TIGER & BUNNY THE LIVE を振り返って⑤ブライアンという男・中編 | 長塚全/Zenオフィシャルブログ

TIGER & BUNNY THE LIVE を振り返って⑤ブライアンという男・中編

Yeah!TIGER & BUNNY THE LIVEのワールドコレクタブルフィギュアは
全部コンプリートしたいと思ってる方、ブライアン役、長塚全です。


※今のとこvol.1&2は持ってるのだ!後ろにS.H.figuartsも写ってますきらきら

さて、前回の「TIGER & BUNNY THE LIVE を振り返って④ブライアンという男・前編」
はいかがだったでしょうか?
今日はついに後編へと参ります。
ブライアンという役を作る上で思った事とか
少し書いてみようかと思います。
(※って書いてたんだけど、また長くなったので
中編にしました(笑))

前回も書いたように、ちょいとネタバレになったり
わたしの描いてるブライアン像と違うぜ!ってのもあるかもなので
長塚ブライアン、いや、平田さん的に言うと
「ブライヤン長塚」のブライアンのをちょこっと読みてえぞと言う方は
この先へGO!!!でございます。
(なんかみんなの中で
どんどんブライアンって人間像が広がって
もっともっと羽ばたいたらブライアンって男の人生は
もっと深みを持って行くと思うし生き続けると思うしね)












【ブライアンの森・入口】
でわブライアンの旅,後編改め中編へGO!!!!!!!!!!


今回ブライアンを通じて表現したかった事はいくつかあって
①音楽を愛する男、「ロック魂!!」
②NEXT能力の被害者であるブライアンの悲しみ、葛藤、絶望
③勧善懲悪でない世界観
④個性、自分自身のエゴとの闘いをしながら歩む人間の姿
⑤ワイルドタイガーのかっこよさ

ざっくり書くとこんな感じですあっっ

やっぱりまずは「伝説のミュージシャン」ですから
音楽を愛してやまないロック魂!!!!!!!!
これを醸し出さなきゃもともこもない訳で
俺もバンドマンなので、なんかブライアンからロックを感じられない
ってなったらもう音楽やめるしかないわけです(笑)
逆に「俺にとってロックとは」「俺ロックできてんのか」「もっとロックに生きれるだろ」
とかちょっと自問自答しましたけど(笑)
あ、でもブライアンをやる事で
普段の俺は「もっとロックできるじゃねえか」と思いましたけど。
よくバンドやってると「ロックって?」って聞かれるんだけど
俺はよく「生き様」って答えます。
「どれだけ濃く今に生きれるか、燃やせてるか」みたいな?
「LIVEな世界観でギリッギリのガチンコバトルで生きる」的な?
一度きりの人生なんでロックに生きたいと思ってます
まあでも正直生きる上でビビっちゃったりもありまして、
それこそ「ロックじゃねえよ長塚!」って思う事多々ありますよ(笑)
あとは「衝動」かなあ。
赤ちゃんが「ウワーーーーっzextukixyou」って泣き出す
あの泣き出す瞬間の爆発力って、あれ、ロックだよ。
「あんたロックだな」ですよ(笑)

ブライアンの登場はまさにライブ会場で音にまみれる場所
10年ぶりに帰って来た葛藤もありながらも
ライブ会場の匂い、熱気、その空気をゆっくり体内に取り込み染み込ませながら
「これだよ、あー、やっぱり、ここだよ」って本当に思ってたと思うし
そして音を鳴らし、歓声を浴び
音楽へのやまない愛を、気持ち良さを感じてたんだろうなと、
なのでその逆の出来ない辛さ、取り戻したい感情も同じだけあったわけで。
ちょっと余談だけど
ライブシーンでタイガーとバトルをする時に
アクションのやりとりの上で、台本上にない台詞を足したりすることがあって
「タイガー、レクイエムだ」とか
「もう一発いくぞー」とか
「シュテルンビルトにダイブしな」は
稽古場でアドリブで言ったものの中からいくつかチョイスしました。
ロックミュージシャンなんでLIVEっぽい感じの雰囲気出せたらなあと
まあさすがに俺普段LIVEで「ラスト一曲!これが今日のレクイエムだ!」
とか言わないですけどね(笑)
タイガーの能力が切れて「タイガー、レクイエムだ」からは
僕の中でその前に演奏した曲に続き、またLIVEを始めたイメージ
レクイエムだ!って言ってギターリフを弾き出すんだけど
実はあれオトガデッドの
「ワールド・エンド ポータブル」のリフじゃない?と
ギターの桜澤氏が観に来て突っ込まれました(笑)
え?ええ?知らないっす(笑)

ブライアンって本当に音楽を愛してると思うんで
というか本当音楽しかないし、出来ないと思うのですよ彼。
心から音楽を愛してる人って根はいい人多いんですよ
でもいい人だけどダメな人多いけどねバンドマンは。
え、俺も含めですか?(笑)
ブライアンってまっすぐで、純粋な人だなあって
お話の中でたまに「え、それ真に受けたの?」って思う事いっぱいありましたもん(笑)
「お前ら、音楽性の違いで別れたんじゃねえのか!」とか
隠れ家に来られて「よくここがわかったなあ」とか
あとあれだけ音楽の力を取り戻そうと必死にLIVE会場に乗り込んで来たのに
小学生の楓に止められて、楓を攻撃できなくて
攻撃どころか本気だったらガッツリ突き飛ばして追えたと思うんだけど
子供かつ、女の子だからダメだったんだろうねえ、それで
Mr.Mを逃がしちゃうとことか
撃てばいいのに、普通の人は特に絶対撃てないんだよね。
そしてちょっと実はチキンな部分もあったりするのかな(笑)
まあ、これもバンドマンって実はチキンだったりしますよね
自分が変わりたくて、派手な衣装来て、メイクして
ステージに立つ、普段の自分には自信ないから
変身願望あったりね(笑)
俺も含め、ですか?(笑)

ブライアンって子供には特に手をあげれなくて
根は優しい、かわいい人なのかもね。
で、不器用。
伝説のミュージシャン時代はパーーッとパーティーとかして
綺麗なお姉さん方はべらせて豪遊豪遊なのかなあとか最初思ってたけど
なんか舞台終ってみたら
彼以外と「伝説のミュージシャン?知らねえよそんなの
俺はギター弾けりゃそれでいいんだよ」とか
「パーティー、あー、めんどくせえ、お前らだけでいっとけよ」
とか言って家で地味に作曲とかギター弾いてそうだなって思った
バンドのメンバーとかスタッフでバカやってんのは好きそうだけど
その方が、かっけえけどな!!
そんな人間味も出したかったなあ。

そんな感じで音楽をギターを愛してやまない
ギターと会話をしていい時間を10年前に過ごせてたブライアンは
NEXT能力に目覚めた事で、彼の全てを奪われていったわけで
本当にそれこそ「いらない力」「望まない力」だったわけで
新しく手に入れた力で自分の中の一番の輝きの力を奪われる苦しみは
計り知れないと思う。
大切な人を失う苦しみに匹敵するだろう。
あ、なんかね、本当ブライアンという役は
平田さんと絡ませてもらう事が多かったので
本当たくさん平田師匠にアドバイス貰って色々話をして作り上げていったんだけど
「俺はある日突然NEXTの能力に目覚めたんだ」
って台詞の「ある日」、とかその時何が起こった?とか
話しまして、俺ライブの真っ最中だったんじゃないのかなあっとか
一つの可能性としてはそんなのも考えたんだよね
それでもしかしたら大変な事になってしまったり
その後、自宅で家で一生懸命もう一度ギターを弾こうとしては
部屋がめちゃくちゃになったり、
きっと恋人がいて最初は支えてくれたのかもしれないけど
どんどんブライアンも自暴自棄になって
その人に当たったりしてそれでも1年とか2年とか
なんとか一緒にやろうとしてくれたのかもしれない
でも結局関係は崩れてしまったりとか。
もしかしたら、あっさり「気持ち悪い!」とか相手とか仲間にも言われたかもだし
ギター、音楽だけじゃなくて、きっと色んな物を失ったんだろうなと思う。
そういう心とか、信頼とか、自信も。
ありとあらゆる物を。結果自分で捨ててしまったりもしたんだろうし。
この時のブライアンの話を僕としては
読んで見たいとも思う。

そしてブライアンは真っ暗闇の中で
10年ごしに藁をもつかむ思いで
バベルと言う光にすがったんだと思う。
それこそ悪魔に魂売ってでもってとこまで来たんだろうなあ。

なのでまあ悪い事するのはいけない事だけどね
そうなってしまった理由ってのがあって
きっとブライアンは「ヒーロー?人を救うヒーローが
俺の事は救ってくれねえじゃねえか」って思いもあったんだと思うんだよね
かたやNEXT能力で人を救いヒーローとして賞賛されてる人間と
そのNEXT能力で全てを失い転落した人間
同じ「NEXT能力」なのに真逆の図式。
しかもブライアンの最も大切にする音楽の力をダメにする
NEXT能力を持ってしまった神のいたずら。
切ないが非常に俺は取り組み甲斐のある図式なのです。

というわけで長くなったのでここで中編は終わりで
またこの先は後編で書きます。
もう中編の中編とかはやらないですからご安心を(笑)

最後にそんなブライアンの相棒
俺の舞台の相棒でもあった
愛機のギターの写真を。

普段のライブでもそうなんだけど楽器って相棒なんだよね
だからいつも心で「今日も頼むね」って言ってる。
本当にあの激しい動きの中、頑張ってくれた
お前は俺のヒーローだよ、ありがとう。

でわまた。