~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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堺雅人「妻にするなら直江兼続ですよ。支えてくれて頭もいいし、知恵もあるし、何でもできるじゃないですか。声もいいし」

 

成程、完璧な選択ッスねー。メシマズだという点に目を瞑ればよォー。

 

冬コミでの幸村×兼続の『薄い本』の大量生産を促すが如き、堺雅人さんの『あさイチ』におけるカミングアウト。春ちゃんが聞いたら、大阪城の襖障子全てに大穴を空けて回るに違いないので、幸村×兼続は色々な意味で地球環境に優しくないカップリングといえます。しかし、上記のように兼続の中の人は目玉焼きも失敗するという、お兄ちゃんの中の人に匹敵するクッキングセンスの持ち主なので、私生活では苦労しそう。ワカサギの活け造りとかグレーリング飯とかを真顔で出して、夫の箸が動かないのを見るや、

 

直江兼続「気に入らないんだろ? そうなんだろ?(イケボ

真田幸村「僕は不満をいったつもりはないn……」

直江兼続「じゃあ、何でそんなに赤いんだよ?(イケボ

 

とか逆ギレするに決まっています。ここは素直に御屋形様の元へ返しましょう。兼続がエェカッコしいのだめんずでしかない御屋形様に尽くしているのは、彼の料理に何の文句もいわず、百万両の笑顔を浮かべながら食べてくれるからかも知れません。朝夕の食事はうまからずともほめて食うべし。マー君の言葉は夫婦円満の秘訣ですね。まぁ、政宗に肯定されても兼続は嬉しくないに違いありませんが。

そんな訳で本編の外でも異様な盛りあがりを見せた今週の『真田丸』ですが、本編の出来は何とも名状しがたい内容……いや、決して悪かった訳ではないのですが、何か、こう、ピンと来るものがなかったといいますか。モニョッとした感想ですみません。それでも、ポイントは普通に6つくらいあります。繰り返すように悪くはなかったんだよなぁ。

 

 

1.貴様は祖国を裏切った!

 

片桐且元「話が違うではござらぬか! 大御所様!」

 

VIPの居住エリアは狙わないという、誰がどう考えても嘘を判る家康の言を信じた且元を、絶望のズンドコに突き落としたカルバリン砲の一撃。且元は夏の陣にも徳川側で参戦しているので、家康も一発だけなら誤射かも知れないとかいって、場を取り繕うかと思いましたが、その後もガンガン発砲しているので、本作ではハナから弁解するつもりはなかった模様。つまり、且元の利用価値はなくなったということでしょう。嗚呼、桐一葉。

この砲撃で豊臣首脳部は和議へと転換。主人公は『あれは弾切れ。その証拠に砲撃が途絶えた』と力説しますが、味方が籠城している以上、敵の補給線を断つことは叶わないので、些か事態を楽観視し過ぎです。相手が砲弾を都合すれば、それで万事窮すということに何故、気づかない。若しくは、気づいていながら、都合の悪いことを伏せているのでしょうか。この辺は、きりちゃんが茶々を助けたと聞いた時、

 

きり「そりゃ、助けますよ。人として」

 

の台詞に素直に頭を下げた幸村の反応と被ります。きりちゃんの言葉は『人としては助けたけれども、同性としては助けたくなかった』という裏返しということに気づかないのか、或いは気づいていながら、スルーしているのか。戦争でも色事でも鈍感、乃至は不誠実の誹りを免れ得ません。流石はスズムシの息子だぜ。

そのきりちゃんに助けられた茶々。幸村相手に幼児退行に近い反応を見せるシーンはよかった。この人は恐らく、小谷城か北ノ庄城の落城の時から精神的な成長が止まったままで、その後は己の本心を隠すために様々な仮面を被って生きてきたのでしょう。そして、自分でも自分の心が判らなくなっていた。幸村が『茶々殿が大坂城を離れるのはアリ』と語ったのも、彼女のメンタルヘルスを気遣ってのことと思われます。茶々の江戸行きに反対する連中には真田家では母親は普通に人質要員だぞとでもいっておけばいいでしょうし。

 

 

2.永遠のナンバー2

 

毛利勝永「うるちゃい! 仮に和睦してもな……お前たちのことは、ちゃんとこの兄貴が面倒見てくれる! 心配するな!」

 

先行き不安の牢人衆の動揺を一言で鎮める毛利勝永。今までの感想で述べてきたように、本作の勝永は頼れる二番手という存在であり、組織全体の運営には不向き。次元大介、或いはホル・ホースのように相手の才能を見抜き、それをサポートすることで本領を発揮する男なので、この場を収拾するには又兵衛の器量が有効であると見定めての発言なのでしょう。決して又兵衛に丸投げした訳ではないと思います、多分、恐らく。幸村と茶々の関係を勘繰るシーンも、相棒=ルパンの背後に女=不二子がいやしないかと警戒する次元に通じるものを感じました。むしろ、この前後の場面で衝撃を受けたのは、

 

大野治房「和睦はならぬ! 和睦はならぬ!」

 

キェェェェェェアァァァァァァシュメガシャァベッタァァァァァァァ!!!

 

コイツは台詞なしで退場すると思っていたので、とても驚きました(こなみかん)

さて、大量に召し抱えた戦力が平時に危険極まりない火薬庫と化すのは、何時の世も変わらない真理。極論、秀吉による唐入りも西郷どんによる征韓論も、この延長線上にある問題ですが、大坂の陣で牢人の就職問題に触れるのは意外と珍しいです。この件も含めて、何気に一番マトモな言動をしていたのが有楽斎。牢人の雇用にも気を配りつつ、和睦の条件としての茶々の江戸行&秀頼の国替えにも積極的であったことを思うと、彼は内通者というよりも、積極的和平派&現実路線派であったと見做すべきかも知れません。終盤、大坂城の堀が埋められた時に『これでよかったのだ』と呟いたのも、いい加減、秀頼も茶々も現実を直視して、徳川に臣従せよという思いで動いていたことの証明といえるでしょう。尤も、牢人を召し抱え続けることで豊臣家の暴発を促すという家康サイドの意志を実行している可能性もありますが。

 

 

3.不潔

 

真田信之「勘違いするな。わしはお通に話を聞いて貰うていただけじゃ。お通と話していると、不思議に心が休まるのだ(キリッ

「はい、はい(マジギレ

 

こぉの……ダメ人間!!!!!!!

 

冒頭で触れた家康の『VIPルームには当てない』に匹敵する、信じるほうがどうかしているであろうお兄ちゃんの言い訳。勘違いのしようがない。瓜畑で靴の中に瓜をギュウギュウに詰め込んでおいて、それを見咎められると『歩いていたら自然に入っていた』と弁明するレベルですが、稲さんは且元のように頭脳がマヌケではなかったので、全く信じなかった模様。お通さんが『これはお水のサービストーク』と語ってくれたために生命拾いしたお兄ちゃんでしたが、お通さんの言葉がガチの真実であったため、精神的に殺害されたも同然のダメージを受けていました。本田忠勝の娘に浮気が露見するか、不倫の炎に身を焦がした相手は単なるビジネスライクであったか、どちらか選べとか、残酷過ぎる展開です。まぁ、生命あっての物種だよね。

尤も、この場面はコメディとしては面白かったけれども、単純にコメディとして面白いだけなのですよね。お兄ちゃんとお通さんの関係性をまるで掘り下げていない。まぁ、今までの内容からすると、これものちのちの伏線になる可能性も充分にあり得る……と思いたいですが、@3回でお兄ちゃんとお通さんの関係を描ききれるか甚だ疑問。この辺が今回のモニョッと感の原因の一つかも。まぁ、のちの和平交渉に向けたうまい話には裏があるという暗喩という可能性もアリ?

 

 

4.今週のMVP

 

堀田作兵衛「あの方の父君・安房守さまのことは、よう知っておる。真田家の家風も判っておる。安房守さまほど義に篤い御方はおられなかった」

毛利勝永「すぐに裏切ることで有名だったではないか!」

堀田作兵衛「とんでもない誤解じゃ! 安房守さまは生涯をかけ、武田の領地を取り戻そうとされていた。信玄公への忠義を死ぬまで忘れなかった。そのためにはどんな手でも使った。卑怯者の汚名も着た。源二郎様はその血を受け継いでおられる。あの方は太閤殿下の御恩に報いるためには何でもする! そういうお方じゃ」

 

毛利勝永の突っ込みに『そうだそうだ』というイケボの合いの手が城外から入った気がしましたが、すかさず、あの世から『裏切ったのではない。表返ったのじゃ』という声も響いた気がした場面。最初に聞いた時には作兵衛が錯乱したのではないかと思いましたが、詳しく聞くとそれなりに筋が通っています。スズムシの中の人のインタビューでも同じようなことが語られていたので、それがベースになっているのでしょう。旧主の野望を引き継ぎ、領土を回復するのが忠義者という論法には必ずしも同意しかねます(真に忠節を貫くのであれば、武田の遺児を推戴しなければ、筋が通りません)が、その辺を突っ込むと牢人衆が仕えている豊臣家も織田家を蔑ろにしているので、又兵衛も勝永も敢えて深追いしなかったのでしょう。尤も『主君のために何でもやる』『汚名や悪名を恐れない』『誰に理解されなくても構わない』という思考ルーチンは治部と変わらないので、結局は敗北フラグという気がしないでもありません。しかし、作兵衛の論に拠るとスズムシの忠節の対象は信玄公であって、勝頼ではなかったのか……それはそれで忠義の士と呼べるのか些か疑問。

ともあれ、大坂入城前の実績に欠けるという幸村最大のウィークポイントを、スズムシの悪名を逆手に取った弁護でカバーした作兵衛が今週のMVP。朴訥としたキャラの割に弁も立つのね……というか、朴訥とした作兵衛の言葉であったからこそ、牢人衆の心に響いたのかも。ただし、この台詞が既に幸村によって覚え込まされていた可能性も微レ存。何せ、幸村は古美門の前世ですからねぇ。

 

 

5.おまえじゃねぇ、座ってろ

 

真田幸村「風向きが悪くなったら、その場を掻き回せ。流れを変えるのだ。おまえにしかできぬことだ」

 

きり「あっ! あ~! あ~! あ~! 足が攣りましたぁ!」グルングルン

 

その場を掻き回す(物理

 

阿茶局とハッチ&大蔵卿局の会談が胡散臭い方向に向かおうとする度に、美しい国による人間破壊を受けたお兄ちゃんの如く、その場でグルングルンとのたうち回るきりちゃん。確かに、その場を掻き回してはいましたが……中盤以降は要所要所で活躍を見せていたきりちゃんも、流石に今回は力及ばず。阿茶局のネゴシエーション能力の高さに丸め込まれた格好となりました。これはきりちゃんの所為というよりも、本多正信の出現を恐れるあまりに『女性同士の会談であれば何とかなる』という策に溺れた幸村&阿茶局の言葉にホイホイと乗ってしまった大蔵卿局の責任でしょう。きりちゃんでは、あれが精一杯です。まぁ、足が攣ったフリをして大蔵卿局にカサカサ踵のニールキックでもかましてやればよかったとも思いますが。

その大蔵卿局。呼ばれてもいないのに自ら和平の使者に名乗りをあげて、ウマウマと阿茶局に丸め込まれるという大失態。ネット実況などでは最大戦犯と見做され、ブーイングの大合唱を受けていましたが、私も概ね同意見とはいえ、大蔵卿局の心情や思考を慮るシーンがあってもよかったと思います。彼女の忠誠の対象は茶々一人であって、決して豊臣家ではない。他の如何なる事情よりも茶々の心神を安んずることを優先するが、大蔵卿局のジャスティス。これはこれで作兵衛の『スズムシ=義に篤い男説』よりも筋の通った理論です。茶々が豊臣家の頂点に君臨しているため、茶々個人への忠誠と豊臣家の戦略を混同してしまうのが問題なのでしょう。それと、

 

大蔵卿局「牢人たちを養う金銀はもうありませぬ。あとは出て行って貰うしかない」

 

という台詞もよかった。豊家の台所事情が逼迫しているのは作中でもさり気に何度も描かれているので、その立場からの牢人衆との対立という形を見せることもできたのではないかと思います。勿体なかった。

 

 

6.俺たちの戦いはこれからだ!

 

豊臣秀頼「『望みを捨てぬ者だけに道は拓ける』と其方はいった。私はまだ捨ててはいない」

 

ちなみにスズムシも勝頼に同じことをいった模様。

 

これは敗北フラグですね、間違いない。今年は豊臣が勝つと思ったのだけれどもなぁ(すっとぼけ)

それは兎も角、和議の条件として、惣堀を埋め立てられてしまった大坂城。本作では木村重成がいい味出しているので、埋め立ての前の和睦調印のシーンは入れて欲しかった。でも、今までの描写を抜きにして、和睦調印シーンしか登場しない重成というのも嫌なので、これは贅沢な要求なのかも。そう考えると『真田丸』の重成は本作の構造を体現しているキャラクターといえるでしょう。通り一遍の史実丸写しシーンは全面カットする代わりに、本作独自のキャラクターを立てることは忘れない。これは他のキャラクターでもいえることですね。それが高じて関ケ原総スルーという暴挙も仕出かしてしまったのでしょうけれども。

尚、今回のMVPは先述のように堀田作兵衛ですが、次点は大野治長をプッシュ。毎回毎回幸村の進言を退けるという損な役割を課せられているにも拘わらず、大蔵卿局と異なり、不思議と嫌悪感は抱かせないキャラクターとして描かれています。前にも述べたように結果は出ないけれども、過程で精一杯頑張ってくれた印象があるからでしょう。頼れないけれども、信用できる男、大野治長。しかし、今回や次回予告から察するに史実通りの兄弟喧嘩が勃発する予感……。予告といえば、幸村が握っていた短筒。あれ、月刊マガジンに連載中の某漫画を思い出しました。そう考えると或いは大坂方の勝利、あり得るかも?

 

 

 

 

 

 

 

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世の中には食わず嫌いという言葉がありますが、食べ物にかぎらず、実際に触れたことはないけれども、虫が好かないから、手を出したことはない事案は誰にもあると思います。それこそ、三谷さんの作品も(今年の大河ドラマにかぎらず)食わず嫌いを理由に見たことがない方は結構多いのではないでしょうか。この種の食わず嫌いは受け手側の狭量ではなく、作家性のアクの強さが主要因ではないかと思います。その作家独特の臭み、エグみ、ギャグセンスはCMやPVでも充分に伝わるものですから、パッと見で視聴意欲が萎えるのも無理はありません。今年、私が海外ドラマの『LOST』を見て骨身に染みたように、どんなに面白い内容でも、作家のセンスに共鳴できない作品を鑑賞するのは拷問に等しいので、直感で『違うな』と思った作品は見ないほうが賢明でしょう。しかし、そうなると困るのが三年後の大河ドラマ。

 

「2019年の大河ドラマは『オリンピック×宮藤官九郎』!

 

私にとって宮藤官九郎さんの作品は典型的な食わず嫌いの対象なのですよね。作品そのものは殆ど見たことはないので、批判するつもりは毛頭ないのですが、大した理由がないにも拘わらず、見る気が起きないのも事実。ある意味、たぶちんや小松江里子(呼び捨て)の大河再登板というナイトメア事案のほうが、逆に視聴意欲が沸くといいますか。『好き』の反対は『無関心』。はっきりわかんだね。再来年の『西郷どん』も現時点では主演俳優の他に好材料が見つからないので、私にとっての大河ドラマは実質二年間の空白期間が生まれそう。その分、来年の大河ドラマにかかる期待は大きいのですが、肝心の公式サイトの画像一話ごとに柴咲さんの髪が伸びていきそうなホラー雰囲気満載。『うしろの百太郎』と揶揄されたGO前期のサイト画像に通じるものがあります。まぁ、今年の大河も『愛と勇気』という悪寒しかしないキャッチコピーを掲げていたので、本編を見るまでは判断は控えたほうがいいかも知れません。実際、今年の大河ドラマの何処に愛と勇気があったのか、三谷さんに小一時間問い詰めたいレベルの内容ですからね……。

さて、今週の『真田丸』は戦闘シーンもあったし、逸話の捻りも効いていたし、MVP候補がゴロゴロ出てきたし、なかなかに面白い内容でしたが、前回とは異なり、非常に苦みの残ったストーリー展開のため、感想を書く手もなかなか進まない感じです。クドカンの大河登板という大坂城の天守を破壊したカルバリン砲レベルの衝撃に困惑が抑えきれないという状態でもあるので、全体的に短めになるかも。ポイントは5つ。

 

 

1.山川浩「欲しい、我らが鶴ヶ城に……」

 

きり「大丈夫。本当に攻めてくる時は、あんな呑気な声は出しません。私たちを怖がらせようとしているんです。いいですか、怖がったら負けですよ」ニコッ

 

「きりさまは昔から、そんなに堂々とされておられるのですか?」

きり「そうね。『ものに動じない』って若い頃からいわれていました」

「きりさまは私の憧れでございます」

 

大坂城の女衆で最も頼りになる女性、それがきりちゃん。大坂城、色々と終わっているなという気がしないでもありませんが、実際、頼りになっているから仕方ありません。初期の大河史上でも屈指のウザキャラが、斯くも堂々たる存在になるとは思いませんでした。本作限定という条件つきであれば、寧々よりも頼り甲斐がありそう。『ものに動じない』とか『堂々としている』とかは、単純にふてぶてしい性格の裏返しではないかと思いますが、こと、籠城戦では大蔵卿局のように何かある度に過敏に反応する仔馬の心臓みたいな存在は、味方の足を引っ張るばかりですからね。しかし、そんなきりに憧れた寸はカルバリン砲の餌食に。お梅ちゃん、秀次、寸といった具合に、きりちゃんに好意や憧憬を抱いた人間(恐らくは幸村も)は悲惨な末路を辿ることを考えると、彼女も茶々に負けず劣らずの死神体質といえるでしょう。茶々に対するきりちゃんの厳しい評価は同族嫌悪に近い感情に拠るものなのかも知れません。

 

 

2.真田昌幸「出浦は判っている

 

出浦昌相「其方の父は、どんなに無茶に見えても、常に先を見据えていた。お前がやろうとしていることは、それとは違う。お前の父親が必死に守ってきた真田の家を……滅ぼすつもりか!」

 

久々の登場となった出浦パンダ。弟可愛さのあまり、自分の息子たちが攻める大坂城に兵糧を運び入れるというド畜生極まる狂気の沙汰に出ようとするお兄ちゃんを制止する役回りでした。確かに歴戦の猛者である作兵衛を手加減して制圧するほどの武勇を誇るお兄ちゃんを止められるのは、平八郎亡き今、出浦さんしかいないでしょう。三十郎でも綱家でもヒゲでも無理。稲さん、何気に家中にいる人間の特性を把握しています。しかし、

 

『此処に二本の紙縒りがある。選べ』

『全く判らん!』

『畜生めぇ!』

『大博打の始まりじゃあ!』

『えらいことになった!』

 

こんな迷台詞の数々を残したスズムシの何処が先を見据えていたのか、こちらも小一時間ほど問い詰めたい気分です。この辺は出浦さんフィルターを通して、美化されたスズムシ像という気がしないでもありません。尤も、スズムシはアレで真田家の存続を第一に考えていたのに対して、今回のお兄ちゃんの暴挙は弟可愛さのあまりの私情に過ぎないので、私情から発した策謀は必ず失敗するという出浦さんの冷徹な分析ともいえます。第一、真顔で『秀吉にしびれ薬を飲ませろ』といった出浦さんがムリと判断したのですから、大坂城に兵糧を運び込むのは物理上不可能なのでしょう。残念でした、お兄ちゃん。それでも、出浦さんのおかげで稲さん&おこうさんと一緒にネバネバプレイを満喫できたのは幸甚の至りではないでしょうか。本作で初めて、お兄ちゃんが羨ましくなった瞬間でした。

一方、大坂方の真田勢では、

 

「何故、そのような危ないことを大助にさせるのですか! 撃たれたらどうするのです! 私は少しも嬉しくありません! 大助はまだ、これからが長いのです! そういう危ない役目は老い先短い者がやればいいのです!」ドン!

高梨内記「……わしか」

 

と家老級の老兵が蔑ろにされていた模様。この辺は出浦さんと内記が今までに積み重ねてきた功徳の差というものでしょう。そして、今週も春ちゃんは可愛かったと思いました(こなみかん)

 

 

3.真田信尹「だが断る」

 

徳川家康「真田左衛門佐を調略せよ」

真田信尹「お断り致します。源二郎信繁は父親に似て度胸もあり、知恵も働き、そのうえ、我ら兄弟に似ず、義に篤い男でございます。寝返ることは、まずないと」

 

今回一番の名場面は此処。信尹叔父さんの台詞は正面の家康のみを見据えながらでもOKなのですが、敢えて列席した徳川の諸将(まぁ、本多親子と秀忠くらいしかいませんが)を見渡しながら語っているのですね。つまり、自分たち兄弟に似ずという台詞にはお前らのように旧主に歯向かうような連中にも似ずという意図が言外に含まれているのでしょう。言動は極めて慇懃ながらも、そこに挙措をプラスすると痛烈な徳川批判になっている信尹叔父さんの言葉。やっぱり、叔父さんはカッコいいぜ。この方が出ると画面に漂う大河感が半端ねぇ。それでいて、実際に幸村に会った時にはお兄ちゃんの子供たちに託けて、

 

真田信尹「兄をたてるということを知らぬ」

 

とチクリと釘を刺しつつも、調略については一言も触れずに無言で立ち去るシーンが超カッコいい。特に幸村の肩に手を置くところは、

 

真田信尹「お前はわしのようにならなかったな。嬉しいぞ」

 

という台詞の代わりなのでしょうね。この辺は序盤から見ている人間には台詞がなくても判る。いや、本当に信尹叔父さんの存在感は凄い。今年のキャラクターベスト10は激戦必至ですよ!

 

 

4.豊臣秀頼「おかしい、こんなことは許されない」

 

真田幸村「戦に勝ったのは我ら! 向こうが和睦を乞うならまだしも、こちらから持ち掛けては家康に足元を見られます!」

織田有楽斎「戦に勝ったからこそ、有利に話を運べるのではないか?」

 

内通者の正体は大本命の有楽斎でした。対抗として有力視されていた厨の与左衛門はバンダンによる夜討ち計画を耳にしていたにも拘わらず、その情報が徳川方に漏れていなかった事実と照らし合わせると、容疑者リストから外れると見ていいかも。尤も、コヴェントリー爆撃のように敵の計画を知りながら、敢えて見逃すことで情報戦での優位を継続するのも一つの諜報手段なので、油断は禁物。しかし、この場面、有楽斎の言葉にも一理あります。

 

「自分が不利の状況で頭を下げるのは下策だよ。頭は優位に立ったときこそ下げるものだ」

 

というリチャード・王(偽名)の名言通り、和睦の条件は有利な側が主導権を握るもの。夏の陣終局時の大野治長による秀頼の助命嘆願が容れられなかったことからも明白ですね。幸村が固執するべきは和睦のタイミングではなく、和議の条件であるべきでした。この辺は肝心の場面で引き際を誤るスズムシの血というべきでしょう。そのうえ、序盤で秀頼に対して、自分の言葉に重みを感じよと助言していたにも拘わらず、首脳部が和睦に傾いたと見るや、茶々を通じて和睦の芽を摘むとか、この行き当たりばったりに頭が切れるのもスズムシの息子らしいですね。梯子を外された秀頼はいい面の皮です。そりゃあ、秀頼も何を信じていいのか判らなくなりますよ。そのうえ、痛いところを突かれると『私は勝つために此処に来た。勝つためには何でもやる』とか小理屈を捏ねて逃げるとか。『勝つためには何でもやる』のではなくて『豊臣家を勝たせるためには何でもやる』といえば、秀頼も納得したでしょうに……この辺の一言足りなくて相手をイラッとさせるのは確実に治部の影響。先回は今まで出会ってきた人物から学んだ美点を爆発させた幸村でしたが、今週は悪い点を露呈してしまいました。

 

 

5.今週のMVP

 

塙団右衛門「塙団右衛門でござる」

 

一人目は我らがバンダンでしょう。上記の場面や後述する茶々のように、何かと苦味の残る展開が多い中、一人気炎を吐いていたのが彼。初登場のシーンで木札を配って回っていたとはいえ、関ケ原の戦いでさえも総スルーした本作のことなので、本町橋の戦いも描かれないのではないかと諦めていたので、とても嬉しい。しかも、戦場に名前入りの木札をばら撒くのではなく、自分が斬り捨てた相手にも慇懃に名乗ったうえで木札を渡すとか……殺そうとする相手にトクトクと己の趣味を語る吉良吉影レベルのサイコパス野郎でした。ちなみに本町橋の戦いには不参加の明石さん。毛利勝永が次元だとすると、明石さんは自分の修行優先で付き合いが悪い五ェ門枠といえるでしょう。その勝永は今回、二刀流での太刀回り。射撃の名手にして二刀流の使い手……どこまでも厨二病心を擽る存在です。でも、カルバリン砲発射の瞬間に木村重成とイチャイチャしていたのを俺は見逃さないぞ。そして、主人公の幸村は第一次上田合戦以来の指物による太刀回り。『仮面ライダー鎧武』のカチドキアームズモードを思い出しましたが、アレのモデルは家康の鎧なんだよなぁ。皮肉。

もう一人のMVPは茶々。前から薄々感じてはいましたけれども、本作の茶々には確実に破滅への憧憬があります。籠城の果ての落城という、一度でも御免被りたい事案を二度も経験しているため、それが普通、或いは好ましい事態と認識しないと茶々は自我が保てないのでしょう。もしくは風船を見るとワザと割ってしまう子供の心理とでもいいましょうか。風船が割れるのを見るのは怖いけれども、それが何時割れるのかに脅え続けるのはもっと怖いので、自分の手で風船を割って安心しようという思考です。この何れか、乃至は双方が茶々の行動原理なのでしょう。実際、カルバリン砲の攻撃で落下した鯱の下敷きになったお寸を見る目は、このうえない安堵と恍惚に満ちていました。不吉な未来でも、それが見えないよりはマシ。否、破滅的な未来が待ち受けているからこそ、心が安らぐ。この辺は『我らは決して負けない』といい続ける幸村と対極に位置しているといえます。茶々が異様に幸村に執着するのも、自分とは正反対の人間であるからかも知れません。いみじくもハッチが語っていたように、茶々を救うのは幸村しかいないのでしょう。尤も、史実の展開を知っているとなぁ……ともあれ、以前から抱いていた破滅願望疑惑に確信を抱けたことを鑑みて、茶々もバンダンと共にMVPに叙したいと思います。

 

 

 

 

 

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「真田幸村(48)『完封』で大阪方の連敗を3で止めた。

 

日本一への道が閉ざされかねない厳しい状況であった。木津川口、今福砦、博労淵とエース級の人材を投入した戦いで徳川に連敗。木津川口は明石全登の調整不足、博労淵は薄田兼相のボーンヘッドに泣き、今福砦は後藤又兵衛と木村重成という新旧主砲の不振に喘ぐ中での登板であったが、大坂方最後の切札は強気であった。

 

真田幸村「私は本当に負ける気がしないのです」

 

関ケ原以降、九度山で飼い殺しにされ、トライアウトの機会すら奪われていた無冠のベテランの意地の一言。大坂入城時の『僕自身、九度山を出る喜びはあった』『世間では父・安房守が采配を振るったことになっておりますが、実を申せば、徳川を討ち破ったのは私。父は黙って見守るのみでございました』というビッグマウスを現実のものとするべく、決意の赤備えで臨んだ幸村は、防御は最大の攻撃を証明するかのような(敵に)撃たせて(首級を)取る内容で、百万石の重量打線を誇る前田勢を抑え込んだ。長宗我部盛親の後逸で得点圏に前田勢を背負うピンチに陥ったものの、毛利勝永のファインプレーに助けられての完封勝利。思えば、新参の幸村に最初に打ち解けたのは勝永であった。後藤、真田の二枚看板で語られがちな大坂方であるが、何かと亡父の悪名が足枷となる幸村に親しく声をかけるのは何時も勝永。真田ばかりでなく、毛利のことも語って欲しいと願うファンも多いという。

ともあれ、日本一奪還に向けての態勢を整え直した大阪方。ルーキーの木村重成に、

 

真田幸村「実は斯様な大戦は私も初めてなのだ。心ノ臓が口から飛び出そうであった」

 

と本音を漏らすと、女房役の長宗我部盛親(四国リーグ出身)による武田式勝鬨を背に、幸村はデビュー戦を飾った息子の大助君の頬をペチペチと嬉しそうに叩きながら、

 

真田幸村「Vやねん! 豊臣家!」

 

と高らかに宣言した(フラグ)

 

 

……一昔前に流行った歴史新聞の東ポ版があったら、こんな内容になったのではないかと思えた今週の『真田丸』。予想以上ではなかったにせよ、期待通りの合戦回でした。事前の期待に背かなかった合戦回は本作では初めてかも。まぁ、好印象を抱けたのは、今までの合戦シーンがアレ過ぎたというのはあるでしょうし、戦場の生々しさの表現では八重ちゃんのほうが上と思わないでもありませんが、それでも、今回は素直に楽しんだ者勝ちでしょう。序盤からぶっ通しでドンパチやって欲しかったですが、一話の中でも緩急をつけることで、後半の盛りあげの体感値をあげるのは本作のセオリーの一つなので、これもこれでアリ。当然、今回のポイントは多めの6つ。尤も、冒頭のネタでスタミナを浪費したので、一項目ごとの分量は短めかも。

 

 

1.犯人はヨザ?

 

真田幸村「一番心配なのは城の西側です」

織田有楽斎「……西」

真田幸村「特に博労淵の砦は早く守りを固めねばと思いつつ、いまでに手薄な有様」

織田有楽斎「……博労淵」

 

高梨内記「只今、博労淵の砦が敵方の手に落ちたとのことでございます」

真田幸村「守りの兵は先に逃がしておいた。やはり、あの男か……」

 

豊臣軍序盤の敗戦を内通者による情報漏洩が原因として描いた本作。よかった……遊女に現を抜かした岩見重太郎はいなかったんだね……。優しい世界。いや、味方の情報を漏洩する輩がいるので、やっぱり、優しくない世界。パッと見は有楽斎が犯人に思えますが、ここは大角与左衛門のほうが妥当でしょう。幸村は敢えて情報を開示することで、漏洩元を探るつもりでしたが、与左衛門が犯人と気づいているか否かは五分五分。気づいていない方が大坂城炎上にエピソードを盛り込めるという物語上の優位がありますが、幸村が気づいていないとしたら、厨に真田の人間を潜り込ませた理由が見えません。よって、現時点での解答は保留。でも、今回の内容で大野治長は容疑者から外れたかな。

恐らくは幸村の第一容疑者である織田胡散く斎。

 

織田有楽斎「亡き兄の言葉にこのようなものがある。『心が弱気になっておると、どんな敵も大軍に見える』。弱気は禁物ですぞ」

 

とドヤ顔で論じていましたが、そういう大事なことは二条城の戦いの時に思い出して欲しかったと信忠があの世で嘆いていることでしょう。

 

 

2.そばもん

 

こう「すぐに運び出せるのは蕎麦粉一七〇〇貫。蕎麦掻にすれば、凡そ十万個。千人で食べても一月以上は保つ感情でございます」

 

九度山での蕎麦の実ネタを此処にもってくるとは思わなかった。お兄ちゃんにとっては100%の善意に拠る贈り物でしたが、九度山での真田一族の心の荒みようを思い出すと、大坂城に大量の蕎麦粉が運び込まれたら、あの頃のトラウマを刺激された幸村は意気消沈してしまうのではないでしょうか。いや、逆に考えるんだ。お兄ちゃんは幸村に大坂城を出て欲しいから蕎麦粉を送る気なんだと考えるんだ。真田丸をド正面から攻めるよりも確実に大坂城にダメージを与える作戦。お兄ちゃん、何気に策士です。しかし、弟可愛さのあまりに息子の敵に兵糧を流そうとか、アラーキーを軽く凌駕するレベルのド畜生行為なんですが……今回、地味に株が下がったよね。逆に株をあげたのは稲さん。

 

「『こればかりは』ということは、他にも隠しごとがあるのですか?」

 

と、お通さんとのアレを仄めかしながらも、それを夫への反論材料にしない潔さ。公私混同しない姿勢には好感が持てます。

 

 

3.ダブルメガンテ

 

茶々「きり、といいましたね。貴女、明日より私の侍女になりなさい」

きり「え?」

 

作中屈指の爆弾女が一堂に会した大坂城での一幕。茶々、きり、春と何れ劣らぬ地雷揃いですが、よくよく考えると本作に登場する女性は概ね地雷系なので、取り立てて騒ぐことでもないかも知れません。それでも、茶々ときりちゃんが一緒に行動するとか、何が起きても不思議じゃあないレベルの不穏な組み合わせです。そりゃあ、来週の放送で徳川方の砲弾が命中するっちゅうねん。

しかし、茶々は何故、きりちゃんを自分の侍女にと所望したのかが謎。茶々にはきりちゃんが幸村の想い人に見えるので、彼女を手元に置くことで人質にするつもりなのかも知れません。一方の幸村は以前程には毛嫌いしていないものの、春ちゃんとは異なり、きりちゃんが城の内外をウロウロするのは制止していないので、万一のことがあっても、線香の半分くらいはあげてやるかというレベルの存在でしかありません。お互いの壮大な誤解に拠る判断の結果と思われますが、茶々は満足&幸村も気に留めないので、これはこれでwin-winの関係といえるでしょう。やっぱり、優しい世界。

 

 

4.コスパ最高番宣

 

高梨内記「あちらにも赤備えがおりますぞ」

真田幸村「あれは井伊直孝のじゃ。かの井伊直政の次男坊じゃ」

高梨内記「井伊でございますか」

真田幸村「向こうにも、此処に至るまでの物語があるのだろうな」

高梨内記「一度、聞いてみたいものですなぁ」

 

それ、来年やりますから。

 

ソツなく来年の番宣もこなす『真田丸』。来年の大河に井伊直虎が選ばれたのは、赤備えの装備を使い回せるという予算の都合に拠るものかも……と思いましたが、井伊家が赤備えになるのは直虎没後のことなので、関係ないでしょう。尚、家康は大坂の陣での井伊家の赤備えを『あの光りかがやく若者どもは何も知らざるやつばらなり』と華美な装束を批判した模様。貴方が与えた赤備えじゃあないんですかねぇ。秀忠に真田丸の厄介さを説明する時も丘陵地ゆえの高さを述べていましたが、ゆとり世代の息子にしてみたら、

 

徳川秀忠「土地の高さなんか地図に書いてないやんけ! 等高線くらい乗せとけよ!」

 

と思ったでしょう。まぁ、家康にしてみたら、地図ばかり眺めていないで、実地検分しろよという意味もあったかもですが。

 

 

5.ドSスタッフ

 

徳川家康「これを御覧あれ。出城がござる。築いたのが誰か……御存知かの?」

上杉景勝「知りません」キョトン

徳川家康「」

 

相変わらず、清々しいくらいのピュアピュアっぷりに見ているだけで泣けてしまう御屋形様。同じ台詞を伊達政宗が口にしたら『見え透いた嘘をつくな』と改易の口実にされそうですが、御屋形様の場合は心の底からの言葉だからね。仕方ないね。

そんな白い御屋形様を支え続けてきたのが本作の黒い直江兼続ですが、今回は御屋形様と同じような表情を浮かべるシーンが随所で見られました。家康による『またしても真田! 忌々しい奴ら!』という台詞には心の底から同感したに違いありませんが、関ケ原の件とか直江状の内容とかをネチネチといびられる場面では主従揃って同じ表情になってやんの。物凄く気まずそうでしたね。しかも、NHKのスタッフときたら、今回にあわせて直江状のフル朗読をUPするとか……鬼の所業ですね。黒歴史を暴くのはやめて下さい! 泣いている御屋形様もいるんですよ! 

 

ちなみに今回も朗読中に鼻で笑った模様。

 

今回の内容を見てから朗読を聞き直すと、直江状ってマジで兼続の黒歴史というのが判ります。前田勢を蹴散らす幸村を『日本一の兵』と激賞した御屋形様ですが、隣にいる兼続も『俺たちができなかったことを源二郎がやってくれている』という感謝と感激と感動に満ち溢れているのよ。以前、演じる村上さんが『兼続は源二郎のことを可愛く思っている』と語っておられた時は『嘘やろ? 御屋形様絡みのジェラシーしかないやん!』と思いましたが、今回の内容を見て考えを改めました。役者さんって凄い。

 

 

6.今週のMVP

 

毛利勝永「」(σ´Д`)σ・・・・…━━━━☆ズキューン!!

 

毛利勝永、マジ次元大介。

 

先回の感想や今回の戦支度の最中に火縄銃を構える姿の実況で、コイツは頼れる相棒タイプ=次元大介と語っていましたが、まさかの狙撃による蝶番外しというリアル次元大介をやってくれるとは思いませんでした。文句なしにカッコよかった! しかも、これ、別に勝永じゃあなくてもいいんですよね。作兵衛やキレンジャー枠の盛親が力づくで蝶番を外してもいいのに、ムダに勝永のカッコいい場面を入れてきやがった。間違いない、三谷さんは毛利勝永好き。何でこんなにカッコいいのかと思ったら、本作の勝永って出浦さんに似ているのですよね。一歩引いたところから全体を眺めて、ここぞというシチュエーションに超人的な技量を叩き込む相棒というのは、スズムシにとっての出浦さんそのもの。これは人気出ちゃいそうだなぁ。

そんな訳で7割くらいは毛利勝永に持っていかれた感のある真田丸の攻防でしたが、冒頭でも述べたように普通に見応えありました。父親譲りの『高砂』による挑発コマンドを行う大助とか、その大助を囲碁で凹ませて喜悦していたとは思えないほどの内記の弓勢とか、作兵衛の奮戦ぶりとか、その作兵衛相手に病気持ち&手加減しながら完封したお兄ちゃんの強さの再確認とか、見所多かった。惜しむらくは出丸からの出撃シーンがなかったこと。出丸の構造上仕方ないのかもですが、大助に『高砂』をやらせたのですから、幸村も上田合戦のスズムシのようの城門がバーンと開け放って出撃して欲しかった。

それと、これも冒頭で触れたように幸村が木村重成に本心を打ち明ける場面が地味に感動した。あれは幸村よりも重成のキャラクターの掘り下げですよね。露見したら味方の士気に関わる大事でも、思わず語らずにはいられない。それくらいに年長者にとっては可愛気のある存在なのが木村重成ということでしょう。それこそ、御屋形様にとっての源二郎も、そういう存在ではなかったかと。目立った出番はないとはいえ、本作の木村重成はいいぞ!

尤も、このことをポロッと茶々や大蔵卿局に漏らしちゃうフラグという可能性もあり。そういえば、今回、血気に逸って出陣の意欲を見せた秀頼に対して、

 

真田幸村「総大将は無暗に兵の前に姿を現すものではございませぬ」

 

と制止しますが、これは確実に夏の陣の秀頼不出馬フラグ。幸村は『ここぞという場面までは本丸で囲碁にでも興じている』スズムシの姿勢を説きたかったのでしょうけれども、これを豊臣首脳部は都合のいいように曲解してしまうに違いありません。この辺、才気に任せて足元を掬われる若い頃の源二郎のままですね。それでも、今回は珍しく、大団円で終わった『真田丸』でした。

 

 

 

 

 

 

 

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