なにかの本で、「人の進化は長寿を選ばなかった」みたいな言葉があった。人間の寿命が延びているが、たしかに遺伝子的に強くなったわけでないらしい。医療・医学の発達と社会環境と生活の向上のおかげだ。 また、あるドクターから聞いたことだけど、人の脳自体も進化らしい進化は数百年くらいではまったくない、とのこと。

 

言い方を変えると、科学・技術の発展は人の暮らしや生き方を劇的に変えてきたが、果たして何のなのかってことは、あまりはっきりしない。 

 

ちょっと前にニュースになっていたが、聖徳太子の名前が教科書から排除されるとか。たかだか、1000年くらい前のころの人の暮らしぶりや、生き方はよく分からないことだけだ。

 

ただ、言えることは、文字や言語の発達、紙の発明なり、様々な制約があるなかで人は太古の時代からから、きっと『それ、いいね!』ってことで、便利なものを工夫してきたに違いない。 

たとえば自動車はドイツ、フランスで18世紀に蒸気自動車(3輪車?)に始まり、米国のT型フォードが20世紀初頭に出現して以来、100年の間にあっという間に世界中に広がった。

 

自動車社会となって、人類は計り知れない恩恵を受けてきたと同時に、環境問題だけでなく、おびただしい数の人々が事故で死亡し、傷つき、財産的に不利益を被ってきた。

 

つまり、科学・技術が人にもたらしものは『正』のものだけでなく『負』のものも、もたらしてきたのが真実だ。 夢のエネルギーとして出現した原子力発電も、いまとなれば、廃炉に30年以上もかかり、その費用も莫大な額となることが、ようやく現実化してきた。

 

電子計算機もまた電卓、コンピューターとして進化、そしてインターネットという情報革命をもたらし、人工知能・ロボットとなって目の前に立ちはだかる。 今日、4月23日の日経新聞の一面は「ロボットと競えますか」だった。

 

英語ではすでにRobocall という単語ができている。 つまり人工知能を利用した自動音声メッセージによる営業活動のためのセールス・コールだ。 日本も時間の問題だろう。 いつもの通り、日本語訳が難しいからそのままロボコールというカタカタになるんだろう。

 

実はこのブログもロボット君に書いてもらっているかって?!

2017年4月17日 午後5時55分ごろ  ベランダから