ムシャラフ大統領の辞任による空白と、タリバンに甘い現政権に付け込むように、テロが活発化し始めている。
 アフガンでは、駐留フランス軍の基地をタリバンが、18-19日の2日間に亙って襲撃し、フランス兵10人が死亡、21人が負傷した、と伝えられいている。
 更に、同19日にはアルジェリアの警察学校の玄関で自動車爆弾事件が発生し、入試待機の学生を中心41人が死亡しした、という。
 この事件については、犯行声明は出ていないが、昨年来、アルジェリア北部を中心にテロ事件を頻発させているアルカイダ系の反抗とみられている。
 この二つの事件は、イスラム系テロがパキスタンの政治空白に乗じた、テロ活発化宣言だとも受け取られるのだ。
 ブッシュ政権は、レイムダック化しているとは言え、任期切れまでに、まだ3ヶ月を残しているのだから、テロの猩けつを招いた責任からも、テロ対応の効果的対策の­道筋くらいはつける責任は果たすべきである。