夏の学校 IN 田川 | 森のアロマを焚く木造薬局に潜む薬剤師のブログ

「夏の学校」はこの時期に行われる、九州・沖縄民医連の活動の一つです。

その名の通り、夏の暑い季節に、九州の地方に行き、その地域の労災などについての学習会を行います。

メンバーは新人薬剤師が主で、他にも奨学生の薬学生が来たりします。


8/29、30は福岡の田川に行ってまいりました。

博多よりバスで2時間ほど。「源じぃの森」という宿泊施設で講習が始まりました。


初めは崇城大学の森内宏志教授による「薬学部6年制時代の薬剤師像」の講習。

話の主旨は以下の3点

①薬学部はどれだけ魅力的な学部か。

②現在の国家試験のLVは高い(英語の症例問題を皆で解いてみよう)

③OTC薬剤師が地域で求められる存在になる


③で随分話が飛躍しましたw

面白かったですよ。

OTC薬剤師は魅力的ですね。街のセルフメディケーションを助ける薬剤師ってかっこいい。



次は九州社会医学研究所の田村昭彦の「塵肺問題から見える私達の医療」の講習。

塵肺は肺の中に粉じんが入って、繊維増殖性変化を起こし、これに気道の慢性炎症性変化、気腫性変化を伴った疾病です。患者は石炭を掘っていた労働者が多く、「粉じんを吸うと塵肺になるなんて聞いてない」という方々が大半だそうです。雇用者側の責任は大きいと思いますが、労災認定が下りるまで、かなり過酷な戦いがあったとのこと。

日本のこういうシステムはおかしいですよね!明らかに悪いことはすぐに認めなきゃ!!(-з-)

水俣病も然り!


夜は飲み会 宴会どんちゃん♪

森内先生ともお話出来てよかった~(^ε^)


二日目はフィールドワークがありました♪

新米薬剤師のブログ-肺
筑豊塵肺訴訟記念碑

田川市石炭・歴史博物館横

黒い二つの石碑は肺をイメージしたもの。



新米薬剤師のブログ-koyuki

映画にも使われた石炭掘夫の住まい。(現存+復元)

「小雪がこの場所を歩いたんだべー!」o(^-^)oと町長が自慢しておりました(*^o^*)かわいいw


ボタ山(石炭以外の掘ったものでできた山)が圧巻でした!

言ってしまえば人工のゴミ山が、自然の一部に溶け込んでいるのは一種の感動を覚えました。


長崎の民医連の人と同じ部屋でかつ、バスで隣の席だったので、行動を共にしていましたが、

とても感性の近い方で随分仲良くなりました♪

気の合う男友達は久々にできましたね~。


また来年も行きたいな(^_^)v