しっとり | ぽのぽの日和

しっとり

今日は久々の雨で、おうちでのんびりと過ごしています。(いつも家にいるけど)


昨日は震災で亡くなった祖母のいろいろな手続きをするため、石巻市役所へ行って来ました。

こちらへ帰省してから、「ここも壊れたんだ」とか、「この道路もボコボコ…」とまだまだ残る震災の爪痕を見つけるたびに、少し胸が痛むような思いがありました。


実家も一部損壊で済みましたが、壁に入ったヒビや、微妙な歪みがあるのに気付くとなんとも言えない気持ちでいっぱいになります。



祖母の住んでいた町は震災で壊滅的被害を受けました。
数年前に市町村合併で石巻市になったので、手続きは町まで行かなくてもできます。

道中もいろいろな景色を見て、たくさんの人に思いを馳せました。
そして、せっかく来たのだから、と父が日和山へ連れて行ってくれました。

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海と、たくさんの瓦礫、集められた乗用車の山が見えました。津波で流されて、今はほとんど更地になっています。

震災後、よくテレビで中継されていた場所です。あの日ここにたくさんの人が避難をしたのでしょう。


平日ということもあって、人は少なかったですが、それでも次々と人が訪れていました。


ちょうど正面の海に、雲の切れ間から光が薄く差し、海面がキラキラと輝いていました。

ここから見える場所に住んでいた親戚は「もう海の近くには住みたくない」と今はこの町を離れて暮らしています。
一家で津波に流され、必死で木につかまり、1人、助かったそうです。



海は広いな、大きいな。

これからも海が、穏やかで美しくいられますように。
悲しい思いをする人が、一人でも少ない世の中になりますように。


もしかしたら来週、祖母の町へ行くかもしれません。
ある程度心の準備はしておきたいと思います。