Prologue | Κύριε ἐλέησον -Die Weltgeschichte-

Κύριε ἐλέησον -Die Weltgeschichte-

西洋音楽史&国家形成史物語のページへようこそ!


「これから聴く音楽はクラシック音楽一本に絞る!!」

 と宣言してから、もう何年たったかな。
   *いや、今現在はもう、かなり範囲を拡げていろいろなジャンルに手を付け始めてはいるんだけど……

 学生時代、ふとした事が切っ掛けで、JPOPをキッパリ止めて、クラシックばかり聴くようになった。
その切っ掛けが何だったかは良くは覚えていないけれど、ちょっとしたタイミングだったんだと思う。

 もともと、切っ掛けの切っ掛けになったのゎ、カヲルくん(新世紀エヴァンゲリオン)なのだけど、
TV版リアルタイムではなく、エヴァに嵌ったのが、シト新生からなので、第九と共に、パッヘルベルのカノン、ベェルレクなんかが一応の原点になる。

始めてちゃんとクラシック音楽のCDを買った時の状況は、今でも良く覚えている。

立川ルミネの新星堂が細長かった時代。

ベト交のBOX。
これをレジに持っていく時の状況が脳裏に残っている。
誰の指揮かすら実は覚えていないんだけど……
(もちろん家に帰って確認すりゃいいんだけど……)

これは、高校に入る前かな?

それから数年して、ある事を境に、聴く音楽はクラシックに絞る!!宣言。
交響曲を中心に買い漁りだした。
基本的には曲集めなので、指揮者も特に選ばず、BOXモノばかり。
気に入った曲はスコアを買う。
楽譜を追って行くのが好きなので。
もちろん第九のスコアが最初で、当時は、MIDIの絶盛期。
第九を全曲打ち込んで、これは結構自画自賛していますww

 CDは、基本的にコンピモノは買わない。
後々重複するかもしれないから。
ブリリアントとナクソスがかなり多い。

調べる事が好きになったのもこの頃。
他にどんな好きになる曲があるかな?って。

初めの頃は、知っている作曲家の交響曲ばかり。
そのうち、好きな作曲家の協奏曲。

 有名な協奏曲、その作曲家の交響曲。

   有名な管弦楽曲。

有名な作曲家の、中心のジャンル。

そのうち、作曲家どうしの繋がりが見えてくると、伝記を読みたくなるわけね。
だいたい古い時代の人から調べていく。

誰が誰の影響を受けた。
だけではなく、誰の弟子の弟子があの人で、とか、
誰と誰が仲が良かっただとか。
バッハとヘンデル、サリエリとモーツァルトとハイドンと、ベートーヴェンと……

ドイツの時代からスラヴ系、そしてロシアに移り変わっていくと、次第に「戦争」の文字が顕著に見えてくる。
第一次世界大戦と第二次世界大戦……。
戦争の影響がもろに曲に影響があることがわかってくる。
戦争を避ける為に作曲家がアメリカに飛び、そこで影響を受ける、など。

つまり、世界の動きが音楽に与える影響がデカイと。
 これが、世界史を探究する切っ掛け。

始めはWW1の頃の各国の動きを調べてみた。
難しいけど、面白い。

一読するだけでは分からない事が多い。
詳しく調べたい。
もっと知りたい。
こうして、いろいろな知識を収集するようになった。
歴史の連続性が、とても面白い。
 こうして、歴史関係の書籍(まぁ、主に漫画だけど)をいろいろ買い漁り始めたんだ。

 音楽史にも連続性がある。
よくよく観察してみると、いつの時代も、世界の動きが十二分に音楽の発展に影響している事が分かってくる。

   原点は?

こうして調べていくと、やっと自分の前に現れた単語が、グレゴリオ聖歌。

 これが生まれた原点は?

古代ギリシア、古代ローマ。
ペロポネソス戦争。

そして、ローマ帝国と、キリスト教の発祥と……。

 西洋音楽史上で、キリスト教は切り離す事は出来なかった。
なので、聖書もある程度理解したい。

キリスト教の音楽の歴史が西洋音楽の歴史であり、クラシック音楽の誕生の原点。

もちろんキリスト教会の音楽だけでは無い。
キリスト教国の世俗音楽、舞曲や劇音楽、
そして時代とともに変化するそれらへの価値観、考え方。
教会の東西分裂が与えた影響、ムスリムの影響、アラビア音楽の影響……。

世界のありとあらゆる変化が、音楽に影響を及ぼしている。

こうして、音楽史を念頭に置いた世界史を書き始める事にした。

     記2011/06/11