分院のある地域は旧石森町ですが隣町の旧石越町にも近く、そのちょうど境目に白地（ハクジ）山があって昔から採石場として知られています。分院から1㎞の所です。私の子供の頃に堂々とみえていた山はひとつが完全になくなって景色が変ってしまいました。
先日、その白地から患者さんが来たので聞いてみました。
「かもしかはいっぱい居るよ」とのことでした。保護対象なので、居ても手がつけられず、増えっぱなしのようです。
「今の所、猪をみかけないので、よいが、もしも猪が増えたら大変です」とも言っていました。
猪は畑に入って農作物を片っぱしから食い荒らすのだそうです。電気柵を作るしかないようで、ふつうのやり方だと、土を掘って穴から入りこむのでお手上げのようです。岩手県の山道では夜間に道路にかもしかが立っていてまっ黒なので衝突の危険があると言ってました。
人間と動物の無害な形での共在はむずかしい問題です。