野党3党は1日、遠藤武彦農水相が組合長を務める農業共済組合が国からの補助金を不正受給していた問題について「きちんと説明できなければ辞めないといけない」(平田健二民主党参院幹事長)などとして、説明責任が果たせない場合は辞任を要求する方針を一斉に表明した。

 またまた農水大臣である。安倍首相の任命責任というより,誰を指名しても金まみれの自民党農水族に大臣は無理なのかも知れない。

 農水関係者には補助金をはじめとして国策で第一次産業を手厚く保護している。もちろんその国策ために『族議員』が跋扈するような仕組みである。


 農家や漁師の代表は農協や漁協そして国会議員までの階層ピラミッドを形成しており,その選挙活動も創価学会なみに強い団体でもある。

 自民党郵政族を小泉元首相が綿貫民輔氏をはじめとする族議員を離党させるようなリーダーシップが安倍首相にあれば自民党農水族も同様,農協や漁協を敵に回しても族議員を跋扈させることはないはずである。


 農水族に大臣をさせないというのは農協や漁協の選挙支援を受けないということだから,遠藤農水相を更迭したとしても同じように金まみれ族議員スパイラルとなるのであろう。


 それにしても農水は補助金やら・・・・金で動く輩が多そう(苦笑)


 農水官僚・農家・漁師・農協・漁協などのとりまく環境は国家保護という大義名分をふりかざして税金のばら撒きという利益誘導で成り立っているから・・・・政治資金は透明性があるわけがない。


 そして,族議員以外が大臣になれば農漁業団体からの圧力があるということを安倍首相が考え,それが重荷になるなら,小泉元首相のように郵政族を解体できる強い自民党になるわけがないと思う。


 こうしてみると自民党内で小泉さんは郵政族を刺客を放っても駆逐するという完膚なきまで叩きのめした荒治療をやってのけた。それに比べたら,安倍首相が官邸でママゴトしているとしか思えないのが残念である。