凱旋門賞のこと
今年も凱旋門賞の季節になってきた。今でこそ日本馬が当たり前のように挑戦しているが、そこに至るまで日本競馬における長い道のりがあった。最初に日本馬が挑戦した昭和のスピードシンボリの時はまだ勝ち負けよりもただ参加したイメージが強かった。日本代表と言うよりも当時の日本は競馬はただのギャンブル。わたしそうは思わなかったけどそういうイメージが濃かった。杉本アナがいくら花のある実況をしようが暗いイメージが続いた。ダービー馬のシリウスシンボリが挑戦したときかな日本馬の挑戦と思われたのは。結果は無惨なものだったが。このころも凱旋門賞は異国の異種なレース思われていた。それより日本のジャパンカップ創設の方が大きな出来事であった。それから時はながれ1999年のエルコンドルパサー2着のときは日本で凱旋門賞が初めてテレビ中継された。NHKのBS放送ではあったが。これを日切りに毎年日本馬が挑戦するようになってきて認知度が増してきたのは。2005年のディープインパクトのときは初めてNHK総合テレビで中継された。その後はオルフェーブルの2年連続2着やナカヤマフェスタの惜しい2着などあと一歩のところまできた。今年はタイトルホルダーや今年のダービー馬のドウデュースなどが出走する。とりわけタイトルホルダーは阪神のタフなオーバーシードの芝のG1を3勝しているだけに、ロンシャンのタフ馬場に合いそうだ。個人的にはこれまでの日本馬で最も挑戦してほしかったのが怪物オグリキャップだ。あのひたむきに根性むき出しで走る馬はいかにも大和魂を感じさせる。日本代表として恥じない名馬だった。今年の凱旋門賞、日本馬の活躍に期待したい。