~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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先週末、久しぶりにKAKさんと飲む機会を得まして、直虎の話題で盛りあがりました。直虎は直虎でも、今年の大河ドラマの主人公ではなく、信州須坂藩の堀直虎のことです。この人も松平容保に負けず劣らず、徳川慶喜のアクロバティックな政治的曲芸に翻弄された殿様なのですが、SZK市の或るメーカーさんが『直虎』というフレーズを商標登録していたため、浜松の商工会議所が今年の大河ドラマ絡みの商品に直虎という言葉が使えずに困っているそうなのですね。それで、浜松市はメーカーさんに商標の取り下げを求めたそうなのですが、その返答ときたら、

 

「次の大河ドラマのことはまったく意識していなかったし、正直言って井伊直虎のことも全く知らなかった」(原文ママ)

「直虎といえば井伊直虎だと勝手に思い込む浜松市はもう少し冷静かつ太っ腹になった方がいい」(原文ママ)

 

ナチュラルに井伊直虎をdisってゆくスタイルでした。この如何にも信州らしい、議論好きでプライドの高い物言い、ほんとすこ。それでいて、地元のNG信用金庫では、

 

IMG_20170220_235622984.jpg

 

という立派な小冊子を無料で配っているそうですから、信州の懐というのはなかなかに深く、複雑ですね(写真の冊子はKAKさんから頂きました。ありがとうございます)。この辺の硬柔織り交ぜた姿勢は、バケツ一杯の高価な撒き餌を投じた海に針のついていない釣り糸を垂らす我がNG県の観光行政も見習って欲しいものです。ちなみに上記の冊子を描いたのは涼風リオさんという方で、KAKさんが検索をかけてもヒットしなかったと仰っていましたが、私は『ログイン』というPCゲーム雑誌で『風雲! 史学塾』の挿絵を担当していたほしのえみこさんの画に非常に似ていると思いました。もしかすると同一人物? 事情を御存知の方がおられましたら情報プリーズ。

 

さて、冒頭から本編と全く関係ない話から始まりましたが、KAKさんとお会いした先週末の段階での本作は(出来不出来は別として)他人と語りたいと思える作品でなかったので、仕方ありません。大河ドラマ系の話は殆ど『真田丸』に費やされましたからねぇ。しかし、今週はなかなかに面白かった。NG行きを一週遅らせればよかったと後悔頻りです。特に次郎法師の存在を盾にナチュラルに鶴丸を煽っていく&一切の責任を鶴丸に押しつける亀之丞のド畜生スタイルは最高に楽しかった。ホント、亀之丞はドSですわ。ドMの鶴丸とはいい意味でも悪い意味でも名コンビ。

 

「隠し里を今川に明かすか否かはお前に任せる(何かあったら鶴の責任にしたろ)

「おかのした(この野郎、いけしゃあしゃあと……今川にチクるか否かは状況次第だな)

キム兄「ほーん、この田畑は何ぞね?」

(こら、しゃーない。隠し里の差出と共に亀を今川に売っ払おう)

「わし、戻ったばかりなので、この場所のことは何も知らないんですよ。但馬なら知っているんじゃないですか?」スットボケー

(ファッ? コイツもバレた時は相手を差し出す気やったんか! 確かにワイの懐には隠し里の差出があるから、言い逃れできへん!)あー、この里は然るヤンゴトナキ御方と深いエニシがございまして、井伊家にあって、井伊家にあらざる場所なんですよ、ハイ」アセアセ

キム兄「あ、ふーん(察し

「やっぱり、差出を持っていたな。どう使うつもりやった? いってみ? ん?(何かあったら、俺ごと今川に売るつもりだったろ?)」ニヤニヤ

「……疑われるのには慣れていますが、信じるフリをされるのは気分のいいものではありませんな」

「キレてんの? ねぇ、キレてんの? まぁ、これもおとわのためと思って辛抱しろや」ニヤニヤ

「キレてないっスよ(憤怒)

 

……以上、多少の私的な脚色や過大評価や脳内補完が入りましたが、今回の亀と鶴の水面下での脛の蹴りあいは実に見応えありました。まぁ、実際の亀はもっと甘ちゃんで、隠し里が露見した際の鶴に対する無茶ぶりも、

 

井伊直親「それでも鶴丸なら……鶴丸ならきっと何とかしてくれる……!」

 

という幼馴染への甘えに近い信頼があったと思うのですが、そんなに鶴丸のことを信頼しているのでしたら、何故に事あるごとにおとわの存在を持ち出して、自分への忠誠を誓わせるのかの説明がつきません。多分、鶴丸は亀之丞に『俺と井伊家のために働いてくれ』といわれれば、普通に尽くしてくれると思うのですよ。それなのに亀之丞がいちいち、おとわのため、おとわのためというから鶴丸は鬱屈する。亀之丞はどうしょうもない鈍感野郎か、天然系ドS芸人ですね。深い考えなしに鶴丸に甘えているのか、或いはおとわの一件で鶴丸を精神的に追い詰めることで心理面の服従を強いているのか。そのうえ、おとわもおとわで、亀のために動いてくれと頼みにくることはあっても、鶴の味方になってくれたことがないから、鶴丸の鬱屈は弥増すばかり。ヒロインさえいなければ、亀之丞と鶴丸は理想的な主従関係になれるのにねぇ。この歪んだ人間関係、ほんとすこ。おとわに対する、

 

小野政次「何の覚悟もないなら、寺で経でも読んでおれ」

 

という言葉を意訳すると黙ってろよクズになるでしょうか。鶴丸の黒ミッチ化が早過ぎるぜ。序盤でこれだと、中盤の鶴丸がどんだけドス黒くなるか、想像するだに恐ろしいものがあります。兎も角、欠点は少ないものの小ぢんまりとまとまっていた今までの内容に比べると、今回はキャラクターの心理や行動の裏をあれこれと妄想する余地の大きい話でした。物語の出来不出来は措くとして、誰かと話題を共有したい作品とは、そういう遊びや余裕のあるものではないかと思います。その意味で昨年の大河ドラマはいい意味でも悪い意味でも遊びや余裕でガバガバでしたが。

 

尤も、そもそもの騒動の契機となった隠し里の存在を、亀之丞が隠そうとした動機が些か不鮮明。いや、まぁ、普通にタックスヘイブンの土地なので、隠し通せるものであれば、そうしたいのが人情でしょうけれども、列強の目の届かない土地ということで、嘗ては今川の討手に追われる少年時代を過ごした亀之丞が、己の境遇と重ねる描写があってもよかったのではないかと思います。それと、キム兄に隠し里が見つかりそうになった時の、

 

井伊直親「そちらは違います! そちらは何もございませぬ!」

 

という亀之丞の台詞はどうにかならなかったのか。そんなの何かあると言っているようなものじゃあないですか。そう考えると鶴丸に対するドSな態度も冷徹な計算ではなく、単純な甘えと考えたほうがよさそうな気もしてきました。

 

 

 

 

 

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瀬名「でゅるわぁあああああぶるわっひゃあひゃひゃひゃひゃどぅるわっはあああああああああぎゃあああああうわああああああああ」

 

今は亡きまつらいさんのネタツィートを思い出した今週の瀬名殿。何時の世も婚期を巡る同性間の鍔迫り合いは、異性の想像を越える激しさがあるようです。昨年もお梅ちゃんときりちゃんのマウンティングが話題になりましたが、今年は男性間の恋愛合戦も熾烈を極める模様。物語終盤の、

 

井伊直親「幾ら待とうと、おとわは其方のものにはならんぞ」

小野政次「……考えたこともございませんが」

 

の件は政次の心に冥い闇の炎が灯った瞬間でした。或いは直親は政次に身を固めて自分を支えて欲しいという100%の善意から言葉を発したのかも知れませんが、政次にとっては自分の心を見透かされたうえ、おとわと添う将来を夢想する契機を作った張本人に、今更釘を刺されるのは憤激の極みというものでしょう。彼の心情を言葉にするとしたら、

 

小野政次「呆れたね。アンタの役目は終わっているのに、まだ首を突っ込んでくるなんて」

 

が適当でしょうか。今週も政次の黒ミッチ化がとまらない『おんな城主直虎』。冗談抜きで本作の視聴者の皆様は『仮面ライダー鎧武』を御覧になることをオススメします。井伊直虎=高司舞、井伊直親=葛葉紘汰+呉島貴虎÷2、小野政次=呉島光実と捉えるとストーリーが把握しやすくなるんじゃあないでしょうか。どの段階で政次が井伊家の脳筋家老衆に黙ってろよクズと言い出すか、今から楽しみで仕方ありません。直虎&直親の主人公カップルよりも、小野政次や瀬名殿のような影のあるキャラクターに感情移入してしまいます。

 

逆に言うと主人公カップルの魅力のなさは致命的といいますか。そもそも、今回のヒロインの『おにぎり女』ならぬ『饅頭女』宣言ですけれども、普通に考えると次郎法師が黴びた饅頭としての人生を送る決意を固める必要はないのよね。直盛という現役の当主と、直親という次の候補者がいる状況で、次郎法師を当主のスペア枠に保存する必然性は殆ど皆無といってよい。史実では直親には既に妻子がおり、作中でもラストで妻を娶っていますから、後継者については直親に男児が生まれるか否かが肝で、誰と結婚するかは問題ではないのです。じゃあ、何で本作の次郎法師が『直親に何かあった時に備えて、黴びた饅頭になる』と結婚を辞退したかというと、のちに直盛と直親が相次いで非業に斃れたため、次郎法師が家督を継がざるを得なかったという史実を逆算した作劇をしているからに他なりません。女性が家督を継ぐという特殊な事情を踏まえていないと、こんな展開にはならないでしょう。それゆえ、物語の展開に非常に不自然で判りにくい印象を受けました。ここは普通に今川の機嫌を損ねたくない&許嫁の帰参を理由に還俗するのは御仏の教えに対して真摯ではないでよかったのではないでしょうか。

キャラクター的にもヒロインカップルは普通過ぎるというか……、

 

井伊直平「まぁ、何か言うてきたら『忘れておった』とシラをきれば、何とかなるのではないか?」

 

などとスズムシみたいなことを真顔で宣うGGEのほうが、話のネタとして面白いと感じてしまいますね。この辺は昨年の大河ドラマに慣らされてしまった影響かも知れません。そういや、今週は裏番組で昨年の真田昌幸がイモトと大活躍していたとか……相手が古巣の大河ドラマであろうと簡単に掌を返すところは流石に表裏比興の安房守です。作品が終わっても、役柄のイメージを壊さない草刈正雄さん、マジ役者の鑑。

 

 
 
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USBの一件を思い出した時のイタミンの表情。90%くらい一致です。悪気はなかったとはいえ、捜査本部のPCをウィルス塗れにしたのは懲戒免職を食らってもおかしくないレベルの失態でしたが、自分の手で実行犯を逮捕したのでチャラなのか。それとも、事情を知る人間は特命係と芹沢の三人しかいないのを幸い、事件のどさくさに紛れて真相を闇に葬ったのか。特に積極的な失態を犯したとも思えない山崎警備局長が騒動の一切の責任を負わされたことを考えると、イタミンの失策に処分が下されないのは些かアンフェアな気がしないでもありません。何れにせよ、終盤の緊迫した場面にも拘わらず、本作で一、二を争う笑いどころでした。もう一つの笑いどころは勿論、パレードの警備に関する刑事部長と俺たちのテルオの遣り取り。最早、この二人の会話は熟練した夫婦漫才の域に達しています。両名共、映画館中を爆笑の坩堝に叩き込んでいました。でも、杉下の手術に付き添う冠城君と幸子さんを見るラムネさんで笑ったのは俺一人。何でや! あそこのラムネさんは星明子みたいで笑えたやんけ!

 

さて、スピンオフも含めると、本作で6本目になる劇場版『相棒4』。イタミンが主人公の『相棒XDAY』が最もクオリティが高いとの考えに変化はありませんが、本作は『XDAY』の次に面白かったと思います。期待以上ではなかったものの、期待通りの内容でした。脚本の太田愛さんの作風が私の趣味に合致したのが一番大きいですが、今回の劇場版はストーリー展開が非常にスムーズでした。前半で提示した大量の謎をラストで一気に解決するのではなく、小さめの謎を解くたびに新しい謎が提示されるというスタイル。そのサイクルのテンポがよかった。謎解きを終盤にまとめてやろうとすると、どうしても中盤でダレるからね。携帯を切らずに捜査会議の音声を特命係に流した神戸の小細工も、実は冒頭のマーク・リュウによるモリス殺害計画を暗示していたという具合に、細かいところで妙に巧かった。全ての発端となった冒頭の事件も死体の第一発見者を疑えという、捜査の大原則を忠実に守れば、普通に解けるというのもナイス。しかし、マーク・リュウは特命係が運転する車の後部座席で抜け抜けと殺人指令を出していたり、国際犯罪組織を摘発する側の人間が実はラスボスであったりと何気にキラと被るんだよなぁ。鹿賀丈史さん、夜神総一郎からキラへの華麗なるジョブチェンジ?

 

本作の御家芸である『社会への警鐘』の描写も新鮮でした。今までの劇場版や最近の本編は強烈なメッセージ性と引き換えに生臭感も半端ない。大義のために真実を隠蔽する政治家や、偏狭な執着心から暴走する武断派を描くことで、彼らの危険性を殊更に指摘する内容が多かった。特に『劇場版3』は、

 

神室司「ブヨ!」

杉下右京「ネトヨ!」

 

の二行で済む話を二時間延々とやるから、見ていて心が胸焼けを起こしたのを覚えています。その点、本作は直截に政治家を狙う事件ではなく、武断派の不正を暴く構図でもありません。テロリズムを扱ったドラマでは大抵、時の最高権力者が狙われるストーリーになりがちですが、本作で危険に晒されたのは一般人ばかりでした。実際に戦争やテロリズムが起きた時に真っ先に犠牲になる『日本の誇り』とは、実は政治家でも官僚でもなく、一般人の平穏であるというのが本作のメッセージなのでしょう。この辺、近年の社会派『相棒』とは一線を画していると思います。太田さんの影響か?

そして、EDロールのバックで流れるのは鷺沢瑛里佳に幸運の貝を手渡す子供時代の天谷克則。戦争を知る世代から次の世代へのバトンタッチを表しているのでしょうけれども、彼らが見上げる空は鈍色の不気味な雲に覆われている……という、なかなかに不穏なラスト。それらを台詞にするでもなく、画で見せる手腕には『おぉっ!』となりました。ちなみに本作のMVPは幼少期の天谷克則。爆撃の跡地で泣きながら芋を齧るシーンは不覚にも泣けた。

 

欠点としては……別に『相棒』である必然性がなかったことかなぁ。いや、社会派刑事ドラマとしての必然性はあるのですが、杉下は兎も角、冠城君も久しぶりに登場した神戸君も、相棒としての活躍が殆どなかったのよね。杉下の周辺で一番役に立ったのは月本幸子さんというのが何とも……いや、逆に考えるんだ。これで名実共に『ツイていない女』を卒業できたと考えるんだ。それと、黒づくめの北村一輝さんが女性客メインのショッピングセンターに出入りしていたら、普通に怪しま……いや、注目を浴びると思うのですが、これは自らの計画を阻止して欲しいと願うレイヴンの計画の一部と解釈することにします。

あとは、レイヴンのように『喚起を促すための確信的なテロ未遂犯』を描こうとすると、どうしても柘植行人のパチモンにしかならないのよね。本作も『相棒』という要素を抜いて、純粋にテーマに沿った物語で見たいと思ったら、普通に劇場版『パトレイバー2』を鑑賞したほうが早い。まぁ、これも逆に考えると日本の抱える問題点が劇場版『パトレイバー2』の頃から何一つ変わっていないということかも知れませんが……それと、本作の前日譚で意味深に紹介されていた神戸から冠城へのメールに関する描写はゼロ。これは今季最終回まで引っ張るつもりなのか……ということは最終回に神戸君が登場する可能性アリ? それはそれで嬉しいかも。

 

 
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