高司裕也(たかじゆうや)のブログ

高司裕也(たかじゆうや)のブログ

高校教員、スペイン留学、スペインでの起業を経て、2015年からFC今治のGMとして強化に携わりました。四国リーグ、JFLそれぞれ2シーズンずつ経験。2019年にスペイン・バルセロナへ戻り、日本とスペインを繋ぐ架け橋として仕事をスタートします。

Amebaでブログを始めよう!

 

 TODAY'S
 
周りを見てのコーチング

 

 

2022年夏。

2年半ぶりに、

BalónQサッカーキャンプ

を開催することができました

👏

コロナ渦中にも関わらず、開催にあたりご協力頂きました皆さん、ご参加頂きました皆さん、

 

本当に誠にありがとうございました。

Mucisimas gracias!!!  (ムチシマス・グラシアス)

 

7月16日から8月1日までの期間、CF Damm Alevin B(U11)で、コーチを務めていたArtur Auzmendi氏と一緒に、日本各地でサッカーキャンプを行いました。

 

2011年から2019年まで、そのシーズンに、カタルーニャ州リーグで活躍した、Miguel Angel氏(元エスパニョールU12/ Promeses 優勝)コーチ、Carles Martinez氏(元FCバルセロナU16、クウェートU20代表監督)、Cristian Catena氏(元FCバルセロナU16)、Pol Planes氏(FCバルセロナU15監督)または、フットボールに関する高い見識を持つJoan Vila氏(元FCバルセロナメソッドダイレクター)、Ferran Vila氏(Top Player個人アナリスト)コーチたちとコミュニケーションを取りながら、日本サッカーの現状、課題と立ち向かう形で、受け入れ側のクラブと相談させて頂きながらキャンプを開催してきました。

 

しかし、この2年半という期間、世界のコロナ情勢を受けて開催を断念しておりましたが、久しぶりのサッカーキャンプ開催となりました。

 

今回のキャンプでArturコーチと一緒に取り組んだテーマは、

 

プレー中の「認知」についてでした。

スペイン語では、Percepción(ペルセプシオン)と言います。

 

クリニック中にArturも日本語を学び、

トレーニングの中でも

 

「周りを見て!」

 

「見て!見て!」

 

と声高に、コーチングをしていました。

 

「周りを見て」、「顔を上げる(ルックアップ)」という言葉。

 

サッカーをした人なら一度は、コーチに教えられた言葉なのではないでしょうか?(2人組の基本練習の時、ボールを投げられる前に、首を振ってボールをワンタッチで返す。そんな練習をよくしたものでした。)

 

今回のクリニックでは、もう少し深く落とし込んで、

 

「何を見る?(¿Qué miro? ケ・ミロ?)」とか、

 

「いつ見る?¿Cuándo miro? クアンド・ミロ?

 

というようなところまで掘り下げてトレーニングを行いました。

 

一番小さい年代の選手たちと、認知を踏まえたトレーニングをしていて、改めて気づいたこと。

  • ボールを受けたら、相手がボールを取り返しに来ていないのに、ボールをパスして失ってしまう子
  • 目の前に相手の人数が多く、横にフリーの味方の選手がいるにも関わらず、ドリブルをしてボールを失ってしまう子。
  • 相手がボールを取りに来ていて、味方の助けがないという状況に焦り、ボールを蹴ってしまい、ボールを失ってしまう子。

数えれば、まだまだたくさん上がると思うのですが、プレー中に起こる上に挙げたような状況を目から認知し、目から認知した状況を頭の中で分析し、何をするかというプレーの決断をするという一連のプロセスを大切にすることで、より持っている技術を活かしてプレーを解決することができる場面がたくさんあるなと感じました。

 

スペインでは、

 

PAD→E

Percepcion(ペルセプション=認知)

Analisis (アナリシス=分析)

Decision(デシシオン=決定・判断)

Ejeccuion(エヘクシオン=プレーの実行)

 

プレー判断の過程をこのような図式で表現することがあります。

 

上記の要素を噛み砕き、選手たちが考えてプレーする上で、

  • 何が見えていて、何が見えていないのか?
  • いつなら見えていて、いつ見えていないのか?
  • どのような状況では見えていて、どのような状況の時に見ることに難しさを感じているのか?

 

トレーニング中、トレーニング後に選手たちと話しをしたり、せ指導者、保護者とのとの話しも踏まえて、

 

賢い選手とか、サッカーのトレーニングの見方など、いろいろな情報を一緒に共有できたことは、Artur共々、とても勉強になってねと振り返りを行えました。

 

また、育成年代のトレーニング環境、サッカー選手の保護者の方の疑問や悩みなど、多くのフィードバックも頂けたクリニックができたこと、大変嬉しいクリニックとなりました!

 

次回は、2022年の12月、1月???

また、クリニックに向けて、スペイン・日本と距離がある中でも、スペイン育成を現地、そしてオンラインでも感じられるような環境を作っていくことができればなぁ・・・。

と、思い立ちながら時間を過ごすことができました!

 

参加して頂きましたみなさん、どうもありがとうございました!

秋田県選抜U13の選手たち

 

BalonQクリニック埼玉会場の選手たち

 

次回は、10年前からのクリニックとの比較について書きたいなと思います!

 

Entrenador 始めました

Les Corts Barcleona というチームのAlevin A(U12)のEntrenadorに就任して、7ヶ月が経過した。

 

スペイン人の多くの人と同じように、普段の仕事、生活と両立しながらこのEntrenador業を営んでいる。

 

Entrenadorは、日本語でいうところの「監督」である。

チームには、Primer Entrenadorがいて、僕のチームには、Segundo Entrenadorとして、Yugoに入ってもらっている。また、Delagadoという、試合の際のメンバー表などの提出を担う役職に、所属選手のお父さんであるRolanが入ってくれている。そして、チームを統括する立場に、CoordinadorのAgularがいる。(Aguilarは、2008年に、言葉もわからない僕をMartinencというクラブで受け入れてくれた恩人でもある)

 

Primer Entrenadorは、第一監督。Segundo Entrenadorは、第二監督と翻訳されることが多くあるが、僕自身のチームのでは、僕が監督で、Yugoがコーチという認識だ。二人でチームのことを一緒に考え、いくつかの役割を分担しながら、一緒にトレーニングをしたり、一緒に試合の準備を行ったりしている。

 

僕らのチームは、カタルーニャサッカー協会リーグのAlevinというカテゴリー(U11-12 )のTercera Divisionでリーグ戦を戦っている。Tercera Divisionは、直訳すると3部となるが、このカテゴリーの上には、Segunda, Primera, Preferenteと3つの上位リーグがあって、FC Barcelona、Espanyolらは、最上位リーグに当たるPreferenteリーグで戦っている。

 

Preferenteリーグが、まだDivision de Honorと呼ばれていた2012年(だったかな?)に、Sant Gabriel Alevin Bというチームでコーチをしていたことがある。カタルーニャ州も含め、スペイン全土でしっかりとしたリーグ環境が、育成年代から整備されており、膨大な数の試合が毎週末に繰り広げられ、リーグ優勝、昇格降格をかけて試合に挑んでいる。

このリーグシステムもまたスペインサッカーの強さの秘密であることは間違いない。

 

Entrenadorを始めた理由は大きく2つだ。

1つ目は、ライセンスを取得する上で、チームに所属しトレーニング実践をする必要があるということだ。Primer Entrenadorもしくは、Segundo Entrenadorとしてトレーニング実践をすることが、ライセンス取得の必須項目となっている。

Aguilarから話を受けたこともあり、サポートしてもらいながらPrimer Entrenadorを引き受けることにした。

 

2つ目は、スペインや日本で過ごしてきた時間を、監督としてアウトプットしてみたいという意欲に駆られたことが理由だ。

BalonQ(2011年にバルセロナに立ち上げた会社)の一事業として行ってきたサッカークリニックの中で、通訳兼コーチとして培ってきた経験。はたまたFC今治で強化部、メソッド部門の中で、クラブ、選手と携わってきた経験。さらには、ジョアン・ビラ、クリスチャン、カルラス、ミゲル、ダビッド、リュイスなど、たくさんの名だたる指導者仲間たちから教えてもらったことや、コーチングスクール、カンファレンスなどで学んだ数々のことを、今の僕自身は一体果たしてどのくらいスペインの子どもたちに伝えることができるのだろうかという自分だめしのため。

 

こうして、スペイン14年目にして、スペインリーグを初めてEntrenadorとして戦うシーズンが始まったのでした。

 

 

 

 


バルセロナ空港からマラガ空港へ
空港は想像していた以上に大きい
ローカル空港だが、標識は英語に加え、ドイツ語でも書かれている。今回訪ねたマルベーリャというリゾート地があるためか海外からのアクセスも多いマラガという街

空港から目的地のマルベーリャへと向かう途中、窓を開けると、左手にはアフリカ大陸とイベリア半島に挟まれたジブラルタル海峡の真っ青な海が覗く
ほどなくすると、標識にアルヘシラスという街の名が見えて来る

今からもう17年も前のこと
パックパックを背負い初めてスペイン旅行をしたことが頭に蘇る
この辺りをバスで通過して、アルヘシラスという街からジブラルタル海峡を船で越えてモロッコのタンジェという街を訪れたことを思い出す
気温も高く、ギラギラした太陽のせいもあってか、久々にアフリカの熱い風を感じたような気がした

一緒に行った友達に連絡してみたところ
モロッコの夜は強烈だったと鮮明に覚えていたようだ
彼は、この度で写ルンですを使って目に映る景色をカメラにおさめていた。
そして、今はスポーツの最前線でカメラマンとして活躍してる
時の流れを感じずにはいられない

最後にアフリカへ行ったのはもう10年前
アフリカへ行ってみたい…
久しぶりにそんなことを考えたマルベーリャまでの道中でした





Sweden vs Norway U-20
U-21はEURO予選 U19はワールドカップ予選準備
大会の狭間となる年代の為の強化

北欧のチームの試合を生で観戦するのは初めてのこと
両チームとも体格にも恵まれ、90分間ハードワーク、体を張り続けることができる両チーム
多くは国内でプレーしているということだったが、国外へと出ていきそうなレベルも選手もいるということ


ノルウェー、スウェーデン互いにエースと思われる選手がゴールを決め、最後はスウェーデンの勝ち越しゴール。
結果スカンジナビアダービーは、3-2でスウェーデンが勝利しました。