その①(五條中心部)、その②(専用道霊安寺付近)は、前記事をご覧くださいねニコニコ


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国道168号線と何回も交差する、バス専用道。1車線分の幅しかないため、何とも弱弱しく見えます。

このように、国道と離れている部分もあり、特に現在バス専用道の「主なお客さん」である五條高校賀名生(あのう)分校の通学対策として、主に平日通学時間を中心に専用道経由のバスが残されてきた経緯があります。


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専用道の終点は城戸(じょうど)。

写真は国道上のバス停で、あの「日本一長い路線バス」もここに停まります。

市役所の出張所もあり、山奥ながら生活の匂いが感じられる町です。、

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バスの本数は少ないですね・・・

左側がこの停留所発、右側の時刻表は「専用道から発車する」バス時刻を並べて掲示。

(※3年前の写真ですので、あしからずガーン

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国道のすぐ脇に、立派な高架橋が伸びており、その高架に登る道が取り付けられています。

JRバスが廃止になって奈良交通に転換された際、専用道から直通して西吉野温泉へ向かうバスが1日2往復設けられたため、この道をバスが通ることとなりました。

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専用道城戸バス停。

国鉄~JR時代は「城戸駅」という看板がかかっていましたが、小さな無人駅を思わせる建物(待合室)が設けられています。

ここで折り返すバスもあるため、敷地はかなり広い目。


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昔の「西吉野町」名での、一般車通行禁止の大看板。

五條市に合併したので「町」の部分だけ隠しています。なので「西吉野」という、誰が設置したのか??な状態に(笑)


さて、城戸の先も工事が続けられており、トンネルがぽっかり口を開けています。

しかしこの部分は、完全に閉鎖されており歩くことはできません。


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国道168号をさらに先へ、クルマで5分ほど走ったところで、国道を横切る大きな鉄橋が見えてきます。


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「宗川鉄橋」というそうで、昭和50年の完成以来、もちろん一度も列車は通っていませんが(バスも通っていない)、撤去するにはかえって費用がかかるからか?、最近も再塗装されているようで、比較的きれいな姿を見ることができます。


このさらに先は、ループ線で勾配を登り、5キロにも及ぶ天辻トンネルを抜け、阪本で工事区間は終了します。天辻トンネルは現在、大阪大学の研究施設として使用されており、山深くて長いトンネルがは雑音が少なく、究に好都合だから・・・という理由だそうです。

この「五新線」がいかに壮大な計画だったかは、山深い現地で直線に貫く路盤や鉄橋を見ると、強く感じることができます。

専用道が封鎖されてもすぐに撤去されることはないかもしれませんが、一風変わったバス路線を体験するなら今月中にどうぞ。