンビを出さなくても、危険地帯のゾーニングは可能という証明ですね。
それでいて、今季で一番印象に残ったのはアリアがハウンドの財布を取るシーン。ここ、アリアのほうは殆ど台詞がないのですが、彼女が何を考えているか、製作者が視聴者に伝えたい情報は何かがちゃんと判るんですよ。拙劣に台詞を使わないのがイイ。詳細は伏せますが、しっかりとした前フリの勝利といえるでしょう。
ついでに、キャラクターで記憶に残ったのはサンサ。この子は哀れなほどに人間関係に恵まれないね。多分、本人は『何で私の周りには、このテのキ○○イが集まってくるの!』と思っているでしょう。どれほどに悲惨な境遇かというとリトルフィンガーがマトモに見えたくらいです。勿論、比較による錯覚に他なりませんが、それってギーヴが誠実な男性に思えるレベルじゃないのか。ともあれ、物語の世界観、緊張感を生み出すのは登場人物の台詞に掛かっていると評しても過言ではないでしょう。或る宗教の教典に、

『はじめに言葉あり。言葉は神なりき』

というフレーズがあります。全てのものは言葉によって成り立つという文言は『物語』という世界を創ろうとする者全てが心掛けておくべきではないでしょうか。


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