民主党の、「事務次官会議の撤廃」は魅力! | 木村正三ブログ

民主党の、「事務次官会議の撤廃」は魅力!

 今は、どの政党に投票するか、迷いの中にいるが、民主党が掲げるマニフェストのなかに、「事務次官会議の撤廃」というのがある。なんとも魅力的な政策ではないだろうか。


 これが実現すれば、官僚主導の予算編成を変えることが出来る。

 やっと国民に選ばれた政治家による予算の使い道が決まるのである。国民の付託を受けていない官僚の勝手を断ち切る可能性が出てきたのである。一番の目玉はこれだろう。


 民主党が、「外国人に選挙権を与える」、などと言わなければ無条件で投票したくなる政策なのである。

 日本をここまで悪くしてきたほとんどの原因が、省庁の分捕り合戦といわれる、「事務次官会議」での、予算決定行事であり、あえて、「行事」と書いたが、ここを通らなければ予算が決まらないのである。


 早速、「事務次官会議」を取り仕切ってきた、次官OB氏に、この会議を無くしたときの問題を質問していたが、当然のように次官OB氏は、「明治以来、国家の大切な戦略を起て、予算配分をしてきた重要な会議であり、これを無くすと日本がおかしくなる」、と答えた。だが、実はそうやって日本は崩壊に向かってきたのである。


 現在の日本が立派な国家になっていればその通りだろうが、そうなっていないのだから、これほど説得力の無い反論はない。今は、官僚が何を言っても国民が信じない状況にきていることを感じて欲しい。


 民主党も、一見、バラマキと言われるような補助金乱発政策ではなく、地方分権を睨んだ、国と地方の意思決定会議を検討する・・・、ぐらいの決意をマニフェストで示せなかったのか残念である。


 また、鳩山代表が、「実現できなければ責任をとる」、と言って胸を張っているところをテレビで観たが、まさか、辞任する事を、「責任を取ること」だとは思っていないと思うが、あまり気張らない方がよい。


 すでに鳩山代表は、「首相をした政治家が、その後も政党に残って、様々な影響力を与えることは良くない。自分は辞職する」かのような言葉を発しているだけに、「辞任を前提」にした、責任発言のようで、「軽い」雰囲気しか伝わってこない。それを、潜り抜けるぐらいのしたたかさが欲しいのである。