前回、フランスの思想家ジャク・アタリが、数十年すると政府機関や大企業は衰え、非営利が経済や社会の主要なセクターになると予言してる話をした。


アタリによると世銀が衰え(代わって世界中のマイクロファイナンスの連合のようなところが主役になる)、国境なき医師団が栄えるのである。


似たのにこんな話もある。
・ティーチ・フォア・アメリカ(TFA)、アメリカ国内の低所得地域の公立校へ一流大の新卒を2年間派遣、は2008年、25,000人の応募者(ハーバードの9%が応募)があり3000人を教師として選定


・マイクロソフト、P&G、アクセンチュア、GEなどの大手企業の採用を上回る


これはニューヨーク在住のジャーナリストで「チェンジメーカー」の著者、渡邊奈々さんがウェンディイ・コップ「いつか、すべての子供たちに」の解説に書いていることである。


現在でもTFAは大企業を上回る。先端だ。


1920年ごろ、中小企業に代わり大企業が社会の主役になるとアメリカで予測された。誰もがそれを実感したのは第二次大戦後だったが、大当たりの予言だった。


これと同じような予言である。


そうなのかどうか、それはわからないがそういうトレンドを感じる。


今年大企業に入った学生は、20年後幹部になったとき組織は衰退に入っている。代わった今年非営利に挑戦した学生は、20年後隆々たるものになっている。


今はこんな境目だと思う。