~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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別冊少年マガジン 2016年3月号 [2016年2月9日発売] [雑誌]/講談社

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雑誌の表紙&巻頭カラーというダブルコンボで描かれたアルスラーン一味ですが、今回も本編には全く登場しないままで終わりました。いいのか、これ。まぁ、今月号のボダンや王弟殿下の鬼気迫る諸々の表情を見ていると、荒川センセも楽しんで描いているとしか思えないので、よしとしましょう。でも、アニメの第二期が始まっても、原作のストックがルシタニアのオッサン連中の寸劇しかないのは色々と考えもの。今回のヒキから見ても、少なくとも、次回の前半はサームがメインになるでしょうからね。
ちなみに表紙には『七人いれば敵なし!』というアオリが入っていましたが、原作の『征馬孤影』ラストでアルスラーン一味のコアとして数えられていたジャスラントが何気にハブられていました。登場してないからね。仕方ないね。もともと、殿下の護衛役としてはダリューンという完全上位互換が存在するので、ジャスラントは影が薄いんだよなぁ。尤も、ジャスワントという護衛が現れたことで、ダリューンが最前線の指揮に集中できるようになったのも確か。ジャスワントはアルスラーン一味が個人的な共同体から、歴史に名を馳せる一軍閥として成長する際に欠かせない存在であったといえます。ナルサスは政戦両略の発案で忙しいですし、女性のファランギースは四六時中アルスラーンの傍に侍るワケにもいかない。エラムとアルフリードでは些か役者不足。ギーヴ? 貴方は十四歳の多感な少年の護衛に『あんな男』を推して平気でいられるのですか? まだしも、ポプランのほうがマシなレベル。アイツ、少年少女からの信頼は篤いので。
今回のポイントは3つ。


1.逆転宮廷

荒川弘「今月は女性が一コマも出てない(死体をのぞく)

その死体もシーツを被っていたのですが。

先回以上にオッサンの加齢臭が立ち込める内容になった今月号。先回の『真田丸』も、ムサ苦しいオッサン同士がお互いのホッペについたコメツブを食べあうという、誰得のイチャラブ展開が描かれたことから察するに、時代はオッサン萌えがトレンドなのかも知れません。流石に売れっ子漫画家の荒川センセは最先端の流行に敏感ですね。
前半の内容はヒルディゴ殺害に絡むルシタニア陣営の内紛がメイン。『オマエが殺したのか!』とか『被害者の日頃の行いが悪かった!』とかいう台詞や、お互いを面と向かって指差しながら批判しあう様子は『逆転裁判』を思わせるシーンの連続。ボダンや王弟殿下の台詞の出だしに『異議あり!』という枕詞がついてもおかしくありませんでした。『逆転裁判』と異なる点は誰も真実の追及には興味がないこと。つくづく、ルシタニアの宮廷は腐っていますね。個人的にはヒルディゴが『改宗希望者』の女性と同衾中に殺されたことを告げる王弟殿下の表情が最高にイカしていました。これは間違いなくCV・子安武人。脳内再生余裕過ぎます。実をいうと王弟殿下の吹き替えには、もう少し年長の方を予想していたのですが、このコマを見ると子安さん以外にあり得ないのがよく判りました。


2.カット

ギスカール「落ち着かれよ、兄者!」イライライライライライライライライライライラ

『おまえが落ち着けよ』といいたくなる王弟殿下の苦渋に満ちた表情が最高にイカしていました。これは間違いなくCV・子安武人。大事なことなので二回いいました。
この場面で描かれた神旗の争奪戦。ルシタニアは平民階層の教養習熟度が低いため、パルス遠征に際しては利害や大義を説くのではなく、素朴な宗教心を刺激することで彼らの戦意を煽っていました。イノケンティウスを陣頭に立てても誰もついてこないのは確定的に明らかである以上、余計に宗教勢力への依存度は高かったものと思われます。素朴な価値観を持つ民衆の信仰心を煽ることで戦場に駆り立てる構図は作中のみならず、近現代社会でも普通に見られる現象ですね。人類は暗黒の中世から何一つ学んでいないのでしょう。
ちなみに原作では、ヒルメスが斬った聖堂騎士団の構成員に王弟殿下の腹心モンフェラートの実弟がいた所為で更なる一悶着がありましたが、これは原作でも特に回収された伏線ではなかったので、これをカットした荒川センセのセンスが光りました。次回辺りでシレッと挿入されるかも知れませんが、少なくとも、今回の内容に入れるとテンポが悪くなるのも確かですからね。だいたい、これ以上の揉め事が起こったら、王弟殿下がガチで過労死しちゃうかも知れませんので。


3.演技

ヒルメス「どいつもこいつも! とんだ無駄足だ! 馬鹿馬鹿しい!」
フスラブ「あの……お疲れのところとは存じますが……」
ヒルメス「なんだ!」ギロッ
フスラブ「ひぃっ、申し訳ありません!」


アルスラーンの襟首を掴む寸前で王都に呼び戻された挙句、完全なる無駄足に終わったことで荒れるヒルメス殿下。気持ちは判らんでもありませんが、アルスラーン一味、特にナルサスを取り逃がした責任はヒルメスにもあるので、あまり、周囲に当たるのも考えものです。のちにアルスラーンも似たようなシチュエーションで本拠地への帰還を余儀なくされたことがありますが、その際は物事のいい面を見ることで部下からの信頼を篤くしていたことを思うと、やはり、統率者としての器はアルスラーンのほうがu【ザンデに粛清されました
この場面で何気に印象に残ったのは怒れるヒルメスに対するフスラブのリアクション。コイツの正体は【ネタバレ厳禁です】なワケですけれども、今回の描写を見ているとガチでヒルメスの八つ当たりにビビッているようにしか思えません。フスラブであることを演じようとするあまり、自分本来の性格まで見失ってしまったのでしょうか。まぁ、演じるということは本来、そういうものなのかも知れません。ある意味、フスラブの中の人はパルス随一の役者なのかも。

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冠城亘「どんな容疑で令状取るっていうんですか?」
杉下右京「さしずめ、盗撮容疑か何かで裁判所に令状を申請するんじゃありませんかねぇ」
冠城亘「汚くありません? そういうのって?」
杉下右京「証拠の重みから考えれば、ナリフリ構っていられないということでしょうかねぇ。まぁ、僕はそういうやり方は好みませんが」


そうだな。おまえはもっと汚い手を使う奴だな。

法的根拠のない家宅捜索令状を申請したり、オトリ捜査で犯人の尻尾を掴んだり、上記の手口が可愛く思える類の違法捜査の常習犯が何をノタマッテいるのか。深夜にも拘わらず、画面に向かっておまえがいうなと大声で突っ込んでしまいました。若いモンへの影響を考えずに、そういう手口を繰り返した結果がダークカイトを生む一因になったことを本人は自覚するべきでしょう。尤も、今回のヤリクチは搦手とはいえ、特に違法捜査に類する内容ではなかったのも確か。杉下もやりゃあできるんですね。何故、常日頃からこういう穏便な手段を取らないのか。やはり、根本的に他人をひっかけるのが好きなのでしょう。それはそれで、名探偵の必要条件ではあるのですが。

今回も先回同様、Aパートに全体の半分近くを費やすという偏った構成でしたが、比較にならないほどに面白かった。

内村完爾「流石だ! 見事としかいいようがない! 優秀なる君たちに惜しみない拍手を送ろう! この短時間に自白を引き出すとは……しかも、被疑者全員から!」
中園照生「三人とも犯行を認めさせてどーする! 犯人は一人だけでじゅーぶんだ!」

の件といい、月本さんにデートを申し込んだ冠城を『女の趣味が悪い』と評したアナ雪といい、屁理屈も理屈の親戚という自分の言葉に足元を掬われる杉下といい、目撃者をハメるために杉下が用意した写真の三人といい、ラストで真犯人のいる取調室に捜査官全員が集まるシーンといい、終始笑いっぱなしでした。自白の強要とか、目撃者の他人の不幸で飯がうまいを地でいく夕飯描写とか、市民の捜査協力が当たり前という警察の姿勢に対するジメッとした批判とか、それぞれのテーマで一本デッチあげられる題材をふんだんに盛り込んでいるくせに、肝心の本編は社会派でも何でもない内容というのが凄い。いやらしい構成ですね。

しかし、大いに笑い、大いに楽しませて貰った今回の『相棒』ですが、後味という点では近年屈指の胸クソ回であったのも事実です。理由は勿論、現在の相棒・冠城亘の言動。そのほうが面白そうだから&杉下の活躍が見たいからという理由で、冒頭に記した令状申請をツブすのは如何なものか……いや、法律的には間違っていないんですよ? 寧ろ、イタミンたちがやろうとしたことのほうが問題あるのは杉下が指摘した通りです。冠城本人も事件解決に協力することでオトシマエはつけている。でも、この猛烈な胸クソ感は何でしょうか。恐らく、今回の冠城からは真実や法律を無視してでも貫きたい意志が感じられなかったからでしょう。杉下の場合は真実の追及、イタミンの場合は犯人逮捕という、己の中の確固たる価値観があるから、彼らの多少の(?)の悪行も納得はできないにせよ、理解はできる。ですが、今回の冠城には神戸のように己の地位や名誉を擲つ覚悟で杉下の心を動かす気概が見えないので、徒に事態を混乱させて楽しんでいるように思えてしまう。目撃者の青木年男も大概な為人でしたが、それ以上に印象悪かったのが冠城君でした。好感度ダダ下がり。

尤も、あまりにもアカラサマなネガキャンなので、もしかすると、製作者のミスディレクションなのかとも思います。杉下が乗り出したほうが面白いという冠城の主張は彼の照れ隠しで、法的に問題のある令状申請は受け入れられないという、法務省官僚の立場がメインの動機であったのかも知れません。そういえば、ラストシーンのお説教も具体的な内容が描かれませんでしたが、もしかすると、冠城の小細工に対する小言ではなく、

杉下右京「月本幸子さんに手を出したら君でも許しませんよ……というか、トンデモない目に遭いますよ」

という釘刺しの可能性もあり得なくはない。全体的に受け手側の解釈の余地が広い内容であったと思います。

最後に冠城君と同等以上に、本作を胸クソ系の話に仕立てた栄えある功績者、青木年男について。キャラクター的には面白かったですが、彼の父親が警察官というのは最後のシーンまで伏せていたほうがよかったかも。警察嫌いの具体的な理由がないのは私的には◎。別に特命係の活躍で青木が警察を見直すという話でもありませんので、この辺は下手に掘り下げないのが吉。好き嫌いは畢竟、理屈よりも感性に基くものですからね。しかし、証拠隠滅は犯人ではなくても問われる……というか、犯人は問われないのか。それはそれで何か納得できないものがありますね。その点も本編の後味の悪さに通じるものがあります。法律的に正しければ、何をしてもいいことにはならないというのが、今回の主題なのかも。

さて、次回は相棒に三択の女王が登場! しかも、脚本は山本むつみさんときたもんだ! 『見知らぬ共犯者』『人生最良の日』とウェットな話が続いた山本さんですが、予告を見ると今回も同じ系統っぽい。そして、サブタイトルは『右京の同級生』ときたもんだ。こりゃあ、竹下さん、十中八九タイホされるわ。今までの統計でいうと『右京の~』というタイトルでゲストキャラクターが罪を犯していない確率は0%ですので。

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「大河ドラマ『武田信玄』再放送決定」

しかも、土曜日の夕方ではなく、日曜日の昼間の放送とか……今回の真田昌幸や総統閣下でなくても『畜生めぇ!』と絶叫したくなるレベルの味方撃ち。『ぼんくら官兵衛』の時の『独眼竜政宗』再放送といい、NHKの地上波とBSの暗闘を勘繰りたくなります。再放送自体は嬉しいのですが、せめて、もう一年早くやれなかったのか。流石にガッツリとぶつけられると色々と比較したくなりますので。時代的にはギリギリ重ならないとはいえ、本作には真田のおじいちゃんも出てくるしなぁ。私の中の幸隆は佐々木さんよりも橋爪さん。パッと見でも智謀98くらいありそうな雰囲気がたまりません。
さて、味方撃ちといえば、

「早くも暗雲立ち込める大河ドラマ『真田丸』 "NHKのドン”が異例の対応!?」

いやぁ、この記事メチャクチャ笑いました。何がおかしいって、一言も本編の内容に触れていないんですよ。そんなので暗雲立ち込めるといわれてもなぁ……海が汚いとか、会津弁が聞き取りにくいとか、ナレーションがオドロオドロシイとかいう記事のほうが(マト外れでも)内容に触れている分、遥かにマシでした。先週放送分の本能寺の変の月齢に突っ込むのであれば、まだしも賛同者を得られると思うのですが、そういう記事は単純に売れないのでしょう。そういや、当該シーンは再放送ではカットされたとか。まぁ、あれは解釈の違いとか、史実の簡略化とかいう話ではすまないので、妥当な判断だと思います。逆にいうとやってしまいましたなぁという点はあっても、それが即、視聴を辞める契機にならないのはありがたい。そんな本作の感想記事、今週のポイントは4つ。


1.二条城の戦い

何気に今回最も重要なシーン。『本能寺の変』の『神髄』というと妙な響きですが、この騒動で織田家が被った最も甚大な被害は信長の死よりも、信長と信忠がほぼ同時に消されたことでしょう。信長が事前に指名していた後継者が存在しておれば、或いは織田家による天下取りの目はあったかも知れませんが、それがいなくなってしまったがために、有力家老が各々推す人物を擁立する事態に至りました。その結果、担がれた側よりも担いだ側の発言力が拡大。ものの見事に織田家は四分五裂してしまいます。乱世だからね。仕方ないね。
ある意味で本能寺の変よりも重要度の高い戦いをチラリとはいえ、挿入してくれたのは祝着至極。そういや、三谷さんは『清須会議』でも二条城の戦いを描いていたなぁ。ナレーションでも『日本全国にその名を轟かせた親子が突然消えた』と語ったように、ここは三谷さんなりの歴史への拘りかと。


2.伊賀ウォーカー 二泊三日

徳川家康「もし、万一、生きておられたらどうする! あとでわしが置いて逃げたことが知られてみよ! 明智なんかよりよっぽど怖いわ」

成程、こういう思考もアリかと感心する反面、金ケ崎で信長に置き去りにされた過去を鑑みると、そんなに気にしないでもいいんじゃないのかと思いますが、家康にとっての信長は浅井、朝倉と戦っていた頃とは違い、僅かな粗相でも許されない絶対者として認識されているのでしょう。全面的に賛同できるか否かは別として、製作者が自分の頭で人物の思考・心情を考えているのが伝わってきました。これが何気に大事。
さて、今回の主人公は誰あろう、徳川家康……というか内野聖陽さんですね。この人の顔芸なしに今回の伊賀越えは語れません。独自の逃走経路を選ぼうとするアナ雪と別れる際の、礼儀は尽くしているんだけれども、コイツがいなくなってセーセーしたといわんばかりの押し殺した表情が秀逸過ぎる。他のドタバタコメディ場面も、この人のお陰で何とか保っていました……というか、ある意味で突き抜けたコメディになっていました。他にも、

服部半蔵「道中の地侍は懐柔した(懐柔したとはいっていない

というふうに結局は強行突破しか手段を持たないハットリ君の面白さよ。魔法といいつつ、拳で戦う今季のプリキュアのようですね。個人的には輿で酔う家康にどうでしょう臭を感じた。恐らく、乗り込んだ時は『今川義元じゃん! 竜造寺隆信だね! 立花道雪みたい!』と大はしゃぎしていたのでしょうけれども、登場した段階では不覚を喫する五秒前。あと少し、本能寺の変の凶報が遅れていたら、

徳川家康「……ごめんなさい」
本多忠勝「君は……立花道雪にはなれないね」


という会話が成立したかも。惜しい。惜しいといえば、アナ雪の退場。コメディ重視の今回の雰囲気にそぐわないという判断と思いますが、討ち取られるシーンがなかったのは残念至極。長旅ができない口実が腰痛ではなく、痔であったら、完璧に『どうでしょう』でした。その意味でも惜しい。アナ雪、闘痔の旅に出ることなく退場。

3.激走! 信濃湯治の旅

一方、闘痔ならぬ、湯治を強要されたのは小県に派遣された明智の使者。余計なことをピーチクパーチクと囀った所為で、昌幸に足止めを命じられてしまいます。残当。情報を制する者が主導権を握るのは何時如何なる時代、如何なる場所でも変わらない法則です。迂闊な使者は、

「おいおい、こら拉致だよ!」

と騒ぎ立てますが、同席しているお兄ちゃんはもっとひどい拉致を経験しているので助けてはくれません。それどころか『いきなり淡路島に飛ばされないだけマシ』と考えていそう。まぁ、ヘタに騒ぐと淡路島どころか、あの世に送られる可能性もあるでしょうけれども。
今回の信濃パートは『俺はもうどうしたらいいか判らない』と息子にブチ撒けたり、松の存在をコロッと忘れていた昌幸の可愛らしさが光りましたが、それと相対するお兄ちゃんの行動原理がイマイチ読めなかった。信長が死んでも一度臣従した以上、織田に従うのが筋目という主張は謹直なお兄ちゃんらしいとはいえ、説得力に乏しい。まぁ、現時点ではキャラクターの積みあげの最中なのかも知れません。親父の『わしは海を見たことがない』という嘘にも、今回は騙されなかったしね。
一方で凄くよかったと思えたのが越後パート。あの春日山城の映像は地元民マジ歓喜ですよ。これ、ちゃんと春日山城をイメージして作ったのか、ほかの映像の使い回しなのか判りませんけれども、かなり似ているよ。景勝とかねたんも久々に大河ドラマに登場。もう、これが二人の大河ドラマでいいんじゃないかな。

上杉景勝「今、信長が討たれ、織田は弱っている。そのようなときに戦を仕掛けるような真似はできん(キリッ
直江兼続「どうか、お察し下され」

という『天地人』の悪夢を思わせるアイトギガー発言も、織田との戦いでボロボロ&国内では新発田重家の叛乱で、とても防衛線を拡張する余裕がないがゆえの、外交上のポーズであることを昌幸に解説させることで、ちゃんと戦国ものとして成立させているのが嬉しいじゃないですか。


4.群盲撫象

さて、肝心の主人公パート。これはもう、完全に次回へのヒキで終わりましたね。いい悪いではなく、次回の展開で今回の内容の是非が決まるパートでした。松さんの身辺警護を頼まれたにも拘わらず、アッサリと安土城に連行されてしまう辺り、ブンビーさんは結構使えない男でした。信繁にこのダメ人間と罵倒されても文句がいえないレベル。次回での汚名返上を望みたいところですが、主人公と松さんははぐれてしまう模様。ここが男の見せ所やで。
尤も、完全に次回へのヒキに終わった内容かといえば、そうでもなく、今回の信繁が表していたのは、事件の中心に近づけば近づくほどに真相からは遠ざかるという人間社会の真理ではないかと。作中の実際のタイムスケジュールがどうなっているのか判然としないものの、信繁が安土から京に上り、更に途中で見かけた明智兵の動きを見て初めて、事態の全体像を掴んだのと対照的に、昌幸や上杉や徳川らは実際の本能寺を見たことがないにも拘わらず、自分たちの置かれた状況を把握している。情報とは目の前の一挙手一投足に惑わされるのではなく、相手の全体像が判るくらいの距離を置いて眺めたほうが、より多くの知識を手に入れることができるのだと思います。これは歴史を描くに際して、絶対に心掛けておきたい思考方法ですね。現時点での信繁は、まだまだ目の前の現実を吸収するので精一杯の模様。

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