1.魔法の楽器エレキギター


キング・クリムゾンのドラマーだったイアン・ウォーレスがドラムにはまりこんだ切っ掛け。それは子供のころコンサートを見に行ったとき、ステージの奥でキラキラと銀色に輝くドラム・セットを仰ぎ見たことだったらしい。


「アイスクリームを舐めながら、その神々しい輝きに心の底までシビレタ」彼はそう述懐しています。


キング・クリムゾンか。怒濤の60,70年代。懐かしいなぁ。


クリムゾン・キングの宮殿




当時、僕は新宿のロック喫茶ライトハウスにいた。深夜番だった頃のことだ。


僕とシフトが一緒だった劇団天井桟敷(寺山修司主宰)の女のコShunが、キング・クリムゾンのエピタフがとても好きだった。


アーモンドのような瞳と大きな胸を持っていた彼女のために、僕はエピタフを何回も繰り返しかけて、お客さんを何人も眠らしてしまったものだ。


[続く]