【ワシントン=米山雄介】BSE(牛海綿状脳症)対策で米国産牛肉の輸入を制限していた韓国が18日、制限撤廃で米政府と合意したのを受け、米政府・議会が日本に対する市場開放圧力を強める公算が大きくなってきた。日本は「食の安全」を重視する立場を繰り返し説明しているが、韓国が米国の主張する「国際基準での安全性」を承認して市場開放に至っただけに、米議会の強硬派議員などから対日批判が噴き出す可能性もある。
米韓両国政府の合意を受け 、米通商代表部(USTR)のシュワブ代表は同日に声明を発表。「非科学的な輸入規制を続けている日本や台湾、中国が、韓国に続き国際基準に基づいて市場を開放するよう望む」と表明した。日本などを名指して、圧力をかける姿勢を鮮明にしたかたちだ。
シェーファー米農務長官も米韓合意を「最高のニュース」と歓迎する一方、日本と台湾、中国を列挙して「非合理的な理由に基づく輸入規制を撤廃するよう、米国は引き続き圧力をかける」と強調した
米国は、畜産業の見直しをすべきでは?
理由 :
- 牛のゲップは地球温暖化促進要因になる
- 牛一頭育てる穀物飼料を食用に回せば、世界の食糧問題の解決の一助になるのでは?
- 動物性たんぱく質(牛・豚・鳥の脂身部分)の摂取は、コレステロールの体内蓄積による”メタボリックシンドローム”となり、悪影響にしかならない。しかも体内蓄積のコレステロールは簡単には減らない。 → 病気の原因となる。
- 牛肉の頭数削減によって、穀物価格の上昇要因が緩和される。
- 土壌の劣化(牧草の連作障害からの脱却・牧草散布化学肥料の減少)を食い止められる。
などなど・・・
【参考】
『脱牛肉文明への挑戦―繁栄と健康の神話を撃つ』 ジェレミーリフキン著 ダイヤモンド社 (1993/10) ・・・ かつて「豊饒の神」と崇められたウシが、富と権威を示す「財産」になり、食肉製造の「原材料」となり、ついには環境破壊の元凶となったのはなぜか?本書は知られざるウシの歴史を克明にたどり、その問いに答える。大きな問題をかかえる「牛肉文明」に対し、著者は歴史、人類学、医学、心理学、経済学、生態学など多様なプリズムを通して反省を迫る。牛肉大国アメリカで賛否両論の渦を巻き起こした話題の書。