$*音 楽 画 廊 2*
2013

賞をとって話題になった本や漫画には、人を惹きつける魅力がある。

2004年に開始した『本屋大賞』に注目!

大賞作品はもちろん、ノミネート作品もみんなが知っている作品も多い!

…では第10回目にプレイバック!


$*音 楽 画 廊 2*


 大賞

海賊とよばれた男 上海賊とよばれた男 上
(2012/07/12)
百田 尚樹

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「歴史経済小説の最高傑作!」(西川善文・元三井住友銀行頭取」、「『宮本武蔵』、『竜馬がゆく』…青春歴史小説の新たな”古典”」(末國善己・文芸評論家)--発売以来、激賞の声が止まない、百田尚樹氏の書き下ろし長編。物語は、敗戦の日から始まる。

「ならん、ひとりの馘首もならん!」

--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。

そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。

しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。

20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。

その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の大作。


『大賞』受賞作品を読んでみました。
Arika感想


光興産の創始者である出光佐三の自伝的小説で、国岡鐵造という名前になっており、かなり脚色されてはいるものの、大筋では歴史的事実に基づいているみたいです。

出光佐三というと『日章丸事件』のみがクローズアップされますが、タイムカートなし、出勤簿なし、馘首なし、定年なしという絶対的『人間尊重』の個人商店(佐三の死後も近年まで、出光は株式上場をしていない)を貫き通した。しかも、石油関連会社でありながら、民族会社として日本人による日本人のための会社として、西欧の巨大石油会社からの役員、銀行からの役員すら受け入れないという自社叩き上げの社員で構成されたプロ集団を作り上げたのは、戦後の奇跡としか言いようがない。

彼の生き様を、まるで連続テレビドラマでも観ているように、読みやすい文章で淡々と綴られています。

非常に速いテンポで進んでいき、上下巻であるにもかかわらず、全く退屈することはありませんでした。

日本人が日本人としての誇りを失いかけた戦後の沈滞した空気の中を切り裂いて進むような人物に触れ、日本人として、『侍』としての生き方、誇りを考えさせてくれた痛快な作品です。


Arika注目1h
人に本をお勧め紹介する限り、なるべく私もうろこさんも全書は読むようには心がけています。

つぶやき程度の文章から行段をとるものまでありますが2位から10位まで感想を書いてみました。

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64(ロクヨン)64(ロクヨン)
(2012/10/26)
横山 秀夫

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警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。

大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。

それでも誇りは持っている。

一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。

D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。


Arika感想


察小説といえば刑事物が多いですが、広報官とマスコミといった新しい警察の一面を知ることができ、本を読んだ後、マスコミの報道をみていると、私の頭の中に、この「64」の広報官"三上"が浮かび、本の中にあったやりとりがあったのではないかと、新しい視線で実際の報道を見るようになりました。

よく書き込まれたそれぞれのキャラクターごとにある主観と客観の絶妙なバランスの中に、ぐいぐいと引き込まれますし、読み応えのある、読後感のよい、素晴らしい作品です。




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楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
(2012/01/20)
原田 マハ

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大富豪の屋敷に掛かる一枚の絵。

その真贋判定を迫られた若き二人の研究者。

期限は七日間--絵画の「本当の価値」に迫る傑作アートサスペンス! 


Arika感想


術愛好者にはたまらない小説です。

「ダヴィンチコード」のような美術にまつわるミステリー小説は日本にはなかなかないので、美術ミステリー小説としてふさわしく読みごたえありました。

ルソーの絵画に対する愛情が感じられて、読んでいてまるで美術館にいるようでした。

美術館でじっくり絵画と向き合いたくなる、そんな本でした。

スピード感もあり、飽きずにあっという間に読めました。



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きみはいい子 (一般書)きみはいい子 (一般書)
(2012/05/17)
中脇 初枝

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ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。

夕方五時までは帰ってくるなと言われ、雨の日も校庭にたたずむ生徒と新任教師との心のふれあいを描く「サンタさんの来ない家」をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友との物語、ひとり暮らしが長くなった老女と、家を訪ねてきたある男の子との物語など、胸を打つ作品を五篇収録。

人間の優しさとその優しさが生む光が、どれほど尊くかけがえのないものかをあらためて感じさせる感動作。


Arika感想


庭を背景にした話、子どもとの関係、親子であること、親になること、子どもであること、老いていくこと、人は様々な形で物語を紡ぐ。

この作者さんは恐ろしい才能だと思ったと同時に自分自身読み終わって、読むんじゃなかったと感じている。

心は晴れないし、重いものをたくさん押し付けられたような後味悪い苦みが残るが、この本には、正直引込まれました。




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ふくわらいふくわらい
(2012/08/07)
西 加奈子

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マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。

彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、誰もが目を覆うような特異な体験をした。

その時から、定は、世間と自分を隔てる壁を強く意識するようになる。

日常を機械的に送る定だったが、ある日、心の奥底にしまいこんでいた、自分でも忘れていたはずの思いに気づいてしまう。

その瞬間、彼女の心の壁は崩れ去り、熱い思いが止めどなく溢れ出すのだった――。


Arika感想


変わりな父親。

その父親とは23歳も年の離れた母は、定が5歳の時亡くなった。

母の死後、定は、紀行作家の父とともに旅をし、その際人肉を食べる経験をする。

こんな、変わった育てられ方をした定が、25歳になった。

ほんとに変な人ばかりが出てくるので、むしろ、普通の人に見えてくる。

エログロとも下品とも言える言葉が溢れているのに、登場人物達に対する切なさと愛しさを感じる。

この、グロさを受け入れられるかどうかで、好悪がわかれるだろうが、読まないと感じることができない、西ワールドで溢れている。

変わり者と呼ばれる人達を軸に、周囲に壁を作っていた主人公・定が、“その人をその人たらしめているもの”感じることができるまで・・・。

最後のシーンは、何を言いたいのかわからないけれど、こんなことはできないと思うが、したくなる人がいてもおかしくないのかもね。





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6位

晴天の迷いクジラ晴天の迷いクジラ
(2012/02/22)
窪 美澄

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ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ――

『ふがいない僕は空を見た』の著者が放つ待望の二作目。感涙長編小説。


Arika感想


な主人公は3人。

今にも潰れそうなデザイン会社の若手社員は、過労でうつになり、恋人にも振られ、死を考えるようになる。

そのデザイン会社の女性社長は、必死で育てた会社の死に際に、自らの死も考えている。

そして、親友の死後部屋に閉じこもり、拒食症になり、ぼんやりと死を考えている女子高生。

この3人の誰もが、歪んだ愛情の中で育ち、今はどうしようもない閉塞感に苛まれている。

そこへ、どういうわけか、湾に迷い込んだマッコウクジラ。

「どうせ死ぬならくじらみてからでいいでしょ」というわけのわからない理由で、3人は迷いクジラを見に行く。
そこでの、もうひとつの出会い。

3人の、どうしようもない閉塞感を思い切って打破する、とてつもなく大事な出会い…

最後の一歩を大きく踏み出すのは、結局自分以外ありえないが、そこに行き着くまでの、紆余曲折や、大切な人との関わり合い、ひとりひとりのもがきが生々しく、そして愛おしく、読んでいて切なく、涙が溢れてくる。

生きているだけでいい、それだけのシンプルなメッセージを送ってくれる小説。

月並みだけど、この人たちが踏み出した一歩から、勇気をもらえたような気になる、そんな小説だった。




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7位

ソロモンの偽証 第I部 事件ソロモンの偽証 第I部 事件
(2012/08/23)
宮部 みゆき

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その法廷は十四歳の死で始まり偽証で完結した。

五年ぶりの現代ミステリー巨編!

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した十四歳。その死は校舎に眠っていた悪意を揺り醒ました。

目撃者を名乗る匿名の告発状が、やがて主役に躍り出る。

新たな殺人計画、マスコミの過剰報道、そして犠牲者が一人、また一人。

気づけば中学校は死を賭けたゲームの盤上にあった。死体は何を仕掛けたのか。真意を知っているのは誰!?



Arika感想

1
巻700ページの一気読み×3部作。

ある生徒の転落死をきっかけに、どこにでもあるような公立中学校と、そこに通うごく普通の生徒たちは、連続して起きる問題に巻き込まれていきます。

3部作の1作目は家庭、学校、地域、友人関係、警察、それぞれの些細な問題と小さな失敗が関連し絡まりあって、真相の見えない大きな事件に発展していく様子、2作目は火の無いところに煙が立ったカンジで大いなる疑問が沸き、3作目で読み切った感がありました。

登場人物を大切にした書き方で消化不良は全くなく700ページを一気に読ませる作者の才能は素晴らしいです。




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8位

世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら
(2012/10/25)
川村 元気

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僕は生きるために、消すことを決めた。

今日もし突然、

チョコレートが消えたなら、電話が消えたなら、映画が消えたなら、時計が消えたなら、猫が消えたら ・・・

そして 僕が消えたなら・・・

世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか

30歳郵便配達員。余命あとわずか。

陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。

僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――

消してみることで、価値が生まれる。

失うことで、大切さが分かる。

感動的、人生哲学エンタテインメント。


Arika感想


命幾ばくもなくなった主人公が、悪魔に「世界から何か一つを消したら、1日寿命を延ばす」とけしかけられる。

世界には、なくても困らないモノ、で溢れているし、ないとわかったなら、わかったなりで生きていけるモノが、たくさんある。

そう考えた主人公は、その提案を受け入れることにする。

命を手に入れるために、世界の何かは一つ消えるのだ。

誰も気にとめない道端の石ころが、この世界からなくなっても誰もこまらないようにそっと。

「何かを手にするには、何かを失わなくはいけない」 ということは、何かを手にしたとき、何かを知らず知らずに失っている、ということでもある。

携帯電話があるから 、いつでも繋がれる安心と、束縛する不安を手にしてしまう。

つまりそれは、携帯電話がないことであったはずの信頼が失われた、ということでもある。

LINEには「既読」という、相手がメッセージを読んだかどうかの機能があるが、それゆえに返信がないと不安になる、という現象が起こっているらしい。

安心を得たいための機能が、いつの間にか、不安を助長させる。

何かを得るために、何かを失う。 失うものが、本当に失っていいものかを、人はもっと考えなくてはいけない。

だから、血の通う「猫」を消すわけにはいかないと気付く。

自分と共にあったもの、自分にしかわからなくても、それで自分の世界を守ってきたもの、 それを消すことは、できない、と。誰にとっても大切なものはあるけど、 それがなくて困るのは、その周辺で生きている人だけ、 ということは、ざらにある。

でも、それぞれに、それを持っているのなら、世界中どこにでも、誰かの大切なもの、で溢れているということになる。

とるに足らない、ちいさなこと、モノ、人、 それがあって世界は作られているのだと、気が付く。

そうだ、BUMP OF CHICKENの歌にもそんな歌詞あるよね。

「誰の存在だって 世界ではとるに足らないけど 誰かの世界は それがあって造られる」みたいな…

きっと作者は、バンプ好きに違いない。


 

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9位


百年法 上百年法 上
(2012/07/28)
山田 宗樹

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6発の原爆が投下され終戦を迎えた日本で、ある法律が制定された。

通称「百年法」。

新技術で不老を与えるかわりに、100年後に死ななければならないというが!?


Arika感想


えたら、マンガ「火の鳥」で「火の鳥の生き血を飲んで永遠の命を得る」SFが実現した世界。

そのとき、どんなことが起こるのか、人は本当に幸せになれるのか、とても興味深い内容である。

まず百年法により死にのぞむ 不死者達の心情描写がなまなましく恐怖すら覚えた。

SFのジャンルとしては、不死の技術が完成した際に起こりうる社会シミュレーションであり、個人的には不死の技術に対する日本、米国、韓国、中国の対応の違いも興味深く、”その後”の世界情勢も気になった。

シミュレーションの変数として百年法に関わる一般市民、官僚、政治家などの視点から家族、死生観、労働問題、君主論、衆愚、官僚政治、世代間格差、組織での人間関係 出世競争、技術と人 テロリズムなど現実社会での諸問題ともリンクした多様なトピックスを取り扱うがはりめぐらされた伏線とその回収が見事でストーリー展開、描写に冗長さはなく、高いテンションを保ったまま最後まで一気に読めました。

確かに不老処置は魅力的で現実にあれば飛びついてしまいそうだが、不老人生を謳歌しながら遊び暮らせる人わけでなく、俺のような一般人が永遠に生きながらえるためには、永遠に生活費を稼ぐために働き続けなければならないわけで、それは結構ツラいかも。

しかも家族関係が希薄になっているこの作中の世界であれば、子どもの成長などもガンバリの原動力にならないわけで・・・

いつか必ず訪れる死を考えると、それは恐ろしくもあり、生きている人との別れが悲しくもあるのだろうが、一方、自分自身の生命活動を継続させるためだけの人生なんてのも、耐えられなくなる日が来るのだと思う。




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10位

屍者の帝国屍者の帝国
(2012/08/24)
伊藤 計劃、円城 塔 他

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19世紀末―かのヴィクター・フランケンシュタインによるクリーチャー創造から約100年、その技術は全欧に拡散し、いまや「屍者」たちは労働用から軍事用まで幅広く活用されていた。

英国諜報員ジョン・ワトソンは密命を受け軍医としてボンベイに渡り、アフガニスタン奥地へ向かう。

目指すは、「屍者の王国」―日本SF大賞作家×芥川賞作家が挑む渾身の書き下ろしエンタテインメント長編。

早逝の天才・伊藤計劃の未完の絶筆が、盟友・円城塔に引き継がれ遂に完成。


Arika感想


城さんが伊藤計劃さんを悼み、手向けた小説なんだなあと感じた。

ワトソンくんが伊藤計劃さんでフライデーが円城塔さんかな。

そしてフライデーには伊藤計劃さんが内包される。

様々な小説や映画のコラージュでもありその変容が面白い。

そしてとても映画的。歴史改変ものとしても面白い。

文学や映画の人物たちと実在した人物たちが絡み合うのも面白い。

ワトソンをはじめとして、フランケンシュタイン、カラマーゾフの兄弟のアレクセイ、副島や寺島ら明治の初めの人たちがいたり、何とも壮大なお話で、死んだ人たちを、あらためて動かして、生者の力、助勢にするという考え、いわゆる復活は昔からあったのだろうと思う。

まるで、アニメーションとか、ゲームとかの、原作っぽく、とても楽しめるが、あんまり、いつまでも心の中に印象を残すというより、その場を楽しむって感じ・・・。

でも、これはこれでありだと私は思う。




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11位

光圀伝光圀伝
(2012/09/01)
冲方 丁

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なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか―。

老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。

父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた幼少期。

血気盛んな“傾奇者”として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩主となった若き“虎”は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す―。

生き切る、とはこういうことだ。誰も見たこともない「水戸黄門」伝、開幕。


Arika感想


レビで作られた水戸黄門のイメージではなく、この時代に生きた徳川御三家の一人としての姿に迫った大作であり、非常に読み応えのある一冊である。

幕藩体制の確立期であり、武士の生き方が戦国の世から転換する過程に当たるこの時期に、義に生きる生き方を貫いた光圀の生涯を非常に魅力的に描いている。

水戸徳川家の世子二代目になった経緯から義の在り方に悩みその答えを求めてきた。

又人の人生をの在り方をめぐり史書編纂の重要性を感じ、日本国の来し方を明らかにする大事業にも取り組むまでの経緯も非常に面白く読めた。

静かな筆致の中からあふれ出る情熱と言うよりも情恨がにじみ出ている作品のようにも思える。

文に生きた人間の姿勢をそぎ落とすだけそぎ落として描いた世界は紛れもなく、戦いの日々だったのだろう。

そこには生きた人間と死んでからの人間の営みが鮮やかに描かれている。






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Playback 2013
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本屋大賞では、一次投票を昨年11月1日より本年1月6日まで行い、全国463書店598人の投票がありました。

その集計の結果上位10作品がノミネート本として2次投票に進みますが、今年は10位が総得点タイとなったため、上位11作品が「2013年本屋大賞」ノミネート作品として決定しました。