gの意見


 ・・・中国も後は落ちていくだけです



(転載開始)


 中国は三権分立もなく、すべてを共産党が統括する「共産党主権」の国家だが、その強いはずの統制力が地方にまでは及んでいないようである。
 今回の10万人以上の死者、行方不明者を出した四川省大地震でも、当初は即座に温家宝首相を現地に派遣するなど迅速かつオ-プンな政府の動きが好評を博したが、­今は「臭いものには蓋」の隠蔽型に変化してきているのだ。
・仮設住宅どころかテントも水も届かない住民がたくさんいる一方で、自宅の崩壊を免れている地元幹部は仮説住宅を所帯ごとに支給されている
・仮設住宅の申請にいってもその申請手続きも教えてもらえないで追い返される
・学校崩壊で生き埋めになった子どもの親達が、「手抜き工事」が原因だとして現場検証をしようとすると警官に追い返され、裁判所にその提訴に行こうとすると裁判­所の門前でも警官に追い返される
・生き埋め児童の親に見舞金を受給するには、外国人と接触しないことが条件とされている
・学校崩壊のテレビ報道はカットされている
・外国人記者は報道一社につき二人に限定された
 等など現地災害情報が極度に制限されるとか、地方政府の責任として非難されるような問題にはすべて蓋をするという動きに変わってきているのだ。
 中央の共産党指導部の「親民政治」の方針とは逸脱しているこのような傾向については、中央は把握していないのだろうと思う。
 以前から指摘されてきたことだが、これらも、共産党の統制も地方まで及んでいない証拠なのだろう。
 これが「堤防に開いた針の穴」となる可能性はあるのだ。