~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。


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「彼(か)は井伊亀之丞かと思った? 残念! おとわちゃんでした!」

 

亀之丞の装束で今川家の討手の注意を逸らすことに成功したおとわちゃん。しかし、母親に突っ込まれていたように、討手がdead or aliveの命令を受けていたら、今週開幕早々に主人公が死亡。娘の首桶を抱えた直盛が『オトワ、オトワ……』と呟く姿と、小野政直の『勝った! 井伊直虎・完!』という宣言を最後に一月で大河ドラマが終了する可能性も充分に有り得ました。まさに崖っぷちの姫。サブタイトルに偽りなし。内容的にも初回と同じく、ピンと来るところがないままに終わってしまった感があります。人相改めにやってきた今川家の代官が何気に兼続ばりのイケボであったというくらいしか印象に残らない回でした。次回、視聴継続の試金石となる第三話で盛り返さないと色々とやばいので、その意味でも崖っぷちといえるでしょう。まぁ、義元と寿桂尼という、いい意味で出オチ感が半端ない二人が本格参戦する模様なので、それなりに期待はできるんじゃあないかと思います。

 

尤も、上記のように今回も初回同様、大河ドラマを見ている気分になれなかったのも確か。やっぱり、先回のラオウの誅殺に関する描写不足が尾を引いていますね。そりゃあ、子供同士の間では『亀之丞が井伊谷を逐われたのは鶴丸の所為じゃない』ですむ話かも知れませんが、大人同士はそれじゃあすまされない。ラオウが本当に今川家への謀叛を企図していたのか、それとも、今川の謀略に足元を掬われたのか。鶴丸の父親は単純にラオウの謀叛の計画を耳にして、それを報告したに過ぎないのか。或いはラオウをハメるためにハナから今川の走狗として送り込まれていたのか。自分でラオウを焚きつける一方、今川に謀叛を密告することで、政敵を蹴落とすと同時に今川の覚えを目出度くする謀略であったのか。もっと踏み込むと、最初は自分のほうが謀叛に主体的であったのに、途中で計画が露見しそうになったから、ラオウをスケープゴートに仕立てあげたのか……と勘繰り始めればキリがないくらいに、本作でのラオウ誅殺の顛末は曖昧模糊とし過ぎています。この辺を次回、今川家視点で振り返ってくれると凄く嬉しいのですが、そういう要素抜きで嫁ぐ相手が亀之丞から鶴丸に代わったとかいう話を進められると、大河ドラマというよりも、

 

直虎さん家の家庭の事情

 

を延々と見せられているようで、コレジャナイ感が拭えないのですよねぇ。ネットでは子供パートへの評価が分かれているようですが、本作は子供パートが悪いというよりも、それと対になるべき大人パートが子供パートと同レベルの悩みに終始しているのが問題なのですよ。戦国の世の大の大人が正式に輿入れもしていない子供同士の婚約をあーだこーだとウジウジウジウジと引きずっている。いや、まぁ、直盛としたら、今川の息のかかった家老の息子を婿に迎えて、家督を譲らなければいけないのは屈辱の極みとは思いますが、そういう悩みが完全スルーされているから、何でそんなに鶴丸は嫌なのかが伝わってこないのですね。いっそのこと、

 

井伊直盛「亀之丞と鶴丸、片方を選べば、もう一方の家とは永久に縁が切れるな……この場合、おとわの気持ちがどうのこうのよりも、二人のうち、どちらに嫁がせれば、将来、得になるかだな!」

千賀(大人だわ……!)

 

くらいのことはいわせないと。これくらい思案に思案を重ねればこそ、答えは一つではないという和尚の言葉も重みを増すというもの。おとわの『親のしたことと子供の責任は別』という理論もピュアピュア感が増すのではないでしょうか。

あと、こういっておいて何ですが、意外と子供同士の関係性も妙に生臭かったりするのですよね。特に鶴丸。『俺もおとわが好きだけれども、亀之丞がおとわを好いているので、俺は身を引こう』という、どう考えても子供の発想とは思えない鬱屈した愛情&おとわと夫婦になれと命じた父親に向けた『コイツは男と女の気持ちを何も判っていないな』と蔑む眼差しとかおまえは何歳だよと画面に向かって突っ込んでしまいました。イタイケな子役が演じている分、逆にキャラクターの恋愛感情の生臭さが鼻についてしまうのよね。まぁ、この辺は脚本よりも演出に責任があるようにも思えます。

実際、先回も今回も次回へのヒキが非常に悪い。今回の冒頭で討手に捕らえられた子供がヒロインの変装であるのは、先回のオチで視聴者は判っているのですよ。ここで討手を混乱させた責任を問われて、おとわや直盛が厳罰に処されかかる流れになるのでしたら、それなりに納得できたのですが、普通に討手が騙されて終わり。先週見た視聴者は全員、その亀之丞はニセモノだと判っているのですから、話の展開に意外性も蜂の頭もないのよ。逆に今週のラストは何でおとわが自分で髪を切ったのか、本人の口から語られていない。恐らく、仏門に入ることで友人との約束を棚上げする意図だと思いますが、その解答は『答えは一つではない』という問い掛けを出した回の中でキチンと明示すべきであったと思います。この辺のメリハリは実に弱いのが本作の特徴といえるでしょう。

 

それでも、今回も全く見るべき点がなかった訳ではないのも確か。特に解死人を演じるのがムロツヨシ氏とか、見る人が見たら実にニヤリとさせられるキャスティングでした。

 

山賀博之「これで俺は一生食いっっっっっっっっっっっっぱぐれない!」

 

とか考えていそう。薩摩守忠度の次が解死人とか、ギャップが凄過ぎるんじゃあないですかねぇ……。

 

 

 

 

 

 

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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

二〇一七年の年越しを職場で迎え、初日の出よりも遅く帰宅して、その日の午後に再び出勤するという、勤労精神に溢れる元日を過ごした与力です。正月二日の夜は腐れ縁のY氏と数年ぶりに痛飲しているうちに、若い頃の自分が決してモテない訳ではなかったという衝撃の事実を聞かされて、無性にタイムマシンが欲しくなった与力です。正月三日の朝は自分の深層心理にサボタージュされたのか、初夢は何も見なかった与力です。今年は『いいことも悪いこともない』という御告げなのか。それとも『完全に御先真っ暗』という暗示なのか。そんなことを考えながら御送りする今年の徒然迎春日記。話題は4つ。

 

 

1.ベネットは森功至さんで御願いします

 

昨年末の西洋カルタさんに関する記事を書く際に、久しぶりに『沈黙の艦隊』を読み返しました。かれこれ、十年ぶりくらいになるでしょうか。少なくとも、ブログを始めてからは一度も手に取った記憶がありません。それこそ、当該記事で触れたように現在の世界情勢と照らしあわせると、大きく変化した事象もありますが、一方で予言に近い描写も多く、今更ながらに驚いています。

 

セシル・デミル「来るべき時代、リアルタイムの情報だけが、そのまま歴史の教科書となっていくのだ! マスコミ人として、私はその時代の司祭でありたいと願っている! 〒口リス卜も情報ネットワークの中にしか存在できなくなる!」

 

とマスコミによる世界規模の情報サミットをブチあげたACNのデミル会長が、最終回直前で世界中の市民がマスコミを介さず、パソコン通信(懐かしい言葉!)で各々の主義主張を論じ合う様子に、

 

セシル・デミル「ミニコミが一気にマスコミ化したのだ。これは市民の、既成のマスコミからの独立だ。俺は世界市民の前にいたはずだ! だが、今は彼らの後ろにいる!」

 

と呆然となる件は、現在のマスコミとネットの構造そのもの。この辺、リアルタイムで読んでいた時にはピンとこなかったのですが、今、読み返すと鳥肌ものでした。そういえば、海江田と並ぶ、もう一人の主人公である深町洋も、連載当時は『本来は海江田と深町の潜水艦バトルにするつもりが、政治劇のほうが面白くなったために、深町は作者に置き去りにされたのかも』と思っていましたが、改めて読み直すと海江田と深町の関係ってBLそのものなのですよ。自分を置いて遠くにいってしまった海江田を何処までも追いかける、ツンツン系ヒロインの深町。口ではあれこれと悪口を並べ立てるくせに、海江田が絶対に核ミサイルを撃たないと信じていたのも深町。そして、全世界を相手にポーカーフェイスを貫く海江田が唯一、稚気と揶揄に満ちた言動で弄って楽しむ相手も深町。そういう視点で見ると色々と納得できるものがあります。物語も独立国家『やまと』と『浮気』をした日本を許さないアメリカの三国(?)間の痴話喧嘩で、それも後半に入ると『やまと』が『私、本当はアメリカさんが大好きなの。アメリカさんの力を信じているの』といわんばかりのデレっぷりを見せるといった具合に、国家間戦争がBLっぽい雰囲気を醸し出しているという点で、本作は『ヘタリア』の先駆者じゃあないかと昨年末の読み返しで思ってしまいました。連載当時のコミケで海江田×深町(逆も可)の同人誌などが販売されていたか否か、御記憶にある方は情報プリーズ。あ、でも、好きなキャラクターは天津航一郎、ジュリアス・ロードン、ピエール・モルガンの三名で変わらず。物語を見る角度は歪んで変わっても、好みは変わらないということか。

 

 

2.5打数4安打の女

 

今季は感想が滞りがち……というか、初回SP&元日SPを除いては2本しか記事を書けていない『相棒』ですが、一応、全編視聴は継続しています。昨年、デッキの不調で録画しそこねた風間杜夫さんがゲスト回の『出来心』も、地元局の正月明けの再放送で無事視聴完了。ミステリやサスペンスとしては弱いけれども、本作で時折見られるセンチメンタルコメディとしては、結構上位に入る内容でした。流石は山本むつみさん。最新回の『アンタッチャブル』も面白かった。両作品共に、ストーリーよりも『相棒』ワールドのキャラクターが非常によく描けているのよ。山本さんはシーズン12の『見知らぬ共犯者』でシリーズ初登板。『人生最良の日』と『右京の同級生』を経て、今季の二作品といった具合に『相棒』の参加歴は長くはない筈ですが、今季の二作品は共にイタミン、青木君、刑事部長、参事官といったサブキャラクターの描写がイキイキしていました。まぁ、監督の橋本一さんの裁量も大きいのかも知れませんが。特に俺たちのテルオ。『アンタッチャブル』では主人公の杉下でさえ描かれたことのない日常生活のシーンに加えて、

 

中園照生「警察官の初心に帰れ。アンタの出世より、犯人逮捕のほうが優先だ。失点? 大いに結構! いっそ、失脚してくれれば……部長の椅子には、俺が座る!(ギラリ

 

という見事な上司批判&ギラついた野心を見せつけてくれました。今のテルオはピカピカに光っている! これを刑事部長に面と向かって言えれば完璧なのですが、そこまで要求するのは杉下に真実追及の手を緩めろというのと同じくらい難しいでしょう。

しかし、如何に正月番組用の特殊編成とはいえ、現在放送中&最新シーズンの『相棒』が再放送されるのは珍しい。『花の里』の先代やダークカイトの一件が影響していると邪推してしまいそうになります。事件の詳細は措くとしても、イメージ的な問題もあるでしょうし。尤も、

 

『ガキ使』の陣川君の丸腰デカ

 

のほうが、法律的な議論は別として、遥かにイメージ的な問題があると思うのですが……あれは『相棒』のスタッフ的にはアリなのか? これと神保修理の『ジャスティス!』で何度も笑わせて頂きました。

 

 

3.ジム・ライアンみたいな?

 

昨年のベスト10で紹介した『漫勉』のように年末年始の番組編成で多くの再放送を視聴しましたが、再放送枠で印象に残っているのは『フランケンシュタインの誘惑』。特に東ドイツの国家ぐるみのドーピング計画を扱った『汚れた金メダル』は見応えがありました。番組に登場したコメンテーターの方々は、計画のブレーンを務めたヒョップナーがドーピング検査に検知されない新薬を製造したことに驚嘆していましたが、私のようなミステリ好きの人間は、血液中のテストステロン(男性ホルモン)とエピテストステロンの成分比率が6:1を越えた場合はドーピングと見做すという検査を搔い潜るために、予めエピテストステロンを過剰摂取することで比率を誤魔化すというマスキング技術の着眼点が(理非善悪は別として)凄いと思いました。『沼』攻略のためにビルごと傾けたカイジの発想に近いものがある。まさに悪魔的発想……!

尤も、番組のコンセプト上、仕方ないとはいえ、暴走する科学への警鐘&倫理観の陶冶というアリキタリな結論になってしまったのが残念。確かにドーピングは科学の暴走かも知れませんが、一方でドーピングを突き止めるのも科学なのですよね。科学技術の発達=人間の倫理観の欠落みたいな思考からは何も生まれません。オリンピックなどの国際競技における国家規模のドーピング計画は、

 

『国家はスポーツを国威高揚に利用しない』

『観客は選手と国籍と自己を同一視しない』

 

という価値観が広まれば、自ずと減少するのではないかと思うのですが、獲得メダル数を勝手に予想して、勝手に外して、勝手に選手や組織を批判するデカいツラと分厚いツラの皮の持ち主がワイドビジョンの中で幅を利かせている現状を考えると、こちらのほうが難しいのかも知れません。

 

 

4.今年の目標

 

取り敢えずは『虎会』やりたい。

 

いや、まぁ、現時点では全く上京の目途はついていませんし、そもそも、肝心の今年の大河ドラマが現時点で海のものとも山のものともつかない感じなので、予定は未定にして確定にあらずという状況ですが、やれたらいいなぁという思いは確実にあります。そもそも、第一回の辛目感想に驚かれた方も多いやも知れませんが、私の大河ドラマの感想記事、特に第一回の感想記事はマト外れになることに定評があるのですよ。特にダメ大河への嗅覚はメチャクチャ鈍い。今までの大河ドラマで第一回の感想記事で『ダメ作品になる』と予想して的中したのは『軍師官兵衛』しかありません。あぁ、そこの人。『GO』や『おにぎり女』の第一回の感想記事を検索しないように。認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを。

そんな訳で今後も暫くは『おんな城主直虎』の視聴&感想記事の執筆は継続するつもりですので、第一話の感想記事が相変わらずのマト外れの内容になった時には虎会の開催を真剣に考えようと思います。まぁ、イザとなったら、昨年の記事でも書いたように『真田丸を偲ぶ会』という名目でもOKそうですからね。

その『丸会』関連ですが、昨年の丸会の写真は出席者の了承が取れましたので当該記事に添付してUP致しました。参加者の皆さま、掲載を御承諾下さいまして、本当にありがとうございました。尚、あの時はOKを出したけれども、やっぱり、写真が載るのは……という方は当該記事にコメントを頂ければ、然るべく対応する所存です。

 

それでは、今年も宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

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田中芳樹「今年こそ、原作小説『アルスラーン戦記』の完結巻を書き上げます」

 

新年早々、巻末コメントで『アル戦』完結予告をブチあげた田中センセ。『遂に完結かぁ』という感慨よりも『本当に今年中に書きあがるのか』という疑念が勝ってしまいますが、原作者のやる気スイッチがONになったのはありがたいことです。昨年&一昨年のアニメ化の影響でしょうか。そうなると、今年中に『王都奪還』をアニメ化して、更に原作者のやる気スイッチを一秒間十六連打して欲しいところですが、肝心の日5アニメが土曜の早朝に移るという話もあり、なかなか気が抜けない様子。土曜日の早朝から王弟殿下の濃ぃい顔を見たいと思う視聴者は少ないと思うのですが……まぁ、アニメ業界も大変ですよね。ちなみに今季のオススメは『アイドル事変』。これは久しぶりのバカアニメです(誉め言葉)

さて、作中でも新年を寿ぐ行事が執り行われるという、なかなかにタイムリーな内容になった今月の『アル戦』。もしかすると、リアルタイムとシンクロさせるためにプラダーラダ将軍は今年まで命永らえたのかも知れません。ハッピーニューイヤー、パルス。フォーエヴァー、プラダーラダさん。そんな今回のポイントは4つ。

 

 

1.悪影響?

 

プラダーラダ「ラジェンドラはどこだ! パルスに尻尾を振る犬ころめが! ガーデーヴィ殿下に代わって、このプラダーラダが、その素っ首叩き落して、母犬の腹に詰め直してくれるわ!」

ラジェンドラ「」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

少年誌の表現規制のスレスレをいくプラダーラダさんの煽り文句にマジビビリするラジェンドラ殿下。原作ではプラダーラダさんの煽り文句はパルス軍に向けられていましたが、漫画版ではラジェンドラが対象になっていました。まぁ、ガーデーヴィやプラダーラダから見ると、ラジェンドラは自国の内乱に他国の将兵を介入させたのですから、旧来の敵であるパルスよりも、ラジェンドラに憎しみが向くのは道理というもの。それにしても、このプラダーラダさん、ノリノリである。上記の台詞は原作にはないオリジナルですが、如何にも田中センセが書きそうではあります。荒川センセも田中センセの影響を受けているのかも知れません。悪影響じゃあないといいですが。驚いたのはプラダーラダさんの言葉から推察するに、ラジェンドラの母親が存命しているということ。何気に既に亡くなっている印象ありましたので……というか、ガーデーヴィはラジェンドラの母親を人質に取ればよかったんじゃあないでしょうか。ああ見えて母親には頭が上がらなそうなイメージありますので。

 

 

2.遺言

 

プラダーラダ「こちらはあいつを……あの化け物を出さ、ねば、勝てん、な……」ガクッ

 

壮烈果敢な討死を遂げたプラダーラダさん。先項のオリジナル台詞といい、上記のバハードゥル登場のフラグメイキングといい、原作とは真逆に見せ場の多いキャラクターでした。合掌。プラダーラダさんでこの扱いでしたら、トゥラーンのタルハーンなどはどうなってしまうのでしょうか。巻頭カラー&見開きページでダリューンとの一騎討ちを描かれてもおかしくないレベル。

しかし、個人の描写は兎も角、プラダーラダさんの残した言葉は確かに重い。プラダーラダさんに匹敵する武勇の持ち主がバハードゥルしかいないというのは、シンドゥラ軍の深刻な人材不足を現しています。ダリューンやキシュワードが化け物過ぎるというのもありますが、シンドゥラが尚武の気骨に乏しいのは確実な模様。基本的に戦象部隊をぶつければ勝てるという思考が、国全体に個の武を磨くことは虚しいという意識を植えつけたのでしょうか。強力過ぎる武器は人間を柔軟で強靭な軍略や武勇から遠ざけますね。イゼルローン要塞とか、アルテミスの首飾りとか。

 

 

3.OUT?

 

アルスラーン「」プハッ

 

兜に湛えた葡萄酒の水割りを飲み干すアルスラーン殿下(14)。思いっきり未成年の飲酒描写ですが、これは『生命の水(キズイル)』であって、葡萄酒ではないからギリギリセーフ。日本でいう御神酒や般若湯みたいなものですね。『君の名は』で瀧君も普通に口噛み酒を飲んでいましたから。むしろ、行軍や戦場で蒸れ蒸れの兜に入れた液体を飲み干すことの衛生上の問題点を思わずにはいられませんが、日本の戦国時代でも足軽は陣笠を鍋代わりに使っていたので、こちらもギリギリセーフ。否、姫殿下の兜に注がれた水でしたら、一部の人間が争うように欲するかも知れませんが、それは完全にOUTでしょう。

それは兎も角、上記の儀式で将兵の代表を任じられたのがバフマン。原作ではサラリと『バフマンが務めた』と記されるのみですが、バフマンの隔意を感じつつも、老臣に融和を求めようとするアルスラーンと、王太子の善意を理解しつつも、何処か一線を引いてしまうバフマンの距離感が描かれていました。ここ、凄く好き。でも、これを見るとヴァフリーズは何でバフマンにアルスラーンの出生の秘密を明かしたのか、ますます判らなくなります。どう考えても、バフマンが苦悩するのは明らかなのになぁ。ヴァフリーズも一人で秘密を抱え込むのが嫌になったのかも知れません。

 

 

4.天然系策略家

 

ラジェンドラ「地図はあとで届けさせる(地図はニセモノを渡してやれ)」

アルスラーン「いえ、今、ラジェンドラ殿がお持ちの地図を描き写させてください。それとラジェンドラ殿下の進路を教えていただきたい。夜間などにガーデーヴィ軍と間違って、攻撃してしまわないように(満面の笑み

ラジェンドラ「」

 

満面の笑顔でラジェンドラの心臓に五寸釘をブチ込むアルスラーン。原作ではナルサスの入れ知恵ということになっていますが、漫画版ではアルスラーンが心底同士討ちを恐れて申し出たような感じになっています。前半のカーヴェリー河畔の戦いで、パルス軍がラジェンドラ軍とガーデーヴィ軍の見分けがつきにくいことを嘆くコマがありましたので、それが伏線になっているのでしょう。アルスラーンとしては友軍(笑)のラジェンドラ軍に危害が及ばないようにと気を配った結果、最高の封じ手となった模様。この世で最も有効な策謀とは疑い深い人間に対する満腔の誠意なのですね。こちらが正しいことをいっておけば、あとは勝手に疑心暗鬼に陥ってくれる。正直に勝る嘘はなし。はっきりわかんだね。

とはいえ、ラジェンドラもやられっ放しということもなく、ジャスワントをアルスラーンの陣営に潜り込ませることに成功しました。ダリューンやファランギースが認めるほどに剣を使えるジャスワント。プラダーラダさんには及ばないものの、何気にシンドゥラの武力ナンバー3は彼なんじゃないかと思います。パラメーターにすると武力86、知力54くらい? 彼の正体はのちのち明らかになりますが、これほどの武将には隠密任務に就かせるよりも、普通に一軍を率いさせたほうがよかったのではないでしょうか? 大軍の統率には向かないとはいえ、遊撃軍の指揮程度は任せられそうですし。

 

 

 

 

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