元請けの責任
「大人社会のいじめ」とも思いましたが、どうやら違うようです。
やっていることはヤクザのそれと何ら変わらない。
ヤクザは捨て石となった組員のその後の生活に責任を持ってくれるそうですが、この建設会社はどうするのだろう。
以下、日経新聞の記事です。
補強費用は全額負担します――。旭化成子会社で2次下請けの旭化成建材によるデータ改ざんを横浜市が明らかにした10月14日夜、旭化成が発表した謝罪リリースに記載した文章だ。原因究明がまだ途上の段階だったにもかかわらず「元請けの三井住友建設から文面を入れるよう強い要請があった」(旭化成幹部)。
元請けに幾重もの下請けが連なる建設業界。重宝されるのは、使いやすく言うことを聞いてくれる下請け業者だ。
傾斜マンションで、三井住友建設が指定した杭が短すぎた可能性があるのに、旭化成建材が交換を申し出ず改ざんに手を染めた背景にこの力関係があると指摘される。問題発覚後の対応でも役回りは変わらなかった。
「ものすごい言い方のノーが来た」。最近まで旭化成が三井住友建設に杭のより詳細な調査を求めてきたが、「販売者と住民の了解を得るべきだ」と突っぱねられた。11月上旬、旭化成の社内は騒然としていた。「三井住友建設から建て替え費の3倍返しで1000億円払えと言われた」。三井住友建設はこの発言を否定するが、現場では激しい言葉が飛び交う。
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