ゼンタロウのブログ

佐久間善太郎の日常と雑感



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生まれてきた瞬間は何が起こったのか分からず、目の前の出来事にただただ圧倒されてしまいました。新しい命が生まれてくるということが、こんなにも素晴らしく、そして重大なことだと初めて知りました。

昨年の年末に第一子を授かりました。元気な男の子で、最初の泣き声はきっと一生忘れることはないでしょう。その一声から、長く続くこの子の人生が始まったのだと思うと、命の誕生という出来事の尊さを改めて感じずにはいられません。

まだ泣くことしかできない我が子を見ていると、なんとかしてこの子に素晴らしい人生を送るきっかけを贈らねばという気持ちになります。そして自分自身もこういう様子だったのかと思ったとき、両親が自分にしてくれたことの意味を、ようやく理解できた気がしました。

今はこの息子の世話に夢中で他のことが手に着きません(笑)。彼の成長も楽しみで仕方ありません。父として、夫として、子として、そして仕事人として、これからの自分の役割を思う存分に全うしていこうと思います。
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ネットにかかったボールが、その終わりの始まり。

2014年のウィンブルドンは、フェデラーの時代の終わりが近づいていることを受け入れざるを得ない、そんな幕切れとなりました。

決勝での驚きは二つ。
一つは第4セットの2-5からのフェデラーの5ゲーム連取。
そしてもう一つは、第5セット4-5からのジョコビッチのブレイクによるあっけない幕切れ。

奇跡を起こしても、それでも優勝はあまりに自然に去っていきます。

Wimbledon 2014 Final Highlights Djokovic Federer

フェデラーは今までにも試合後に号泣したことがありますが、今回の涙は突きつけられた現実に抗えずにさめざめと流した涙のように見えます。

もう一度グランドスラムを取る姿を夢見ていたので、今回はその夢に向かうベクトルが急に逆に振れてしまったような感覚です。ファンとしても、さあ来年、という気持ちになるのが今回は難しいのです。


僕がフェデラーを好きになったのは2008年にナダルにウィンブルドン6連覇を阻まれてからです。それから、この6年間の浮沈を固唾を飲んで見守ってきました。グランドスラム以外の大会でもネットでリアルタイムで見れることに気づき、ATPのサイトでハイライトを見るのも大きな楽しみになっていました。

サーブ&ボレー、ドロップショット、ラケットのサイズアップなどあらゆる工夫をして勝たんとするその絶えない熱意にはいつも感銘を受けてきました。


もうすぐ33歳になるフェデラーにとって、今回前人未到のウインブルドン8回目の優勝を逃したショックは非常に大きいでしょう。

しかし、この試合でもそうだったように、数々の逆境を凌いできたフェデラー。勝とうとする気持ちが尽きてしまうその時まで、その挑戦を見続けたいなと思います。
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ザックという好々爺に導かれた4年間、これは率直に言って楽しいものでした。選手のレベルアップにも相俟って、成長しているかに見えた代表チームを見てこれたのは素敵な経験。この4年間に深く感謝しています。

ただ、当事者ではないのでどうしても印象論になってしまうのは避けられないけれど、その中でも日本代表というチームのマネジメントについて考えさせられることはありました。


まずは「自分たちのサッカー」と監督の方針との関係性。なぜ「日本のサッカー」、「ザッケローニのサッカー」ではなく「自分たちのサッカー」というワーディングになるのか。「自分たち」とは誰のことだったのか。そこに監督を含めた合意があったのかどうか。

ザックが大会中に口にしていた「スピーディーな攻撃」を実践する意識は、実際のところいかほどのものだったのか。どうもそのあたりにずれがあったように思える今回の代表でした。


あとは噂されている、スポンサーや代理店等の影響。スターが生まれて、メディアに出て、スポーツを盛り上げるのは大事だけれど、実力がはっきりしていない段階でメディアが特定の選手を激賞するのにはいささか違和感がありました。


ただ、物事には完璧はないからそうした部分だけを責めるのも少し酷なのでしょう。

アジアカップ優勝、そしてW杯予選突破をきちんと果たした意味はやはり大きく、ザックからW杯での日本戦観戦という大きな楽しみを与えてもらえたことに、改めて心からの感謝をすべきでしょう。

そして何より、本田や香川、長友、内田という名門クラブの選手がいてもなお、真正面からぶつかったらうまくいかないのだということが確認できたことは将来に大きな意味を持つのではないでしょうか。


今後4年間はチームのリーダーが誰になるのか、攻守のバランスをどうするのか、パスサッカーかカウンターか、これらが定まらない苦しい時間になりそうな気がします。個人的には今回のオランダ、2002のブラジルのような現実主義(守備固め)に一部の選手の創造性を組み合わせる方法で、堅実かつ、魅力もちゃんとあるスタイルがよいのではないかと思います。あとは、ちょっと楽しさをがまんして、そのサッカーをアジアでもやることが大事なのではないかと。


足元から日本サッカーを支えていくためにも、しばらくしたら僕もJリーグもしっかり観戦したいなと思います。

サッカー日本代表ほどに多くの感動や感慨、示唆を与えてくれる存在はなかなかありません。

グループリーグ敗退も、いずれくるW杯出場権喪失も、C'est la vieという気持ちで見れるような。そんな安定した日本代表、日本サッカー界であって欲しいですし、自らもそれらの発展に多少なりとも貢献できたらと。

刀折れ矢尽き、夢はかなく負けゆくサムライブルーを見て、茫然とする本田、泣きじゃくる長友を見て、そんな気持ちを新たにした2014年W杯です。
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先日函館を訪れたときに、土方歳三に関する展示が非常に多く、土方歳三が自分で思っていた以上に、史実上の英雄となっていることを知りました。そこで早速司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読了。




函館との関係はまさに箱館戦争における劇的な戦死。そうだったわけですが、新撰組としての活躍も同様に有名であり、そこから意外にもここで悲劇的な終焉を遂げていることが土方歳三の英雄性を高めているのかなと思います。






辞世の句がよしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東(あずま)の君やまもらむとされている通り、最後まで徳川家への忠誠、武士の生き様を貫いた人という印象です。当時時勢は明らかに明治の新政府に傾いており、最後まで徳川復権を考えたのは独特といえば独特だったはず。




「現代は変化への適応力を問われている時代だ」という意見に異を唱える人は少ないでしょう。きっと明治以降はそうなのでしょう。土方歳三はそういう仁ではなかったという点が、妙にその魅力を引き立てるとともに、現代の生き方とは何かということを考えさせられます。




司馬遼太郎は『燃えよ剣』の中で、(近藤・土方が)「歴史にどういう寄与をしたか、私にはわからない」ということを書き遺しています。それでいて、史実に名を残している人というのを、私は初めて知りました。




しかし、最後の武士として、日本には過去そういう生き方があったということを、後世に遺した。このことは間違いないのではと思います。


燃えよ剣 全2巻 完結セット (新潮文庫)/新潮社







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「なんで試合に出ねえんだよ。監督と話しゃあいいだろう。」


今日、帰らぬ人となってしまった松田選手に、中田選手がこう声をかけたそうです。代表で松田選手がサブだったジーコ監督の頃のこと。


なんだか印象的なエピソードでした。中田が松田に心底試合に出て欲しいと思っていたことが痛いほど伝わってきましたし、松田にそれだけの実力があるからこその発言だと思ったからです。この二人だからこそできる会話、そんな気がしました。


松田は中田や宮本と同い年で、U-17からずっと中田らとともに戦っていました。U-17、アトランタ・シドニー五輪、2002W杯と、日本代表が発展していく場面にはいつも松田がいました。前線の中田らと比べたら目立つことは少なかったと思いますが、日本を支え、多くの感動を与えてくれたと思います。


2002年W杯のトルコ戦でその雄姿を見ることができましたが、それがこんなにも貴重な経験となってしまったことに、複雑な思いを禁じ得ません。帰り道で見た、多くのサポーターの背中に書かれていた「3 MATSUDA」の文字が今でも目に焼き付いて離れません。


今日googleニュースで検索をかけて画面いっぱいの記事の一覧がばっと目に飛び込んできたとき、ようやく今回のことが現実なんだなということが分かりました。あのW杯から9年でこんなことが現実に起こるなんて。


これからも多くの人の記憶にとどまり続ける選手だと思います。なくなってしまっても、これからも数多くの選手や人に、影響を与えていってくれることを祈念します。

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