フォトグラファーがギャラリストになっていく過程。

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アートを広める活動を行っております。「TokyoWardrobe」をIID世田谷ものづくり学校でスタート。
2013年から香港でも活動の拠点を増やし、アーティストの自立支援を展開していきます。

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友人といっても、もう何年も会ってない人なんだが、
彼が猥褻図画なんちゃらの疑いでしょっぴかれたのが、
業界をはじめ、ネット界隈でも話題になっている。

彼と初めて会ったのはお互いに写真の専門学生時代。
東京と大阪で、直接机を並べたことは無かったけども、
夏季合宿や学外イベントなどで交流があり、
卒業後は互いに東京で実力を磨き、
いつか高みで再会しようと思ったものの、
彼の躍進はそれはもう凄くて、
みるみる見えないところまで駆け上がっていった。

そんな旧友が捕まったということで、
思うところがあって久々にブログを開いた。

猥褻な写真を販売した疑いで逮捕されたということだけど、
これに関してネット上でもいろんな考えが飛び交っている。

猥褻ってなんだろう。


検察官あるいは警察官の主観で、
猥褻だと判断されるとアウト、
というのが日本の司法なのだろう。


これは非常にやっかいな問題だと思う。

検察だって警察だって、
情状酌量とかいう数値化できない感情で判断を変化させる危険性が有る以上、
容疑者の行為自体を判断するのではなくて、検察や警察にとって有利な材料や、
気分を良くしてくれる態度(良い子ってこと)を判断するってことは、
真実は闇の中というか、曇ったレンズで物事を判断されちゃたまらんぞということ。

猥褻を定める明確なガイドラインを持たず、猥褻を取り締まるとは何事かと思う。

ネット上なんかでは、容疑者自身の人間性を非難する書き込みも見られるが、
これなんかも、確かに日本人のように受身では無い彼に対して、金銭がらみの話なんかは何度か聞いたことはある。
だけど、今回逮捕された容疑には、彼の人間性や交友関係は何の関係も無い。

販売した写真集が猥褻なのかそうでないのかが論点であり、
猥褻とされる基準はどこに求めるのか、
また今後の表現者のために、日本国における猥褻とは何かを記した、
明確なガイドラインを国が責任を持って発表すべきだろう。
僕はマイノリティ支持というか天邪鬼なんだろうね。

こないだ大地の芸術祭に行った際にも思った。

具体的な作品名は割愛するが、

皆が良いという作品に接すると、

天邪鬼な思考が前に出てくる。

欧米人の解釈はあくまでも欧米流。

そこに日本の美を見ると「ズレ」を感じるのは仕方のないことだとしても、

手放しで礼賛するのは、

あまりにも欧米崇拝色が強すぎるのではないかと感じる。

直感に素直に従い、

良いものは良いと感じるのは純粋で良いが、

そこから掘り下げて感じたいと思う場合は、

作家の思考とシンクロを試みて、

そこに同意か非同意を感じるのが解釈だと思う。

自身の思考を掘り下げ、

新たな解釈が出来れば糧になる。

これって少数意見??
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本日、搬入から設営まで完了した展示は、
女性アーティスト2名による企画展

「still 落合かおる・尾坪亜紀 2人展」@TokyoWardrobeGallery

です。

2人とも、今年の春に多摩美を卒業され、アトリエを構えて創作に励んでいる作家さんです。

お二人との出会いは、
上野の森美術館で展示してあった落合さんの作品を観た僕が、
落合さんに連絡をとり、
その後、六本木の新美術館で開催された「五美大展」でやっと対面してお話が出来、
ぜひ企画展をやりましょうという流れからでした。
そのご、尾坪さんを紹介してもらい、アトリエにも遊びにいかせてもらい、
色々な作品を拝見して、面白い方達だなと思っています。

今回は、ギャラリースペースに尾坪さんの作品。
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アトリエスペースに落合さんの作品を展示しました。
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まったく別の部屋なので、2人展というより、それぞれの個展に仕上がっております。


お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りくださいませ。