アレクサンダー・ルビャンツェフの演奏会に行ってきました。

この方のプロフィールをご紹介。


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ゆきゆかのブログ-LA_3

2011年に行われた第14回チャイコフスキー国際コンクールでは優勝候補と期待されたものの、惜しくも決勝進出を逃した。結果に不満を頂いた聴衆は審査の公正さに疑念をぶつけ、ルビャンツェフの名を連呼する騒動にまで発展。この事態に対し異例の記者会見が行われた。コンクールの結果とは別に、ロシアの音楽批評家たちにより公正な評価投票が行われ、見事第1位に輝き「批評家賞」が贈られた。コンクール後も「聴衆によって選出された優勝者」として新聞各紙や専門誌を大いに賑わせ続けており、本国ロシアでも絶大な人気を誇る、今最も注目すべきピアニストの一人である。

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これを読むだけでも、どんな演奏をするのか、気になりますよね!

演奏を聴いて来て、聴衆が抗議した意味がはっきりとわかりました。

ものすごくよかった。

音楽に対して、ただただストレート。

何も特別なことはなく、和声を感じているだけ、メロディーを追っているだけ、

それだけで、その曲が持つ魅力が最大限に出てくる。

彼の持ち音がすばらしく、それと感覚だけで充分だった。

ピアニストって、とてもシンプルな作業をしているだけだった・・・と気付かされました。



よく心地よくて寝てしまう演奏会ってありますね、周りからグーグー聞こえてきちゃうことも・・・!

でも、彼の演奏会で寝ている人なんて一人もいません。

寝ちゃう演奏会とそうでない演奏会の違いは、タイミング。

思っている通り、予測通りのタイミングの演奏をされると、心地よくなってしまう・・・

しかし、そのタイミングを少しずらしてあげるんです、1/Fのフェイント!

そうすると、わくわくして楽しくてどんどん引き込まれて寝てなんていられなくなります。

これは私の師匠から学んだことですが、ルビャンツェフの演奏はまさにこれでした。

聴衆を魅了する演奏なのです。


どの曲も、曲の構成やテンポが印象的で、今までのピアニストの演奏と全く違う。

でもそれがものすごい説得力。なおかつシンプル。楽譜通りに弾いているだけ。


また来日されたら、必ず行きたい!



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