どうもこんにちは。

今これを書いているのは朝の7時。

今日も仕事を終えて、帰ってきたところです。

ついに関東地方でも新型インフルの感染者が確認されましたね。

関西から東にジョジョに来るかと思ったけど、

いきなり都内の人でびっくりしました。

これでいっそう警戒を強めた方が良さそうですね。

感染者は比較的若い、高校生や大学生が多いみたいだけど、これがこのインフルの特徴なのでしょうか?

もちろん僕もどちらかといえば若い方(笑)なので、

気をつけたいです。


(イナズマイレブン)

昨日の回はエースストライカーは誰なのか?というお話で、

皆でスノーボードを使ってエイリア学園に匹敵するスピードをつけよう。という展開でした。

迫ってくる雪球を避けながら、スノボで斜面を滑っていく彼らはとても楽しそうでした。

風丸くんと円堂くんの2人の語らいや、

染岡vs吹雪のエースストライカー対決が良かったです。

来週はその成果が活かせると良いなぁ、と思いました。

もちろんあのスノーボードを見て、FFVIIのミニゲームを思い出したのはいうまでもありません。(笑)


(読書)

さて、今日はこちらを読み終えました。

葬列 (角川文庫)/小川 勝己
¥700
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不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。

気が弱い半端なヤクザ・史郎。そして、現実を感じることのできない孤独な女・渚。

社会にもてあそばれ、運命に見放された三人の女と一人の男が、逆転不可能な状況のなかで、

とっておきの作戦を実行した―。

果てない欲望と本能だけを頼りに、負け犬たちの戦争がはじまる!

戦慄と驚愕の超一級品のクライム・アクション!第二十回横溝正史賞正賞受賞作。


…小川氏の著作を読むのはこれが『眩暈を愛して夢を見よ』『彼岸の奴隷』につづいて3冊目ですね。

この作品は、小笠原慧氏の『DZ』とともに横溝正史賞を受賞しました。

ジャンルでいうと犯罪小説、クライムノベルになりますかね。

もちろん僕はそんなジャンル(笑)にはまらないほどの威力をこの小説に感じました。

僕はそもそも、こうした「小市民もの」が好きで、

不満たらたらに世の中を生きている人が、こうして一念発起して大きな罪を企て、実行する。

っていう展開にとても魅力を感じるんですよね。

そういった小説で一番すきなのは、奥田英朗氏の『最悪』ですけどね。


さて、この物語はしがないヤクザだけど子持ちの史朗、

障害を持った夫(車椅子で生活)をもち、ラブホテルで働いている明日美、

かつて明日美にマルチ商法をやって一緒に儲けようと誘ったけど、

最初に誘った明日美の分しか儲からず、ぐうたらな生活を送っているしのぶ。


まず彼らの日常生活を描かれているのですが、

その描写がとても身近で、こんな人いるよなっていう感じがすごくありましたね。

そんな中、しのぶが明日美に、『銀行強盗をやらないか』と持ちかけるんですよね。

んでいざ下見(笑)をしにいくのですが、

なんとじっさいの銀行強盗に遭ってしまいます。

そこで出会った渚と、女3人でもっとでっかいことをやろう。と計画するんですよね。


一方、しがないヤクザ、史朗はライバルの組長のタマをとってこい。と上から命じられますが、

(『お勤め』つき)

もちろん失敗。(笑)

組から追いかけらる立場になります。

逃げる算段を立てようと自宅に帰ると、自分の娘が居ない。

習い事をしている絵画教室に行ってみると、先生や先生の娘と共に、自分の娘も殺されてしまって無残な姿に…。

そして史朗は復讐を企てます。

そんなさなか、ふとしたきっかけで彼女らと遭い、共同計画を立てることになるのですが…。


…と、こんな感じですね。

銃撃戦や暴力シーンなどがやはりメインになるのですが、

結構笑えるシーンがあったのも事実ですね。

電車の中で読んでいて、思わず声を出して笑っちゃう箇所もいくつかありましたし。

例えば、この史朗が、通行人から金を奪おうと銃を武器に脅すのですが、

普段こうしたことに慣れてない史朗は思わず、


「声を出せ」


って言ってしまうんですよね。

本来であれば、

「声を出すな」「金を出せ」っていう、どすの利いた文句になるんでしょうけど、

それが緊張のあまり言葉フュージョンしちゃう始末。

情景が思い浮かんでしまって、笑えました。


他にも史朗のドジっぷりには笑わせてもらったし、

女3人の下世話な会話も違った意味で笑いました。

コメディでは決してないけれど、シリアスで暴力的な物語の中で、そういったシーンは際立つな、と思いました。


もちろん銃撃戦や、現金強奪のシーンは目を見張るものがあるし、

ページを次々とめくってしまいますね。

銃やそのた武器についての描写や薀蓄も細かくて、

銃の知識も無駄に入るし。

(まぁこの小説に限った事ではないけど 笑)

そして最後は2段構えでの衝撃の事実が待ち受けていました。

影の主人公はあなただったのですか、と思わず言いたくなりました。(笑)

ヒントは、「変身願望」です。

んでラストは真の主人公の話で終わるのですが、なんともカッコよい終わり方でしたね。

その描写でサッと終わらせてしまう潔さが良かったです。


というわけで、とても楽しく読めました。

たぶん、こういった小市民系の犯罪小説って、

それこそ神の視点で、誤解を恐れない言い方をすれば上から目線で読めちゃうんですよね。

自分は絶対にそんなバカなことしないよ、みたいな。

優越感の中で読んでいて、良い意味でキャラクターそれぞれに感情移入はしませんし。

神の視点からこの物語を「眺める」という感じでした。

「あ~あぁ~、そこでそうするかね~」みたいな。(笑)

戸梶圭太氏が好きな人ならおそらく楽しめると思います。



今日はこんな感じですね。

それでは、また明日…。