岩谷堂箪笥が登米市の実家(現在の分院)に五棹(さお)
あります。けやきと杉板で作られている実用品です。
表面に鉄製の飾り金具がついています。南部鉄器ですね。
ひき出しはすべてカギがかかるようになっています。
上端の両脇に棹を通すコの字型の金具がついていて、棹を通して
二人でかついで運びます。
子供の頃から実家で見ていましたので、珍らしくもない
のですが、一棹を仙台の自宅に持って来ました。
よく見ると、伝統が感じられて、いい気分です。
岩谷堂箪笥の歴史は古く、岩手県江刺地方が発祥で、藤原時代にさかのぼりますが
江戸から明治にかけて、宮城県北の登米地方にも
広まって来た、と、いわれています。
伝統工芸品として今も作られていますが、展示品をみると
現在のものの方が圧倒的に高品質です。
価格も思ったほど高価でないようです。
今年のブログは本日で終ります。
皆様よいお正月をお迎え下さい。