周りを見てのコーチング
2022年夏。
2年半ぶりに、
BalónQサッカーキャンプ
を開催することができました
👏
コロナ渦中にも関わらず、開催にあたりご協力頂きました皆さん、ご参加頂きました皆さん、
本当に誠にありがとうございました。
Mucisimas gracias!!! (ムチシマス・グラシアス)
7月16日から8月1日までの期間、CF Damm Alevin B(U11)で、コーチを務めていたArtur Auzmendi氏と一緒に、日本各地でサッカーキャンプを行いました。
2011年から2019年まで、そのシーズンに、カタルーニャ州リーグで活躍した、Miguel Angel氏(元エスパニョールU12/ Promeses 優勝)コーチ、Carles Martinez氏(元FCバルセロナU16、クウェートU20代表監督)、Cristian Catena氏(元FCバルセロナU16)、Pol Planes氏(FCバルセロナU15監督)または、フットボールに関する高い見識を持つJoan Vila氏(元FCバルセロナメソッドダイレクター)、Ferran Vila氏(Top Player個人アナリスト)コーチたちとコミュニケーションを取りながら、日本サッカーの現状、課題と立ち向かう形で、受け入れ側のクラブと相談させて頂きながらキャンプを開催してきました。
しかし、この2年半という期間、世界のコロナ情勢を受けて開催を断念しておりましたが、久しぶりのサッカーキャンプ開催となりました。
今回のキャンプでArturコーチと一緒に取り組んだテーマは、
プレー中の「認知」についてでした。
スペイン語では、Percepción(ペルセプシオン)と言います。
クリニック中にArturも日本語を学び、
トレーニングの中でも
「周りを見て!」
「見て!見て!」
と声高に、コーチングをしていました。
「周りを見て」、「顔を上げる(ルックアップ)」という言葉。
サッカーをした人なら一度は、コーチに教えられた言葉なのではないでしょうか?(2人組の基本練習の時、ボールを投げられる前に、首を振ってボールをワンタッチで返す。そんな練習をよくしたものでした。)
今回のクリニックでは、もう少し深く落とし込んで、
「何を見る?(¿Qué miro? ケ・ミロ?)」とか、
「いつ見る?¿Cuándo miro? クアンド・ミロ?」
というようなところまで掘り下げてトレーニングを行いました。
一番小さい年代の選手たちと、認知を踏まえたトレーニングをしていて、改めて気づいたこと。
- ボールを受けたら、相手がボールを取り返しに来ていないのに、ボールをパスして失ってしまう子
- 目の前に相手の人数が多く、横にフリーの味方の選手がいるにも関わらず、ドリブルをしてボールを失ってしまう子。
- 相手がボールを取りに来ていて、味方の助けがないという状況に焦り、ボールを蹴ってしまい、ボールを失ってしまう子。
数えれば、まだまだたくさん上がると思うのですが、プレー中に起こる上に挙げたような状況を目から認知し、目から認知した状況を頭の中で分析し、何をするかというプレーの決断をするという一連のプロセスを大切にすることで、より持っている技術を活かしてプレーを解決することができる場面がたくさんあるなと感じました。
スペインでは、
PAD→E
Percepcion(ペルセプション=認知)
Analisis (アナリシス=分析)
Decision(デシシオン=決定・判断)
Ejeccuion(エヘクシオン=プレーの実行)
プレー判断の過程をこのような図式で表現することがあります。
上記の要素を噛み砕き、選手たちが考えてプレーする上で、
- 何が見えていて、何が見えていないのか?
- いつなら見えていて、いつ見えていないのか?
- どのような状況では見えていて、どのような状況の時に見ることに難しさを感じているのか?
トレーニング中、トレーニング後に選手たちと話しをしたり、せ指導者、保護者とのとの話しも踏まえて、
賢い選手とか、サッカーのトレーニングの見方など、いろいろな情報を一緒に共有できたことは、Artur共々、とても勉強になってねと振り返りを行えました。
また、育成年代のトレーニング環境、サッカー選手の保護者の方の疑問や悩みなど、多くのフィードバックも頂けたクリニックができたこと、大変嬉しいクリニックとなりました!
次回は、2022年の12月、1月???
また、クリニックに向けて、スペイン・日本と距離がある中でも、スペイン育成を現地、そしてオンラインでも感じられるような環境を作っていくことができればなぁ・・・。
と、思い立ちながら時間を過ごすことができました!
参加して頂きましたみなさん、どうもありがとうございました!
秋田県選抜U13の選手たち
BalonQクリニック埼玉会場の選手たち
次回は、10年前からのクリニックとの比較について書きたいなと思います!