末端のIT系を生業としておりますが、
仕事柄、たくさんのPCを触ってきました。
自分が現在主に使っているPCは、NECのExpress5800/S70 タイプRBという機種です。詳しい方はピンと来ると思います。
これはもともとサーバー機ですが、Windowsをインストールすれば、普通のPCとして使えると一世を風靡した、その筋では有名なマシンです。
2010年の製造ですから、もう少しで丸7年経過するというだいぶ前のモデルです。
お客さんたちのほうがよっぽどいいパソコン使ってます(笑)
他にもうちには、14コア、28スレのCPUを搭載したモンスターPCなんかもあるんですが、やっぱりこれが一番使いやすい。
この機種は当時、OS無しですが1万数千円で購入でき、一部の人たちの間で大人気となりました。
某ショップで安売りする際、なぜか「鼻毛カッター」とセットで販売され、
以降、「鼻毛鯖(ハナゲサバ)」と呼ばれるようになったというたいへんかわいそうな一面もあります(笑)
だいぶ古いPCですが、CPUをCore i5に変更し(ジャンク扱いで500円で購入)、SSDを搭載し、メモリを大盛りに増設し、Windows10をインストールしてありますので、Word,Excel,ネットの閲覧は大変快適にこなせます。
PhotoshopやIllustratorも、激重な作業でなければほとんどストレスなく行えています。
ですが、唯一遅いなぁと思っていたのが、動画エンコード。
たまにやるのですが、これが半端なく時間がかかる。
お手軽フリーのHandbrakeというソフトを使っているのですが、
フルHDのm2ts→H264のmp4の変換をしてみたところ、8～9fpsしか出ません。
30fps(秒間30コマ)の動画だったら、実時間の3倍以上かかる計算です。
動画エンコをやるときには、寝る前に何本かセットして、翌朝にはまだ終わらず、仕事から戻ってやっと終わってるみたいな感じでした。
そこで表題のQSV機能。Intelの第2世代以降のCPUにはQSV(Quick Sync Video)というハードウェアエンコーダーが内蔵されています。
動画エンコードの専用回路が載っているんですね。
これまで動画エンコードはあまり縁がなかったのでほとんど使ったことはありませんでしたが、ものは試しということで、手元にあったCeleron G1820搭載のPCでQSVエンコを試してみました。
上記、鼻毛鯖で8～9fpsだった同じ動画、同じ設定で、QSVエンコだと、なんと80～90fpsで出力されました！
画質が悪いと言われていますが、私にとっては画質も問題なし。
はやく使ってみればよかった！
いろいろ試す過程で、Xeon E5-2670(8コア16スレッドの高性能CPU)でも同じ動画を試してみましたが、30fpsくらいでした。ハードウェアエンコって、すごいですね～
QSVってスゲー！HaswellのCeleronってスゲー！
これが現在2～3千円で買えるCPUに内蔵されてる機能だというのがすごい。
実はこのCeleron G1820搭載のPC自体、オークションで5000円くらいで買ったPC。
これが5000円だもんな～、PC屋さん、儲からないよね。
性能も、もうほとんどの人にとって必要十分になってるし。
自分の用途では、Celeronでもはや問題ないかも。消費電力も相当低いし。
動画エンコードですら、Celeronで十分とは・・・
快適さを求めるならCPUよりもSSDですね。自分はCore i7のPCでも、HDDだと遅くて遅くて使いたくないです。
鼻毛鯖、愛着があるんだけど、メインPC,新調したくなっちゃったなぁ。
そういえば、あのときについてきた鼻毛カッター、どこ行ったんだろ。使った覚えないけど(笑)
QSVは新しいCPU(第6世代 skylake以降)になると、H265/HEVCにも対応してるんだよね。
PS4のメディアプレーヤーがH265に対応してれば、H265でエンコしたいんだけどな～
H265はH264の半分のビットレートで、同等の画質だっていう触れ込みです。
ということで、skylake世代の安鯖を待とうかな。
先日、FujitsuのPrimergy TX1310 M3がヤフオクに格安で出品されてました。買っとけばよかった。
次はこの機種に期待かな？
でも、今はPC安いから、安「鯖」にこだわる必要はないかもね。
デスクトップPC推しのザンギエフでした。
大方の読者には突然わけのわからない記事でごめんなさいm(__)m