~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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丸太が主人公の『最後の切札』という彼岸島のような展開になった今週の『おんな城主直虎』。何をいっているのか判らねーと思うが、書き起こした私も本編を見ていなかったら何も判らねーと思う。いい意味でも悪い意味でもカオスな内容でした。ゴクウをメインマストに括りつける場面も『持衰』という、嘗て方久がやっていた『解死人』に似たマニアックな逸話なのですが、吹きつけたのは完全なる向かい風。恐らくは切りあがり性能の高い縦帆船なのでしょう。どこまでも逆風に向かって突き進むことになる本作の井伊家に相応しい船種といえそうです。武田信玄のキャストも正式発表となり、井伊家への向かい風感が弥益ばかりとなった今回のポイントは4つ。

 

 

1.必然

 

役人「商人共が店そのものを移しているという話もございます。気賀のほうが気儘に商いできる、と」

 

武田に対する塩留という経済制裁を継続中の今川家。しかし、生活必需品への統制政策とは必ず、闇商人の跳梁と新たなる販路を生むのが歴史の法則。経済とは命令通りに動かない自儘な生き物のようなもので、むしろ、統制する側の支配力を蝕むケースもしばしば。国家財政の逼迫を塩税で補おうとしたにも拘わらず、塩の密売で勢力を蓄えた黄巣に滅ぼされた唐が好例ですね。まぁ、ゼニの流れを完全に放任する政策というのも、行き着くところは泡沫経済なので、統制経済の全てが悪い訳ではないのですが。今回の今川の塩留という経済政策も、結果的には塩を手に入れるための沿岸部を目指す武田の南下を後押しする形になるのですよね。経済制裁は立派な政略の一つですが、いざ、軍事衝突を招いた際の備えがないのでは、単なる挑発行為に過ぎません。今は塩留の効果に御満悦の氏真も、

 

外交戦とは勝利すればよいというものではない

 

ことを、のちに嫌というほどに思い知ることになるのです。

 

 

2.気質

 

虎松「虎松は考えておりまする! これが判らねば、虎松は但馬には一生勝てませぬ!」

小野政次 (*゚∀゚*)パアァ

 

『何故、斯様な有様になったか、お判りですか? 何処が間違いの始まりであったか、お判りですか?』とドS気質丸出しで虎松の育成に励む政次。しかし、虎松も己の悪手に必死で思いを巡らせるという、実に素直な反応で応えてくれます。これには政次も(*´Д`)ハァハァを禁じ得ません。よき教師、よき教え子の肖像ですね。負けそうになったら鞘で盤面を崩す、ド素人同然の若君をフルボッコにして悦に入るという某真田家の人々は見習うべきだと思います、マジで。

そんな虎松を焼き鏝作業に誘おうとする主人公ですが、昊天が評するように何でもかんでも一番乗りしたがる虎松はピクリとも食指を動かさずに盤面を見入っていました。これが関ケ原の伏線……? よし、今年は昨年の分も関ケ原をやれよ(無茶ブリ

そして、何でも一番になりたがる虎松の気性を逆手に取った誘い文句で、一本釣りに成功する主人公。今回は虎松といい、主人公といい、成長の跡が窺える場面が多かったのは好印象でした。キチンと頭を使っている感じです。まぁ、追い込まれてから頭を使うよりも、最初の段階で取引先を見極めておけよと思わないでもないですが、ロクでもない失態を犯しては、そのフォローのハラハラ感で視聴者を惹きつけるのは『独眼竜政宗』に代表される大河の伝統だからね、仕方ないね。

 

 

3.粗忽

 

今川氏真「いよいよ、その時が来たということじゃ」

 

岐阜の破壊王ならぬ、戦国のファンタジスタの口から飛び出す時は来た宣言。色々な意味で目を逸らさざるを得ない黒のカリスマ・小野政次。尤も『時は来た』といっても、武田に攻め込むとか、織田を滅ぼすとかではなく、直虎を後見人から引きずり下ろす口実を見つけたという、微妙にスケールの小さい話でした。そこまで喜々として語るほどに、今川が井伊に煮え湯を飲まされた経歴があったとも思えないのですが、戦国のファンタジスタは若年の頃に蹴鞠対決に敗れた怨みを忘れていなかったのかも知れません。小さいね。

さて、直虎を後見人から引きずり下ろす口実として選ばれたのが、井伊家が売った材木が三河に流れていたというもの。確かに軍事物資になり得る素材を他国に流すのは好ましくないかも知れませんが、種子島密造や竜雲丸雇い入れの一件と異なり、気賀の商人を通じた正規の取引なので、そこまで文句をいわれるのもどうかと思います。問題は流通次第で敵国に渡るかも知れない軍事物資に、わざわざ自家の焼き印を入れて喜ぶという直虎の粗忽さのほうでしょう。焼き印さえなければ、某マー君の鶺鴒の花押宜しく、幾らでも追及を躱すことができたでしょうに……この辺は北条家に魚屋(ととや)の刻印の入った鉛を売り捌いた昨年の宗匠の迂闊さに近いものがあります。逆にいうと、天下の利休居士でさえ、ついうっかりやらかしちゃったレベルの失敗なので、鄙の国衆に過ぎない直虎が同じ間違いを犯しても、やむを得ないといえるかも知れません。

 

 

4.名場面&珍場面

 

小野政次「俺の手は冷たかろう」

井伊直虎「……うむ、血も涙もない鬼目付じゃからのう」

 

だが、それがいい。

 

『熱に火照った顔には、その冷たさこそが心地よい』と前田慶次がドヤ顔で宣言しそうな今回の名場面。冷たい手を当てられた直虎も、決して『心地よい』と口に出さないところに好感を持てました。竜雲丸との材木入刀よりも余程、機智と品を伺わせるやり取りです。やはり、なつさんには悪いが、政次には直虎が一番の伴侶なのか。何れにせよ、政次は今後半年くらい手を洗わないと思います。エンガチョ。

一方、一番アカンかったのは、肝心の材木を積んだ輸送船を押さえる場面。あんなにダダッ広い大海原のド真ん中なのに、鍵縄で乗り込まれるまで竜雲丸一味の接近に気づかないとか、迂闊。井伊家の焼き印入りの材木を三河に流した直虎並みに迂闊。相当な人数で乗り込んできた&誰の着物も濡れていなかったので、小舟で接舷した訳でも、況してや各々が泳いできた訳でもなく、輸送船と同等クラスの船に乗ってきたと考えるのが最も妥当な線ですが、何故、乗り込まれるまで感知できなかったのか。あの頭の悪い筋書きに定評がある『平清盛』(6:4で褒めています、念のため)でさえ、序盤のパイリーツ・オブ・瀬戸内海編では朝靄に隠れて、海賊船に接近していたという設定を用いていたのに比べると、この辺の件は何とかならなかったものか。それこそ、

 

こんな時こそ竜宮小僧の出番

 

ではないのでしょうか。輸送船を視界に納めつつも、下手に接近すれば逃げられるという状況下で、ふと、不思議な童の雰囲気と共に叢雲が海面を覆い、船への奇襲が成功する……こういう筋書きであれば、竜宮小僧という摩訶不思議な伝承の使い出もあると思うのですがねぇ。実に勿体なかった。まぁ、この辺は摩訶不思議な天祐ではなく、自力で困難を乗り切った感を出したかったのかも知れませんが、それなら、そこに至るリアリティの描写には心を砕いて欲しいものです。

 

 

 

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看板漫画家が原作を務めているとはいえ、コミカライズ版では未登場なのに&主人公でもないのに雑誌の表紙を飾ってしまったマジカルスレイヤーまみかさん。まぁ、魔法少女で名前が『まみか』という段階で、早期にマミることは充分に予想し得たとはいえ、あまりにも鮮烈な退場劇でしたので、この大胆な抜擢は納得できなくもありませんが、アニメ未視聴の読者の中は『コイツは誰だ?』と思った&表紙ではサンデーGXと判らずに今月号を買いそびれた方もいるかも知れません。個人的には劇場版SAOをぶっこ抜いて、同期アニメの『サクラダリセット』と並ぶ、今年のベスト10の筆頭候補作品。途中参加は難しいと思いますが、DVDが出たら是非、ご覧頂きたいとオススメしておきます。一番好きなキャラクターは鹿屋瑠偉。アイツが一番マトモな性格しているだろ。

本編と全く関係ない話題から始まった今月の『ブララグ』感想ですが、ぶっちゃけ、本編よりも広江礼威氏の『レクリエイターズ番外編』のほうが面白かったので仕方ないね。

 

煌樹まみか「……ドグラマグラさん」

アリステリア「ああ、まみか! 最後のが一番遠い!」

 

なんて、アニメ見ている人なら笑うに決まっているやん。表紙的にも内容的にも完全に『レクリエイターズ』に持っていかれた今回のポイントは2つ。

 

 

1.いたんだ①

 

サーンセック「てめえらには黙秘する権利、その他色々あるらしいが、知ったことか。消えちまった俺の愉快な半日分のツケを支払わせてやる、このくそ共」

 

これは警察官の台詞です。

 

流石は『メシアがハミトン通りでドブの水をがぶがぶ飲んでいた』なんて世迷言を真剣な目で話すバカタレがごまんといるロアナプラ。警察官の口から飛び出す台詞も『屑で埋まる屑の街』に相応しい下衆っぷりですが、この場面は警察官がドンパチの現場に駆けつけて、キチンと仕事をしていることのほうが驚嘆に値するといえるでしょう。ロベルタVSサムおじさんと愉快な兵隊(ソルジャー)たちVSホテル・モスクワによる、街の一区画が崩壊するほどのバトルが展開されても、5ブロック先では日常そのものの商売が成立するほどに腐敗しきっているロアナプラの警察官とは思えない勤勉ぶり。尤も、ロアナプラの署長が、

 

ワトサップ「やるなって言ってんじゃねェ。見えねえ所でやってくれっつてんだ。そうする限り、バラそうが、ヤクを売ろうが、リンゴ隠しをやってようが問題ねぇ」

 

と小言を垂れたように、偶々、目に入ってしまった以上、仕方なくという行動原理かも知れません。更に深読みすると、レヴィを留置所にブチ込んだのも保釈金という名の賄賂をせしめるためと考えたほうが正しいように思います。

 

バラライカ「賄賂を取らん警官は必ず優秀だ」

 

という姐御の台詞は永遠の真理といえるでしょう。『警官』を『役人』に入れ替えれば、何時の時代、如何なる場所でも通じる金言です。

 

 

2.いたんだ②

 

レヴィ「うちの事務所に連絡付けろ! 弁護士だ、さっさとしな、ベーコン(マッポ)!」

 

そのサーンセックによって、留置所にブチ込まれたレヴィの台詞がこれ。何が驚きって、

 

ロアナプラに弁護士がいること

 

でしょう。一つヘタを打つと、弁解の『べ』の字をいう前に鉛の弾で『かさ』を増やすことになるロアナプラで『弁護士』という職業が存在……というか、成立するとは思ってもみませんでした。十中八九……というか、210%の確率で悪徳弁護士に違いありませんが、その方向性が読めない。日本の創作史上、最も性格の悪い弁護士である古美門研介でさえ、ロアナプラの闇を前にしては、おピンク屋のローワンさながらに3秒でパンツの中にデカい奴を生み出すに違いありません。『逆転裁判』のゴドーさんか夕神迅ならワンチャンあるかも。ヘタをすると本編の展開よりも、こちらのほうが気になってしまいました。

気になるといえば、参考文献として記されていた、

 

 

これ、実在するんだ……民明書房のようにフィクションかと思いました。

 

 

 

 

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月曜日に急な旅行の予定が入ったため、感想記事のUPが大幅に遅れた今週の『おんな城主直虎』。明日以降、非常に仕事が立て込む&ブラックラグーンの感想も控えているので、今回は簡易感想とさせて頂きます。尚、お詫びの意味も込めまして、旅行先で撮影した風景を添付しておきます。

 

 

場所のヒントは『心旅』。実際、現地では『心旅』を見て来ようと思ったという観光客の方とお話する機会がありました。

さて、簡易感想にした理由は他にもありまして、自宅に戻り、早速『おんな城主直虎』の感想に着手しようと思ったところ、僅か一日しか経過していないのに、

 

放送内容を完全に忘れていた

 

ことに愕然となったのですよ。辛うじて記憶に残っていたのは武者震い婿殿(正確には武者震いさんではありません)と最終形態ノッブの登場くらいで、ストーリーが全く思い出せなかった。旅行が楽しかったのか、中年ボケが始まったのか、本編の印象が薄かったのか。何れにせよ、久しぶりに史実パートが挿入されたにも拘わらず、何が起きたのかが全く思い出せませんでした。恐らくは、それぞれのエピソードに意味を見出すことができなかったためでしょう。初登場のノッブも別に今回出てこなければいけない必然性がなかったですし、たけの暇乞いも何も感じなかったですし、況や、たけのドッペルゲンガーの登場なんて、正直いいまして、

 

このネタで誰が面白いと思うのか

 

という疑問を禁じ得ませんでした。サブタイ的にもいうほどサヨナラ感があったとは思えないですしねぇ。首輪の主が今川から織田に変わったに過ぎないという家康の苦悩とか、今川の頭越しに北条と手を組むという、ラオウの末路から何も学んでいないんじゃあないかと思えてしまう外交術とか、色々と見どころ・突っ込みどころになりそうなネタがあったのですが、それらを生かしきれなかった印象です。そんな訳で今回のポイントは1つ。先述のように武者震い殿は正確には武者震い殿ではないので、消去法で唯一印象に残ったノッブ関係です。

 

 

1.最初からクライマックスだぜ!

 

石川数正「織田様と我が殿は御兄弟も同じの間柄。弟が兄を裏切ることなどございましょうか?」

織田信長「余は実の弟を斬ったがの」

 

初登場の段階で既に魔王オーラ全開のAB蔵信長。作中描写によると、この年は永禄十年なので、現時点で信長は上洛しておらず、当時&後世から魔王と呼ばれる所業は未遂の時期なのですが、その辺の矛盾に突っ込むのは野暮というものでしょう。むしろ、短い出番にも拘わらず、一目で信長と判るほどの印象を残したAB蔵の存在感を褒めるべきではないかと思います。

しかし、今後の展開を考えると、些かやり過ぎ感が否めないのも事実。初登場、しかも、永禄十年の段階で既に魔王として完成してしまっているので、今後の信長のキャラクターとしての伸び代が期待できないのよね。出てきた時点で最恐の存在ですから、このあとに叡山を焼こうが、一向宗をNADEGIRIにしようが、さもありなんの一言で済んでしまいそう。最初に決め球を投げてしまったピッチャーみたいなもので、あとが続かない。本作の信長に変化をつけるとしたら、冗談抜きで女体化しかないんじゃあないかと思えます。それくらい、初登場の段階で完成され過ぎた信長でした。

或いは本作の魔王オーラ満載のAB蔵で、

 

織田信長「天下は朝倉殿が持ち給え。我は二度と望み無し」

 

という朝倉への土下座をやらせるという展開もアリだと思います。初っ端に斯くも完成度の高い信長像を出してしまったら、あとは逆に従来のイメージを崩していくほうが、視聴者的にも食いつき甲斐があるのではないでしょうか。

 

 

 

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